ちっちゃな種が暮らしいい。

<   2005年 06月 ( 4 )   > この月の画像一覧

phase-36「やっぱり逃げるんですか、また!」

議長! その創りたい世界はDNAの完璧な解析に基づいた、最初からその役割や職業が確定されている世界ですか? 黒いよ議長、あんた本気で真っ黒だよ!
レイ、その容赦ない撃ち方…理由が「俺は許しませんよ、ギルを裏切るなんてこと!」ってどうよ。だが、ラウがあくまでも心にあるんだな。ついでにテロメア問題、解決してなかったのな。
メイリン…今回一番訳が分からんのがあんたの行動だ! いきなりアスランについていくってどういう展開だよ全くよ! アスランも、女難メンバー多々いるのについてきたのはメイリン一人かよ。意味あったのかあの女難?
アスランはさ、元々分かってたことだろう? てか、そんなことザフトに戻ろうかと思った時点で考えとけよ! 今頃脱走か! …ま、しゃーないかな、アスランだから。これからを期待してるよ、君には。迷いを吹っ切った君の活躍が見たいものだ。
アーサー、漸く理に走ってくれるかアーサー!




第36話、アスラン脱走。脱走理由に今ひとつ何かが掛けているような気がする回。




アバンは前回のまとめそのままなので省略。


議長がシンとアスランを前にしてデスティニーとレジェンドの商品説明。
以前機体のことは分からないと言っていた議長…あれはカガリ向けのお芝居ですか。
レジェンドのドラグーンシステムは空間認識能力が優れていなくても扱えるものらしい。はあ。兵器の開発方向としては正しくありますが、それで視聴者が喜ぶとでも?
インパルスを凌ぐ最強の機体、デスティニー。換装しなくてよくなっただけマシかな。
素直に喜ぶシンとは対照的に、アスランは議長に食って掛かる。
以下台詞起こし。

「アスラン。では私も訊くが、ならば何故彼らは私たちのところへ来なかった? 思いが同じというのなら、彼らがこちらへ来てくれても良かったはずだ。私の声は届いていただろう? なのに何故彼らは来ようともせず戦ったのだ。
機会がなかった訳でもあるまい。グラディス艦長も戦闘前には投降を呼びかけたと聞いている。
君の憤りは分かる。何故こんなことに、何故世界は願ったように動かないのかと、実に腹立たしい思いだろう。だがいってみればそれが今のこの世界、ということだ。
今のこの世界では、我らは誰もが本当の自分も知らず、その力も役割も知らず、ただ時々に翻弄されて生きている。
AA、いや、君の友人のキラ・ヤマト君に限って言っても、そうだな、私は実に彼は彼は不幸だったと、気の毒に思っているよ」
「不幸?」
「あれだけの資質、力だ、彼は本来戦士なのだ。MSで戦わせたら当代彼に敵うものはないというほどの腕の。
なのに誰一人、彼自身それを知らず、知らぬが故にそう育たずそう生きず、ただ時代に翻弄されて生きてしまった。あれ程の力、正しく使えばどれだけのことができたか分からないというのにね。
ラクスと離れ、何を思ったのかは知らないが、オーブの国家元首を攫い、ただ戦闘となると好き勝手に現れて敵を討つ。そんなことの何処に意味があるというのかね」
「しかしキラは!」
「以前強すぎる力は争いを呼ぶと言ったのは攫われた当のオーブの姫だ。
ザフト軍最高責任者として私は、あんな訳の分からない強大な力をただ野放しにしておくことはできない。だから討てと命じたのだ。それは仕方のないことだろう。
本当に不幸だった、彼は。彼がもっと早く自分を知っていたら、君たちのようにその力と役割を知り、それを活かせる場所で生きられたら。彼自身も悩み苦しむこともなく、その力は讃えられて幸福に生きられただろう」
「こうふく…」
「うん」
「あ、でありますか」
「そうだよ。人は自分を知り、精一杯できることをして役立ち、満ち足りて生きるのが一番幸せだろう?」
「あ、はい」
「この戦争が終わったら私は、是非ともそんな世界を作り上げたいと思っているのだよ。
誰もが皆幸福に生きられる世界になれば、もう二度と戦争など起きはしないだろう。夢のような話だがね。
だが必ずや実現してみせる。
だからその日のためにも、君たちにも今を頑張ってもらいたいのだ」

議長の望む世界、今までよりもはっきりと浮き上がってきたようだ。
これらの台詞に「最初から正しい道を!」などの言葉を重ねれば、議長が展望する社会とは、遺伝子の高度な解析により、各個人を社会のあるべき(と思われる)位置にはめ込み、駒は駒としてその役割を果たさせ、それを幸福だと思わせる社会、といえるだろう。高度な遺伝子解析がそれを可能にする、だから議長は遺伝子分野の権威なのだ。
その描く社会像は、やはり旧ソ連などの一部の社会主義社会に似ているように思われる。
その世界で皆が幸福に生きられるとは、思わない。人間はもっと自由で、もっと可変的可塑的で、もっと迷い、もっと自らを省み、もっと伸びやかでもっと揺らぐ、その弱さも含めて人間なのだ。
誰もが疑わぬ社会に、未来はない。

議長が「だが私の声は届いていただろう?」と言ったのが印象的だった。そりゃあれだけメディアジャックすれば届くよ。だが声が届くことと、それに賛同することはイコールじゃない。ましてや、別の意図がある言葉は。
この作品のキーワードのうちに、「敵とは何か」と「声を伝える」があるような気がするが、今回は後者について議長自身が触れてくれた。
カガリが「私の声が聞こえないのか!」と泣き、議長が「私の声は届いていただろう?」と問いかける。
言葉はそれだけで人を動かす力を持つ、だからどんな言葉をどんなタイミングで発し届けるか、それはとても大切なことだ。


ジブラルタル基地にザフトが集結、連合軍からも有志が続々と集まってくる。
その中の、東アジア共和国からの艦船にキサカが乗っているのは…何故だ。
アーサーが「これで一斉に裏切られたらジブラルタルはお終いですね」と言ってタリアに叱られているが…ま、ありそうな展開だわな。少なくともキサカは何かしでかしてくれると思うぞ。
(ちなみにキサカというのが大嫌いだった教授の姓と同じなので、やや抵抗がある私である)
タリアは「これで本当にロゴスを滅ぼすことができるのかしら」と作戦にやや疑念を呈している。タリアくらいかね、議長にきちんと異議を唱えてかつザフトから離れないのは。


シンとアスランを格納庫に呼んでからそう時を移していないと思われる時刻、議長のジブラルタルの私室に呼ばれた者が一人。レイだ。
ミーアを伴っている部屋ではあるが、議長とレイとの関係性は不思議で、レイは躊躇いもなく椅子に座って議長に茶を入れさせている。…いやホント、議長にお茶を入れさせられるのは多分あんただけだよ。何か奥歯に挟まる物のある、疑似親子関係、とも言えぬ、もう少し何かを間に置いた関係のようだ。
にしてもピアノがあるんですが…レイ用に準備させたんですかね、議長? どんだけ猫かわいがりなんだ。

「レイ、元気だったかい。大丈夫か、身体の方は」
議長はレイに会うたびに身体の心配をしている。例えば親が久し振りに子どもに会うとき、毎度毎度身体状況から入るのは、それは子どもに何らかの持病があって気がかりだからだ。レイはテロメア問題が解決していないクローンで発症が間近なのか、それとももっと深い病を持っているのか。

「ロドニアのラボでは辛い目に遭ってしまったな…いや、私も迂闊だった」
「いいえ、ギルのせいではありません、大丈夫です。私も、自分があんな風になるとは思っていませんでしたので、驚きましたが」
議長の意を受けてロドニアラボへ潜入したことが改めて明確にされた訳だ。議長、本気で迂闊だったと思ってますか? 半ば、反応が見てみたいと思ってたりしませんかね?
にしても、レイは議長本人の前でもギル呼びですか。一人称代名詞は私…改まっているのかそうでないのか。

彼らの会話は続く。ミーアのいる部屋で話すのは、駒であるミーアを疑っていないからか。
「そうか、やはりだめかな、アスランは」
「思われた以上に彼のAAとフリーダムに関する思いは強かったようです」
ちょっと極端なほどにキラキラ言ってますからね。てか、ここまでキラしか頭にない人間だとは、議長の想定外ということですか。

