ちっちゃな種が暮らしいい。

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第4期OP「どんなペシミストも 恋をして変わる」

人はいつしか慣れるのだろうか、このOPにも? 主人公とはあくまでも前作主人公sであると宣告され、ガンダムとしてはやたら違和感のあるこのOPにも、いつしか人は慣れていくのだろうか?



・OPに合う曲とは何か?
今回は流石に触れない訳には行かないだろう。ケミストリーのWings of Words、思わず唖然としてしまった。事前に聴いて耐性をつけておくべきだったと後悔。
歌そのものは嫌いじゃないが、歌の明るさ及びテンポと画像が著しく乖離している。ケミストリーにとってもdestinyにとっても良い結果は産まないのではなかろうか。
歌詞といろいろ合わせようとした苦労は認めるのだが…。以下検証。


・タイトルバックにいるのが主人公なのか!
「空は飛べないけど 翼ならあるのさ」
OP入りは宇宙のエターナル、そしてやや引いてミーティアつきのストライクフリーダムにインフィニットジャスティス、そしてAA。背景にプラントがある。
これらを背景に、キラとアスランが背中合わせで大写しに。キラはオーブ軍服、アスランはザフトレッドのまま。…いや他のカットでオーブ軍服を着ているのに何故ここでザフトレッドよ? また戻るのかザフトに?
次にシンが大写しに。全裸で両手を広げ、目を閉じてデスティニーと一体化、カメラが大きく引いたところでデスティニーから放たれる、翼と羽根のイメージ。「翼ならあるのさ」に合わせたと見られる。
ストライクフリーダムが二丁拳銃状態でグフを撃ち落とし、集中砲火をかいくぐって前面に飛び出してきて地球を背景にポーズを取ってタイトルバックとなる、このカットは3クールと同じ。
空が飛べない翼はシンのことのよう。デスティニーが宇宙は飛べないとかそういう意味ではなく、彼には足りないもの、多く持ちすぎているものがともにあるという意味で。
それにしても…せめて最終クールくらいシンにタイトルバックを渡してやってほしかった。名前だけの主人公なんて、やってられるか!


・アウシュヴィッツにて
「慰めながら 不謹慎だけど」
ミネルバ組集合写真は相変わらず背景が暗い。だがその背景、今回は何故か夜明け前のロドニアラボじゃないか! 呆気にとられて思わず25話見直しちまったよ! 明らかにロドニアだ…何故だ何故なんだ。
何より、ミネルバ組なのにミネルバが映ってないぞ! 沈むのか?
左端からインパルスとデスティニーとレジェンドをやや遠景に、手前にやや空を見上げ膝を抱えて座り込むパイロットスーツ姿のルナマリア。その少し後ろに立つシンもパイロットスーツ着用で、胸にはフェイスバッジがある。表情はルナマリアの方をやや見ている感じか。
MSの直ぐ後ろにはロドニアラボの入口の門が。ぱっくりと口を開けた門に向かって延びる鉄路の直ぐ左に、タリアが半分以上ラボの方を向いて後ろ姿で立っている。顔は僅かしか見えない。
タリアのすぐ右にアーサー、彼は鉄路の上に立ってはいるが、ほぼ正面を向いている。目線はルナマリアにあるのか。
彼らよりも後方にヴィーノらが。ヴィーノはラボに向かってゆっくり歩いていこうとしているようだ。
そして一番手前、鉄路の上にレイ。パイロットスーツ着用で胸にはフェイスのバッジが、ラボを振り返っているようだ。
さて何故彼らの背景がロドニアラボなのか? アウシュヴィッツに酷似しているロドニアラボだが、彼らの道がアウシュヴィッツ同様「民族浄化」にあるという意味なのか。まさか。ロドニアラボは連合軍のもの。…と考えたが、実はコーディネイターもこの施設に深い関わりがあるという示唆なのか。…………全く見当も付かない。それともあの門は、死以外に自由になれない門として、彼らを呼んでいるのか。謎は尽きない。


