ちっちゃな種が暮らしいい。

カテゴリ:seed-destiny( 63 )

phase-29「戻れぬというのなら初めから正しい道を!」

議長とラウが出張った割に、謎は殆ど解かれぬままに、というより寧ろ深まって終わった総集編。
タリアさんと議長は婚姻統制に割かれた悲恋カップルとでも? なら5話はどうしてくれる? でタリアさんは既婚者で夫子どももいるってか? レイを解放し育てたのはラウ? 何より、いきなり「アデニン、グアニン、シトシン、チミン…己のできること、己のすべきこと、それは自身が一番よく知っているのだから」って、議長それはどういう意味ですか? 遺伝子が全てを知っているとでも? いやもう、誰か解説してくれ!

29話「FATES」。議長がちょっと可愛くへたれている今回、真っ黒とも真っ白とも言い難い…。いやそこで壮大な理想を描いて人を手駒のように扱って世界を変革しようと妄想する議長よ来い!!!



総集編なので、台詞を拾うのは議長とラウくらいに留めておきます。…折角SEEDの総集編をやるなら、その時々に議長がどこにいたか描いてくれたらと。


現在、議長はどうも私邸にてチェスを指している模様。前回同じ部屋が出てきたときは執務室かと思ったが、その向かいに座るラウ、レイやラウの隣に座るかつての議長(議長になっていないからデュランダルと言うべきか)が幻として描かれるということは、ここは私邸か、あるいは私的な研究所の一カ所か。
議長がずっと誰との対局を想定してチェスを指しているのか気になっていたのだが、それはラウ・ル・クルーゼを意識していたことが発覚。
仮面を付け、ザフト白服を纏ったラウがその向かいに座っているということは、その立場にあってもラウがデュランダルを尋ねてきていたということで…。

議長がキラとラクス、アスランの出会いに自分とタリアを苦く重ねる。
アスランとラクスはプラントの婚姻統制上定められた婚約者同士、しかし運命はキラとラクスを結びつける。
タリアと交際していたが婚姻統制により定められた相手はタリアの方に別にいて、(議長にはいないのか? すると議長には子種がないってか?)子どもが欲しいタリアはデュランダルを振る。
別れの場所にタリアが婚約者を連れてきてるって…いや、やるけどさ。
タリアは涙を浮かべていて、決して未練がない訳ではないけれど、それでも子供を産むことを選んだ、と。

…あり得ない話だとは言わないが、そうするとタリアは既婚者で、5話の描写は夫が死亡していなければ不倫で、子どもがいておかしくない訳だが…その辺の矛盾というか齟齬はどうしてくれるんですかね? …まあ幾ら言っても無駄なことだろうけれど。
とりあえず夕方番組なので、タリアの夫も子どもも既に亡き人と予想してみる。てか、それ以外解決しようがない。

議長の現在タリアに対する様子があまりに駒扱いなのを見ると、これだけ議長がタリアに恋い焦がれていたのが不思議なくらいだ。
色々過程があって、過去は過去の思い出ってことですか? それとも、ミネルバにあんな過酷な進路を取らせるのは、タリアへの復讐もちょっと入ってますか?

議長はキラとラクスが婚姻統制を乗り越えて結ばれたことが、羨ましかったのか? 何故自分たちには乗り越えられなかった壁なのだろうと?
だからアスランに目をかけているのか? 捨てられた側だから?
………ううむ。わからん。


議長が仮面を付ける前のラウに薬を渡している場面あり。角度の問題なのか絵柄の問題なのか、何故かとても強い友情があるように見えたけれど、実際彼らの関係はどうだったのだろう。
ラウの幻と語る議長は、ラウを見守りつつ、その「生きたい」という奥底の思いにも気付いてやりつつ、けれど自分はラウとは違う道を選ぼうとした人のようだ。
いや、実は彼らの思いは通底していたのかも知れない。ラウが死の間際に微笑んだそのように。


議長の回想にもレイの回想で出てきた施設があったので、議長はヒビキの研究施設に以前から関わっていた人であることは証明されただろう。
また、ラウが囚人室のようなレイのところに現れる場面も描かれていること、レイが今回終始ラウの傍にいてラウの表情を見上げ、ラウが難しい話をしていると不安げにし、ラウが頭を撫でてやると幸せそうにしている様子などから、レイを動物的環境、実験体としての扱いから救い、育てたのはラウなのだろう。
未だ彼らの関係には描写が少なすぎる。レイに至っては何者か明かされてはいない。もしかして最終話まで明かされないまま行くんじゃないだろうな? おい。…それはちょっとどうかと思いますぜ。



以下に議長とラウの幻との会話を載せてみる。…そうしたところで何が分かるという訳でもないのだけれど。

***

デュランダル:それでも魂が惹きあう、定められた者たち、定められた物事。
全てをそう言ってしまうなら、では我らがあがきながらも生きるその意味は?

ラウ:全てのものは生まれ、やがて死んでいく。
ただそれだけのことだ。

デュランダル:だから何を望もうが願おうが、無意味だと?

ラウ:いーやいや、そうではない。ただそれが我らの愛しきこの世界、そして人という生き物だということさ。どれだけ、どう生きようと。
誰もが知っていることだが忘れていることだ。
だが私だけは忘れない、決してそれを忘れない。
こんな私の生に価値があるとしたら、知ったときから片時もそれを忘れたことがないということだけだろうがね、は!

デュランダル:だが君とて望んで生きたのだ、まるで何かに抗うかのように、求めるかのように。
願いは叶わぬものと知ったとき、我らはどうすればいい?
それが運命と知ったときに。

ラウ:そんなことは私は知らない、私は私のことしか知りはしない。
迷路の中を行くようなものさ。
道は常にいくつも前にあり、我らは選び、ただ辿る。
君たちはその先に願ったものがあると信じて。
そして私は、やはりないのだと、また知るために。

デュランダル:誰が決めたというのだろう、何を。
仕方がなかった、では、それは本当に選んだことか?
選んだのは本当に自分か?
選びえなかった道の先にこそ本当に望んだものがあったのではないか?

ラウ:そうして考えている間に時はなくなるぞ。
選ばなかった道など無かったと同じ。
もしもあのとき、もしもあのとき?
いくら振り返ってみても、もう戻れはしない。
何も変えることなどできない。
我らは常に、見えぬ未来へと進むしかないのだ。
今ではないいつか、ここではないどこか、きっとそこにはある、素晴らしいもの。
それを求めて永劫に血の道を彷徨うのだろう、君たちは。
不幸なことだな…。

デュランダル:救いはないと?

ラウ:救いとは何だ?
望むものが全て、願ったことが全て叶うことか?
こんなはずではなかったと、だから時よ戻れと祈りが届くことか?
ならば次は間違えぬと、確かに言えるのか、君は?
誰が決めたというのだ、何を。

デュランダル:ならば私が変える、全てを。
戻れぬというのなら、初めから正しい道を!
アデニン、グアニン、シトシン、チミン。
己のできること、己のすべき事、
それは、自身が一番よく知っているのだから…


***

ATGC、それがどうした!
てか、議長は議長にできる何を知っていると? 世界を己の手で正しくあらせる、そのためにあらゆる手段を執ると? 遺伝子工学の権威、その才能をどのように活かすつもりなのか?
そうして世界を変えようとしている、それが今回の黒幕だと?

議長の思想は、まだ全て描写された訳ではない。
何をどう変えたいのか、それも明らかではない。
世界に何を望み何を求めているのか、それも分からない。
しかし自分の思い描く新しい世界に導こうとする点で、それが初めから正しい道を取れると信じようとしている点で、議長は誤っていると言えるかも知れない。
それは世界を「自分という存在を生み出したという一点で許せなかった」ラウとは違い、しかし通じるものがある。

最後に議長が見遣るチェス盤、そこに倒れているのは黒のキング、即ちラウ。
ラウ亡き後、議長は己が正しいと思う世界を描こうとしているのだ。
だがその思いに、ラウが強い影響力を及ぼしている限り、いつもラウという運命と闘いながら次の一手を指さねばならない議長は、やはり自由ではないのではと思えてならない。



だが、ラウの台詞は毎回毎回、辛そうで、気の毒になる。
これだけ人生と世界を悲観している人がレイにはきっと優しすぎるくらいに優しかったのだろうと思うと(頭を優しく撫でてやってレイが嬉しそうに微笑んでピアノに走っていく様を見るときっとそうだと思うのだが)、確かにラウは生きようと求めていたと、そう思うのだ。
自分は長くは生きられないことを知っても、実験動物にされていたのだろうレイに自分を見出して、大切に育てたのだろう。レイのピアノはラウに教えられたもののように見えるし、あの豊かな表情は、愛情を受けて育てられた子どもにしかないものだ。
自分自身が大切にされたことがなかったろうラウが、自分の延長とは言えレイを大切にしたことを思うと、何故かとても、切なくなる。
[PR]
by gil-mendel | 2005-05-07 21:12 | seed-destiny

phase-28「これまでの責めは私が負う、貴様はこの後だ!」

トダカ一佐は真にオーブを守るために、死んだのだと思う。それに比べて、巫山戯るなキラ! 貴様は何をやっとるのだ! 己の愚かさに気づけ!

そして、次回予告に議長視点の回想来たーーーっ! ラウに渡した薬はやはり議長作! 議長が手に握る駒はキング、それはラウなのか? それとも? 蹲る幼いレイのもとへ近づく人影はラウのよう、議長とラウ、レイの関係がついに明かされるのか?!


第28話、「残る命 散る命」。
余りに沢山の、沢山の生命が無惨に散って、とても辛い、28話。


アバンは既に前回そのまま。コメントの余地なし。


クレタを基点に挟まれたことに気付くタリア艦長。
「拙いわ…転進してももう一方に追い込まれる。下がれない、突破するしか」
ミネルバが求めた戦闘ではなく、生き残るためにはもう進むしか道はない。
この戦闘で撃つなと、キラよ本気で言えるのか?


アウルがブラストシルエットのインパルスを見て一言、
「へっ! 今日は緑かぁ!」
………まさかみどりの日と掛けちゃいないでしょうね。それは昨日か。
予告アドレスがmidoriだった理由、ここで判明。ははん。

シンはアウルとの戦闘で、「あいつ…」と、何故かアウルを回想。
海に落ちたステラを拾って送り届けたときに遭ったアウル、そして思い返すロドニアのラボ。
ステラという少女に出逢いその子が何者か知ったことで、シンが初めて、「敵」パイロットについて僅かでも、思いを巡らす。
ステラへの同情は、エクステンデッドたちへの同情となりうるのか。
「あいつらも、やっぱり…」
けれど次の瞬間、アウルは当然撃ってきて、そして当然のように戦闘は続けられる。
戦場で敵となった以上、戦うことから逃れられない、運命。

アスランはムラサメを落としつつカオスと交戦しながら、キラの言葉を、そして喪ったハイネの言葉を回想する。…ってか、こいつ本気でキラのことしか考えとらんな。回想するならカガリにしろっての。そんなにキラが気に掛かる?
「それでも僕たちは、オーブを撃たせたくないんだ」
「じゃあお前、何処となら戦いたい」
「割り切れよ、でないと……死ぬぞ」
「撃ちたくない、撃たせないで」
アスランの立場は、オーブを撃たなければ自軍が沈む、もうそういうところに立ってしまっている。撃ちたくないとかそういう世迷い言は言えないのだ。それが自ら選び取った立場だとアスランが思い込んでいるにせよ、はっきりと敵に回ったオーブを撃たねばならない。それはカガリを、キラを撃つことなのだけれど、だからといって、撃たねば撃たれる。


一方、タケミカズチ。
ユウナはさらに軍を出そうとして、トダカに止められる。
「実戦はお得意のゲームとは訳が違います! そう簡単にはいきませんよ」
実際は、人が死んでいくのだ。落とされるそのMSに乗っているのは、生きた人なのだ。もう帰ってこないのだ。爆殺され、海に投げ出されて、恐らくは遺体すら見つからぬ、その一人一人には、背負っていた人生があったのに。