「彼もまた戦士でしかないのにな、余計なことを考えすぎるんだ。それが折角の力を殺してしまっている。キラ・ヤマトのせいかな。彼と出会ってしまったことは不幸と言うことか、アスランもまた」
アスランもまた、とはどういうことなのか。誰を想定しているのか? それは例えば、ラウを?
少なくとも29話で議長はキラとラクスを天敵のように扱っている。議長の描く、固定された社会を壊す者として。「それが何故、彼と出逢ってしまったのか」と議長が残念に思う、だがそれも一つの、運命なのだ。

「だが彼はもういない、ならば」
「いえ、生きています。…彼が殺さない限り、胸の中では」
「はは。それはやっかいだね。罪状はある、あとは任せていいか」
「はい」
議長、キラの悪運の強さを読み違えておられるようで。それが大きな誤算となってその計画を狂わせていくのだろうな。
人の心は読みきれない、人の運命をDNAで読み解くことはできない。

胸の中で生きている人、それはレイ、あんたにとってはやはりラウなのか。自分の中で生き続けている人があるから推測がつくのか。
19話の時点ではもっとうち解けた関係だと思っていたが、レイは議長に対して何か含むものがあるようだ。それが何なのか、気に掛かる。

議長の机に並んでいた写真はルナマリアがタリアの指示を受けて撮られたものだが、それが今の時点でここにあるのは…ついでに、一枚落としているのは。
前後の描写から見てわざとではないのだろうが、わざとらしいな。
タリアがデスクに向かう描写があったので、タリアがレイに持たせたか。
にしてもルナマリア、偽ラクス発言を抜いておいて幸いでしたな。議長が
聞いたら確実に君も処刑一直線でしたよ。

その写真を持ってアスランにもっと頑張れと詰め寄るミーア。議長に認められることが議長に捨てられない道であると。
…何か既視感を覚える。そうやって生きてきた過去に重なるからか。
それに対してアスランの台詞。
「流石議長は頭がいい…俺のことをよく分かって…。確かに俺は、彼の言うとおりに戦う人形になんかはなれない! いくら彼の言うことが正しく聞こえても!」
議長の方が明らかに先手を打ってきていますからね。ここで逃げなければ確実に殺される。最低限でも拘束→軍事裁判→処刑でしょうな。罪状はAAあるいはロゴスとの内通ということで書類が準備されるのだろう。4者会談は決してそんな意図で行なった訳じゃないが。
議長の読み違い、それは人は人形のままでいいと必ずしも思わないということ。出会いは時に、人を、世界を変えるということ。

ミーアに一緒に行こうと手を差し伸べるアスランだが、ミーアは自分は駒のままでいいと主張。
「あたしはラクスよ! ラクスなの! ラクスがいい!」
…多分それまで、あまり日の当たる人生ではなかったのだろうなと思われるミーアの素顔が一瞬映る。
いつまでもラクスとして役割を果たし続けられるはずもない、いつかは用済みとして亡き者にされる、だがそういう現実から逃避したくなるのもまた、人だ。
再びアスランの伸ばした手からミーアは身を引く。諦めてアスランは去っていく。
にしてもミーア、整形しすぎ。胸は以前から大きかったようですが。


アスランは保安兵に追われて何を考えたかメイリンの部屋へ。偶然、というわけでもなさそうだ。ルナマリアのところなら、赤服が脅されて逃がしたという言い訳はつかないだろうし、シンとは関係悪化中だし…しかしメイリンか。今まで描写が少なすぎて、そこに逃げ込む胸中が今ひとつ分からんよ。
それを助けるメイリンはもう一つ分からん。視聴者的には服を脱ぐメイリンとかタオル一枚で頽れるメイリンとか見られて喜ぶべきなんだろうが、ちょっと興味があった程度の男をそうまでして逃がしたりするかね、普通?
さらにはホストに侵入して離れた位置で警報を鳴らし、その隙に乗じて格納庫へアスランを連れて行く。
もうなんか、ちょっと己に酔っているとしか思えないメイリンの突発的行動に、やや茫然。


ミネルバにいるタリアに連絡を取る議長。
いきなり「アスラン逃走」と言われて驚くタリア。そりゃあそうでしょうね、議長とレイが殺そうとしているなど知らぬわけだから。
「レイやシンを借りるかもしれん」と言われて「何故です?」と聞き返すが「だからまだ分からんと言ったろう」と突っぱねられる。…すみません、殺す気満々ですとは言えません、流石に。
だがこの状況でアスランを殺すことに議長がどんな理由をつけてくれるのか、楽しみではあるな。

暴走する車を見ていたのはレイ。メイリンが運転しているのを見て明らかに事態を把握、しかしレイは一人で彼らを追ってくる。メイリンを含めた射殺となると部隊がいてはままならぬからか。…怖いが正当な判断だ。

アスランは格納庫まで辿り着き、残るメイリンの身を案じる、そこへ銃声。…アスランの反射神経がなかったら確実に死んでるわな。
一人で現れたレイは「やっぱり逃げるんですか、また! 俺は許しませんよ、ギルを裏切るなんてことを!」と叫んで銃をひたすら撃ちまくる。撃ちすぎだよあんた。撃つのになんの躊躇もない辺り、怖い。
…ええと、レイ、問題なのはそれじゃないと思うんですがね。ザフトを裏切るよりも議長の信頼を裏切ることの方が問題だと? その辺り、レイという人間の幼さということだろうか。年齢よりも遙かに老成した言動をとるかと思えば、議長のことになると幼児なみか。その辺りのアンバランスが今後どう影響してくるか。

弾切れになったと思われる瞬間にアスランが反撃、レイは一度身を引いて再度出て撃つが、銃をアスランに弾かれる。流石アスラン、射撃の腕は一流だね。てか、レイが闇雲になりすぎなのでは。無駄弾撃つのは、誉められたことではないような気がしますぞ。
メイリンを連れてグフのコックピットへ上がるアスランに、再度レイが銃を撃つが当たらず、銃をあきらめたレイはシンに連絡を取ってデスティニーとレジェンドを準備させる。

アスランは「AAを探す」と主張。「沈んじゃいない…きっとキラも」と。
不沈艦ですからね、AAは。キラも不死身だし。前作でその辺り、大分学んだということでしょうかな。

レジェンドに乗り込んだレイはなんの躊躇いもなく起動させ、まず一番に議長との回線を開く。…待て。議長は先刻まで議長の私室にいたはずでは? この回線どうなってるんだよ全く。レイ専用回線か!
てかさ、レジェンド、アスラン工作がうまくいかなかった折りにはレイのものにという約束ができていたんじゃないかと思えてならない。いくら一般人に使えるようにしたっていっても、あのドラグーンは流石にちょっと人を選ぶわな。

デスティニーを起動させるシン。ええと…GUNNERY UNITED NUCLEAR-DUETRION ADVANCED MANEUVER って…核搭載かよ! まずいじゃん、一応核は使っちゃいけないことになってるんじゃないの? それとも、連合と開戦した時点で条約の一切は無効ってか?
「油断するなよ。追うのは、アスラン・ザラだ」
「え? アスランって…そんな!」
迷わなければアスランは強いですからねえ。気をつけてくれたまえ、シン。てか、余裕があればアスランの声も聞いてやってくれたまえ…言いたいことが多々あるだろうから。てか、アスランが何もシンに説明しなかったらそれはそれで、元上司としては失格だと思いますね。どうして自分が追われているのか、自分が見つけた真実とは何か、逃亡するのもいいがそれを主張しておく必要がアスランにはあるはずだと思う。ザフトから逃げる経験二度目ともなれば、そのくらいの知恵はあって然るべきだろう?
[PR]
by gil-mendel | 2005-06-26 11:45 | seed-destiny

phase-35「正直、困ります」

議長、お願いだからその真っ黒すぎる表情と演説を何とかしてくれ! 白のクイーンの動きは予想の範疇外か? アスランの様子に全く動じてないところを見ると、脱走も含めて織り込み済みか?
レイ…ラウの仇を討ってほしかったのか。議長に従うのにはラウのこともあるようだが議長の言う「戦争のない世界」を実現するためにはあらゆる事に手を染めて怯まない、な感じか。…にしても今回君も真っ黒すぎるよ! とりあえず肩に手を置くのはやめとけ!
アスラン、ミネルバの中で「キラもAAも、敵じゃないんだ!」は拙いだろう。場を読めよ、少なくともさ。ホント、「正直…困ります」だよ全く。
キラは、核停止ボタン押す余裕があるならそのまま死んどけ! 医務室に入るほどの怪我なんかしてねえじゃねえか!
にしても…相変わらず既視感の強いのは何故なんだ。議長の視線やアスランの扱い、レイのシンへの言葉など、全てに身を切られるような既視感が拭えない。