・変わらずに明るい人々
「泣いてる顔も綺麗で焦るよ」
こちらは腹が立つほどに明るいAA組。
左からムラサメ2機、アカツキ(多分)を背景に、マリューとムウが共に並ぶ。ムウはオーブ軍服を腕まくりなぞして、すっかり記憶を取り戻しているかのようだ。彼ら二人の後ろにミリアリアが小さく。そしてラクス、彼女の服は例のドレス。前を見つめ、迷いがない。
近景に大きく、キラとカガリが背中合わせで座っている。キラはパイロットスーツで遠くを見ている。カガリは3期EDのドレス姿で空を見上げる。…可愛いな。
この二人の後方に、ストライクフリーダムとインフィニットジャスティスが。そしてカガリの後方にアスラン、パイロットスーツを着ている。流石にもうフェイスバッジはなく、オーブ仕様のスーツだ。
時間帯は恐らく朝、日が昇って少し経った頃の明るさ。いわゆる暁な時間帯。
泣いてる顔とはカガリなのかなと、この場面でふと思う。
そしてどうも、砂漠の虎が機体ごと見あたらないことに気付く。…大丈夫か、虎?


・人は皆夢旅人
「くじけず夢を見ることは」
ここから機体と搭乗者。
まずはキラとストライクフリーダム…いやもう誰が主人公なんですか。そこはシンに譲っとけ! キラはオーブ軍服で手に銃はなく、少し上を見ている。
お次はアスランとインフィニットジャスティス…アスランもオーブ軍服で、腰に手を当てて立ち位置としてはキラを見ているようだ。二人ともやや幼く見えるのは何故だろう。
彼らこそ挫けず、夢を見る者たちということか…。


・必ず倒す! 必ずな!
「自分と戦ってること」
カガリとストライクルージュ。銃を構えるカガリ。ええと、まだ乗るんでしたっけね、ルージュに? ベルリン戦での使い回しだからここは今後変わるかもな。
レイとレジェンド。レイは明らかに銃口がこっちに向いてるんですが! 撃ってるよこの人! レジェンドは宇宙での戦闘シーン、額に僅かにSPESN…という文字が見えるような気がするがいかんせん画像が暗すぎ。
何故この二人の組み合わせか分からないが、まあ前と後ろ両方から余った人たち、なのか、最も戦闘的な人たちなのか。…前者だな前者。
ある意味最も自分と戦っている人たちなのかも知れない。


・翻弄され、傷つけられ、傷つけて
「日ごとに増えるすり傷を」
ルナマリアとインパルス。ルナマリアは銃を片手に走っている。
シンとデスティニー。シンは片手にライフルを持って大声で叫んでいるよう。
彼ら二人は確かに傷だらけだ。彼らの傷が癒される日は来るのだろうか。


・まず決める、そしてやり遂げる
「自慢してもいいくらいさ」
忍者服ラクスとミーティア、彼女は本当に誇らしげで、何の躊躇もなく歌う。
そしてストライクフリーダムのハイマットフルバースト。
…吹っ切れすぎてうんざりな人々。


・最終決戦は君と
「空は飛べないけど」
光の羽を広げたデスティニーが巨大なデストロイに向かって飛んでいく。前OPそのままかと思えば、シンと対峙するのはレイ。シンはやや哀しげな目つきで、赤服にフェイスバッジをつけてレイを見る横顔。対するレイはシンを無表情に睨んでいる、その胸元にはやはりフェイスバッジが。
レイの背後、やや頭上に小さくレジェンド。
最後は彼らの対決となるのだろうか。今までこのカットがMS対決を表わしていただけに、やはりシンとレイとの決戦があるのではと思わせる。


・もうお決まり
「翼ならあげよう」
ストライクフリーダムを前に裸で見つめ合い手を取り合うキラとラクス。もう好きにしてください。
その次に廃墟で歌うラクスとミーア。このカットが残ったことに、二人の共闘がもしかしたらあるのかも知れないと思う。


