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ちっちゃな種が暮らしいい。

phase-26「あれホンマもんや!」「ああん?」

26話の内容よりもEDに、正直泣かされた。
あり得ない、天国でしかもう起こりえない人たちの微笑みと、あり得ない、切ない組み合わせ。
そして予告で、初めて苦い怒りを露わにする議長、来たっ! 待ってたよ議長、あんたの壮大な計画が破綻しつつ露わになっていくのを!
新EDについては、別途書こうと思う。尚、今回は日曜になってから見たので、感想はかなり省略気味。


26話「約束」。シンとステラの、キラとラクスの、アスランとキラの、ルナマリアの、虎の、約束。
それは、果たされるために結ばれ、けれど、幸運な者だけが果たすことができ、そして人は果たせなかった約束に埋もれて、その向こうに光があるのではないかと、望むのだ。
「守る」「帰ってくる」「命をかけて守る」。
それはつまり、「守れなかった」(ステラの死)、「帰れなかった」(ラクスの議長サイドへの取り込み)、「命をかけた」(虎の死)という形で一度終わるのではないだろうかと、恐れてならない。



シンは倒したガイアの中にステラを見つけ、あろうことか機体から降りてステラを抱き上げる。
ステラが「死ぬの…駄目…、怖い…守る」と呟いた言葉に、ステラと出逢ったときの様子を思い出し、抱き上げてインパルスへ乗り込もうとする。
それを見たアスランは声を掛けるがシンは止まらず、タリアから様子を問われて「負傷した敵のパイロットを連れてミネルバへ」と答える。
アスランとシン、それぞれの思いを明白にした形となった、ステラへの対処。
シンは易々と立場を踏み越える、そこに守りたいと思った人がいれば、例え敵陣でも。それはシンの、被害者は守られるべき、という自分自身の痛みから発する、感情だ。
それに比して、今作のアスランは立場を越えようとはしない。彼は指輪を渡したカガリからも前作で行き違って同じ道を歩んだはずのキラからも背を向け、与えられた「立場」に従い、敵兵は敵兵としてやはり扱う。
不殺、をできることなら行なおうとしていても、アスランにはやはり、敵は敵なのだ。
それがどれほど虚しいことか、シンとステラの間を描くことで、余計に浮き彫りにされるのだろうか。


シンはステラを連れてミネルバ医務室へ駆け込む。
タリアはガイアをレイに回収させ、兵を連れてミネルバへ戻る。ルナマリアの離艦についてタリアが問題にしないところを見ると、盗聴云々はタリアからの指示なのだろう。
EDで出てきたプロヴィデンス改、もしかしてガイアの一部を流用…? まさかね。


タリアはシンを叱責。それでも、叱責だけで普通すませられることではないのではと思うが、その辺り艦長の優しさということで。
けれどシンは懲りることもなく、医務室でも医者にくってかかったり。…若気の至りとでもいいましょうかね。普通ならステラ連れ込んだ時点で軍法会議ものですよ。タリアがいるから助かってるのに、ちっとは弁え給えよ。
そしてステラがエクステンディッドだと知り、記憶も失われている可能性を知ってショックを受けるシン。
拘束されたままで暴れ、手を握りしめては血すら流れ出て気にも留めず、ステラは泣き叫びネオを呼ぶ。
本当に、ステラの絶叫は真に迫るものがあって、見ていて辛い。
だがそれよりも何よりも、それを見ている艦長の目が、難しそうでしかし憐れみを帯びていて、けれどどうにもならぬと言いたげで。


アスランを陰から見るルナマリア。
声を掛けようとして掛けられない、アスランとプラントの陰を知ってしまったから。
その後も、取ったデータを見て迷い、溜息をつく。
ルナマリアは難しい立場に思いもよらず立たされることとなりましたね。こんな陰をアスランが隠していようとは、。
一人で背負うにはその闇は大きすぎるよ、ルナマリア。


ベッドに拘束されたままのステラ。鎮静剤の降下で眠っている、其処にシンがやってきて、救護兵が席を外してくれる。
「覚えてないなんて……君がガイアに乗ってたなんて…あんなところに、いた子だなんて」
「シン! シン……会いに来た、シン」
「うん、うんステラ……俺、分かる?」
「シン」
二人には悲恋という言葉が似合いすぎて、その感情も何もかもが、幼すぎて、哀れだ。
もしもこれで、デスティニーに乗ったシンがデストロイに乗ったステラと戦うなんて事になったら、余りに余りだと思う。