第35話「混沌の先に」。誰もが振り回されるその混沌の先に見えるのは、しかし未だ、混沌。



アバンはAAが無事だった理由を少々。
沈んだと見せかけて逃亡、戦術としては正しいですよマリューさん。あの大爆発は何だったのかと思えば…第一エンジンのみですか。ちょっとでかすぎません?
フリーダム、やや達磨になりつつ沈みながらキラが押しているのはエマージェンシーボタン…かと思ったら「NUCLEAR REACTOR CUT OFF」となっていて、フリーダムが核誘爆するのを避けたらしい。この世界の核は便利だねえ。そんなに速く制御できるわけないだろ! ニュートロンスタンピーダーでも照射されてしまえ!
さらにキラを助けにカガリがルージュで出動。タイミングとしては、マリューに先週「駄目よ!」と言われた直後に出動してないと無理じゃないかと。
全く、主人公補正がこうも効いているとうんざりしますわ。

アスランは爆発を見て、「AA…キラ…、そんな、馬鹿なっ!」と大声で叫んでいる。
ザフトの服着てそこにいるんじゃなきゃ構いませんが、今そこでそれはやめろと。ていうかカガリを頼むから思い出せと。



さて、ザフト軍はAA撃沈とはやはり思わぬ様子。まあね、そりゃそうでしょう。

タリアは小さく溜息をつく。それをメイリン横から不思議そうに見ているアーサー。
フリーダム爆発のときにもタリアは驚愕の表情を見せていたから、やはりみすみす議長の思惑通りにAAを落としたくはなかったのだろう。今後の展開に期待したい。
このまま離反することなくザフトを正してくれる存在は、もうタリア以外にない気もする。


帰投したインパルスからシンが降り立つ。ミネルバクルーの多くは既に集まって賞賛を投げかけるべく待ち受けていて、褒め称える。
そこにレイとルナマリアも加わる。
「シン! 凄かった、あんな戦い方びっくりしちゃったわよ」
「そう?」
「よくやったなシン、見事だった」
レイはそう言って手を差し出す。レイが人に握手を求めたのを初めてみたような気がするな。
「ありがとう。レイのおかげだ」
「やり遂げたのはお前だ」
シンはレイに誉められるのが一番嬉しいようだ。それだけレイが巧く飼い慣らしていると言うべきか? レイの人を誉める笑顔は、あくまでも、優しい。

離れたところでアスランがぽつんと立っている。そこにわざわざ向かっていくシン。
「仇は取りましたよ?」
そこでレイが厳しい表情とともに、クルーゼの最期を思い浮かべる。キラに殺された最期の、笑顔を。
やっと記憶力のあるキャラがいたよ! てか、キラをクルーゼの仇だと認識していたんだな、やはり。あれだけキラキラ連発するアスランを自分の仇を賞賛する奴として殴らなかっただけ誉めてあげよう。その仇を討ち果たすためだけにレイが動いているとは思わぬが、議長の思いの中でできれば果たしたい願いだったのだろう。
クルーゼは、けれど仇など討ってほしかっただろうか。人の業、人の弱さの環に自分の延長であるレイがいることを、望んだのだろうか。クルーゼは、笑って、死んだのだ。
仇を討ちたいと思うのはいつも生き残らされた者だ。大切な人を助けられなかった自責、その悔しさと哀しさを晴らしたいと思う思いが復讐を産む。けれどそれは、転嫁でしかない。
「あなたのもね」
シンが取ったと思っているのはステラの仇なんだろうが…まだキラが生きていると知ったら怒り狂うだろう。
アスランはシンの挑発に乗ってつかみかかり、「キラはお前を殺そうとしていなかった!」とか何とか怒鳴りつける。シンは当然見下して反発、口論になったあげくにアスランは今度は握り拳でシンを殴り飛ばす。…成程、以前平手で叩いたのは手加減してたってことで? てかさ、ザフトで議長に従っている時点であんたのその発言は正直間違ってるよ。
シンを受け止めたレイの台詞が正論でキツイ。
「アスラン、シンの態度に問題があったことは認めます。如何に上官といえども今の叱責は理不尽と私も思います。AAとフリーダムを討てというのは本国からの命令です。シンはそれを見事に果たした。賞賛されても叱責されることではありません」
「うるさい! あいつに討たれなきゃならない訳などない!」
「はあああ?」
「キラもAAも、敵じゃないんだ!」
「何いってんですか、あれは」
「敵です!」
「!」
「あちらの思惑は知りませんが、本国がそうと定めたのなら、敵です」
「レイ!」
「我々はザフトですから。…何が敵であるかそうでないかは、陣営によって違います。人によっても違う。相対的なものです、ご存じでしょう? そこに絶対はない。我々はザフトであり、議長と最高評議会に従うものなのですから、それが定めた敵は敵です」
「お前!」
「あなたが言っていることは個人的な感傷だ。正直、困ります」
正論だ、正論過ぎる! 言ってやれ言ってやれ。個人の感傷だけで軍に入ったり出たり逃亡したりする輩に、言ってやれ!
軍人としてレイの意見は正論だ。何故ザフトがザフトとして成り立つのか、それはそういう軍としての正論が機能しているから。組織に属するとはそういうことだ。「何が敵であるかそうでないかは陣営によって違う」、組織として動くならば我々は常にそうあらねばならないだろう。
だから、私情を持ち込み「あれは敵ではない」と言い出す輩は「正直、困」る訳だ。
アスランはザフトに戻ることの意味を、やはり軽く考えていたのではないかと思う。力がほしい、けれどそれは、ザフトという組織体に属することによって得た力なのだ。ザフトを全肯定するわけではないという言い訳のためにフェイスというバッジをつけて余計に自分の足場を不安定にし、さらに混迷を深めた愚かなアスラン。
レイの軍人としての正論に触れて、自分が何をしようとしていたのか、ザフトに戻ったことから考え直してほしい。最初の願いは、争いのない世界を、だったはず。軍という存在とその願いとが甚だしく遠いことに、気付け。



AAの消えた海を眺めるタリアとアーサー。二人の車間距離が5㎝程度なのが妙に気になる。タリアは仁王立ちとでもいう感じで、決してAAが消えたことを喜んではいないようだ。その直ぐ脇に立つアーサー…両者の距離が近すぎるのは、何かあったか? まさかね。


ザフト軍事ステーションを行くイザークとディアッカ。台詞ありで出てきたのはもう随分昔じゃないか?
「笑い事ではないわ! 実際大変なことだぞこれは。ただ連合と戦うより遙かに!」
「イザーク」
「少しは自分でも考えろ、その頭タダの飾りか! ふん!」
「お前の頭は今に爆発するぜ」
「五月蠅いっ!」
年がら年中イザークは怒ってばかりのような気がするが…議長演説の際に難しい顔をしていたのは議長を疑っていた訳ではなかったのか? 残念だな。どうやってロゴスを倒すかの方法論を考えていたとは。あのおかっぱ頭が爆発する様を見てみたい気がする。アフロヘアになるだろうな。
まだディアッカの方が冷静だ。いいコンビということなのだろう。
彼らはザフトの中で議長の言葉の意味をより深く考え、その謀に気付いてくれる位置にいるのではないかと思う。伊達に先の大戦を経験してはいないだろう。
で? シホはどうした?