・増えた!
「それはもう一人じゃないと」
3期OPで海の傍に立つAA搭乗員とAAのカットがあったが、あれにムウがマリューの隣に加わったカット。ムウは相変わらず袖まくりして手を組んでいる。…まあ髪ぐらい切れよと。
キラにラクスが微笑みかける。
その次、カガリがMSの傍で振り返るシーンの機体が金色のメカ百式に! …ではないわ、噂のアカツキに! ウズミよ、あんた何つう趣味だ。これが遺産か! 困ったときに高く売って金にしろとでも? それにしてもアスラン(=暁)とか「暁の車」とかオーブ(=暁)とか、暁多すぎ。
さらに、戦場カメラマンをしているミリアリア。基本スタンスはAAではなくカメラマンの側にあるんだろうな、彼女は。
次、ドムトルーパーと新キャラたち。眼帯してるおねえさんにおっさん二人。味があることを祈りましょうかねえ。しかし、4期にしかでてこないキャラとは…。


・まだそれか!
「君の孤独はがす言葉」
もうこのカットはなくなるものだと思っていたよ…下着姿のカガリ、それを置いて歩んでいくザフトパイロットスーツのアスラン、それを見守るキサカのカット、まだあるのか。
てことは、最終的にはアスランはプラントに帰るってことですかね。OPトップでも赤服着てたしなあ…どうなるのやら。
もう一つ未だそれかなのが、キラとアスラン、シンが夕暮れの廃墟でそれぞれ視線を合わせず俯くカット。これは第1期のOPだろ? 戦後の彼らとでもいいたいのかね?


・恋の始まりと終わりが変えるもの
「どんなペシミストも 恋をして変わる」
いやその歌詞に議長とタリア、シンとルナマリアってどういうことですか!
議長のアップから全身像へ、風が吹く夕暮れの背景に浮かぶのはバストアップの裸なタリア。
議長…あまりに爽やか青春しすぎ。まだメンデルカットでにやりとしてる方が議長らしい。ペシミストとは今の議長に似合わぬ言葉だが、タリアとの恋と別れを経て議長が変わったということか。まあ変わったんだろうな、29話を見る限り。
デスティニーをバックに裸で背中合わせのシンとルナ。えーと…シンルナ確定ってことでいいんですか。ステラ、結構好きだったんですが。まあ生身で情が通って意志の疎通がきちんとできて、という相手ではあるか。
その次に一瞬ずつ挿入されるカット。
まず議長とタリアの別れのシーン、握手する二人。
そしてシンがステラを看取るシーン。ステラの手を握るシン、微笑むステラ。
いずれも別離のシーンだ。彼らが変わった同じ方向とは、世界を変え戦争を無くすというもの。
深い、意外に深いぞ!
…と思ったらその次にアスラン女難シーンが残っていた。いらんだろそれ。


・走る走る俺たち
「選んだ道がもし行き止まりならそこで」
3期OPの背景をバックに走るシン。背景は例の、シン→アスラン→マリュー→ムウ(ネオ)→レイ→ステラ→ラクス→キラ。
キラまで来たところでシンが立ち止まってアップに。胸元にはフェイスバッジ。


・前作ラストか!
「迷えばいい」
トリィが地球に向かって飛んでいく。残骸が漂うそこに現れたのは左からインフィニットジャスティス、ストライクフリーダム、デスティニー。それを背景にアスラン、キラ、シン。
…そうですかキラが真ん中ですかそうですか。しかもシンがやや上目遣いのうつむき加減なのに対してキラは真っ直ぐこちらを見つめ、アスランハヤや上方を見上げる。明らかにシンの扱いが悪いんですけど!
もう「迷う」ラストは要らねえんだよ全くよ! トリィ落ちも要らねえの! …なんか嫌な予感が全面に漂うOPだなあ。4期が思いやられるわ。