ネオはステラを「損失」扱いするようにと通達されて、「軍ではそういう言葉になるんだろうがね…」と言いつつ、スティングとアウルからステラの記憶を消すように命じる。
「損失」に二人が苦しまぬようにとの思いなのか。

ミネルバはポートタルキュースへ発進。
タリアはロドニアラボの記録を纏めている。ステラをエクステンディッドと見抜いたことからも、タリア自身もその方面に関して詳しいのではないかと思わせる。
アスランは自室でキラとカガリを思い、彼らに自分の思いが伝わらず意のままに動かぬ現状に憤る。
ミネルバは、今ひたすらに重いものだけを乗せて、旅立とうとしている。その行く手は暗く、まだ、光は見えない。
光は、どこにあるのかと、救いは何処にあるのかと、誰に問うたらいいのだろうか。


マリンスノーの降る海で、キラとラクスは暫しものを思う。
アスランの言葉に迷うキラ、迷わぬラクス。
「僕はもう大丈夫だから」と告げた、フリーダム発進の場面と重ね、「私ももう大丈夫ですから」と告げるラクス。そこと重ねてきたか、と。
熱いじゃん? 意外に良かったかもですよ。これで彼らも間違っていたと知る、とかの展開なら尚いいのですが、残念ながらそれは望めないのだろうな。全く、超人と神は要らんのですよ。偉い人にはそれが分からんのですっ!

で、プラントへ行くのに何故ミーアのシャトルを強奪する必要があるのか不明。対議長用宣伝効果のため? 目立てばやりにくくなることこの上ないと思うのですが如何。
しっかし、ミーアは確実に、黒。
本物のラクス登場に「あれほんまもんや!」とおつきが叫んだのに「ああん?」とかなりお怒り。
本物がプラントにいない、その間その代わりに、と言っていたのはやはり対アスラン用の落とし以外の何ものでもなかったと立証されたわけで。
ま、それでこそミーア、といったところでしょうが。



さて、次週予告は…議長が苦い顔! やった!
と思ったらラクスと虎がどうもエターナルっぽい艦に乗っているような。そしてその後ろに何故ザフト兵が敬礼を? だってラクスの服は陣羽織だよ?
次週が楽しみです。今度こそリアルタイムで見たいと思う、とても眠い日曜日。 
# by gil-mendel | 2005-04-17 11:34 | seed-destiny

メンデル回想への憶測1

憶測記事等書くのは初めてなのですが、今回ばかりはいても立ってもいられません。
議長とラウ、レイの関係について、現時点での予測を書いて置きます。外れて何ぼ、なのでご了承を。

念のため、回想の施設は実際のロドニアのラボとは異なることを注記しておこう。
回想の施設には人工子宮が存在した。強化人間製造所は子供の買取りはしていたが一からの製造はしていなかったと考えられる。ある程度まで育った子を買う方が兵器を作る観点からは効率がよく、事実入退所記録は廃棄も含めてそう語っている。また仮に人工子宮があれば、現場はもっと大騒ぎになっているだろう。


まずは25話での議長とラウの密談場面で、彼らは何を話していたか。
議長がレイに振り向くタイミングと口の動き、及び研究所という場所柄から、話の内容はレイに関するものと思われる。ラウが何と説明したか分かりにくいが、有り得るパターンとしては、1:引き取って欲しい、2:検査して欲しい、のいずれかかと。
ここでレイの反応が問題になるだろう。
24話であれ程パニック発作を起こしているレイが、回想の中では泣きも喚きも、恐怖する様子すらない。つまり、回想の中の時点では、彼はそのような施設を初めて目にしたと見てよいかと思う。勿論、意識化された初めてであり、出生直後に同様の施設にいたことを排除しない。
或いは、初めてでなかったとしても、それが怖いものだという概念はないようである。