議長の思惑通り、世界各地でロゴスメンバーをナチュラルの一般人が襲撃する事態が多発。ひどいのは戦車まで乗っ取って襲撃している。あれ、ザフトの支給品か?
議長は自分は方法論を示した訳ではないと主張。
「私だって、名前を挙げた方々に軍を送るとか、そういう馬鹿な真似はするつもりはありません。ロゴスを討つというのはそういうことではない。ただ、彼らの作るこの歪んだ戦争のシステムは、今度こそもう本当に終わりにしたい」
じゃあどういうことがロゴスを討つことだよ! ま、それを今言ってしまえば議長の責任が問われることになる訳で。
自らの手を汚さずしてナチュラルがロゴスを倒すように仕向ける、議長の煽動はなかなか正しい。
「コーディネイターは間違った危険な存在だと、分かりあえぬ化け物だと、何故あなた方は思うのです。そもそもいつ、誰がそう言い出したのです。
私から見れば、こんな事を平然とできるロゴスの方が余程化け物だ。それもこれも、ただ我々と戦い続けるためだけにやっている。
己の身に危険が迫れば人は皆戦います。それは本能です。だから彼らは撃つ、そして撃ち返させる。私たちの歴史はそんな哀しい繰り返しだ。
戦争が終われば兵器は要らない。今あるものを壊さなければ新しいビルは造れない。畑を吹き飛ばさなければ餓えて苦しむ人々に食料を買わせることはできない。
平和な世界では儲からないから、牛耳れないからと、彼らは常に我々を戦わせようとするのです。
こんなことはもう本当に終わりにしましょう。
我々は殺し合いたい訳ではない。こんな大量の兵器など持たずとも人は生きていけます。戦い続けなくても生きていけるはずです。
歩み寄り、話し合い、今度こそ彼らの作った戦う世界から共に抜け出そうではありませんか」
大量の兵器を製造し現在戦争遂行中のプラントの指導者の言葉でなきゃね。
本当に終わりにする、それは何によって? 議長の望む世界とはクルーゼの望んだモノとはまた違うようだが、しかしそこは果たして此岸なのか?
議長のやろうとしていることは世界の荒療治のようだが、それで本当に誰もが納得する平和が来るのか?
「初めから正しい道を」歩もうという議長の目指す世界は、ナチュラルとコーディネイター共通の敵を描き、それを倒す戦いに世界を突き動かすことで、違う次元の「平和」をもたらそうというもの。
議長の言葉にレーニンの演説を思い浮かべたのは私だけではあるまい。民族対立を階級対立で覆い、「独占資本」という共通の敵を描いてそれへの戦いを呼びかけたそれを。その構想が破綻したことは、世界が知っていることだ。
議長が望む世界は確かに平和なのかも知れない、けれどそこには確かに、一つの色しかないのだろう。
あなたがほしいのはどんな平和なのか、あなたがほしいのはどんな世界なのかと、問いかけられている気がする。
「未だ見つからない」、それは今の世界に住む私たちがそうであるように、確たる答えが出ないまま、彷徨っている世界そのままなのだ。だが、いつまでも「未だ見つからない」ままではいられない。答えを出さねばならないときに答えを出せなければ、カガリやアスランやキラのように、混迷に陥って、為すべきことが成せないのだ。



議長の演説の後ろでラクスが何やらMS作っているっぽいのですが。エターナルでMS製造中、それを見せてもらっているラクス。ドムっぽいなあ。
これは流石に議長の想定外だと思われ。
議長の一番の失敗、それはラクスを狙うのにあんなちゃちな暗殺部隊を寄越したことですかね。この世界のジョーカーというべき存在なんだから、もっと本腰入れて掛かる必要があったと思いますよ、議長。

ロゴスメンバーは次々に襲撃され、ジブリール宅も危うい。
猫を蹴飛ばしジブリールは逃げてゆく。猫は大切にね!


不沈艦AAにて不死身な人々。
医務室で横になっているキラとネオ(ムウ)のところへカガリとミリアリアが。ミリアリアは何故かカメラを手にしている。キラの負傷と生存を世界に伝えるつもりか。
フリーダムをおシャカにしてしまったことを辛く思うキラ。…てかさ、理由はラクスにもらったMSを駄目にしちゃった、ラクスを守ってやれないってただそれだけなのか? 議長の方が余程世界人類の先を考えてるぞ全く。
「インパルスにやられたって? ざまみろ、へっ」
ネオ…仮面被ってる時もそんなキャラでしたかね? あれには人格抑制装置でも付いてたのか。キャラ違いすぎ。
そこへさらにマリューさんが。軽口のネオがマリューさんを見て一瞬詰まる。記憶が戻った訳でもないようだが、事情をやや察したか。
「ムウ・ラ・フラガってのは、あんたの何なんだ」
「…戦友よ。…かけがえのない。でも…、もういないわ」
ムウとしての記憶をどうにか取り戻させようという努力がAAには見られない。この状態を受け入れよう、という気持ちにマリューがなったということなのか。
それはそれで、哀れなことだ。だが、しかし、そういう答えを出したマリューの哀しみを、肯定したいと思う。



プラントにて、議長がミーアを引き連れてシャトルに乗り込む。
「旗だけ振ってあとは後ろに隠れているような奴に、人は誰も着いては来ないだろう。ジブリール氏の行方も未だ分からぬが。
しかしすごいものだね、人々の力は。恐ろしくもあるよ。こちらが手をつかねているうちに、こんなことにまでなってしまうとは」
いやいや議長、あなたが完璧煽った結果ですから! 手をつかねているんじゃない、ナチュラルをそう仕向けただけのことですから!
人が人を憎むエネルギー、それを対コーディネイターから対ロゴスに向け返させただけのことだ。その先に、戦争のない未来があると、議長は本気で思っているというのだろうか?

シャトル内でウィラード隊からの報告を受け取る議長。
成程ね、白のクィーンはラクスでしたか。そう、油断していると白のクィーンは着々とドムトルーパーとか作っちゃいますから! 全く、「プラントを見に行ってきますわ」とか言って、やってたことは兵器製造ですかラクス様。強奪じゃなくて自力で作ればいいんだってか?
ラクスさえいなければ、議長の計画はある意味正しく軌道に乗っていったのかも知れない。
しっかし、議長が黒の駒を持っていた側だとはな。まだまだチェックメイトには至りませんよ。クィーンは最強の駒、そう決まっているじゃないですか。


さて、漸くジブラルタル基地に入港するミネルバ。
集結するザフト軍を見て嬉しそうなアーサーを見て溜息をつくタリア。
「『剣を執らせるには何よりその大義が重要である』。誰だったか忘れたけど、指揮官講習の教官が言ってた言葉よ。ま、当たり前の事ね。
討つべき敵と、その理由が納得できなきゃ誰も戦えないもの。
今私たちにははっきりとそれが示された。
有難い事かしら? 軍人としては」
皮肉気なタリアさんには、議長の意図がやはり見えているのだろう。大義がなくては人は戦えない、逆に言えば、大義を作り上げるのは人を戦わせるため。
「大東亜共栄圏」とか「八紘一宇」とかいった虚言が必要だったのは、人を戦わせるため。
議長が示したのはより確固とした、しかし方法を示さずゴールも示さぬ、大義だ。その戦いはある意味永遠に続くだろう。ゴールも方法も見えないのだから、どうしたらロゴスを倒したことになるのか、人には分からない。常に戦争状態を継続するもう一つの方法が、議長の掌の上にある訳だ。それは軍産複合体の望む戦争の継続と、どう違うだろう?
ザフトはロゴスを倒していないと主張しさらに軍備拡大を続けていくだろう。世界に平和をもたらすために最強の軍備を持ち続ける、大きな矛盾に見えてその矛盾は衝かれにくい。