何度も見直しているうちに、もしかしたらそのうちに慣れるんじゃないかという気もしてきたOP。…慣れとはかくも恐ろしいものか。
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by gil-mendel | 2005-07-10 08:54 | seed-destiny

phase-38「僕たちはまた話せる、いつでも」

何だ今回の話は! 最もまともなのがロゴスか! もうロゴス=AAで終わっとけ!
ていうか何だこの第4クールOPは!! 主人公キラかよ全くよ!!!!!!! いい加減タイトルバックくらい返しやがれ! …てか、そういうレベルじゃ語れないくらいにシンの影が薄いよ…。ミネルバメンバーの集合カット、背景が何故ロドニアラボなんだ!
…まあOPについては別途語るとして、取り敢えず感想を。今回は比較的かなり短いです。



第38話「新しき旗」。議長の、ロゴスの、だが何よりも、AAの。




ヘブンズベースでは回答期限を待たずして迎撃準備を着々と進めている。
守りきれるのか?と問われてジブリールが答える。膝の上にはちゃんと猫が。よかった連れてきてたよ!
「守る? は! 何を仰っているのですか。我々は攻めるのですよ、奴らを、今日ここから!
我々を討てば戦争は終わり平和な世界になる?
は! そんな言葉に易々と騙されるほど愚かです、確かに民衆は。
だが、だからこそわれわれが何としても奴を討たなければならない。
本当に取り返しのつかないことになる前に、
この世界が奴とコーディネイター共のものになる前にです!」
ジブリールまともだな。…そんなはずはないのだが、今最もAAと通じていそうな面子だ。「本当に取り返しのつかないことになる前に」あたり、つくづくそう思う。
実はAAのバックにはロゴスがいました…とかやってくれませんかね、脚本家。
「正義の味方や神のような人間などいるはずもないということを我々は知っていますがねえ」
…ロゴスのおっさんよ、恐らくはアズラエル父よ、それをAAに言ってやってくれよ。


所変わってミネルバ。
一人ロッカールームにいるレイとは別に、シンとルナが喋っている。…ものは考えようですかね。ルナマリアの考え方は、まあ絶対に分からないと言う訳じゃないが、そういう風に合理化しなければやっていけないときもあるとは思うんだが…、それで本当に良いんですかね。
「でもあいつらが、ロゴスが狂わせたんでしょ、アスランもメイリンも」
どこをどうやったらそういう結論に辿り着けるかさっぱり分からん。分からないもの、認めたくないものと向き合わないために、人間は時に、論理を無視する。
「ずるいのよアスランったら…皆裏切られたわ。私も莫迦よ…でも、負けないから」
口走っているだけの言葉は、理由を知らされずに脱走された側が自己を保つだけの、哀しいもので。
もう他に寄る辺のないルナマリアはシンの髪を撫でる。置いて行かれた者たちがくっつくのに、大した理由付けはなく。
シンとルナマリアは抱き合い、口づける。辛い心を紛らわすのに、ありがちな。
「…ごめん」
「ううん」
「大丈夫」
「え」
「インパルスは絶対、俺が守るから」
「シン…」
シンが守ると言ったモノ、それは守れない結果に終わるのかことごとく? この先のルナマリアがいきなり心配になった訳だが。



戦端はヘブンズベース側の手で開かれた。
…スティング普通にいるんだが。ひっそり死んでましたではなかった訳か。まあそれはそれでいいんだが…。
開戦の様子は世界中に中継される。


そんな最中、キサカの手によってAAへ連れてこられていたアスランが目を覚ます。
どうでもいいがキサカがあっさりオーブ軍服を着ていたのには笑った。戻らなくていいのかね東アジアへ? 話がややこしくなるんじゃないか?
アスランは重傷のように見えないのだがどうもかなり重傷らしく、ほとんど喋ることはできない。そのアスランが目を覚ましたときに傍にいたのは、お約束のように、キラだ。…いやそこはカガリに譲れよ。
「お前、死んだ…」
いや待て。先週「きっとキラも(死んではいない)」と言ったのは何だ? ていうか殆ど死んでいたのはあんたの方ですから!
「大丈夫だよ、アスラン。君、ちゃんと生きてるって」
ああ残念ながらな! あんたもな!