ということは、約10年前と思われるあの回想場面よりも、レイのトラウマが形成されたのは後ということになろう。
その直後か暫く経ってからかは別にして。

服装や表情から、その時点での彼には陰りが見えない。少なくともラウといることは負担ではないのだろう。
虐待から救い出された直後なら、感情は完全に平板化しているか極端に他者に懐くかだが、いずれでもなく、ただ初めて見るものに興味を示しているように見える。総じて子供らしくあると言えよう。
問題は、だが、あの凄絶なショック症状の後に思い出している回想だということだ。
恐らくは、あの回想には続きがある。それも、相当凄惨な。

時間がないので今はここまで。
# by gil-mendel | 2005-04-15 07:45 | deliramentum

第3クールOP

来たよ来ましたよ第3クールOP。本気で誰が主人公だよ状態。
ちなみに機体識別能力が甚だしくないので適宜突っ込んでやって下さい。


・シンとアスランの背景に
パイロットスーツを着て宇宙背景に岩の上に背中合わせに立つシンとアスラン。この二人の立ち位置はやはり背中合わせが似合う。
そのバックに浮かんでは消えるのが、何故か皆、裸のバストアップ…おい。露出度高すぎ。

まずはシン、怒りに目を見開いている横顔。怒っているのが似合う役柄。
次にアスラン、横顔から振り向く、物憂げな、しかし何かを心に決めた目。本気でプラント政治に乗り出しちゃったりしますかね。
その次がマリュー、うつむき加減の顔を上げて物言いたげな顔。悩みは結構あるのかも。
そして仮面を外したネオ、恐らくはムウ、顔と右上腕に大きな傷、にやりと笑う。何故あんたがそんな黒い笑いをするよ!
その次にレイ、深く思い悩むような憂い顔で左下を見ている。隠し事が重すぎる、ある意味運命のキャラですから。
次にステラ、何かに驚いたように、この順番だとまるでレイになのだが、右上を見上げる。
そしてラクス、屈託なくぱっと笑う。「そしてやり通す」、な感じ。
最後がキラ、こいつだけが正面顔で、ゆっくりと頭を上げてこちらを見据えるが、その左目から小さく光り落ちるのは涙か星か。

この組み合わせで最も違和感を感じるのが、やはりレイ。何でここにいるのやら。ステラの目線がレイにいっているのもよく分からない。レイは強化人間? それともネオと同じ遺伝子をステラがレイに感じ取っているのか。あまり考えにくいがレイとステラの繋がりがあるとでも?
賛否両論なのがネオ、というよりムウ復活。種49話での死に方を考えると、あれで実は生きてましたってどうよ、と思う訳なのだが、まあ宇宙の塵になって尚復活ばかりしているアニメもあった訳だから、あり得なくはないだろうか。現実離れしすぎるのはどうかと思いますが。
一視聴者の立場から言うと、「49話の涙を返せ~っ!」になるのだが。…誰もが納得いくようにムウのその後を描いてくれるなら、まだアリか。

・タイトルバックを返せ!
宇宙にて戦うフリーダム改。額には「liberta modifica」と刻まれているようだ。額の文字はイタリア語、は決まりなのだろうか。
戦っている相手は恐らくザフト。ザクやら何やらをガンガン撃ち、恐らくはファンネルも撃退、地球をバックに構えてタイトルバックを取るその有様は、いやあ3期はキラが主人公ですよ?と言われているかのよう。腹立つなあ。
頼むよ、タイトルバックくらいデスティニーにしてやってくれよ。ていうか、OP以外で主人公らしいところがなかったシンがぐれるんじゃないかと本気で心配だ。

・離反と離別
青い空だが陰になって暗い、大破したインパルスを遠景に、その傍にヨウランとヴィーノが小さく立つ。彼らを背景として、パイロットスーツのシンとルナマリア、何やら決意の表情で、インパルスを捨て去り歩んでいく。
次の場面では夕暮れの廃墟、遠景にミネルバとインパルス(?)、緑グフ(?)、その元へ帰ろうとして後ろ向きで去っていくアスランを中景に、壁に凭れるカガリ。視線はアスランに、オーブ軍服の上着を羽織って自分を抱き締めるようにしているその躯に、他に纏われているのは下着だけ。やや向こうに銃を持ったキサカがいる。