待機室にてシンとレイ、ルナマリア。
シンは完全にレイに心服している感がある。
「ジブラルタル入って、次はどうするんだろうな俺たち」
「さあな。だが、先日の議長の言葉に添った形での作戦が展開されることは確かだ」
「うん」
「ロゴスを討つなんて、議長ご自身だって難しいと仰ってたのに」
「でも、どうしてもやらねばと思われたのだろう、あの悲惨な状況を見られて。
シンは気が乗らないか、対ロゴスは」
「いや、そんなこと。議長の言葉聞いて、俺、凄く感動したよ。
難しいって言ってたのに、議長やるんだ、諦めないんだって。それが本当に戦争を終わらせる、唯一の方法だから。だったら俺だって、どんな敵とでも、戦ってやるさ」
レイがシンの肩に手を置いて、微笑みかける。思う手の内にすっぽりと収まってきたシンという駒に見せる、笑み。
レイもプレイヤーなんですかね。
しかし、レイが議長に殉じようとしているのには、ただの盲信というよりも、戦争とそこから生じる様々な悲惨はもう繰り返させないという思いがあるように思えた。
自分のような辛い思いを人にさせたくない、そんな悲惨はもう終わりにしたい、だから敢えて手を汚す、と。
それはある意味、とても切ないものかも知れない。



シンとアスランを議長はジブラルタル基地内部の工廠へと呼び出す。
「さて、と。これが最後のカードとなるか否か」
そう呟く議長の眼差しは、明らかに企みを持つ腹黒いものとして描かれていて。
当然レイからアスランの態度については逐一情報が入り済みと考えれば、議長はそのアスランに見せる兵器でアスランがどんな態度を取るかも予測済みだと考えられるだろう。
暗い部屋に戻り俯きながら視線を上げるレイの顔に、冷たい決意と議長に相通ずる企みが、見える。

シンとアスランが議長の前に連れてこられる。アスランは酷く警戒気味で、シンは明らかに議長に傾倒している様子。
「私も君たちの活躍は聞いているよ。色々あったがよく頑張ってくれた」
嘘だろ、議長。アスランの活躍なんか聞いちゃいないだろうに。
議長がシンに引き続きアスランに握手の手を差し出す。しかしアスランはその手を直ぐに取ろうとはせず、疑いの眼差しを向ける。それに対して議長が返す視線がいい。言葉にするなら、ふうん? 君は私を疑っているね?な感じで。
議長の手を漸く取ったアスランに、ミーアが飛びつく。ミーアはアスラン対策要員なんですな。しっかし議長、
「さて、もう知っていることと思うが、事態を見かねて、遂に私はとんでもないことを始めてしまってね」
いや違う違うから! 議長は別に何かを見かねた訳じゃないから! 最初からこうなるように順々に手を打っていった、ただそれだけだから! 最初からあんた真っ黒ですから議長!

「また話したいことも色々あるがまずは見てくれ給え。もう先程から目もそちらにばかり行ってしまっているだろう?」
シンの、というか視聴者の目がね。
「ZGMF-X42S、デスティニー。
ZGMF-X666S、レジェンド。
どちらも、従来のものを遙かに上回る性能を持った最新鋭の機体だ。
詳細は後ほど見てもらうが、恐らくはこれが、これからの戦いの主役になるだろう」
議長が何を考えてアスランにこの機体に乗せようとしているのか、或いは乗せるフリをしているのか、分からない。
プロヴィデンスの流れをくむ機体だと見れば分かるだろうし、現状のアスランが素直に自分の側につくとも思ってはいないだろう。この機体をAA側にアスランごと流すことによって何かを起こそうと考えているのか?
「議長、それは!」
と語気を荒くしたアスランから議長が悪い嗤いとともに目をそらす。
「君たちの、新しい機体だよ」
…………議長。明らかにアスランのノリの悪さが分かっていてそういう態度を取っている訳ですか。レジェンド、乗った瞬間に自爆するようにできてたりしませんよね? まあそれは冗談としても、レジェンドをアスランに渡すことで議長が受けられる利益とは…なんだろう? AA側がまたもや強い力を振っているという非難の対象にすることができるとでも? ううむ、議長の真意は次週明かされるようですから、それを待ちますか。



次週は「アスラン脱走」。グフで逃げるようですが…さて彼は、何を知って何処へ逃げるのか。
楽しみだ。
[PR]
by gil-mendel | 2005-06-19 20:44 | seed-destiny

phase-34「ちゃんと今を見て!」

戦闘に汚いも綺麗もない。インパルスの正しい使い方、漸く披露してくれましたかシン! てか、ステラとの初の出会いを覚えていない癖にキラと出遭ったのはどうして覚えてるよ?
議長はもう正直、相当以前からシナリオ通りに動いていると自白しているようなもので…真っ黒とわざわざ付け足すまでもありますまい。「命令通り我が軍のエースにな」って、元からキラをシンに討たせるつもり満々ですな。
ノイマン凄いよノイマン! その操舵技術、神!
タリア、実はアスラン以上に議長の思惑を正確に推察しているか? マリューさんが画面に出てきたとき「やっぱり…」とは、流石ミネルバ艦長、あの頃からある程度推察していたんですかね。
レイ、明らかにシンを操ってますな。にしても君以外フリーダムの弱点に気付かぬとは…いや、タリアも気付いてるか?
アスラン…まあある意味期待通りの行動をしてくれた訳だが…ルナマリアはともかくレイの前で「キラァーーーーーッ!」は拙いんじゃないの? ていうかさ、AAに乗ってるだろうカガリの心配をしてやれよ、ホント。
キラは…これで死亡したことには絶対にならないんだろうな。その扱いが不平等で、腹が立つ。お前が生きてるんならクルーゼが生きてるよ全く!



第34話「悪夢」。誰にとっての悪夢なのか? AAにとっての? アスランにとっての? 世界にとっての? その実、シンにとっての?



アバンが久し振りに燃えた。…中身があって当然の部分に中身がややあったからといって燃える自分もどうかと思うが。
ユウナ、オーブにちゃっかりワープしてるよ! あり得ないし。どうやって辿り着いたか誰か教えてくれ。カガリもユウナが戻っていること知っていそうだったが…?
「いや、オーブだけじゃない。彼らのグローバルカンパニーと関わりのない国などあるものか! それをどうしようというんだデュランダル議長は」
どうしようって? 知れたこと。全ての戦いを終わらせる戦い、それは即ち、地上の統治ですよあなた。それも、ナチュラルが自発的にプラントの旗下に集うような、ね。各国の指導者層をロゴスと繋がるという理由でナチュラルに革命で滅ぼさせることもできる。

議長、議会に一言も知らせずに放送したのか。うへ。やってくれるじゃない? 事前に知らせていたら今日出てきたクリスタさんとかに反対喰らうのは分かっていたらしいな。ノイさんとクリスタさんが「…賛同いたします」「その決断と勇気に敬意を」と言った時、議長ちょっとしてやったりな雰囲気でしたよ。次のカナーバ役はこの人たちか?
「開戦時防衛戦の折り申し上げた言葉を今一度申し上げたい。再び手に取るその銃が、今度こそ、全ての戦いを終わらせるためのものとならんことを」
「我々はもういい加減、こんな彼らの戦争システムから抜け出すべきなのです。我々の本当の敵は、連合でもナチュラルでもない、ロゴスこそを討たねばまた繰り返しです」
いや戦闘にも釘付けでしたが、議長が着々と打ってきた布陣が意図的だと分かるのはいい感じ。

議長は一方でAA撃墜をザフトに命令。
「あれはもはやunknownではない、enemyだ」
おっさんいい感じ。にしても作戦名、エンジェルダウン作戦って…まだユウナの方がまともな名前を付けてくれそうな気がするのは何故ですかね。
AWACSがそのまま出ているのには笑った。哨戒部分が現代のとそう変わらないのはご愛敬か。


ザフト軍に追い込まれる雪上のAA。
「回避!」で本当に回避できるのは、マリューさんの指示が的確だからというよりは舵を預かるノイマンの腕がいいからですな。
「せめて我らのムラサメ隊を!」というに、マリューさんが言う。
「分かるけど、キラ君にもいわれたんでしょう、そうして撃たせるのが目的かも知れないと。ムラサメは一機も欠かさずオーブへ連れて帰ると」
賢明な判断だが、それがキラが言ったという理由のみであればうんざり。
ムラサメ隊が出ればオーブを攻撃する理由をザフトに与えてしまうことになる。ま、正当っちゃ正当な判断、なんだが。
AAは海に出ようとする…西に行けば海がある、ってどの辺だろう?