さてヘブンズベースには量産型デストロイが5機。アーサーが「ええええええええっ! あれが、5機!」と相変わらずの驚きぶり。頼むから艦長席に座ってまで驚くのはやめてくれないかね。
議長も驚き顔。よかった、たまには驚いてくれて。この情報は得ていなかったということなのか、それともこれも芝居なのか。

さらに対空掃射砲ニーベルングをヘブンズベースは用意していた。勿論ザフトの降下部隊対策として。
展開させた降下部隊は総て消滅させられる。壊滅じゃなくて消滅ですよ消滅。
議長は、だがニーベルング情報を得ていなかったかどうかも実は微妙だな。
シンが「早く発進を!」と急かしてタリアが躊躇し議長が許可。シンのデスティニーとレイのレジェンド、ルナマリアのインパルスが発進していく。
タリアが躊躇う理由、それは今出ていったら彼らも落とされるという思いからか、それとも。


テレビで高みの観戦をしているオーブのユウナら。
現代の戦争はそう、こうして遠くで起っている限り、我々は唯の観戦者としてTVの前でのんびりしていられる。明日は我が身とも知らないで。
「万一これを失ってもまだ月があるんだよねぇ、連合には」
そうか月で最終決戦か?


ルナマリアが撃たれそうになったのをシールドでシンが防ぐ。
「迂闊だルナマリア! 飛んでいるんだから下からも撃たれるぞ!」
すみません飛んだの久し振りなんです。許してやって下され。ザクは地上では砲台代わりだったもので。

「お前達は、お前達もっ!」
シンはデストロイに搭乗しているのはエクステンデッドだと考える。だがそのあとがおかしい。
「ちくしょおおっ! こんなことをする、こんなことをする奴はぁ、ロゴス! 許すもんかぁーーっ!! お前たちなんかいるから、世界はあ!」
待てシン。「お前達なんか」と言いながら何故デストロイに斬りかかるよ。その行動と併せると「エクステンデッドがいるから」としか聞こえないぞ。
エクステンデッドに同情してはいるが、それも敵として立ち現れる以上、結局は倒すしかない。シンに、敵を倒す以外の選択肢は、まだないのだ。

種割れしたシンがデストロイ1機を倒し、アーサーが無責任に「凄い、これはまた凄いですよ、シン!」と喜ぶ。いや君は喜んだりしている暇があったら戦局の打開を考えなさいと。一応艦長席に座らせてもらってるんだから。
「彼らも頑張ってくれている。この間に陣容を立て直すのだ」
デストロイに焼き払われた艦船は相当量あったと思うのですが、あれはほぼ地球軍有志だったんですかね? 割とへっちゃらな感じのする議長が怖い。焼き払わせるのまで計算尽く…なんてことだったりしたら尊敬します。
レイが1つを破壊、それを見たシンはルナマリアにソード換装させてエクスカリバーをルナマリアとレイにともども使わせ、二人で1つを撃墜。
量産型は初号機よりも劣るのか。
「やるなルナマリア、大したものじゃないか」
「忘れてた? あたしも赤なのよ」
…忘れてました。そうでしたねあんた赤でしたね! 盗聴とかに特化してるのかと思ってましたよ。射撃が苦手ならソードで、か。正しくはあるかな。
そしてシンもスティングの乗るデストロイを撃破。
「…俺はっ!」と叫んで散るスティングが気の毒だ。復活したと思ったら一瞬ですか、去るのは。