この2シーン、いずれも別れを前提にしたもののように思えてならない。

シンとルナマリアのシーンはレイがいないのが不自然。ミネルバから降りるのは、レイなのかルナマリアなのか。ルナマリアは既にミーアの真実を知ってしまったために複雑な立場に立たされた。レイはあの状態でザクに乗り続けることができるのか不明(事実25話でガイアが来たときにも搭乗しなかった)。
シンもステラの件で迷いを抱くだろう。
さあ、残るのは誰なのか。

カガリは…25話感想でもやや触れたが、これはどうみても事後描写。それも後味の悪い、レイプに近いときのもの。まあ本編では幾ら何でも描かないだろうが…。やったらアスランの評判がた落ちだろうしな。アスランとの離別はかなり厳しいものと言えるだろうか。
キサカがいるのが気に掛かる。今後どのように絡んでくるだろう? 月にいるとか言われているが、ウズミの理想を体現しようとする者たちは今、他に何処にいて何をしているのか。

・対照的に明るい団結
海辺の崖に佇むAAメンバー。ラクスを先頭に、キラ、虎、マリュー、ミリアリア、ノイマン、チャンドラ。後ろには飛び立つAA、空は青く澄み渡る。彼らの団結は揺るぎないものとして描かれている。ただし、そこにはカガリはいない。アスランとのことがあってか、一時思想的に離れるということか。
ミリアリアは皆と同じくオーブ軍服を着て、遂にAA復帰。
キラを見るラクスの眸にもう迷いも翳りもない。キラは空を見上げる、決意を秘めて。
戦うべき相手を見定めたAA。そこに違和感を感じるのは私だけなのか。

・始まりが始まらない
メンデルカット、変わらず。議長を背景にレイとネオ、彼らの物語はまだ僅かに始まったばかりだ。
マリューが炎の中で仮面を取ったネオに銃を向け驚愕する場面も変わらず。やはりムウに酷似しているので驚愕しているということだろう。だが、ネオは銃を向けたままで驚きもしない、こうなると知っていてか、それとも。

・一人欠けている
ミネルバ、ブリッジシーン。タリアを中心にアーサーやメイリンらブリッジクルーが集合写真に収まっているが、向かって左の端に、どうみても不自然に空間が空いている。ここに納まるべき人は誰なのか。それとも、これもフェイク?

・歌姫二人
夕暮れの廃墟で切なく叫ぶラクスと、赤ハロを連れて歌い舞うミーアのシーン、変わらず。実は1期からずっと変わっていないんですが。(一時期空が青くなっただけ)
この二人の共闘、もしかしたらありうるのかも。敵対は普通の流れですが。

・座り込む人たち
インパルスを背景に背を向けるルナマリアとへたり込んで何かを握りしめるシン。それは携帯ではなく、多分貝殻。そういえばOPのどこからも携帯が消えましたね。
セイバーとミーアコンサートを背景に、ミーアに飛びつかれるアスランは、困惑した様子もなく笑っている。
カオス、アビスを背景に、スティングとアウルが分かれて立ち、スティングの足元に膝を抱えて座り込むステラ。
グフイグナイテッド、ザクウォーリア、ブレイズザクファントム、スラッシュザクファントムを背景に、こちらに背を向けつつしっかりと立つ議長は右手を伸ばし、その反対側でタリアがやや戸惑い気味に手を伸ばしている。
シンとステラは共に座り込んで、互いに敵陣にあり、それぞれが悩むのだろう。ルナマリアの背も気に掛かる。ここにもレイがいないのは、退艦するからなのか。タリアもかなり悩みそうだ。
問題児はアスラン。本気でミーアとの道を選ぶつもりなのか。カガリを本当に捨ててしまうのか。…後悔するぞ、きっと。

・この人達もヒロインですよ
カガリ、ミリアリア、メイリン、タリア、そして新規カットでマリューが一瞬ずつ。
この人選になる理由が今ひとつ分からないが、まあマリューさんの凛々しい顔が入ったのでいいとするか。

・フェイクはどっちだ
デスティニーが大写しに、そしてぐっと引いて飛びかかっていく先にはデストロイガンダム。2期では陰になって見えなかった部分に光が当たって配色が見やすくなっている。ガイアと似たカラーリングだ。そしてシンとステラの対峙、ステラは我を忘れて飛びかかっていく悪鬼のような表情だが、シンはそのステラに明らかに驚いているようだ。
2期はここ、シンとキラだったはずだが…2期がフェイクだったのか、それともシンとキラがデストロイを倒すのか。まあ、2期のOPがフェイクだったんだろうなあ。
しかしシンは、デストロイを倒さない訳には行かず、しかしステラは救いたく、どうしていいやら分からない事態に陥りそうだ。お? そういうためのキラ共闘か?