馬場一尉は、以前アスランがセイバーでひょっこりオーブに帰ってきたときに迎え撃った人だが、ミネルバへの特攻を選ぶ。
「あれさえ落とせば、全て終わる!」
ミネルバはムラサメを落とそうとするが、特攻には敵わずレイザクが左腕を喪い、艦首もダメージを受ける。
ルナは「これ以上やらせないわよ!」と砲撃するが相変わらず当たらず、どうにか戻ったセイバーが2機ほどムラサメを落とす。しかしカオスにつけ狙われ、ミネルバを守ることがままならない。
タリアもセイバーとインパルスを呼び戻そうとするがいずれも戦闘中のため戻せない。………それでも戻した方がいいんじゃないかと思うのは、素人考えなんでしょうかね。
再度ムラサメが特攻を掛ける。
シンとアスランが気付くが戻れず、アーサーは驚いて「艦長!」と叫ぶのみ。…いやアーサー、頼むからそこは自分の判断で迎撃なりしてくれよ本気で。アーサーがもっと有能だったらミネルバはこう何度も危機に陥らなくてすんだんじゃないかと思う。…もしかしてこれも議長のミネルバ戦略か? そうまでしてシンの種割れ誘いたいですか? …そんな莫迦な。
「取り舵一杯、機関最大!」
ミネルバが艦砲射撃で対応し、レイザクも残った片腕で砲を撃つが、それでも全ては落とせず、馬場一尉のムラサメが、真っ直ぐミネルバへ突っ込んで、そしてブリッジへ真っ直ぐ砲を向ける。
そこへ、またもや、天からの砲。

…別に水戸黄門が見たい訳じゃない。危うい場面にならないと現れない、そんな天使が見たい訳じゃない。
正直、AAの現れるタイミングと、戦闘における態度が、本当に苛々する。
一体何様のつもり? 戦闘を止めたいなら、それは元から断たねばならない。戦場に現れて武力で介入する、それは所詮、戦闘の拡大と混乱でしかない。
「争いがなくならないから力が必要なのです」という議長の論理そのままに、彼らは力を持って現れるのだ。
もういっそのこと、キラは議長の下に弟子入りしたらいいんじゃないかとつくづく思う。

ストライクルージュで現れたカガリは言う。
「オーブ軍、直ちに戦闘停止して軍を引け! オーブはこんな戦いをしてはいけない! これでは何も守れはしない、地球軍の言いなりになるな! オーブの理念を思い出せ! それなくして何のための軍か!」
カガリよ、気持ちだけは分かる。けれどオーブをここまで追いやったのは、結果的にあんたの…そしてAA連中の行動なのだ。
カガリが政治家としてその任をなせなかった、その意味は余りに大きい。
若かったから、そんなこと政治家には言い訳にならない。
重なる判断ミス、首長会さえ動かせない力のなさ、世論に訴えかけないその非常識、セイランに嫁いで実質自分の口を塞ごうとしたこと、あまつさえオーブを出てしまい代表としての役割を結局放棄したこと、それらの責任は一義的にまずカガリの肩に掛かってくる。
自分の政治力のなさが、今オーブの兵を死なせているということを、カガリは知るべきなのだ。そして、AAも…キラも。

当然、これを聞いたシンは激怒。
「あんたは、そんな綺麗事を、いつまでもおおおおおっ!!」と叫んでルージュを撃つが、その砲弾は全てキラに叩き落とされる。
シンにカガリを撃たれそうになり、次にはキラにシンを撃たれそうになったアスランだが、何故か動くのはキラに対してだけ。立場があるにせよ、それはどうかと思うのだが。
シンは「お前も、巫山戯るなああっ!」と叫んで種割れ。…あ、マユが出てこなくなりました。進歩?
種割れしたためシンはキラのソードを交わし、キラが驚く。へへん、いつまでも驚いていやがれ。外されたことがそんなにショックか。
そこへさらに、「やめろキラ!」と叫んでアスランが。モード的にはシンの保護者なんでしょうかね。キラに対する意地も大きいと見た。
「こんなことはやめろ、オーブへ戻れと言ったはずだ!」
…言って聞くようなキラだと思っていたんですかね。アスランはどうも、周りが自分の言うことを聞いて当然と思っている節がある。それはカガリに対しても、キラに対しても。そういう抑圧的な人間関係は良くないよ?


これを見ていたネオ、ユウナに「二艦とも叩き落とせ」と命令。
タケミカズチのブリッジで、アマギがトダカに声を掛ける、トダカは「我らに、指揮権はない」と苦渋に満ちて呟く。
ユウナが「ミネルバを、早くミネルバを! あれさえ落とせばいいんだから、私は!」と叫ぶのを聞いて、さらに怒りに震えるトダカ。
ユウナが「私は」と言った時点で、最早司令官としては失格といえよう。軍を率いる総司令なら、「国のために」何をすべきか考えるべきで、「私」という個人のために軍を動かす等以ての外。
何故こんな人間を総司令に戴かねばならぬのか、だがそれも、キラがカガリに国を捨てさせたためでもあるのだ。
どうしてオーブの中で、彼らは闘わなかったのか。
どうして自らの足元で、波を覆さなかったのか。
キラよ、ラクスよ、カガリよ。
巫山戯るな。お前達は、新たに戦いを作っているだけなのだ。それも、陰惨な。

「下がれキラ、お前の力はただ戦場を混乱させるだけだ!」
キラしか頭にないアスランが叫ぶ、それにキラが「アスラン」と呼びかける、そこにカオスが両方撃とうと一撃、両者飛び退く。
スティングがふと振り向いたそこに、しかしフリーダムがいて、一撃の下にカオスは達磨状態にされて水没。

ミネルバに今度はAAが迫る。またもやアーサーが「か、艦長!」と呼ぶのに、タリアは怒りを籠めて態度を決める。
「こちらに敵対する確たる意思はなくとも、本艦は前回あの艦の介入によって甚大なる被害を被った。敵艦と認識して対応!」
戦場でAAの取った態度は、そうとしか捉えようのないものなのだ。
援護射撃したとしても、窮地から救ったとしても、一度甚大な被害を与えたことには変わりない。
AAよ、いい加減に気づけ。
そんなやり方じゃ何も変わらないということを。
やりぬく前に、その意志がその方法で伝わるのか、今一度、考えて見ろ。

アスランとキラとの交信に気を取られていたシンに、アウルが「どこ見てんだよごらあっ!」と攻撃しようとする。しかしシンは種割れ状態継続中のため、返り討ちに遭ってしまい、海中へ。
海に沈んだ、そのヘルメットが血に染まる前の一瞬、アウルが見せた驚きの表情が痛かった。
そしてそのまま海中にてアビス爆散。
ネオがアビスのシグナルロストに「アウル!」と叫んだのが、人間味を感じさせた。

シンは、アウルを落とそうとは本気では思わなかったのかもしれない。ステラの境遇と同じと考えたなら、当然、アビスのパイロットも戦争の被害者だと思っただろう。それでも、自らの命には、当たり前だが替えられない。
それが、戦争なのだ。


スティングは運良く地球軍に助け上げられる、だがそこでアビスの遭難ポイントが放送されているのを聞いてアウルの事態を知る。
きっと、幼少時から長い付き合いだったのだろう。

シンはまだ種割れ継続中で、フォースシルエットを射出させてニュートリオンビームを受け、地球軍MSをバリバリ落とす。…それはいいけどさ、艦を守るのも大切じゃないのかね、シンよ。そうこうしている内に再度ムラサメ特攻部隊がミネルバを攻撃するぞ?

…だが、そこに割り込んだのは、ストライクルージュだった。
「あの艦を撃つ理由が、オーブのどこにある! 撃ってはならない、自身の敵ではないものを! オーブは撃ってはならない!」
そこで返した馬場一尉の、言葉。
「これは命令なのだ、今のわが国の指導者、ユウナ・ロマ・セイランの。
ならばそれが国の意志。なれば、我らオーブの軍人は、それに従うのが務め! その道、いかに違おうとも難くとも、我らそれだけは守らねばならぬ。おわかりかああっ!」
戦いに出た軍人に呼びかけることの虚しさ、自分が放棄してきた責任のために彼らを無益な戦いに出してしまう結果となり死なせてしまうこととなった責を、カガリは、キラは分かるだろうか。
聞けよカガリ、そしてキラよ。
オーブ「軍が」戦闘したくて戦ってるんじゃない。所詮軍事は政治の延長、その政治の舵取りを誤ったがためにどれほど多くの命を失うことか、そして自分の手がどれほど汚れ、自分の脚がどれほど屍を築いたか、とくと見るがいい。
「お下がりください。国を出た折より、我らここが死に場所と、とうに覚悟はできております。下がらぬというなら、力をもって排除させていただくっ」
戦うなと、言うのは簡単だ。けれど、戦わせたのはあなた方ではないかと、言っているように思えてならない。
「我らの涙と意地、とくとごらんあれっ!」
そして再びムラサメは特攻していく。ミネルバ目掛けて。カガリの「お前達ぃ!」との叫びも届かない。
ルナマリアの砲撃は当たらず、ルナザクは大破。メイリンが「お姉ちゃん!」と思わず叫ぶ。
シンはムラサメを何機か落とす、そのシンを落とそうとしたキラの前にまたアスランが現れる。
馬場一尉のムラサメは、被弾しながらもミネルバに真っ直ぐ突っ込んで、右舷に特攻、爆散。

特攻隊が美化される、でも実際にそれで死んでいくのは、人なのだ。
政治が誤れば無意味な戦いにも出なければならない、そしてそこで死ななければならない、それが兵士だ。
国に殉じなければならない、それがどれほど間違っていようとも、ただの手段である一兵士に、死ぬこと以外の何の道もなくて、心中何を思おうとも、死なねばならぬのだ。
人の命の、何と軽いことか。


アスランとキラは二人で戦闘を繰り広げている。
「仕掛けているのは地球軍だ。じゃあおまえたちはミネルバに沈めというのか!」
「どうして君は!」
「だから戻れと言った! 撃ちたくないと言いながら何でお前は!」
…おーい、ご両人。二人の世界に嵌っている間に戦況は移っていってるんですよ。

ユウナの、兵士の命をへとも思っていない様子にキレたトダカ一佐、タケミカズチを前に出すことを結論。そうして少しでも早く戦闘を終わらせようとする。
自分の命が危ない場面に置かれて漸く怯えるユウナに、「ミネルバを落とすのでしょう。ならば行かねば!」と厳しく言うトダカ。
人の命を預かる重みを、ユウナは欠片も感じていない。

シンはソードシルエットでオーブ艦を斬って斬って斬りまくる。バーサーカーモードは解除される気配もなく、沈んでいく艦。それにカガリが泣いて「やめろおおっ!」と飛んでいく、それを追いかけるキラ、さらにそのキラを追うアスラン。
…アスラン、頼むからキラよりもカガリのことを考えてやってくれよ。頼むからさ。


「分かるけど、君の言うことも分かるけど、でもカガリは、今泣いているんだ! こんなことになるのが嫌で、今泣いているんだぞ! 何故君はそれが分からない! この戦闘も、この犠牲も仕方がないことだって、全てオーブとカガリのせいだって、そうして君は撃つのか! 今カガリが守ろうとしているものを! なら僕は、君を撃つ!」
キラよ、「こんなこと」になった責任の大半は君自身にあると何故気付かぬ。
結婚式場から国家元首を攫う愚を犯し、カガリの施政を助けず、オーブをここまで追い込んだのは実は自分たちだったと、何故君はそれが分からない?
「仕方ない」、それはキラ自身の言い訳じゃないか。オーブがミネルバと敵対することになったのも、それはオーブが、その為政者と住民が選択した事じゃないか。
今泣いてる? 無力だった自分自身の弱さと愚かさに泣いているの間違いじゃないのか?!
カガリが守ろうとしているものが仮にオーブの理念だったとしよう、だがそれは、今お前自身が「撃ちたくない、撃たせないで」とほざきつつ撃っているそのことそのもので既にないがしろにしているモノではないのか?