「今後のこともある、ケツはきっちりミネルバとインパルスに持って貰え…命令通り我が軍のエースにな」
いやいやいや。初めからその予定で組まれた作戦な訳ですか。議長、シンならキラを落とせると算段してのことですか? 明らかにレイを通じて操ってますな。


さて、そのミネルバではアスランがタリアに食って掛かっている。いやタリアが命令出してる訳じゃないから。にしても、タリアは議長を相当に疑って掛かってますね、ある意味ではアスラン以上に。離反フラグか?
「議長が仰ったのはロゴスを討つということです。なのに何故AAを討つことになるんですか! この命令は絶対におかしい、もう一度司令部に!」
「そんなことはもうやったわ! でも返答は同じよ。
その目的も示さぬままただ戦局を混乱させ戦火を拡大させるAAとフリーダム。今後の情勢を鑑み、放置できぬこの脅威を取り除く、これは本国の決定なの!」
いやいやいや、タリアさん既に司令部に確認したって? ほう、内容がおかしいことに当然のように既に気付いていると。流石。
にしても、前は「敵艦として対応!」と言っていたような気がしたんですが…やはり議長をまず疑って掛かるという王道にタリア艦長はいる訳ですかね。

で、その背景でミーアが議長の私室と思われる場所を訪れているんですが…これはやはり、関係ありとみていいんでしょうか。
議長、赤ワインなんか飲んでるようですが…似合うな。

パイロット控え室(?)で戦況を眺めていたレイとルナマリアのところへ、パイロットスーツを着たシンが入ってくる。レイが少し笑いかけると、シンが不敵ににんまり。フリーダムを落とせるチャンスが来たと言わぬ気だ。
その様子にルナマリアがやや退く。

「あなたももういい加減にとらわれるのをお止しなさいアスラン! かつての戦友と戦いたくないのは分かるけど、でも、時が経てば状況も人の心も変わるわ」
捕らわれていたのはかつてのタリアも同じ。しかし既に、議長の心も自分の心も変わったことを、理解し、今落とされようとしている罠の前でしっかりと立ち、見定めようとしている。アスランにないのはその覚悟、なのかも知れない。
「あなただって変わったでしょう! ちゃんと今を見て!」
アスランを叱り飛ばすタリアは、実は一番アスランに近く、色々考えてやっているのかも知れないと思ったり。同じ議長に嵌められる身だからか?
叱責してくれる人は必要よ? アスラン。有難いと思いなさい。
「見たくないというのなら、部屋にでもいなさい。でも、あの船相手ではこちらも死にものぐるいよ」
そう、ばんばんひっぱたいてやって下さいな。


コンディションレッド発令に伴い、行こうとするシンにレイが声を掛ける。
「シン、大丈夫だ。お前なら討てる」
いいコーチと選手な感じですか。議長に踊らされている感がなければのことだけど。
レイの笑顔が、気になった。
「…thank you」と言うシンに迷いはない。ルナマリアが完全に疎外された雰囲気。
そこへアスランがやってくるが完全に敵視されて遮断される。ま、仕方ないでしょうが。
どうも、レイ-シンとアスラン-ルナマリアの組み合わせは決まったようだ。ルナマリアは事情を知ってアスランに肩入れしているようだし、レイはハナから議長の意図通りにシンを動かしているよう。
ミネルバ…先は暗いのか。



ジャミング弾で目眩まし、インパルスを発進させるミネルバ。
いやぶつかるから! 近すぎるから! 正面衝突したらどうするのさタリアさん!
至近距離からのイゾルデ砲を即回避するノイマン…あんた本気で何者だ。ノイマンがいるからAAは保つんだなあとつくづく思う。あの腕がなかったらとっくに沈んでますな。
「あれをかわすとは」
「む。さあて、主役のご登場だ。グラディスの手並み、とくと拝見させてもらおうか」
主役って…シンだよね? シンでいいんだよね? よかった! 主役認定して貰えて! ま、黒だけど。

パイロット控え室で待つアスラン、レイ、ルナマリア。厳しい目のアスラン、それを心配そうに見るルナマリア、一人だけ超然として膝の上で手を組むレイ。…いやそうじゃなくて! 躾がいいんだか知らないが、そんな女の子みたいな座り方しない!

「大丈夫よ、下手に動かなければ当たらないわ。やはり当てようとはしないのね」
タンホイザー壊されたことは許してあげるんですか、タリア艦長。ま、議長の目論見に嵌るよりはAAと話した方がましってことか。
いきなりAAに投降を呼びかけるタリアにアーサーもメイリンもびっくり。戦闘意志のない艦に砲撃を加えるのは自分の意志ではなく軍司令部の意向であることを伝え、投降を勧めるタリア。軍人としてひどく間違っていないとは言わないが、議長という真っ黒な存在があることを思えばそれも一つの解と言えよう。
タリアの声を聞いてやや迷うAA、だがそこにキラの声が。
「海へ! カガリをオーブに、それを第一に」
……いやホント、神はノイマンだけで充分ですわ。てかさ、カガリをオーブから攫ったのはあんただろ? よく言うよ。間違いすぎだから! AAの安全を考えたら投降しても悪くはなかろうに。所詮は「最強の」自分を過信しているキラの、判断ミスか。

マリューさんが通信に応える。それを見たアーサーは「あ、あれは!」と驚き、タリア艦長は「…やっぱり」と回想。オーブで出逢った人がAAに乗っていると睨んでいたか、あるいは逢った時点から既にその背景を察知していたか。ま、アーサーは胸の大きさで覚えていたんでしょうがね。あくまでもアーサーですから。
マリューさんは「願わくば脱出を許されんことを」といって通信を切ってしまう。それを聞いたタリア艦長がやや俯く。もしかしたら、ミネルバだけで戦っていたならそのまま逃がしていたのかも知れない。議長に疑念を抱く、そこで相通じるものがあるようで。
今後、ミネルバがAA側につく展開もありそうだが、できればそうなって欲しくはないと思う。ミネルバはミネルバで、ザフト内で己のすべき事を見定めて欲しい。自分の足元の泉をまず掘ることが大切だから。

ウィラード隊長はMS部隊を再度動かし襲撃を掛ける。それを見たタリアは「ウィラード隊長、何を勝手に!」と抗議。
「討たねば逃げられるわ、そういったではないか奴らは。いかにフェイスといえども、こうまで布いた布陣、無駄にしてそれで済むか。ミネルバがやらぬというなら我らがやる!」
御説ごもっとも。ま、多分ミネルバ単体では今回AAを撃ち落とさなかったろう。そうなったらレイが恐ろしい権力を振いそうだが。

シンはキラを追って種割れ。
「フリーダムは確かに動きが早い、射撃も正確だ。だがあの機体は絶対にコックピットを狙わない。撃ってくるのは決まって武装かメインカメラだ。そこにインパルスの勝機がある」
レイの判断は的確だ。前に白ザクとセイバーを落とされたときのデータをきちんと分析している。負けの経験も参考になるんですよ、シン?

楯でビームを反射させたり、コックピットを狙わないキラに向けてコアスプレンダーで特攻したり、斬られそうになったら自分から分離したり、なかなかやるじゃないかシン。レイとの特訓のおかげですかね。


揺れるAA。両手を拘束されたままのネオ(?)は、「やれやれ。どうして、ここはいつもこう…」と言いかけて自分の言葉に不思議に思ったらしく、「ん?」と不思議そうな顔。
いや記憶が戻るの早すぎだから! そんな簡単に戻るならもっと昔にムウになってるから! 例えばMS乗ったり風呂入ったりエロ本読んだりしたときに戻るから! 記憶の回復ってそんな甘いモンじゃないから!
いやもう頼むから、そのままネオでいてくれ、あんたは。


「あんたは俺が討つんだ、今日、ここでっ!」
シン…オーブでキラと遭ったのを覚えてたのか? ステラとのラッキースケベは覚えていなかったのに? てか、キラと遭ったとき、それがキラだともフリーダムパイロットだとも欠片も知らなかった癖に、どうして今になってそれを回想する? 種割れにニュータイプ属性は付き物なのか?