・女難強化
アスラン女難カットに、メイリンが増えた。…ええっと、もう女難は要らないですお願いします。ていうか、他に描くこといっぱいあるだろ? メイリンの顔が得意げなのも気に掛かる。勝者は妹なのか? あんまり好きなキャラではないのだが…。

・ミネルバ、そろそろ宇宙へ行こう
セイバー、ブレイズザクファントム、ザクウォーリア、セイバーが順に飛び立ってミネルバと並び宇宙へ向かう場面は前と同じ。やや短くなっている。
デスティニーガンダムを背景に、シンとステラの裸ダイブ。そしてフリーダム改(額の文字はやはりliberta modifica)を背景に裸で立つキラとラクス。ラクスの眼差しは不安げなまま。
2期OPでのラストだった、ミネルバ4人組が立ちその後ろにそれぞれのMSがガスンガスンと着地する場面が短縮されて残る。
で、いつ本当に宇宙へ行くんだろう。30話以降なのか?

・だからさ、主人公は誰なんだよ
コックピットのキラのアップ。宇宙でAAから発進するフリーダム改。
次からが多分キラと敵対するMSなのだろうが、先ずは炎の中の緑ザク3機、そして青いグフ、その次が…ドム3機、そして恐らくはジャスティス改がやや逆光に。
最後はフリーダム改とデスティニーの一騎打ちだが、この描き方だとどう見てもフリーダム改の方が強そう。
最後にこれじゃあ、本気でキラが主人公じゃないか。もっと新キャラをきちんと描いてやってくれ! そしてキラは頼むから背景に戻ってくれ!


見落としなど多々あるとは思いますが、とりあえず本日時点での2期OPメモということでご了承下さい。
しっかし………こんなにレイがいるべき場所にいないとは思わなかった。4期までは生きているだろうが、一体どうなるのやら。25話の様子も含めて気になる。メンデルカットが残存しているからまだ謎解きはするのだろうけれど。
ネオは………どうなんだろう、それは。賛否両論、というより、否定的意見の方が多いのではないだろうか。
最後にもう一度だけ、主人公はシンだろ? シンだと言ってくれよ!
# by gil-mendel | 2005-04-10 11:56 | seed-destiny

phase-25「俺は復隊したんだ、今更戻れない」

議長、あんた本当に何を知っていて何を企んでるんだ。ヒビキの研究所にいて、レイを連れたラウと会ってるってどういうことだよ。ていうか、いつから議員やってるんですかあなた。議長真っ黒だよ議長!
そして今回はアスランが大決裂。キラに正論で反論するものの、そりゃあんただろ?と突っ込みたくて仕方がない。勿体ないなあ、折角宇宙チャンピオンに突っ込んでるのに。


第25話「罪の在処」。新OPに思いも寄らないもの、思った通りのもの出現。明日中に別途書くが、せめてタイトルバックはシンから奪わないでやってくれ。頼む。


アバンは前回の終わり2分そのまま、アスランとキラ、カガリにミリアリアの話し合いと、放棄された施設で衝撃を受けるレイとシン。
そしてそのままAパートへ流れ込む訳だが、「プラントにいるあのラクス」(byキラ)について思いを巡らすアスランが何というか、議長思想に完全に感化されているのが哀れだ。
議長が「戦いを終わらせる、戦わない道を選ぶ」人なのだと、既に思い込まされて、「議長のご存じないごく一部の人間が勝手にやったことかも知れないじゃないか」と、もう議長崇拝一色と言っていい。
ちょっと判断力を働かせれば、ラクス個人を襲撃することとユニウス7を落とすことの意義の違いくらい分かるだろうに。ラクス個人を襲撃しても、プラントの得るものなど何もない。利を得る者は偽者を使っている議長だけ。ユニウス7を落とせば、地球への甚大な被害を与えられる。それはナチュラルを滅ぼしたいテロリストには充分利となる訳で。
「そんなことくらい分からないお前じゃないだろう!」って、それはあんた自身へ言ってやりたいよ。