種割れしたキラにアスランが敵うはずもなく、粉砕されるセイバー。
…アスランよ、先輩風吹かせてキラに拘泥しなけりゃ、ミネルバを守ることに集中できたはずなのにな。
無駄にセイバー落とされることもなかったろうに。

タケミカズチは、沈むことを前提にミネルバへ向かっていた。
「ユウナ様はどうか脱出を! 総員退艦!」
空母が何故前面に、とタリアは訝るが、空母を沈めさせて兵の命の安全を得るしかないトダカの策だとは知るよしもない。
カガリはタケミカズチを止めようとし、シンはカガリを落とそうとし、そこへムラサメが「カガリ様、どうかお下がり…っ」と、カガリを庇ってシンに落とされる。
カガリよ、あんたの声はまるっきり届いていない訳じゃない。

「ミネルバを落とせとのご命令は、最後まで私が守ります。艦及び将兵を失った責任も、全て私が! これで、オーブの勇猛も世界中に轟くことでありましょう。
総司令官殿をお送りしろ、貴様らも総員対艦! これは命令だ。ユウナ・ロマではない、国を守るために」
トダカは一人、艦に残ろうとする。一人でも多くの命を救うために。
アマギが言う、「私は残らせて頂きます」と。
「駄目だ」
「聞きません」
「駄目だ! これまでの責めは私が負う、貴様はこの後だ! 既にない命と思うなら、思いを同じくする者を集めて、AAへ行け! それがいつかきっと、道を開く。…頼む、私と、今日無念に散った者たちのためにも、行け!」


炎の中、タケミカズチに一人残るトダカ。
そこにシンのインパルスが迫る。
シンはそこにいるのがトダカだと、気づきもせず、怒りに溢れてソードを振う、吹っ飛ぶトダカ。
トダカが最期の一瞬に思ったものは、2年前、家族を失って泣いていたシン、だった。そこに被る、EDの前奏。

あんまりだ。あんまりすぎる。トダカはインパルスに乗っているのがシンだと、知っていたのではないだろうかと思うと、余りに余りだ。
シンは恩人を手に掛けたことすら気づけなかった、せめて最期の一瞬、シンがトダカにちらりとでも気付いたなら、よかったのに。………だが、戦争とはそういうものなのだろう。そういう、無情で残酷な。
ED入りにバーサーカーモードのシンが大写しになる、その怒りすら、哀れに思えてならない。
[PR]
by gil-mendel | 2005-04-30 22:28 | seed-destiny

phase-27「でも今のあのAAの方はどうかしらね」

議長デストロイ関与発覚! キラとラクスを思い苦い顔をする議長! 議長真っ黒だよ議長!
あんたの壮大な理想の世界、それがどんなものか、是非拝ませていただきたい。



27話「届かぬ想い」。シンのステラへの想いも、ステラのネオへの想いも、ネオのステラ達への想いも、アウルの喪失感も、トダカらのカガリとAAへの想いも、カガリのアスランへの想いも、アスランのカガリへの想いも、ルナマリアのアスランへの思いも、そしてディアッカのミリアリアへの想いも、何もかもが届かぬ思いだと、言うのか。


ラクスらの奪ったシャトルが乗り捨てられているのを、ザフトが発見。
ラクスと虎はデブリ帯に隠してあったエターナルに乗り移っている。ええと、明らかに皆さんザフト服なんですが…ということはザフト地下組織がエターナルを守っていてくれたということでいいんですかね? しっかし、そんな組織があるなら、わざわざラクスがプラントに行って情報蒐集せんでもよかろう。それに、ミーア情報とかラクス襲撃以前に知っていて叱るべきだろうし。手抜かりだらけの地下組織、万歳。

「何処の誰だろうが、そんなことをする理由は一つだろう。彼女の姿を使ってのプラント国内の混乱だ。そんな風に利用されては、あの優しいラクスがどれほど悲しむことか」
いえ議長、あなたの言葉に被ってたミーアは超腹黒でしたからっ!
ミーアをラクスの代替にというのは、ミーアの人間性にかなりの問題があるのではと。ぼろ出し過ぎですよミーア。
これでばれないと議長が思ってたら超小物。

チェス盤を見遣る議長の後ろには、月面を空撮したような大きな絵が。盤上の駒はやや増えているか?
そして議長がスゴイ発言と表情かましてくれましたよ!
「だが、奴らが離れたというのは幸いか…ラクス・クライン、そして、キラ・ヤマト」
キラの名を思ったときの議長は完全黒。敵愾心丸出しの、絶対人には見せない表情で。

先の大戦で間に入り戦争を止めようとしたグループの、幾人かを議長は手中に収めてきた。
中でも最大なのはアスラン。第1クールはアスランを懐柔するために展解された物語であるといっても過言ではない。イザークとディアッカは極刑から救うことで恩を着せて手の内に。
カガリは、恐らく大したことはできぬと議長が踏んだか。
だが、もともと議長の思想は「戦争がなくならぬから力が必要」の方向性なので、AA的なキラやラクス、マリューに虎などはやはり議長の描く理想の世界からは大きく外れる。そして、取り込むことも、難しい。
中でもキラは遺伝子情報としては喉から手が出るほどのものを持っている。生体で手に入れたいが、その思想はあまりに相容れず、アスランを通じて落とすにもアスランが力不足で、手を拱いていたところではなかろうか。
三本の矢もばらばらにすれば折るのは容易い。
議長が彼らを、個別撃破する様が、見られるのかどうか。楽しみだ。


ジブリールに叱責されるネオ。ネオの横には瓶に入れられた小さい魚がある。ステラを想ってのものだろう。
一方ジブリールの側では、画面にデストロイの情報がある。ええと、「STURM FAUST(荒れ狂う暴力?)」って何ですか。単機で一都市を壊滅させられる、そんなものを作って何がしたいんだブルーコスモスよ。
「あのミネルバは正義の味方のザフト軍だなどと、反連合勢力に祭り上げられ、ヒーローのようになってしまっているじゃないか」
そりゃ、民衆からどう見えるかを計算するのは議長の方が遙かに上ですからね。ジブリールも情報戦に出るべきだと思いますが如何。

ネオとジブリールの話の後ろで、時は夕暮れ。スティングとアウルがバスケに興じ、ミネルバはガイアを積み込んでいる。あれ?…すみません、先週積み込み終わったものだと思ってました、ガイア。レイが整備班と何やら話していたのはガイアの話か。つうか、まだ動くのか、ガイア。

ルナマリアがタリア艦長にスパイ結果を提出。…あ、ディスクが一つ足りない。やはりミーアに関わる部分は削除したのか。
先にアスランがAAと共に戦ったから嫌疑が掛かっているのか、だとしたらアスランを隊長として仰いでいいのか、と問うルナマリアに、タリアは被せるように否定する。
「今回に関しては、目的は恐らくAAのことだけよ」というタリアだが…「恐らく」ということは、タリア自身も上、議長からの指示があってルナマリアにスパイ行為をさせたということか。
「彼が実に真面目で、正義感溢れるよい人間だということは私も疑ってないわ」
へえ。タリアさんがそんな風に思っていたとは知りませんでした。
「でも今のあのAAの方はどうかしらね。…何を考えて何をしようとしているのか、全く分からない」
そう、分からないですよね。他者から見て意味の分からないゲリラ行動は、支持するものなどいないだろう。AAはその旗幟を鮮明にして世界にその支持を請い共に立つ者を得るべきなのに、何をしようとしているのか分からないのでは、意味をなさない。先の大戦とAAが違うのはそこだ。戦術論からして間違っている。

アスランへの嫌疑が晴れて一息つくルナマリアだが、しかし、偽ラクスの情報がどうしても言い出せない。報告者の態度としては全くの論外だが、しかしやはり、これは重すぎる。議長の体制を根底から覆しかねない情報をうっかり知ってしまった一兵士としては、それを抱えて墓場まで行く方が、安泰だ。だが誰にも言えない秘密は重すぎる。分かち合う者がいない秘密に耐えかねて、人は穴を掘ったりもするのだ。
ここで艦長に言っておけば、彼女の人生は大きく変わった、かも知れない。

提出された写真を見て暫し考えるタリア。
一方、プラントの暗い執務室で同じように考え込む議長。その視線の先には、ジブリールの元にあったのと同一の、デストロイの情報が!
デストロイにまでロゴス通じて議長が一枚噛んでいるとでも?! 一枚噛むのはスーパーフリーダムくらいにしておけよ議長! ていうか本気で何がしたいんだっ!! 実はあんたも世界を滅ぼしたいなんて、思っちゃないよな? あんたは世界を己の導く平和に置きたいだけで、ただその手段が著しく誤っているだけで、滅ぼしたい訳じゃないよな?! 或いは、意のままにならぬ集団はやはり滅ぼした方が世界人類平和のためだとでも?!? それとも、デストロイを使うほど連合は汚いと示したいがために密かにデストロイを作らせてたか?!
議長、あんた本気で真っ黒だよ!!


ミネルバの医務室で苦しむステラ。最適化が必要なのだが当然ミネルバではそんなことは分からない。何もしてやれない、無力感に嘖まれるシンに、ステラはシンの名前を呼び、「守る…」と呟く、でもシンがしてやれることは、手を握るくらいでしかなくて。
ステラの幸せってどういうことなのだろう、と考えてしまった。
ネオの元に帰れたとしても、所詮は生体兵器、戦い続けることしか道はないのだ。最適化の道具も薬も、連合軍のもの。そこを離れたら死んでしまうにしても。
ミネルバにいても、エクステンデッドだと判明した以上、プラントへ連れていかれれば人体実験の材料にしかならぬだろう。連合軍の非道な行為の一環として喧伝されるにせよ、所詮は材料なのだ。
いずれからも逃げられたとして、既に身体を蝕まれているが故に、死ぬのが目に見えている。
ステラにとっての幸せは、何なのだろう。

レイは…また部屋で一人PCに向かって作業をしている。つと上げる顔は、甚だしく厳しく、何かの決意に満ちたものだ。
それが議長がらみでないことを、祈りたいが…。


ミネルバブリッジ。ステラをロドニアラボのデータと共に運ぶことが示される。
「しかし、何だか具合が良くないとも医師の方から聞いてますし」
アーサーが普通の人だなあと思うのはこんな時だ。真っ当な、反応。
ザフト上層部はエクステンデッドデータが相当に欲しいらしい。…ステラの扱いが、気がかりだ。


ネオとユウナ、トダカ一佐とアマギがタケミカヅチにて作戦話し合い。
ネオの出した案はどうやら、ミネルバを待ち伏せして叩き、オーブ軍を丸ごと生贄にするもののよう。
トダカがかなり反対するも、莫迦ユウナに「ここまできてそんなことを言い出されても困るなあ。…君たちはこっから先のことを考えてくれればいいんだよぉ」と言い出され、自軍を平気で犠牲にする案を撤回させることができない。
「ユウナ様は的確ですなあ。決断もお早い」いや、何か考えている訳じゃないですから。
「これでミネルバを撃てれば、我が国の力も世界中にしっかりと示せるだろうねえ」…撃てれば、ね。負ける確率の高い案に、そうそう乗るモンじゃありませんぞ。ましてネオは弔い合戦モード、そんな先のない戦いの先陣を切るなどということは、武将として失格です。…あ、ユウナは軍人じゃなかったか。軍人ならもっと自軍を大切にするよな。トダカなんか死ねと言われたも同然でしょう。
「ご命令とあればやるのが我々の仕事です」死ぬと分かっていて、無駄な戦と分かっていて、行かねばならぬ、なんて。
なのに、さらにそこにネオが追い打ち。「あの代表と名乗る人物は偽者だと仰いましたな」。ううむ、汚いよ。
ユウナもそう言われては、とカガリを否定。「敵でしかない! そうだな、トダカ一佐。だから貴様も撃った!」
フリーダムが全て弾丸を撃ち落としてくれると信じてトダカは一斉射撃を行なった、けれど、当たり前のようにその意志はAAにもオーブ軍にも伝わらず、ただ撃ったという結果だけが、残る。
「は、はい」と答えるトダカが、辛い。


一方、キラはミリアリアを連れて海の底のAAへ。
「あたしのやることにああだこうだ言う男なんて、こっちから振ってやるんだから!」
そういう理由でディアッカと分かれた訳ですか。ま、その程度の理由なら最終話までにはくっつくだろうな。ディアッカが折れる形で。
AAは、クレタ沖でミネルバとオーブ軍が戦闘に入ることを察知。


策敵機を察知した連合・オーブ軍は戦闘モードへ。
その中で、アウルが一人振り返る。何かが足りないような、もう一人いるべき人がいないような、そんな気がして。
「なんか大事なこと、忘れてる気がするんだよなぁ」
「なんだよ、大事な事って」
「それが分かんねえっつってんの!」
…記憶、ない方が本当に幸せですか、ネオ。
ファントムペインとは幻肢痛という意味。無くしたはずの腕が痛んだりするような、幻の痛みを指すという。
彼らは正に、欠落したものの痛みを、幻のように、けれどぴりぴりと感じているのだ。
大切なものを喪って、けれどそれがあったという記憶がなければ、涙すら流せない。
いつ彼らはステラを思い出すのだろう。それが彼らの死と同時なら、辛すぎる。


オーブ軍の一部を探知したミネルバも戦闘モードへ。タリアは完全に油断していたか。先日あれだけ激しくやり合った直後にまさかもう一度囲まれるとは思っても見なかったろう。
ブリッジ遮蔽時に、アーサーが艦長の横で椅子に手を添えていたのが笑えた。あんたの定位置はメイリン横じゃなかったっけか? 艦長の傍の方が安心か?