海岸線が間近になってから、タリアはタンホイザーを起動させる。そのタイミング、タンホイザーの環境破壊に気を使ったと言うよりは、明らかに、AAがもしかしたら逃げ延びられるかもしれない位置まで引き延ばしたように見える。
着水しほぼ潜行開始したAAに向かってミネルバはタンホイザーを発射する。その直前のタリアさんの顔は、当たらないことを願っているようだ。
そんなことは見えていないアーサーが「急げ、潜られたら終わりだ!」と叫んでいる。
発射されたタンホイザーは、恐らく、海面ぎりぎりのところでAAをかすり、大きな爆発を引き起こす。しかし直撃はしていないだろう。…これが真の主人公補正なのか。

同時に、シンはソードを正しく扱って、フリーダムの腹を串刺しに。残念、コックピットはもう少し上だぞ。
爆発の余波から現れたインパルスはぼろぼろだ。その中のシンもある意味ぼろぼろ。種割れしたまま泣き笑いして、もう壊れたとしか言いようがない。
「へっ、ふははっはは、はははっ、ステラ……やっと、これで…っ、はははっ…」
復讐がステラの望み、でしたかね? そんなお願いしましたか?
議長の思惑通りAAとフリーダムを討って、何がそんなに楽しい?


アスランは驚愕のあまり、まともに呼吸もできていない…と思ったら叫びましたよやっぱり!
「キラァァァァァァァアアァアッ!」
いやもう、期待通りというか何というか…いや、そこで叫ぶくらいなら初めからザフトに戻ったりしなきゃいいでしょうに。一つの軍に身を置くことの意味、相変わらず分かっていない様子だな。
大丈夫、キラは残念ながら死んでませんから、きっと。
てかさ、AAにカガリが乗ってること忘れてませんか? 沈んだように見えるAAのことはどうでもいいのか? 全く、いつもいつも貴様の頭の中にはキラしかないのかキラしか! …ないんだろうなあ。
タリアじゃないけど呆れたくもなるかも。
[PR]
by gil-mendel | 2005-06-12 10:02 | seed-destiny

phase-33「彼らこそが平和を望む私たち全ての真の敵です!」

議長…フリーダム消しすぎだよ議長! 演説が真っ黒すぎて笑えるよ議長! どうしてそんなに黒いのだ。コーディネイターとナチュラルとの戦いでは不利だから、ロゴスを仮想敵に仕立ててしまおうと?
ムウ、もといネオは…記憶を取り戻さない方がいいよもう。
シンは何か主人公になったと思ったらどんどん昏い描写が増えて、このままだと暗黒路線一直線なんですが…このまま死んだりしないよな? そうだよな?
レイはもう、議長の意のままにシンを操っている気がしてならない。



33話「示される世界」。それが正しく示されたことを、しかし、意味しない。


今週は諸般の事情により日曜日になってから視聴したため、色々省略します。


シンがステラを冬の湖に沈めるところからアバンが始まる。…守れなかった、それはステラの運命から?
桜貝のペンダントが煌めいてステラが沈んでいく。
「もう何も怖いことなんかない、苦しいこともない…だから…もう何も君を怖がらせるものなんかないから、誰も君を苛めに来たりしないから…だから、安心して、静かに、ここで……おやすみ………守るって、言ったのに、俺、守るって、言ったのに……ステラ、どうして!」
願わくは、遺体が二度と上がることのないように。
俯いていたシンが頭を上げる、その双眼は怒りと復讐に満ちた、悪鬼。
自分の力が足りなくて大切な人をその運命から守れなかった、その時に、恨むものがある人は幸せなのだろうか。それが逆恨みでも、自分を責めるよりやりきれぬ運命を嘆くより、怒りをぶつけられる相手がいれば、少しは気が済むのだろうか。


…あれ? 提供時の音楽が代わっている。シンは完全に主人公から降ろされたと言うことなのか? まさか。
にしても、OPはそのままか。


ベルリンの被害状況は凄まじく、ミネルバは救援に難儀する。それをミネルバから見ているアスラン。
一方、タリアとアーサーも艦橋から被災地を見て溜息をついている。
「でも、討つべき者はさっさと撃ってしまった方がいいのではないでしょうか。でないと、いつになっても終わらないと思います、この戦争」
「…かもしれないわね」
常に一般人代表のアーサーだからこそ、の台詞なのだが。アーサーが一番議長の思惑に嵌り込んでいく一般コーディネイターを表わしていて、笑えてしまう。ま、アーサーだからね。


シンとレイは自室に籠ってPCでフリーダム研究。シンは食事も缶詰で済ませているっぽい。
そこへアスランがやって来るのだが…何しに来たんだ? 本気で。今ひとつ意図が読めない。ステラの死にショックを受けているシンを励ますつもりだったのか? だとしたら、相変わらず不器用な奴だ。
アスランは対フリーダム戦闘シミュレーションに没頭するシンに驚いて肩を掴もうとするが振り払われる。…いや、そりゃ当たり前だから。
そんなにキラを敵にするのが嫌ですかね、アスラン。全く、あんたの頭にゃキラしかないのかよ!
睨み合うシンとアスランの間に割って入るレイが、怖いくらいによく喋る。
「アスラン! シンも控えろ。…アスラン。シンの言っていることは間違っていないと思います。フリーダムは強い。そしてどんな思惑があるかは知りませんが、我が軍ではないのです。シンの言うようなことは想定されます。幾らあなたがかつて共に戦ったものだとしても」
「だが、キラは敵じゃない!」
…あ、言っちゃったよアスラン。
「ああ?」
「何故ですか! ダーダネルスでは本艦を撃ち、ハイネもあれのせいで撃たれたのです。あなただって、あれに落とされたのでしょう。戦闘の判断は上のすることですが、あれは敵ではないとは言い切れません。ならば私たちはやはり、それに備えておくべきだと思います。宜しければアスランにも、そのご経験からアドバイスをいただければと思いますが」
…? シンもレイも『キラ』発言をスルーしてる。搭乗者の名がキラだとは周知の事実なんですかね。
にしても怖ぇ。レイが怖ぇ。続くシンの台詞よりも余程怖ぇ。
「いいよレイ。負けの経験なんか参考にならない」
「何い」
「すいませんアスラン。シンには私から言っておきますから」
いや絶対あんたは何も言わないこと確定だから! そういえばいつぞやの、シンがカガリに無礼を働いたときの処分はあんた預かりじゃなかったのかね? 本気でシンには甘い、というよりシンの情動を操ってそうだ…。
「フリーダムは…俺が倒す」
特に引き留めは致しませんので、是非倒しちゃってください。できれば息の根とか止めといてもらえたら助かります。ただし、倒したらあなたが悪役路線まっしぐらですけどね。残念ながら。そういう世界観なもので。


さて、AAでは仮面の取れたネオが眠っている。
枕元にはマリューさんとマードック、キラ。
ネオのフィジカルデータが100%ムウと一致した…よって残念ながら、ネオはムウの血縁でもクローンでもなく、同一人物。………いや、ありえないから! ムウはとっくに消えてなくなっているはずだから! 陽電子砲直撃してそんな殆ど傷のない状態で生きていられたら陽電子砲の立場がないから!
「やれやれ、いつ少佐になったんだ、俺は」
捕虜になっている時点で降格です。いやそうじゃなくて。てか、仮面が取れてることを気にしろよ。何のために被ってたんだ今まで。オシャレのためなのか? それともあれが記憶埋め込み装置?
マリューさんは思わず泣いてしまう。その背景の音楽を変えてくれたらもう少し感動的なのかもだが。
「な、何だよ。一目惚れでもした? 美人さん」
……………記憶はなくなっても性格は変わらないってあり得ますかね? 人間の人格を構成しているのはその記憶だと思っていたが…。

キラは、かなり以前からネオ=ムウだと感じていたと主張。
えーっと、それは「最高のコーディネイター」にはNT能力もついてますってことでいいんですか? 顔を見たことのないタリアとかメイリンとかまで思い浮かべてたし…ユーレンは一体何処まで何をコーディネイトしたんだ。



ミネルバ格納庫にて、紅白ザク修理中。治るのか?
「ザクはともかくセイバーはなあ」
そう、原型留めてませんから。本気で新品持ってくるべきじゃないかと思います。つっても、どうせまたバラバラにされる予定じゃ、勿体なくて渡す気もしないってとこですかね、議長?