だが、「戦いを終わらせる」とはどういうことなのかを、アスランは未だ、突き詰めて考えたことがないように思われてならない。もっとも、誰も答えなど、今作では誰も持ってはいないのだが。いるとすれば、議長くらいか。
戦うことで戦いを終わらせようとすれば、それは当然、より強い力を持って制圧する以外にない。軍事力のシーソー原理で、いずれかが軍備を増強すればもう片方も増強する、その繰り返しになって、結局は、どちらかが完全に敗北しなければ、つまり片方を消し去らねば、無限にシーソーゲームが続いていくだけなのだ。
だがアスランの脳裏には、現在「連合=悪」の図式しか既にない。
だからアスランが言う、「終わるまでは」とは、突き詰めれば、連合を完膚無きまでに叩きのめして消し去ってしまえば、ということに、やはりなってしまうのだ。
「プラントにだって色々な思いの人間がいる、ユニウス7の犯人達のように」
議長の言葉でやや解き放たれながらもなおアスランは父の呪縛から逃れられてはいない。色々な人間、と対象化することで、それでも少しは、距離を置いて考えられるようになったと言うべきだろうか。

「オーブが今まで通りの国であってくれさえすれば、行く道は同じはずだ……俺は復隊したんだ! 今更戻れない」
オーブという国に何故ここまでアスランもキラも拘るのだろう、と考えて、それはかつての彼らの理想と同義に置かれているからだ、と思い当たる。そして、オーブとの敵対は、アスランにとってオーブを守ろうとするカガリという個人との敵対、離別とも全く同義なのだ。だから指輪が、苦しさをかき立てる。
今まで通りのカガリ、ではしかし決定的にオーブを動かす力になどならないと、もっと様々な絆や力が不足しているのだと、アスランも見てきているのだろうに。そして自分はもうそれを支えないと、去ると言うのだ。もっと自分を活かしてくれる場所、地位と力がザフトにあると、戻っていいと議長に誘われて。

「でもあれじゃ戦うしかないじゃないか!」「だから条約を早く何とかしてオーブを下がらせろと言っている」
アスラン逆切れ気味。もうアスランの口からは、当然ながらザフトのトップエリートとしての言葉しか出てこない。立場は、これほどまでに、人を変える。

しかしキラも酷かった。
「それでも僕たちはオーブを撃たせたくないんだ。本当はオーブだけじゃない、闘って、撃たれて喪ったものはもう二度と戻らないから」
ハア? 主語が違うだろう? お前自身が撃ったんだろ? 正しくは「僕が殺した生命」だろ?
アスランに「自分だけ分かったような、きれい事をいうな! お前の手だって既に何人もの生命を奪ってるんだぞ!」と突っ込まれて「うん、知ってる」とは何事だ!
何が「撃ちたくない、撃たせないで」だ! 巫山戯るな殺戮者! 自分のその手が血で染まっているのを、己が殺した者のせいにするな!!!
例えばよくいるレイパーの言い訳のようだ。そこに可愛い子どもがいたからレイプした、自分はそうしたい訳じゃなかったのに、その子が居たのが悪いんだ、とでも言いたげな。もう、うんざりだ。

アスランは、キラやカガリらにオーブに戻れと言って、訣別する。その間際にカガリの指輪を見て、もう一度回想し、「理解はできても、納得できないこともある、…俺にだって」と言い残す。
アスランが納得できないこととは何なのか。カガリの結婚話なら、いつかその時が来るとは分かっていたはずだろう。納得はできていなかったかもしれないが。
お前は俺を裏切っただろう、と言いたかったのか。だから自分が離れて何が悪いと言いたいのか。
そこでOPの(まるでレイプ後のような)カガリに繋がるとすれば…、行き違いと力不足と言葉不足、もう何で埋めて良いのか分からない。


一方、シンはレイを助けて施設の外へ出て、一度レイを休ませミネルバへ連絡。それを聞いたタリアさんの貌が心底驚いているのを見て、ほっとした。やっぱり、という顔をしなかっただけ、良かったと思う。
シンがどんな報告をしたのかよく分からないが、タリアさんがミネルバを直に乗り付けたところをみると、「何か水槽に人が一杯浮いてて」くらいは言ったのでは。レイが苦しんでいるからと言ってあの驚き様はないだろうし。