ルナマリアは食堂に入りかけて、アスランに声を掛けにくくて止まっていたところにコンディションレッド発令となり、そのまま去る。
いつか問える日が来るだろうか? 発してはならない問いを。


ミネルバはインパルスとセイバーを出そうとして、その前にオーブに一斉射撃を喰らう。被弾は激しく、表面装甲が第2層まで貫通される。ええと、アーサーいちいち驚くのを止めてくれたまえ。副長じゃなきゃ本当に普通の感性を持った奴なんだが、…戦闘中に驚く暇があったら「あなたも考えなさい!」だわな。
予想よりもオーブ軍は多く、J.P.ジョーンズを探し出せないミネルバ。

「弔い合戦にもならんがな…ステラ。だが今日こそは、あの艦を撃つ!」
ネオがそうまでしてミネルバにご執心なのは、ジブリールの指示の他にも何か理由がありそうだ。
ネオにとってステラは、大切な子どもみたいな存在なのだろうか。

カオスとセイバー、アビスとインパルスが戦闘に。


一方、AAではカガリが悩んでいた。
アスランに指摘された様々な問題を思い浮かべるカガリ。「くそおっ!」って…それは指摘して自分の元に戻らないアスランへの? それとも思うように行かぬ自分自身への?
キラはあっさり「行きましょう」という。「ラクスも言ってただろ…まず決める、そしてやり通す」。ええと、それを言ったら風呂でこっそり聞いてましたってバレバレだと思うんですが。出歯亀疑惑かけられたっておかしくないぞ。
途中で迷うなと、アスランが指摘したことにも目を向けるなと、キラは言っていることになる。前回ラクスを送るときにアスランの言葉にやや迷っていたキラはもうさっさと退場してしまったようだ。悟るまでの時間が異常に短い奴はこれだから嫌いだ。
決めたことをやり通す、そのこと自体が悪い訳じゃない。けれど、立ち止まって思い返すことはどんな時でもやはり必要だ。ただし、この場合に限って言えば、目の前でオーブ軍がミネルバと戦闘に陥ろうとしている、それを止めたい気持ちだけは、分かる。方法が甚だしく間違っているだけで。
発進しようとするAAにカガリが驚く、そのカガリをミリアリアが退かせて席に着く。
「世界もみんなも好きだから、写真を撮りたいと思ったんだけど、今はそれが全部危ないんだもの。だから守るの、あたしも!」
ちょっと、不覚にもじわわっと来た。

熾烈な戦いが始まったクレタ沖。今までのいずれよりも悲惨になりそうな、そんな様相を見せ始めた海へ向けて、AAが海面から現れ、ルージュとフリーダムが射出されたところで、ED。
……ED、曲はとてもいいのだが、その曲が被るものを「善」に見せてしまう変な効果があるようで、どうも納得行かない。
これから悲惨な場面が多々出てくるだけに、どうなるのやらとやや不安に思う。
[PR]
by gil-mendel | 2005-04-23 22:03 | seed-destiny

第3クールED

天国でしか起こりえない、それはあり得ない時空でのあり得ない平和を描いた、切ない世界。
第3期のEDは、切ない優しい曲にのせられて、静かに語られる、子守歌のような、夢。



陽の燦々と照る、緑の丘。様々な時空での様々なプラントの人々が、平和に笑っている。緑の大地の向こう、山のように見える半分緑に覆われた白い大きなものは、だが人工物のようにも見える…例えばジェネシスとか?
左端の奥には小さくMS4機。左からルナザク、セイバー、レイザク、ともう1機は緑ザクか。
ニコルとディアッカ、イザークにシホ。彼らは皆赤服を纏って、楽しそうに笑いあっている。 中でもニコルは、手前のアスランに向かって笑顔で駆け寄ってこようとしている。

手前にはアスランとミーア。ミーアはアスランの腕にぶら下がるように飛びついているが、アスランの目線はニコルに向けられている。二人とも本当に幸せそうに、笑っている。アスランにはフェイスのバッジが。

その後方に、ハイネとミゲル。二人は、皆を見守るように、静かに立っている。

やや手前に、ラウとレイ。ラウは白服で、仮面を付けたままだ。彼は逆光となっていて、腕を組んでやや俯いている。表情は固い。目線の先には、アスランがいるようだ。
レイはそんなラウとやや反対側を向いて立っている。光は顔に当たってはいるが、その表情は一人寂しげだ。
この二人は共に立つべくして共に立っているのだろう。

レイの視線の先にあるような、木の根元に座り込んで語らう議長とタリア。
議長はタリアの肩を抱いて、明るく話し込んでいるようだ。タリアは横座りでちょっと可愛く、その話に半分「狸め」とか思いつつ聞き惚れているよう。胸にはフェイスのバッジがある。
この樹の後ろに密かにアーサーがいるのが笑える。立ち聞きですかアーサーよ。

メイリンはルナマリアを追うようにして走っている。二人の視線は明るく、二人とも仲良く笑っている。不仲説など嘘のように。

さらに右奥の木の根元、ダコスタが腕組みをして立つ傍に、アイシャが虎を膝枕してやっている。


次には夕暮れの波打ち際、多分場所はオーブ海岸。海にはAAが浮かんでいる。

左奥の樹に一人凭れるのはナタル。その樹の反対側では、ムウがマリューを抱き寄せている。三人とも地球軍の軍服だ。

近景ではシンがマユの手を取っている、でもシンは赤服なのだ。時空的にあり得ない、二人。

その後ろで、樹に凭れたミリアリアは腕組みをしている。オーブの軍服を着ている。

さらに遠景、クロトとオルガが立つ土手にシャニが座っている。
一段低いところにはスティング。スティングが向ける視線の先にはステラが、裸足で海に入っていこうとしている。そのやや左にアウルが同じく波打ち際で、ステラを見ている。

マユの後ろに、白いドレスを纏い髪に赤い花を挿したカガリがいる。カガリの表情は何かに戸惑ったように、その先のラクスを見つめている。

ラクスも白いドレスを纏い、そしてキラと手を繋いでいる。けれどキラはやや振り返っている、その後ろにはフレイが海に背を向けて立っているから。


次の絵、背景は宇宙とミネルバ。
シンが右手を握りしめて立つ、その後ろにはルナマリアとステラ。二人の視線は、シンを見ている。
シンの右手には、あの貝殻がやはりあるのだろうか。


再びオーブ海岸と思われる夕暮れの海辺。
手前で、海に背を向けて立つアスランに、光は当たらない。彼の胸からフェイスのバッジは外れていない、暗い目で見つめるのは何なのか。
背を向けるようにして立つカガリ、白いドレスは風に靡き、胸の前で祈るように重ねた手には、きっと指輪があるのだろう。
そのさらに奥、アスランと同じ方向を向いて立つミーア。
アスランとカガリが次第に離れていく、それがとても気がかりだ。
カガリとアスランの別離、そしてミーアと同じ方向、陰を向いて歩いていこうとするアスランを示唆しているというのか。


旧AA艦内と思われる場所で、集合写真。
真ん中にムウがウインクして笑い、彼が抱き寄せるのはナタルとマリュー。マリューは嬉しそうに、ナタルはやや困った感じで、二人とも「あん!」と言いたげな口で驚いている。
その両脇に、チャンドラ2世とノイマン、いずれもちょっとムウをジト目で睨んでいるようで、おかしい。

夕暮れなのか、淡い紫色の空と海を背景に、踊るラクスとそれを守るように立つ、キラ。
彼らの信頼は揺るがない、離れていても。


青空の下、MS3機を前に、ザフト現赤服4人組が立つ。
4人なのにMSは3機なのが異様。
左からMSはインパルス、、プロヴィデンスにやや似た機体(当面プロヴィデンス改と呼ぶ)、デスティニー。
人の並びは左から、レイ、ルナマリア、アスラン、シン。シンが明るく空を見上げているのに比して、アスランはそのシンをやや見遣る難しい顔。ルナマリアはやや微笑んで前を見ている。レイは何故か決意を秘めた難しい顔をしている。
デスティニーにシンが乗り換えるとしてインパルスはルナマリアが乗ることになるのか。プロヴィデンス改には機体性能を考えてレイだとすると、アスランは一体? MS乗りから政治家へ、転身するとでも?


同じ青い空の下、やはりMS3機の前に、AAの5人が立つ。
MSは左からストライクルージュ、スーパーフリーダム、虎機。
人は左から、ミリアリア、マリュー、カガリ、キラにラクス。
MSに人が完全に対応していない、少なくとも虎がいるべきなのにいないのが気に掛かる。
ここで初めてカガリが笑っている。ミリアリアの表情も明るい。
何故だろう、AA側のMSは、他の2機が頼るかのようにフリーダムに視線を向けているようだ。
彼らが、EDのトリを務める。彼らの団結が、救いだと言わぬ気に。



何故こうまで、EDにはあり得ない、起こりえない時空の物語が懐かしい思い出かのように語られるのだろうか。
平和は望めぬ、あり得ない世界の物語なのだと、誰かの見た果てない夢なのだと、言うのだろうか。
3期EDというよりも、4期ED、もしくは最終話のあとに流れるような、切なさ。
「I Wanna Go To A Place...」というEDテーマのタイトルが、切なさに輪を掛ける。
行きたい場所、そこはあり得ない世界。「いつでも思い出すけど/もうどこにも戻れない」。
それは何と、心臓をかきむしられるほど、辛いことなのか。
[PR]
by gil-mendel | 2005-04-17 13:03 | seed-destiny

phase-26「あれホンマもんや!」「ああん?」

26話の内容よりもEDに、正直泣かされた。
あり得ない、天国でしかもう起こりえない人たちの微笑みと、あり得ない、切ない組み合わせ。
そして予告で、初めて苦い怒りを露わにする議長、来たっ! 待ってたよ議長、あんたの壮大な計画が破綻しつつ露わになっていくのを!
新EDについては、別途書こうと思う。尚、今回は日曜になってから見たので、感想はかなり省略気味。


26話「約束」。シンとステラの、キラとラクスの、アスランとキラの、ルナマリアの、虎の、約束。
それは、果たされるために結ばれ、けれど、幸運な者だけが果たすことができ、そして人は果たせなかった約束に埋もれて、その向こうに光があるのではないかと、望むのだ。
「守る」「帰ってくる」「命をかけて守る」。
それはつまり、「守れなかった」(ステラの死)、「帰れなかった」(ラクスの議長サイドへの取り込み)、「命をかけた」(虎の死)という形で一度終わるのではないだろうかと、恐れてならない。



シンは倒したガイアの中にステラを見つけ、あろうことか機体から降りてステラを抱き上げる。
ステラが「死ぬの…駄目…、怖い…守る」と呟いた言葉に、ステラと出逢ったときの様子を思い出し、抱き上げてインパルスへ乗り込もうとする。
それを見たアスランは声を掛けるがシンは止まらず、タリアから様子を問われて「負傷した敵のパイロットを連れてミネルバへ」と答える。
アスランとシン、それぞれの思いを明白にした形となった、ステラへの対処。
シンは易々と立場を踏み越える、そこに守りたいと思った人がいれば、例え敵陣でも。それはシンの、被害者は守られるべき、という自分自身の痛みから発する、感情だ。
それに比して、今作のアスランは立場を越えようとはしない。彼は指輪を渡したカガリからも前作で行き違って同じ道を歩んだはずのキラからも背を向け、与えられた「立場」に従い、敵兵は敵兵としてやはり扱う。
不殺、をできることなら行なおうとしていても、アスランにはやはり、敵は敵なのだ。
それがどれほど虚しいことか、シンとステラの間を描くことで、余計に浮き彫りにされるのだろうか。


シンはステラを連れてミネルバ医務室へ駆け込む。
タリアはガイアをレイに回収させ、兵を連れてミネルバへ戻る。ルナマリアの離艦についてタリアが問題にしないところを見ると、盗聴云々はタリアからの指示なのだろう。
EDで出てきたプロヴィデンス改、もしかしてガイアの一部を流用…? まさかね。


タリアはシンを叱責。それでも、叱責だけで普通すませられることではないのではと思うが、その辺り艦長の優しさということで。
けれどシンは懲りることもなく、医務室でも医者にくってかかったり。…若気の至りとでもいいましょうかね。普通ならステラ連れ込んだ時点で軍法会議ものですよ。タリアがいるから助かってるのに、ちっとは弁え給えよ。
そしてステラがエクステンディッドだと知り、記憶も失われている可能性を知ってショックを受けるシン。
拘束されたままで暴れ、手を握りしめては血すら流れ出て気にも留めず、ステラは泣き叫びネオを呼ぶ。
本当に、ステラの絶叫は真に迫るものがあって、見ていて辛い。
だがそれよりも何よりも、それを見ている艦長の目が、難しそうでしかし憐れみを帯びていて、けれどどうにもならぬと言いたげで。


アスランを陰から見るルナマリア。
声を掛けようとして掛けられない、アスランとプラントの陰を知ってしまったから。
その後も、取ったデータを見て迷い、溜息をつく。
ルナマリアは難しい立場に思いもよらず立たされることとなりましたね。こんな陰をアスランが隠していようとは、。
一人で背負うにはその闇は大きすぎるよ、ルナマリア。


ベッドに拘束されたままのステラ。鎮静剤の降下で眠っている、其処にシンがやってきて、救護兵が席を外してくれる。
「覚えてないなんて……君がガイアに乗ってたなんて…あんなところに、いた子だなんて」
「シン! シン……会いに来た、シン」
「うん、うんステラ……俺、分かる?」
「シン」
二人には悲恋という言葉が似合いすぎて、その感情も何もかもが、幼すぎて、哀れだ。
もしもこれで、デスティニーに乗ったシンがデストロイに乗ったステラと戦うなんて事になったら、余りに余りだと思う。


ネオはステラを「損失」扱いするようにと通達されて、「軍ではそういう言葉になるんだろうがね…」と言いつつ、スティングとアウルからステラの記憶を消すように命じる。
「損失」に二人が苦しまぬようにとの思いなのか。

ミネルバはポートタルキュースへ発進。
タリアはロドニアラボの記録を纏めている。ステラをエクステンディッドと見抜いたことからも、タリア自身もその方面に関して詳しいのではないかと思わせる。
アスランは自室でキラとカガリを思い、彼らに自分の思いが伝わらず意のままに動かぬ現状に憤る。
ミネルバは、今ひたすらに重いものだけを乗せて、旅立とうとしている。その行く手は暗く、まだ、光は見えない。
光は、どこにあるのかと、救いは何処にあるのかと、誰に問うたらいいのだろうか。


マリンスノーの降る海で、キラとラクスは暫しものを思う。
アスランの言葉に迷うキラ、迷わぬラクス。
「僕はもう大丈夫だから」と告げた、フリーダム発進の場面と重ね、「私ももう大丈夫ですから」と告げるラクス。そこと重ねてきたか、と。
熱いじゃん? 意外に良かったかもですよ。これで彼らも間違っていたと知る、とかの展開なら尚いいのですが、残念ながらそれは望めないのだろうな。全く、超人と神は要らんのですよ。偉い人にはそれが分からんのですっ!