アスランはコアスプレンダーを見ながら、先程のシンの台詞を思い返す。
え? 早速回想? いやその前に、それをどう思ったか描写を入れてくれませんかね。とりあえず、「あんたにゃフリーダムは撃てないだろ!」と言われた気がしているように見えますが。
そこへ未だ怪我の治らぬルナマリアがやってきて、気遣いの言葉を掛けたのに、アスランはその意図が読めず「君は不満そうだな」などと言っている。いやそりゃ「違いますよお」。
元気づけに来たのに意図くらい読んでくれよ。それとも、シンとキラのことばかり悩んで判断力が相当落ちてますか?
「アスランは優しすぎますよ。…そういうところも、好きですけど。…、損ですよ?」
「損?」
おーい。ちょっと待て。「損」の前の言葉、何でそんなにスルーするかね? 完全に思考が自分の固着された部分だけで回ってますな。
「ええ、折角権限も力もお持ちなんだから、もっと自分の思ったとおりにやればいいのにって」
「権限…力…」
しっかりしろよアスラン。忘れてた訳じゃないんだろ?


さて、議長は世界へ向けて全チャンネルで演説を流そうとしていた。
その机、チェスの駒が置きっぱなしになっていますが…イメージ悪くなるので片付けた方がいいと思うんですが、如何?
ついでに…できればこういう時くらい、ミーアの服装は清楚にした方が受けがいいと思いますがね、議長。


とりあえず議長の台詞だけ抜粋。ミーアはカット。
「皆さん、私は、プラント最高評議会議長、ギルバート・デュランダルです。
我らプラントと、地球の方々との戦争状態が解決しておらぬ中、突然このようなメッセージをお送りすることをお許しください。
ですがお願いです。どうか聞いていただきたいのです。
私は今こそ皆さんに知っていただきたい。こうしていまだ戦火が収まらぬ訳、そもそもまたこのような戦争状態に陥ってしまった本当の訳を。各国の政策に基づく情報の有無により、未だご存じない方も多くいらっしゃるでしょう。
これは過日、ユーラシア中央から西側地域の都市へ向け、連合の新型巨大兵器が侵攻したときの様子です。この巨大破壊兵器は、何の勧告もなしに、突如攻撃を始め、逃げる間もない住民ごと3都市を焼き払い、尚も侵攻しました。我々は、すぐさまこれの阻止と防衛戦を行いました。残念ながら、多くの犠牲を出す結果となりました。
侵攻したのは地球軍、されたのは地球の都市です。何故こんなことになったのか。連合側の目的は、ザフトの支配からの地域の解放ということですが、これが解放なのでしょうか。こうして住民を、都市ごと焼き払うことが!
確かに我々の軍は、連合のやり方に異を唱え、その同盟国であるユーラシアからの分離・独立を果たそうとする人々を、人道的な立場からも支援してきました。こんな得るもののない、ただ戦うばかりの日々に終わりを告げ、自分たちの平和な暮らしを取り戻したいと。戦場になど行かず、ただ愛する者たちと共に在りたいと、そう願う人々を、我々は支援しました。
なのに和平を望む我々の手を跳ね除け、我々と手を取り合い、憎しみで撃ち合う世界よりも、対話による平和への道を選ぼうとした、ユーラシア西側の人々を、連合は裏切りとして有無を言わさず焼き払ったのです、子どもまで!
何故ですか! 何故こんなことをするのです! 平和など許さぬと、戦わねばならないと、誰が、何故言うのです! 何故我々は手を取り合ってはいけないのですか!!」


「なのにどうあっても、邪魔しようとする者がいるのです。それも古の昔から。
自分たちの利益のために、戦えと、戦えと、戦わない者は臆病だ、従わない者は裏切りだ、そう叫んで、常に我らに武器を持たせ、敵を作りあげて、討てと指し示してきた者達、 平和な世界にだけはさせまいとする者達。このユーラシア西側の惨劇も、彼らの仕業であることは明らかです!
間違った危険な存在と、コーディネイターを忌み嫌うあのブルーコスモスも、彼らの作り上げたものに過ぎないことを、皆さんはご存知でしょうか。
その背後にいる彼ら、そうして常に敵を作り上げ、 常に世界に戦争をもたらそうとする軍需産業複合体、死の商人、ロゴス!
彼らこそが、平和を望む私たちすべての、真の敵です!!」

「私が心から願うのは、もう二度と戦争など起きない、平和な世界です。
よってそれを阻害せんとする者、世界の真の敵、ロゴスこそを、滅ぼさんと戦うことを、私はここに宣言します!!」



流した映像にフリーダムもAAもなく、デストロイを倒したのはまるでインパルスであるかのような描写。情報の捏造、それはザフトのイメージを上げるためと、ついでに、AAを落とす下準備のためか。
デストロイを守ろうとしたザフトの機体がいたなどとは発表できまい。
その映像を見たシンは拳を握りしめ、アスランはフリーダムが消されていることに気付く。
…あの場にいたミネルバなら、加工された映像だと分かってしまうだろう。ということは、議長は真実を知るミネルバも消すつもりなのか?  …ありそうだ。タリアが怪訝な顔をしているぞ。

ロゴスの顔写真の中にアズラエルの親族と思われるものがあったり、unknownとなっているものがあったり…恐らくは議長自身がロゴスとかなりの関係を持っているのではないかとも思う。
unknownのところに入るべきは議長…だったら笑えるかも。
いずれにせよロゴスが10人弱で納まるとは考えにくいので、今後メンバーの公表が相次いで行なわれ、世界を混乱させていくのではと思われる。

議長は敵をひとつに描いて見せた。
「コーディネイターとナチュラルの共通する敵」ロゴスを。
ロゴス、すなわち軍産複合体を操る者個々人が明らかになり、それを倒す戦いをと投げかければ、寧ろ世界は混乱し、またそれに乗じて「これはロゴスの一翼を担うもの」として無関係なものを倒す言いがかりにもなるだろう。
そこにこそ大きな罠がある。
「敵」が完全に一つしかないなどということは、ない。
ロゴスと繋がる軍産複合体を潰せば兵器の供給源はザフトのみになる。議長が19話で語った物語に明らかにザフトが省かれているのは、寧ろ意図的だ。
完全に戦争を終わらせる、それをpax plant、プラントが世界の警察となりプラントの統治の元にある平和によってもたらせると考える議長は、人が誰しも嵌る落とし穴に嵌っていっていると言って良いだろう。


敵とは誰なのか、がやはり今作のテーマなのだと思う。
「…敵って誰だよ」(アスラン)
「じゃあどことなら戦いたい」(ハイネ)
「だがキラは敵じゃない!」(アスラン)
「敵を間違えないで」(タリア)
「撃ってはならない、自身の敵ではないものを!」(カガリ)
必要なのは「敵を見定めること」ではなく、もしかしたら、「敵を求めないこと」なのではないかと思う。
[PR]
by gil-mendel | 2005-06-05 19:29 | seed-destiny



議長至上主義。黒くて結構!
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
ガンダムSEED DES..
from Refuge
一週遅れなデステニ49話..
from 思うことを述べよ、煩悩を曝そう
GUNDAM SEED ..
from kasumidokiの日記
今日の『最後の力』
from プチおたく日記 vol.2
最後の力
from tune the rainbow
デステニ50話メモ
from 思うことを述べよ、煩悩を曝そう
最後の力
from ジブラルタル
高次可変領域
from 菅野重工業
機動戦士ガンダムSEED..
from 気になるフィギュア & ホビー
『機動戦士ガンダムSEE..
from 【T】 Tsukasa♪'s..
機動戦士ガンダムSEED..
from 木下クラブlog
GUNDAM SEED ..
from kasumidokiの日記
ガンダムSEED DES..
from Refuge
機動戦士ガンダムSEED..
from ~SoSeGu~
種運命第49話
from ピーサード様がみてる
種運命第49話
from ピーサード様がみてる
AA演出における自己感想..
from 虚弱体質な腐女子の日々
PHASE-48 「新世..
from 「舞い降りた剣」
今週のガンダムSEEDデ..
from アフィリエイトで目指すは月収..
GUNDAM SEED ..
from kasumidokiの日記
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