施設へ完全防備で乗り込むミネルバクルー。自爆装置を解除し終えて入ってみれば、そこは、死者の腐臭の漂う、凄惨な研究施設だった。
…あの臭いは、特に死後かなりの時間が経ったあの人体の腐敗する臭いは、甚だしく、恐ろしい。

シンとレイがミネルバ医務室で検査を受ける。
レイの脳裏を過ぎるもの。それは、ヒビキの研究施設。手術台、人工子宮モニター、それらが薄暗く浮かび上がる場所で、幼い…7~8歳くらいのレイが、ザフト赤服を着たラウに連れられている。見上げるラウは仮面をつけてはおらず、若い。ラウが話している相手は、議員服らしきものを着た議長。やはり若い、その眼差しがレイに気付いて、そっと覗き込む。
やはり来た! しかし、ラウがレイを連れているということはどういうことなのか? 当然ラウも議長もレイが何ものであるかを知っているということではあるが、レイはよりこうあるべきだった完成体クローン、ではないということなのか。ラウはたった一人だと思い込んで逝ったように思ったが、そうではないのか。
いずれにせよ、この謎は今後、物語を大きく握る鍵になるのだろう。議長がラウに世界への怨みを植え付けた、というパターンの方がありそうだが、逆に、ラウの憤りを議長が継いでいるのかも知れないと思ったりもする。レイを見たときのその時の議長は、未だ、優しそうに見えたから。

レイの前回のあのパニックはやはり、フラッシュバックだったのだろう。その内容を明かすことはできない類の。
だから医師が心配しても、「すみませんでした、もう大丈夫です。ありがとうございました…いや本当にもう、大丈夫です」としか言わないのだ。
そのレイを見上げるシンが、レイの隠している重荷に気付いた様子はない。ただ、?なだけで。
人が重荷を隠すとき、それを共に担える人がいないのは、今作でも続いていくのか。
議長は人の重荷に容易く気付く、けれどそれを共に担うフリをして、軽減するフリをして、その隙間に入り込んで人を利用していくのだと思う。アスランがその典型的な例として描かれている。それは議長に崇高な目的があったとしても、いやあればこそ、やってはならないことではないか。

再び、施設の捜査を進めるミネルバクルー。
生物学的異常はない、という報告に、アーサーが「ということは、どういうことでしょうかねえ。その、レイの異常は」と言う、それにタリアは無言で、何かを考えるような目。アーサーは狂言回しの役目が徹底してきましたな。
そこにセイバーが戻ってくる。アスランはいつも、戻ろうと思ったら其処に戻るべきものがない、という描かれ方だ。プラントからセイバーでオーブに戻ろうとしたらカガリとAAに置き去りを喰らったときがややダブる。
アスランの帰るところは、結局、どこにもないのかもですな。


港で修復を急ぐオーブ軍。トダカら軍人が夜遅くまで働いているのに、ユウナは戦場まで持ってきた抱き枕で就寝中。まあ巫山戯た上司なんてそんなモンですけどね。抱き枕にやや和んだのは内緒。

ファントムペイン一行も同じく修理中。
ネオが「完膚無きまでにやられたっていうんなら戻ってもまだ言い訳はつくが、ステラたちはまだ元気だもんなあ」と言うのが気に掛かる。五体満足なまま戻ることを許されない、生きている限り戦い続けなくてはならない、兵器だと。それは、ネオもそうだというのか。
そこへ例の施設についての連絡が入る。
「ロドニアのラボのことなんですが…アクシデントで処分に失敗したようで、さらに悪いことにザフトが…報告を受けてスエズも慌てているようですが」
そういう報告を受ける立場のネオ、もといムウってどうよ。(新OPで面割れしてるし、ムウだよね?)