で、プラントへ行くのに何故ミーアのシャトルを強奪する必要があるのか不明。対議長用宣伝効果のため? 目立てばやりにくくなることこの上ないと思うのですが如何。
しっかし、ミーアは確実に、黒。
本物のラクス登場に「あれほんまもんや!」とおつきが叫んだのに「ああん?」とかなりお怒り。
本物がプラントにいない、その間その代わりに、と言っていたのはやはり対アスラン用の落とし以外の何ものでもなかったと立証されたわけで。
ま、それでこそミーア、といったところでしょうが。



さて、次週予告は…議長が苦い顔! やった!
と思ったらラクスと虎がどうもエターナルっぽい艦に乗っているような。そしてその後ろに何故ザフト兵が敬礼を? だってラクスの服は陣羽織だよ?
次週が楽しみです。今度こそリアルタイムで見たいと思う、とても眠い日曜日。 
[PR]
by gil-mendel | 2005-04-17 11:34 | seed-destiny

第3クールOP

来たよ来ましたよ第3クールOP。本気で誰が主人公だよ状態。
ちなみに機体識別能力が甚だしくないので適宜突っ込んでやって下さい。


・シンとアスランの背景に
パイロットスーツを着て宇宙背景に岩の上に背中合わせに立つシンとアスラン。この二人の立ち位置はやはり背中合わせが似合う。
そのバックに浮かんでは消えるのが、何故か皆、裸のバストアップ…おい。露出度高すぎ。

まずはシン、怒りに目を見開いている横顔。怒っているのが似合う役柄。
次にアスラン、横顔から振り向く、物憂げな、しかし何かを心に決めた目。本気でプラント政治に乗り出しちゃったりしますかね。
その次がマリュー、うつむき加減の顔を上げて物言いたげな顔。悩みは結構あるのかも。
そして仮面を外したネオ、恐らくはムウ、顔と右上腕に大きな傷、にやりと笑う。何故あんたがそんな黒い笑いをするよ!
その次にレイ、深く思い悩むような憂い顔で左下を見ている。隠し事が重すぎる、ある意味運命のキャラですから。
次にステラ、何かに驚いたように、この順番だとまるでレイになのだが、右上を見上げる。
そしてラクス、屈託なくぱっと笑う。「そしてやり通す」、な感じ。
最後がキラ、こいつだけが正面顔で、ゆっくりと頭を上げてこちらを見据えるが、その左目から小さく光り落ちるのは涙か星か。

この組み合わせで最も違和感を感じるのが、やはりレイ。何でここにいるのやら。ステラの目線がレイにいっているのもよく分からない。レイは強化人間? それともネオと同じ遺伝子をステラがレイに感じ取っているのか。あまり考えにくいがレイとステラの繋がりがあるとでも?
賛否両論なのがネオ、というよりムウ復活。種49話での死に方を考えると、あれで実は生きてましたってどうよ、と思う訳なのだが、まあ宇宙の塵になって尚復活ばかりしているアニメもあった訳だから、あり得なくはないだろうか。現実離れしすぎるのはどうかと思いますが。
一視聴者の立場から言うと、「49話の涙を返せ~っ!」になるのだが。…誰もが納得いくようにムウのその後を描いてくれるなら、まだアリか。

・タイトルバックを返せ!
宇宙にて戦うフリーダム改。額には「liberta modifica」と刻まれているようだ。額の文字はイタリア語、は決まりなのだろうか。
戦っている相手は恐らくザフト。ザクやら何やらをガンガン撃ち、恐らくはファンネルも撃退、地球をバックに構えてタイトルバックを取るその有様は、いやあ3期はキラが主人公ですよ?と言われているかのよう。腹立つなあ。
頼むよ、タイトルバックくらいデスティニーにしてやってくれよ。ていうか、OP以外で主人公らしいところがなかったシンがぐれるんじゃないかと本気で心配だ。

・離反と離別
青い空だが陰になって暗い、大破したインパルスを遠景に、その傍にヨウランとヴィーノが小さく立つ。彼らを背景として、パイロットスーツのシンとルナマリア、何やら決意の表情で、インパルスを捨て去り歩んでいく。
次の場面では夕暮れの廃墟、遠景にミネルバとインパルス(?)、緑グフ(?)、その元へ帰ろうとして後ろ向きで去っていくアスランを中景に、壁に凭れるカガリ。視線はアスランに、オーブ軍服の上着を羽織って自分を抱き締めるようにしているその躯に、他に纏われているのは下着だけ。やや向こうに銃を持ったキサカがいる。

この2シーン、いずれも別れを前提にしたもののように思えてならない。

シンとルナマリアのシーンはレイがいないのが不自然。ミネルバから降りるのは、レイなのかルナマリアなのか。ルナマリアは既にミーアの真実を知ってしまったために複雑な立場に立たされた。レイはあの状態でザクに乗り続けることができるのか不明(事実25話でガイアが来たときにも搭乗しなかった)。
シンもステラの件で迷いを抱くだろう。
さあ、残るのは誰なのか。

カガリは…25話感想でもやや触れたが、これはどうみても事後描写。それも後味の悪い、レイプに近いときのもの。まあ本編では幾ら何でも描かないだろうが…。やったらアスランの評判がた落ちだろうしな。アスランとの離別はかなり厳しいものと言えるだろうか。
キサカがいるのが気に掛かる。今後どのように絡んでくるだろう? 月にいるとか言われているが、ウズミの理想を体現しようとする者たちは今、他に何処にいて何をしているのか。

・対照的に明るい団結
海辺の崖に佇むAAメンバー。ラクスを先頭に、キラ、虎、マリュー、ミリアリア、ノイマン、チャンドラ。後ろには飛び立つAA、空は青く澄み渡る。彼らの団結は揺るぎないものとして描かれている。ただし、そこにはカガリはいない。アスランとのことがあってか、一時思想的に離れるということか。
ミリアリアは皆と同じくオーブ軍服を着て、遂にAA復帰。
キラを見るラクスの眸にもう迷いも翳りもない。キラは空を見上げる、決意を秘めて。
戦うべき相手を見定めたAA。そこに違和感を感じるのは私だけなのか。

・始まりが始まらない
メンデルカット、変わらず。議長を背景にレイとネオ、彼らの物語はまだ僅かに始まったばかりだ。
マリューが炎の中で仮面を取ったネオに銃を向け驚愕する場面も変わらず。やはりムウに酷似しているので驚愕しているということだろう。だが、ネオは銃を向けたままで驚きもしない、こうなると知っていてか、それとも。

・一人欠けている
ミネルバ、ブリッジシーン。タリアを中心にアーサーやメイリンらブリッジクルーが集合写真に収まっているが、向かって左の端に、どうみても不自然に空間が空いている。ここに納まるべき人は誰なのか。それとも、これもフェイク?

・歌姫二人
夕暮れの廃墟で切なく叫ぶラクスと、赤ハロを連れて歌い舞うミーアのシーン、変わらず。実は1期からずっと変わっていないんですが。(一時期空が青くなっただけ)
この二人の共闘、もしかしたらありうるのかも。敵対は普通の流れですが。

・座り込む人たち
インパルスを背景に背を向けるルナマリアとへたり込んで何かを握りしめるシン。それは携帯ではなく、多分貝殻。そういえばOPのどこからも携帯が消えましたね。
セイバーとミーアコンサートを背景に、ミーアに飛びつかれるアスランは、困惑した様子もなく笑っている。
カオス、アビスを背景に、スティングとアウルが分かれて立ち、スティングの足元に膝を抱えて座り込むステラ。
グフイグナイテッド、ザクウォーリア、ブレイズザクファントム、スラッシュザクファントムを背景に、こちらに背を向けつつしっかりと立つ議長は右手を伸ばし、その反対側でタリアがやや戸惑い気味に手を伸ばしている。
シンとステラは共に座り込んで、互いに敵陣にあり、それぞれが悩むのだろう。ルナマリアの背も気に掛かる。ここにもレイがいないのは、退艦するからなのか。タリアもかなり悩みそうだ。
問題児はアスラン。本気でミーアとの道を選ぶつもりなのか。カガリを本当に捨ててしまうのか。…後悔するぞ、きっと。

・この人達もヒロインですよ
カガリ、ミリアリア、メイリン、タリア、そして新規カットでマリューが一瞬ずつ。
この人選になる理由が今ひとつ分からないが、まあマリューさんの凛々しい顔が入ったのでいいとするか。

・フェイクはどっちだ
デスティニーが大写しに、そしてぐっと引いて飛びかかっていく先にはデストロイガンダム。2期では陰になって見えなかった部分に光が当たって配色が見やすくなっている。ガイアと似たカラーリングだ。そしてシンとステラの対峙、ステラは我を忘れて飛びかかっていく悪鬼のような表情だが、シンはそのステラに明らかに驚いているようだ。
2期はここ、シンとキラだったはずだが…2期がフェイクだったのか、それともシンとキラがデストロイを倒すのか。まあ、2期のOPがフェイクだったんだろうなあ。
しかしシンは、デストロイを倒さない訳には行かず、しかしステラは救いたく、どうしていいやら分からない事態に陥りそうだ。お? そういうためのキラ共闘か?

・女難強化
アスラン女難カットに、メイリンが増えた。…ええっと、もう女難は要らないですお願いします。ていうか、他に描くこといっぱいあるだろ? メイリンの顔が得意げなのも気に掛かる。勝者は妹なのか? あんまり好きなキャラではないのだが…。

・ミネルバ、そろそろ宇宙へ行こう
セイバー、ブレイズザクファントム、ザクウォーリア、セイバーが順に飛び立ってミネルバと並び宇宙へ向かう場面は前と同じ。やや短くなっている。
デスティニーガンダムを背景に、シンとステラの裸ダイブ。そしてフリーダム改(額の文字はやはりliberta modifica)を背景に裸で立つキラとラクス。ラクスの眼差しは不安げなまま。
2期OPでのラストだった、ミネルバ4人組が立ちその後ろにそれぞれのMSがガスンガスンと着地する場面が短縮されて残る。
で、いつ本当に宇宙へ行くんだろう。30話以降なのか?

・だからさ、主人公は誰なんだよ
コックピットのキラのアップ。宇宙でAAから発進するフリーダム改。
次からが多分キラと敵対するMSなのだろうが、先ずは炎の中の緑ザク3機、そして青いグフ、その次が…ドム3機、そして恐らくはジャスティス改がやや逆光に。
最後はフリーダム改とデスティニーの一騎打ちだが、この描き方だとどう見てもフリーダム改の方が強そう。
最後にこれじゃあ、本気でキラが主人公じゃないか。もっと新キャラをきちんと描いてやってくれ! そしてキラは頼むから背景に戻ってくれ!