そのロドニア研究施設で、タリアとアーサー、アスランにシンが惨殺の痕を見て回っている。子どもと研究者が互いに殺し合ったのみならず、人体実験された状態のままの子どもたち。
そして、施設をやや遠くから眺めるレイ。鉄路の向こうに浮かぶその施設は、まるで、アウシュビッツのようだ。
研究者の傍に落ちている、IDカードはブルーコスモスの、虹彩と指紋で本人確認を行える類のもの。恐らくは自爆装置の、起動のキーか。
タリアが「内乱…ということでしょうね。自爆しようとして」と言う、アーサーがそれに「でも、何でこんな子どもが!!」と絶叫する。
アスランは子どもの顔に手をやろうとして目を背け、シンは憤りに燃える。
さらに、脳だけが大量に陳列されている部屋で、彼らは子どもたちの情報を見つける。「廃棄処分」と書かれていて、人をモノのように扱うそれに、彼らは戦慄。その中にアスランはクロトの情報を見つける。顔を知らないはずなので、情報欄にあった施設を出た後乗った機体からの推測か。やや順番が逆に思えたが。

ロドニアラボ出身であるスティング、アウル、ステラ。ステラの記憶が一番酷く消されているのか、ステラはそこを最初思い出せない。
アウルは混乱の余り、「ラボには母さんが!」と自分のブロックワードを自分で言ってしまってさらに発狂。恐らくは被検体のアウルに優しかった研究者の女性。その背後に浮かぶ培養液入りの子どもたち。狂乱してアウルが「死ぬ」とさらに言ってしまってステラも狂乱、その狂乱の中でステラはシンの顔を守るという言葉と共に、僅かに思い出す。そのままガイアに乗って飛び出すのだが…ええと、ロドニアラボをさっきまで記憶に残していなかった人が、どうしてガイアで正確にそこまで行き着けるのか、一度お聞かせ願いたい。

ブルーコスモスに憤るシン。それをやや離れて見ているレイは、シンの怒りをどう思っているのだろうか。もしレイが同様に薬や手術で強化され苦しんだことがあったのなら、シンの憤りを内心嬉しく思うのだろうか、それとも、理解されないとしてやはり一線を引き続けるのか、或いは、実はシンもある意味そうなのだが、と内心思っているのか。

ガイアを迎え撃つセイバーとインパルス。そこに帰ってくるルナマリア。
ガイアをどうにか倒して、満足なシンだが、半壊したコックピットに知った顔があるのを認めて、衝撃を受ける。あのステラが、自分が守ると言ったステラが、其処にいた。
守りたいと思ったはずの人が敵だった、そんな悲劇は、シンを大きく変えてくれる、のではないかと思う。例えタイトルバックをフリーダム改に取られても、主人公としてはこれからが悩みどころ、変わりどころ、ではなかろうか。
芯は悪い子じゃない、ただ短絡的で記憶力がなくて、自分のしていることが分かっていないだけで。そんなシンの成長を、期待してもいいですか。…キラは超人だしアスランは騙されて悪人描写だしな。

で、予告でラクスがミーアのふりをして虎(変装済み)を従えてザフト基地へ乗り込みですか。議長がこいつらをどう料理してくれるか気になる。
# by gil-mendel | 2005-04-09 22:18 | seed-destiny

29話の議長待ち!

予告を見てもう居ても立ってもいられずに記入。ネタバレ嫌な方は回避乞う。





タイトルが横文字ならば総集編、と決まった感のあるdestinyで、29話はfatesときたもんだ。
総集編? もし仮にそうでも全く気にしない。議長視点の総集編が来るなんて…!!
しかも議長の回想にクルーゼが…! 笑っているクルーゼ、とは…議長にとってのクルーゼとはどんな存在だったのだろうと思うだけで血が騒ぐ。議長の年齢から、議長自身は第2世代のコーディネイター初の例と踏んでいるが、その議長とアル・ダ・フラガのクローン、クルーゼとの関係とはどんなものなのだろうか。ついでに、レイはクルーゼの写し絵として議長に見えているのだろうか。レイとクルーゼはよく知る仲なのか? だとしたらクルーゼが「世界に唯一人」と思うことはなかろうが。
戦い続ける者、過ぎ去った者を回想する議長、ということは、議長の企みもやや見えてくる、ということだろうか。その企みの一環に、キラもラクスも取り込もうということなのか。
議長が何を思っているのか少しでも明かされる、こんな回が用意されているとは! 期待に応えてくれるものでありますように。
# by gil-mendel | 2005-04-07 05:49 | seed-destiny



議長至上主義。黒くて結構!

by gil-mendel
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