見落としなど多々あるとは思いますが、とりあえず本日時点での2期OPメモということでご了承下さい。
しっかし………こんなにレイがいるべき場所にいないとは思わなかった。4期までは生きているだろうが、一体どうなるのやら。25話の様子も含めて気になる。メンデルカットが残存しているからまだ謎解きはするのだろうけれど。
ネオは………どうなんだろう、それは。賛否両論、というより、否定的意見の方が多いのではないだろうか。
最後にもう一度だけ、主人公はシンだろ? シンだと言ってくれよ!
[PR]
by gil-mendel | 2005-04-10 11:56 | seed-destiny

phase-25「俺は復隊したんだ、今更戻れない」

議長、あんた本当に何を知っていて何を企んでるんだ。ヒビキの研究所にいて、レイを連れたラウと会ってるってどういうことだよ。ていうか、いつから議員やってるんですかあなた。議長真っ黒だよ議長!
そして今回はアスランが大決裂。キラに正論で反論するものの、そりゃあんただろ?と突っ込みたくて仕方がない。勿体ないなあ、折角宇宙チャンピオンに突っ込んでるのに。


第25話「罪の在処」。新OPに思いも寄らないもの、思った通りのもの出現。明日中に別途書くが、せめてタイトルバックはシンから奪わないでやってくれ。頼む。


アバンは前回の終わり2分そのまま、アスランとキラ、カガリにミリアリアの話し合いと、放棄された施設で衝撃を受けるレイとシン。
そしてそのままAパートへ流れ込む訳だが、「プラントにいるあのラクス」(byキラ)について思いを巡らすアスランが何というか、議長思想に完全に感化されているのが哀れだ。
議長が「戦いを終わらせる、戦わない道を選ぶ」人なのだと、既に思い込まされて、「議長のご存じないごく一部の人間が勝手にやったことかも知れないじゃないか」と、もう議長崇拝一色と言っていい。
ちょっと判断力を働かせれば、ラクス個人を襲撃することとユニウス7を落とすことの意義の違いくらい分かるだろうに。ラクス個人を襲撃しても、プラントの得るものなど何もない。利を得る者は偽者を使っている議長だけ。ユニウス7を落とせば、地球への甚大な被害を与えられる。それはナチュラルを滅ぼしたいテロリストには充分利となる訳で。
「そんなことくらい分からないお前じゃないだろう!」って、それはあんた自身へ言ってやりたいよ。

だが、「戦いを終わらせる」とはどういうことなのかを、アスランは未だ、突き詰めて考えたことがないように思われてならない。もっとも、誰も答えなど、今作では誰も持ってはいないのだが。いるとすれば、議長くらいか。
戦うことで戦いを終わらせようとすれば、それは当然、より強い力を持って制圧する以外にない。軍事力のシーソー原理で、いずれかが軍備を増強すればもう片方も増強する、その繰り返しになって、結局は、どちらかが完全に敗北しなければ、つまり片方を消し去らねば、無限にシーソーゲームが続いていくだけなのだ。
だがアスランの脳裏には、現在「連合=悪」の図式しか既にない。
だからアスランが言う、「終わるまでは」とは、突き詰めれば、連合を完膚無きまでに叩きのめして消し去ってしまえば、ということに、やはりなってしまうのだ。
「プラントにだって色々な思いの人間がいる、ユニウス7の犯人達のように」
議長の言葉でやや解き放たれながらもなおアスランは父の呪縛から逃れられてはいない。色々な人間、と対象化することで、それでも少しは、距離を置いて考えられるようになったと言うべきだろうか。

「オーブが今まで通りの国であってくれさえすれば、行く道は同じはずだ……俺は復隊したんだ! 今更戻れない」
オーブという国に何故ここまでアスランもキラも拘るのだろう、と考えて、それはかつての彼らの理想と同義に置かれているからだ、と思い当たる。そして、オーブとの敵対は、アスランにとってオーブを守ろうとするカガリという個人との敵対、離別とも全く同義なのだ。だから指輪が、苦しさをかき立てる。
今まで通りのカガリ、ではしかし決定的にオーブを動かす力になどならないと、もっと様々な絆や力が不足しているのだと、アスランも見てきているのだろうに。そして自分はもうそれを支えないと、去ると言うのだ。もっと自分を活かしてくれる場所、地位と力がザフトにあると、戻っていいと議長に誘われて。

「でもあれじゃ戦うしかないじゃないか!」「だから条約を早く何とかしてオーブを下がらせろと言っている」
アスラン逆切れ気味。もうアスランの口からは、当然ながらザフトのトップエリートとしての言葉しか出てこない。立場は、これほどまでに、人を変える。

しかしキラも酷かった。
「それでも僕たちはオーブを撃たせたくないんだ。本当はオーブだけじゃない、闘って、撃たれて喪ったものはもう二度と戻らないから」
ハア? 主語が違うだろう? お前自身が撃ったんだろ? 正しくは「僕が殺した生命」だろ?
アスランに「自分だけ分かったような、きれい事をいうな! お前の手だって既に何人もの生命を奪ってるんだぞ!」と突っ込まれて「うん、知ってる」とは何事だ!
何が「撃ちたくない、撃たせないで」だ! 巫山戯るな殺戮者! 自分のその手が血で染まっているのを、己が殺した者のせいにするな!!!
例えばよくいるレイパーの言い訳のようだ。そこに可愛い子どもがいたからレイプした、自分はそうしたい訳じゃなかったのに、その子が居たのが悪いんだ、とでも言いたげな。もう、うんざりだ。

アスランは、キラやカガリらにオーブに戻れと言って、訣別する。その間際にカガリの指輪を見て、もう一度回想し、「理解はできても、納得できないこともある、…俺にだって」と言い残す。
アスランが納得できないこととは何なのか。カガリの結婚話なら、いつかその時が来るとは分かっていたはずだろう。納得はできていなかったかもしれないが。
お前は俺を裏切っただろう、と言いたかったのか。だから自分が離れて何が悪いと言いたいのか。
そこでOPの(まるでレイプ後のような)カガリに繋がるとすれば…、行き違いと力不足と言葉不足、もう何で埋めて良いのか分からない。


一方、シンはレイを助けて施設の外へ出て、一度レイを休ませミネルバへ連絡。それを聞いたタリアさんの貌が心底驚いているのを見て、ほっとした。やっぱり、という顔をしなかっただけ、良かったと思う。
シンがどんな報告をしたのかよく分からないが、タリアさんがミネルバを直に乗り付けたところをみると、「何か水槽に人が一杯浮いてて」くらいは言ったのでは。レイが苦しんでいるからと言ってあの驚き様はないだろうし。

施設へ完全防備で乗り込むミネルバクルー。自爆装置を解除し終えて入ってみれば、そこは、死者の腐臭の漂う、凄惨な研究施設だった。
…あの臭いは、特に死後かなりの時間が経ったあの人体の腐敗する臭いは、甚だしく、恐ろしい。

シンとレイがミネルバ医務室で検査を受ける。
レイの脳裏を過ぎるもの。それは、ヒビキの研究施設。手術台、人工子宮モニター、それらが薄暗く浮かび上がる場所で、幼い…7~8歳くらいのレイが、ザフト赤服を着たラウに連れられている。見上げるラウは仮面をつけてはおらず、若い。ラウが話している相手は、議員服らしきものを着た議長。やはり若い、その眼差しがレイに気付いて、そっと覗き込む。
やはり来た! しかし、ラウがレイを連れているということはどういうことなのか? 当然ラウも議長もレイが何ものであるかを知っているということではあるが、レイはよりこうあるべきだった完成体クローン、ではないということなのか。ラウはたった一人だと思い込んで逝ったように思ったが、そうではないのか。
いずれにせよ、この謎は今後、物語を大きく握る鍵になるのだろう。議長がラウに世界への怨みを植え付けた、というパターンの方がありそうだが、逆に、ラウの憤りを議長が継いでいるのかも知れないと思ったりもする。レイを見たときのその時の議長は、未だ、優しそうに見えたから。

レイの前回のあのパニックはやはり、フラッシュバックだったのだろう。その内容を明かすことはできない類の。
だから医師が心配しても、「すみませんでした、もう大丈夫です。ありがとうございました…いや本当にもう、大丈夫です」としか言わないのだ。
そのレイを見上げるシンが、レイの隠している重荷に気付いた様子はない。ただ、?なだけで。
人が重荷を隠すとき、それを共に担える人がいないのは、今作でも続いていくのか。
議長は人の重荷に容易く気付く、けれどそれを共に担うフリをして、軽減するフリをして、その隙間に入り込んで人を利用していくのだと思う。アスランがその典型的な例として描かれている。それは議長に崇高な目的があったとしても、いやあればこそ、やってはならないことではないか。

再び、施設の捜査を進めるミネルバクルー。
生物学的異常はない、という報告に、アーサーが「ということは、どういうことでしょうかねえ。その、レイの異常は」と言う、それにタリアは無言で、何かを考えるような目。アーサーは狂言回しの役目が徹底してきましたな。
そこにセイバーが戻ってくる。アスランはいつも、戻ろうと思ったら其処に戻るべきものがない、という描かれ方だ。プラントからセイバーでオーブに戻ろうとしたらカガリとAAに置き去りを喰らったときがややダブる。
アスランの帰るところは、結局、どこにもないのかもですな。


港で修復を急ぐオーブ軍。トダカら軍人が夜遅くまで働いているのに、ユウナは戦場まで持ってきた抱き枕で就寝中。まあ巫山戯た上司なんてそんなモンですけどね。抱き枕にやや和んだのは内緒。

ファントムペイン一行も同じく修理中。
ネオが「完膚無きまでにやられたっていうんなら戻ってもまだ言い訳はつくが、ステラたちはまだ元気だもんなあ」と言うのが気に掛かる。五体満足なまま戻ることを許されない、生きている限り戦い続けなくてはならない、兵器だと。それは、ネオもそうだというのか。
そこへ例の施設についての連絡が入る。
「ロドニアのラボのことなんですが…アクシデントで処分に失敗したようで、さらに悪いことにザフトが…報告を受けてスエズも慌てているようですが」
そういう報告を受ける立場のネオ、もといムウってどうよ。(新OPで面割れしてるし、ムウだよね?)

そのロドニア研究施設で、タリアとアーサー、アスランにシンが惨殺の痕を見て回っている。子どもと研究者が互いに殺し合ったのみならず、人体実験された状態のままの子どもたち。
そして、施設をやや遠くから眺めるレイ。鉄路の向こうに浮かぶその施設は、まるで、アウシュビッツのようだ。
研究者の傍に落ちている、IDカードはブルーコスモスの、虹彩と指紋で本人確認を行える類のもの。恐らくは自爆装置の、起動のキーか。
タリアが「内乱…ということでしょうね。自爆しようとして」と言う、アーサーがそれに「でも、何でこんな子どもが!!」と絶叫する。
アスランは子どもの顔に手をやろうとして目を背け、シンは憤りに燃える。
さらに、脳だけが大量に陳列されている部屋で、彼らは子どもたちの情報を見つける。「廃棄処分」と書かれていて、人をモノのように扱うそれに、彼らは戦慄。その中にアスランはクロトの情報を見つける。顔を知らないはずなので、情報欄にあった施設を出た後乗った機体からの推測か。やや順番が逆に思えたが。

ロドニアラボ出身であるスティング、アウル、ステラ。ステラの記憶が一番酷く消されているのか、ステラはそこを最初思い出せない。
アウルは混乱の余り、「ラボには母さんが!」と自分のブロックワードを自分で言ってしまってさらに発狂。恐らくは被検体のアウルに優しかった研究者の女性。その背後に浮かぶ培養液入りの子どもたち。狂乱してアウルが「死ぬ」とさらに言ってしまってステラも狂乱、その狂乱の中でステラはシンの顔を守るという言葉と共に、僅かに思い出す。そのままガイアに乗って飛び出すのだが…ええと、ロドニアラボをさっきまで記憶に残していなかった人が、どうしてガイアで正確にそこまで行き着けるのか、一度お聞かせ願いたい。

ブルーコスモスに憤るシン。それをやや離れて見ているレイは、シンの怒りをどう思っているのだろうか。もしレイが同様に薬や手術で強化され苦しんだことがあったのなら、シンの憤りを内心嬉しく思うのだろうか、それとも、理解されないとしてやはり一線を引き続けるのか、或いは、実はシンもある意味そうなのだが、と内心思っているのか。

ガイアを迎え撃つセイバーとインパルス。そこに帰ってくるルナマリア。
ガイアをどうにか倒して、満足なシンだが、半壊したコックピットに知った顔があるのを認めて、衝撃を受ける。あのステラが、自分が守ると言ったステラが、其処にいた。
守りたいと思ったはずの人が敵だった、そんな悲劇は、シンを大きく変えてくれる、のではないかと思う。例えタイトルバックをフリーダム改に取られても、主人公としてはこれからが悩みどころ、変わりどころ、ではなかろうか。
芯は悪い子じゃない、ただ短絡的で記憶力がなくて、自分のしていることが分かっていないだけで。そんなシンの成長を、期待してもいいですか。…キラは超人だしアスランは騙されて悪人描写だしな。

で、予告でラクスがミーアのふりをして虎(変装済み)を従えてザフト基地へ乗り込みですか。議長がこいつらをどう料理してくれるか気になる。
[PR]
by gil-mendel | 2005-04-09 22:18 | seed-destiny

29話の議長待ち!

予告を見てもう居ても立ってもいられずに記入。ネタバレ嫌な方は回避乞う。





タイトルが横文字ならば総集編、と決まった感のあるdestinyで、29話はfatesときたもんだ。
総集編? もし仮にそうでも全く気にしない。議長視点の総集編が来るなんて…!!
しかも議長の回想にクルーゼが…! 笑っているクルーゼ、とは…議長にとってのクルーゼとはどんな存在だったのだろうと思うだけで血が騒ぐ。議長の年齢から、議長自身は第2世代のコーディネイター初の例と踏んでいるが、その議長とアル・ダ・フラガのクローン、クルーゼとの関係とはどんなものなのだろうか。ついでに、レイはクルーゼの写し絵として議長に見えているのだろうか。レイとクルーゼはよく知る仲なのか? だとしたらクルーゼが「世界に唯一人」と思うことはなかろうが。
戦い続ける者、過ぎ去った者を回想する議長、ということは、議長の企みもやや見えてくる、ということだろうか。その企みの一環に、キラもラクスも取り込もうということなのか。
議長が何を思っているのか少しでも明かされる、こんな回が用意されているとは! 期待に応えてくれるものでありますように。
[PR]
by gil-mendel | 2005-04-07 05:49 | seed-destiny

phase-24「なのにお前達は、ただ状況を混乱させているだけじゃないか」

温泉キターッ! ルナマリア本格盗聴キターーッ! そして、レイの怪しい描写と苦悶キターーーーッ!! だが何より、ユウナ抱き枕キターーーーーッ!!
ED直前の3分で「あんまりだあぁ~っ!」と絶叫、なのに予告の最後で大爆笑。
もう議長あんた本気で真っ黒だよもうあらゆることの黒幕でいいよ。夕日が赤いのもザクがこんな時だけグゥルで飛ぶのもレイがパニック障害に陥るのもルナマリアの盗聴器がでかすぎるのもユウナの寝間着が変なのも、あらゆることが議長の差し金。もうそんな気がする24話。


24話「すれ違う視線」。時間変更ありましたが皆さん無事視聴されましたか。

マルマラ海ポートタルキウスにて修復を受けるミネルバ。ディオキアに戻ることも無理なくらいのダメージらしく。
エイブス主任が「タンホイザーの発射寸前でしたからね。艦首の被害はかなりのものですよ」という、その後方で遺体袋に入れられて安置されているザフト兵が10体ほど。キラよ、お前この惨状を見ろってんだ。不殺とかいって武器を破壊するっつうけど、実際にはこうやって人が死んでいくんだよ!
「ともかく、できるだけ急いで頼むわ。いつもこんなことしか言えなくて悪いけど」と言うタリアさんに、エイブス主任が「いえ、分かってますよ艦長」と答える。信頼関係にあるんだなと思わせる描写が好き。

ハイネの遺品が車で送られていく、それを見送るアスランとシン、レイ、ルナマリア。
「あいつらのせいだ、あいつらが変な乱入してこなきゃハイネだって…。大体何だよあいつら! あれがほんとにAAとフリーダム? 本当に何やってんだよオーブは! バカなんじゃないか」
シンが吐き捨てる、その怒りは、オーブを、AAの理想を、どこかで信じていたからとしか言いようのないもので。
アスランが思い出す、ハイネとニコルの死、キラとのかつての戦闘。
やはりキラを許せないという思い、からなのか。

暗い部屋でPCからディスクに何かのデータをコピーしているレイ。既に時間は夜、窓の外には月がある。

タリア艦長の部屋で艦長にAAを追わせてくれと直談判するアスラン。
「私にとっては皆よく知る人間です。だからこそ、なおさらこの事態が理解できません、というか、納得できません」
かつて一度すれ違い、紆余曲折を経て一度は共に立ったと思っていた友の、恋人の、立ち位置とはアスランはやはりそもそも違っていたのだと思う。回想の中で議長から渡されたフェイスの徽章を思うアスランは、組織の中で立場を得てこその人間だ。
「彼らは何かを知らないのかも知れません、間違えているのかも知れません。
無論、司令部や本国も動くでしょうが、そうであるなら、彼らと話し、解決の道を探すのが私の仕事です」
知らないのはアスラン、君なのだ。残念ながら。
フェイスとしての判断であるというアスランに、タリアは単独での離艦を了承する。

タリアとアスランの話し合いの間にレイがディスクを違う部屋で扱っている場面あり。
そしてタリアの部屋に現れるレイ。入室を許可したタリアさんが、始め微笑んでいるのに、何かに驚いたような顔になる。
ええと、後の場面と考え併せると、最初にPCでコピーしていたのは議長からの指示文書と付属書類か。それをミネルバに読み込ませたように見えたのは…ううむ、分からん。

町中でミリアリアを見かけるアスラン。
ザフトに戻ったことを軽く非難されて、「あ、向こうではディアッカにも遭ったが」とミリアリアの逆鱗にさらに触れるアスラン…おいおい。「それはともかくAAだ」じゃないだろ。
ミリアリアが「知ってるわよ、全部見てたもの」と出した写真、グフとかフリーダムとか大きく写りすぎじゃないですか? 島影とかになって写りにくかったと思ったのに…ある意味凄腕なのか。
しかも「いいわ、繋いであげる」って…AAは地下組織ですかそうですか。まあ敵対関係にはあるんでしょうけど。

一方海の中のAA内。……………「天使湯」って何さ。富士山の書いてある岩風呂ってどういうことさ! 娯楽設備充実してますねえ。そのうち温泉卓球とかやり出すんじゃないかと。ていうかさ、オーブは日本じゃないのに富士山が描いてあるのはおかしいだろ? つうか暖簾に漢字って何なんだ一体。ああもう、どうにかしてよ。
キラは一人で、タオル頭に載せて風呂。
マリューさんと虎は…きつねうどんですか。深刻な話してるはずなのにどうなんだその顔は虎よ。
「先日の戦闘ではこちらの意志は示せたというところかな」
虎さんよ、あんた本当にそう思うかい? あのやり方で何がどう伝わったと?
女湯の方ではカガリが入っているところへラクスが。考え込むカガリにラクスが湯を飛ばす。
その様子を男湯からキラが聞いているのだが…女湯と男湯の間は竹のしきりだけ? …てことは、多分覗くことも可能かと。ええと、戦艦でしょ? 風呂も小さいみたいだし、まああれかと思うんだが、AAを改修した奴の貌が見てみたいよホントに。誰の趣味だ。
「これで良かったのかなって、思って」と思い悩むカガリにラクスがいう。
「まず決める、そしてやり通す。
それが何かを為すときの、唯一の方法ですわ…きっと」
うーん、そりゃそうなんだけどさ。人間、間違っていないか常に検証が必要だと思うぜ? ていうかさ、反省なきところに進歩なし、ですよラクス・クライン。やり通した結果物凄い被害を招いてました、じゃ話にならんだろう?
脱衣所で風呂には持って入らずにいた指輪を取り、再び嵌めるカガリ。指輪をそっと、右手で撫でて。
ちなみにこの一連の温泉シーン、個人的に妙にデジャブ感があるのですが…ああやって思い悩む人に水鉄砲をかけて遊ぶのは万国共通なのか?

雨の降る中のミネルバ。
アーサーから「探索任務」について説明を受け、ものっそ納得行かないシン。
その同じ頃、艦長室にやってきたレイを思い返すタリア。画面で確認できる限り、ディスクは持っていないようだが…さてレイは何を伝えに来たのか。探索に行く施設のことだとすると、最後にあれだけパニックに陥るのは些か腑に落ちない。あるいはそういう内容の施設だと知らずに探索命令だけを議長から出されたか? そうだとしたら、議長は非道すぎる。
「そんな仕事に俺たちをぉ? でありますかぁ」とひねくれるシンにレイが「シン、いい加減にしろ」と言う、そのレイの様子から考えると任務の内容について施設の詳細までは知らされずとも議長から連絡を受けて聞いていた、と取るべきか。

雨の中、宿泊先で考え事をするアスラン、それを近くのホテルか何かから見張っているルナマリア。双眼鏡とかって…ストーカーかおいおい。

一方、AAはミリアリアからの通信を受け取る。
<ダーダネルスで天使を見ました。また会いたい。赤の騎士も姫を捜しています>
ええとですね、カガリ。何で「赤の騎士」でアスランだと? あなた、姫であるという自覚がおありで? あれほど議長に「姫と呼ぶな」と言っていてそれですかそうですか。
ミリアリアがAAへの正しい連絡方法をではなく、ターミナル経由で連絡を回してきたということ、プラント帰りだろうアスランがAAを探しているということから、警戒心を抱くAA側。…オーブにいるときに、アスランはAAへの連絡手段を聞かされていなかった、のですか。ミリアリアには知らせて置いて? ある意味酷いんじゃないですかね。キラやラクスは、アスランを信頼していなかったと。この様子だと、カガリにも知らせていなかった可能性はありますな。どこまで地下組織なんだ全く。
AAは動かさないで、自分とカガリのみでアスランに会いに行くと決めるキラ。ま、順当ではありますな。

連絡が来たのかアスランが部屋を出てセイバーへ。それを見張っていたルナマリアは小型一人乗りヘリで追跡。となると、最早ストーカーという域ではなく、任務としてアスランの動向を見張っているということになる。さてそれは、タリアの指令なのか、レイ経由の議長指令なのか。
しっかし、気付こうぜアスラン。追っかけられてることくらいさ。

不安な音楽に載せてインパルスとザクファントム出撃。ザク飛べたっけ? と思ったらグゥルに乗ってるよ!!! 何だ、初めからグゥル使ったらいいじゃんか!!! おーい、タリア。いつから積んでたのか知らんが、ある武装は活用しようぜ。てか、可哀想だろ、ザクが。

フリーダムにて海辺の廃神殿の傍でミリアリアと待ち合わせたキラとカガリ。そこへセイバーで降り立つアスラン。
「何でまたザフトに戻ったりなんかしたんだ!」と叫ぶカガリ。うーん、議長を信頼しちゃったから…とは言えませんわな、流石に。
「その方がいいと思ったからだ、あの時は。
自分のためにも、オーブのためにも」
お? 言っちゃったよこの人! アスラン、あんたやっぱ自分の活躍できる場所がほしくてプラントに戻ったって事、もしかして自覚してる?
対峙するアスランとキラ。ついでに、その様子を本格的盗聴グッズで聴取するルナマリア。…いかん、普通気付くだろう普通こんな変な奴がいたら。もう少し目立たない大きさで頼みます、議長。ザフト驚異の技術力をもう少しこういう方面にも使ってやって下さいお願いします。…まあ、携帯があの大きさのままということを考えると、通信手段系統にはC.E.世界の技術力は指向されていなかったってことなんですかね。

「あれは、君の機体?」
「ああ」
「じゃあ、この間の戦闘に」
「…ああ、おれもいた。今はミネルバに乗っているからな。
お前を見て、話そうとした、でも通じなくて…。
だが何故あんな事をした! あんな、莫迦なことを!
おかげで戦場は混乱し、お前のせいでいらぬ犠牲も出た」
お? 言うようになったじゃん、アスラン。
「莫迦なこと? あれは、あの時ザフトが戦おうとしていたのはオーブ軍だったんだぞ」と突っかかるカガリにアスランがキレる。
「あそこで君が出て、素直にオーブが撤退するとでも思ったか!
君がしなきゃいけなかったのはそんなことじゃないだろ!
戦場に出てあんなことを言う前に、オーブを同盟になんか参加させるべきじゃなかったんだ!!」
お、正論じゃん。問題は、あんたがそれを支えてやれなかったことなんだけどね、アスラン。君も戦後の道を誤ってた。カガリのボディガードだけやってても答えはでなかった。オーブのために積極的にできること、それがあったはずだったろ? けれど君はそれをしなかった。キラよりマシだが、しかし、それはアスラン、君の非だ。
カガリの指に指輪があるのを見て、言い募るのを留まるアスラン。

「ユニウス7のことは分かってはいるが、その後の混乱はどう見たって連合が悪い。
それでもプラントはこんな莫迦なことは一日でも早く終わらせようと頑張っているんだぞ。
なのにお前達は、ただ状況を混乱させているだけじゃないか」
お、キラにも強く言えるようになったね、アスラン。それはバッジの力かい?
キラからプラントへの不信を向けられて、アスランがムキになる。
「お前だって議長のしていることは見ているだろう、言葉だって聞いたろう! 議長は本当に…」
議長に心酔しているアスラン。丸め込まれやすい人ですからね。
しかし、ミーアの存在とラクス暗殺未遂を持ち出され、言葉に詰まるアスラン。ついでに衝撃の事実を聞いてしまうルナマリア。

廃墟となった施設に降り立つレイとシン。

「彼女もみんなも、もう誰も死なせたくなかったから」フリーダムに乗ったんだと言うキラ。
ええと、今回君が殺した人のことはスルーですか。ミネルバではタンホイザー破壊によって結構死者も出てるんですけどどうしてくれるんですか。所詮はあんたも身近な人の生命しか大切じゃないエゴイストですか。
たった一人の生命と地球を天秤にすらかけそうなキラ。恋する少女ならそれで嬉しいのでしょうが、殺されてスルーされる側としてはたまったもんじゃありません。
「それがはっきりしないうちは、僕はプラントも信じられない」
「キラ!」
別に議長が正しいとは微塵も思わないが、超個人的理由で殺戮を正当化する(しかもそれをなかったことにする)キラが本気でバカだと思う。

廃墟となった施設の中を探るシンとレイ。
レイがドアを開けて、一つの部屋に入る。数歩歩いて、息を呑むレイ。その後からシンが来て、まだ通っていた照明をつける。
ぼんやりとした明りの下、照らし出されたものに、フラッシュバックなのか激しい衝撃を受けるレイ。
シンはそれが直ぐに何かは分からない。でもレイにはそれが何か、一瞬で理解できてしまった様子。
実験設備。数多のカプセルに漂う、人の姿。少なくとも少年以上の年齢なのか。生死は示されていないが、恐らくはもう、生命反応はないだろう。
レイがひき付けに近い症状でパニックを起こす、その様子が、痛々しくて、見ていられない。
シンが必死にレイの名前を呼んでも答えることすらできなくて、床に頽れて、もう、このまま発狂してしまうのではないかというくらいに。

レイは、恐らくこのような環境にいたことがあって、それが強いトラウマになっているのだろう。だが、あまりに、可哀想で。
タリアは、どのような施設か事前にある程度の情報を得ていてレイを行かせたのだろうか。だとしたらレイが何かを言いに来たことを思い返しているタリアの、やや暗い表情にも納得がいく。…だが、知っていたとしたら、ある意味、鬼だな。
鬼は議長一人で充分だ、と思う。だが、議長が知っていてそうさせたとレイが知ったら、自殺しかねないほど動揺するのではなかろうか。だから、それもパスしたいところだが。
………自分をいわゆるメンデル厨だと思っていたが、あんな苦しみ方をさせるくらいなら、もうどうか、描写しないでほしいと思ってしまった。
子どもの惨殺とか虐待とかを見るのは、本当に、しんどい。


だが、予告の最後の最後で和んだ…ていうか笑った。何だユウナのあの寝間着と抱き枕は!
もう失笑していいんだか泣いていいんだか…。
[PR]
by gil-mendel | 2005-04-02 22:28 | seed-destiny

phase-23「まさか本当に戦闘を止めたいだけなんて、そういう莫迦な話じゃないんでしょうね」

巫山戯んなキラ。お前こそが太平洋連邦との同盟を止める力も意志もなかった癖に。いい加減にしろよNEET!!
カガリを焚き付け、今頃出てきたのをカガリのせいにするってか。ほう、いい度胸じゃねえか。この傍観者野郎がよく言うぜ。
自分で何事かを決めることを避け、世界に対して不満しか抱かぬ、それがお前だ。
てな訳で今週の感想はキラ(+ラクス)への怒りに溢れています。キラ好きな方は済みませんが読み飛ばしてください。


23話戦火の蔭。
前回フリーダムにタンホイザーを破壊されたため着水するミネルバ。
AAから現れるストライク・ルージュ、「私はオーブ連合首長国代表カガリ・ユラ・アスハ! オーブ軍、ただちに戦闘を停止せよ! 軍を退け!」と叫ぶ。驚くオーブ軍、ミネルバ、驚かないネオ。ネオよ少しは驚いてやれよ。アスランなんかびびりまくってるやん。

カガリがやってきた理由が示される。
オーブ参戦を聞いて動揺するカガリ。「それを認めちゃったのはカガリでしょう」と追い打ちをかけるキラ。
「そう言わないの。私たちだって強引にカガリさんを連れて来ちゃって…彼女がオーブにいればこんな事にはならなかったかも知れないのよ」とマリューさんが大人の仲裁。なのにキラは「いえ、同じ事だったと思いますよ」と略奪を自己正当化。
「あの時のカガリにこれが止められたとは思えない」。ハア? じゃあお前が止めてみろってんだお前がよ!!! 主語が違うだろ? 「あの時の僕に」の間違いだろ? 他人を問う前に自己を問えってんだお前自身をよ!
確かにあの時のカガリには無理だっただろうね。でもその時あんたらは何をしていたんだよ。カガリに決断させるべく何かしたか? 世論に働きかけでもしたか? 首長会に対して何か行動を起こしたか? 何も! 何もしなかっただろ? 今頃何を言うのさ。
己に罪なき者がこの女に石を投げよ、ってね。自分自身を振り返りやがれ、この似非主人公どもよ。ラクス、あんたもだ。「今のカガリさんにはあの時見えなかったものがお見えになってらっしゃると思いますわ」じゃねえってんだろ。あんたもあの時何してたんだよ。
「オーブがその力を持って連合についたとなると…また色々と変わるだろうな、バランスが」と虎が言う。それに後押しされたかの如く、カガリが言う。
「キラ、発進してくれ! この戦闘、できることなら私は止めたい! オーブはこんな戦いに参加してはいけない! いや、オーブだけではない、本当はもう、どこも、誰も、こうして戦うばかりの世界にいてはいけないんだ! そうして少しずつでも間違えてしまった道を、今からでも戻らねば! オーブも」
自分で決断しようとするだけ、カガリはキラとは違うと思う。その判断が例え間違いでも。
キラとラクスは、カガリを追い込んでいるに過ぎない。決断を委ねるような顔をしながら、その実、自分自身で決断に責任を取ろうとしない。
戦場にカガリが出たとて、既に国を捨てた代表の言葉を聞く者がどれほどあろう。戦闘中に出るのでなく、戦場に来る前に止めるべきなのに。

カガリの演説に怒り心頭に発するシン。驚愕するアスラン。ふん、という顔のタリアさん。恥をかかされて怒りに震えるユウナ。
ネオはユウナに「これは今すぐきっちりお答えいただかないと」と問いつめ、ユウナに「あんなもの私は知らない」と言わせる。
トダカらが止めるのも聞かずユウナは戦闘再開に踏み切る。「でなきゃこっちが地球軍に撃たれる」まあ、そうでしょうけどね。

アーサーはタリアに進言しようとして遮られる。そりゃあアーサーじゃね。
動きがあったら出ますよ、というハイネにタリアは笑顔で「ええ、お願い」と。予告の笑顔はこの場面だったよう。
カガリの演説で戦闘が停止するなんて思っていない、当たり前の判断の大人達。

トダカは迷ったが、地球軍に後ろから撃たれるよりはと、ルージュやAAへ砲撃することに。フリーダムがその能力で砲撃を全て防いでくれることを信じて。
「てえーっ」
カガリもAAも、ミネルバも、そしてアスランも驚愕する中、キラは全ての砲弾を撃ち落とす、それを見てほっとするトダカと、そのトダカの様子を見て漸く意図を悟る部下が好き。

再び動き出した戦局の中、さらにカオス・アビス・ガイアが出撃。
ミネルバ側も残っていたグフとザク2機を発進させる。
ユウナもまたMS全機発進とミネルバ、AA攻撃を命じる。「あの仮面男にちょっとはいいとこみせなきゃ拙いでしょ?」って、ええと、そういう目的で出撃させられ死んでいく兵士の身にもなって下さいと。

再開した戦闘にカガリが泣く、「オーブ軍、私の声が聞こえないのか! 言葉が分からないのか!」
虚しく響く、その泣き声の中、飛来したオーブ軍のムラサメに撃たれそうになるカガリ、それを防ぐフリーダム。
「下がって。あとはできるだけやってみるから」というキラに、お前は物語の初めから自分のベストを尽くしやがれ、とつくづく思う。

主砲なく窮地のミネルバ。ザクが飛べたら少しはマシなのか、砲台代わりのザクファントムとザクウォーリアが可哀想だ。

種割れするキラ、出撃する虎。虎のメットがそのまま虎で笑った。まあ好きなようにしてくれたまえ。

ハイネとステラとの戦い。
「ザクとは違うんだよザクとは!」言いましたね。
スティングはまたもやアスランと交戦して「戦闘能力で負けている? 俺が?」と。なんか君は前から相手にされていないっぽかったし、仕方ないよね。

カガリは、当然ながらオーブ軍を撃つことができない。撃つことなどできようはずもない。虎は「撃てないなら下がれ」というが、ハナからカガリにできるはずもないことを知っているだろうに。

AAはミネルバの側面を掠るようにゴットフリートを撃ってミネルバを援護。「当てないでよ」というマリューさんがいいと思う。
「初めはこちらの艦首砲を撃っておきながらどういうことなの? まさか本当に戦闘を止めたいだけなんて、そういう莫迦な話じゃないんでしょうね」とタリア。
タリアはきっと、初めて出逢う価値観にあっけにとられているのだろう。意味不明な行動原理で動くAA、でもその価値観に少し、ほんの少しだけ、タリアさんが心動かされたりすると、いいかな。そんな「莫迦」もいるってことに。

アスランはひたすらキラへの回線を開こうとするが何故か全く駄目。国際救難回線はどこ行ったよ。セイバーでオーブ再入国しようとしたときはムラサメとも回線開けた癖に。ていうかさ、そもそも何故キラなんだよ。あれほど演説していたカガリに連絡取ってやれよお前はよ。コイビトじゃなかったっけか?

AAはミネルバに近づこうとするオーブ艦船の傍に向けてバリアント発射。
「何なんだアレは、一体どっちの味方だ」と混乱するユウナにトダカが(おわかりになっていらっしゃらないとは)とでも言いたげな視線を向ける。
戦場においていずれの味方でもない力、それが彼らなのだから。ま、ユウナにはわからんわな。

ハイネとステラの戦いにキラが乱入、ガイアを軽く倒してグフの腕を鞭ごと破壊。アスランが「キラやめろ、何でお前が」という声も届かない。
ハイネもステラもフリーダムに対そうとして、フリーダムに飛びかかろうとするガイアの剣が、後ろを見ていなかったグフが間に入ってきたのを、切り裂く。
「ハイネっ!」と叫ぶアスランの目の前で、ハイネが爆死。
飛びかかってきたガイアをフリーダムは蹴りで一蹴、海に落とす。丁度帰還命令がガイアら三機に出て、ついでにフリーダムも去っていく。
アスランの衝撃は大きい。また友に、つかの間とは言え戦友を、間接的にせよ墜とされたのだから。そこにキラさえ介入していなければ、こんな結果にはならなかった。
「ハイネ………キラ…っ」と呼ぶ、その顔は怒りに震えて。
ハイネが墜とされた、その衝撃は、ミネルバのタリアにも、シンにも届く。

戦火の地を後にするAAとフリーダムの姿が、後ろめたく見えるのは、気のせいか。

予告は…キラと道を既に違えたアスランの怒りは分かるとして、レイに何があったのやら? 暗い場所で何を読んでいるのだろう。もしかして漸くメンデルに一歩近づくのか? だったらいいのだが……。
[PR]
by gil-mendel | 2005-03-26 20:52 | seed-destiny



議長至上主義。黒くて結構!
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
ガンダムSEED DES..
from Refuge
一週遅れなデステニ49話..
from 思うことを述べよ、煩悩を曝そう
GUNDAM SEED ..
from kasumidokiの日記
今日の『最後の力』
from プチおたく日記 vol.2
最後の力
from tune the rainbow
デステニ50話メモ
from 思うことを述べよ、煩悩を曝そう
最後の力
from ジブラルタル
高次可変領域
from 菅野重工業
機動戦士ガンダムSEED..
from 気になるフィギュア & ホビー
『機動戦士ガンダムSEE..
from 【T】 Tsukasa♪'s..
機動戦士ガンダムSEED..
from 木下クラブlog
GUNDAM SEED ..
from kasumidokiの日記
ガンダムSEED DES..
from Refuge
機動戦士ガンダムSEED..
from ~SoSeGu~
種運命第49話
from ピーサード様がみてる
種運命第49話
from ピーサード様がみてる
AA演出における自己感想..
from 虚弱体質な腐女子の日々
PHASE-48 「新世..
from 「舞い降りた剣」
今週のガンダムSEEDデ..
from アフィリエイトで目指すは月収..
GUNDAM SEED ..
from kasumidokiの日記
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