ジブリールは形勢不利と見て、他のロゴス連中を置いてとっとと逃げる。
それに気付くのが遅れた周囲はデストロイが討たれたことと併せて動揺、白旗を掲げる。
相当程度にデストロイ頼みだった訳ですが、ベルリンでデストロイ(初号機)は既に破れているので、かなり作戦的には無理があったといえようか。初めから見えていた結果だと思うのですがねえ。ニーベルングはそれなりに良かったと思うが。




カガリがアスランの頬を拭う。その指に贈った指輪が嵌っているのを知り、一瞬アスランの目が大きくなる。泣き出すカガリ。
「カガリ…キラも…だから、時間が…議長…それを、知って」
途切れ途切れに何かを言いたげなアスラン。それをキラが遮る。
「アスラン、もういい。今は喋らないで。いいから少し眠って。
僕たちはまた話せる、いつでも」
今までは話せなかった。最初はキラにその用意がなく、次にはアスランにその気持ちがなく、すれ違ってきた彼らが、漸く共に話せる舞台まで来た。
共に語ることができる、それは何よりも大切なことだ。
「言葉が聞こえないのか」(カガリ)、「私の声は届いていただろう?」(議長)。「敵とは何か」に並ぶ今作のテーマは「対話」だろう。(つい、「対話」とくると「ミール」と言いたくなる…)
声を届かせることと対話とは次元が大きく異なる。声が届かなくては対話は成り立たないが、片方の声だけが届いていては対話にならない。一方的なプロパガンダにはそれに呼応するのは喝采か銃声だが、対話に応えるのは対話だ。
OPが「Wings of Words」であらねばならないその訳は、今作のテーマそのものであったと。
しっかし、38話かけて前作主人公達のすれ違いから共に同じ場に立つまでを描くなんて、何て比重を置いているのやら。

戦闘がヘブンズベース側の敗北に終わったという報を受けて、キラは考える。
「僕たちは何をやっているんだろう…世界は」
……………まだ答え出してなかったんかい! もうその問いにはいい加減に飽きたっての!
何をやっているんだろうだあ? あらゆる意味で世界に間に合ってないんだよ君らは!


議長が満足げな顔で、眸を閉じて微笑む。
そう、ここまではあなたの思い描いた棋譜の通り、だったはずだ。ミスさえなければ。
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by gil-mendel | 2005-07-09 23:38 | seed-destiny

phase-37「裏切った彼らを、敵を討ったんだ、俺たちは」

キサカ! そのまま沈めといてやってくれよ頼むから! ていうかその行動はカガリに報告済みか?
アスラン…議長の考えが読めたんだったら、ザフトから自力で逃げ切れるとでも? 逃げるんだったらデスティニー使えば良かったんじゃ? その方がまだ確実性が増すだろ?
ミーア、今日初めてミーアが可愛いと思ったよ。最後の泣き疲れた顔、でもちょっとエロティックだったような気が。このまま殺されるのを待つしかないんですかね。
議長、タリアを凄い顔して睨み付けたり傷ついてるフリをしたり…いやもう役者だよ! もう真っ黒すぎて笑えるくらい。
レイ、シンを追い込んでシンにアスランを撃たせる方を選んだか。正しくはあるが、レジェンドの動きをもっと見たかったような。最後はシンとルナを気遣っているようだが…。
ルナマリア…心中はお察ししますが、偽ラクス情報を握っているんだからメイリンが撃たれた時点でザフトに疑問を持ったらどうだ。シンに抱きついても話は進まんぞ!
タリア、誰よりも今回はタリアが気の毒。この上は折角同じ艦に乗っているんですから、議長をバズーカで撃ち倒してやって下さい。





第37話、雷鳴の闇。昨日まで味方だと信じていた人を裏切ったといって討ち、そしてそれが誤りだったと知ったことのある身に、最近の話は、少し、辛い。
今回は今までになく私情を挟みますので適宜回避してください。





アバンは先週のおさらい…と思ったらデスティニーとレジェンドが起動していた。
レジェンド…Generation Unsubdued Nuclear Drive Assault ModuleをGeneration Unrestricted Network Dr…に書き換えて起動ですか。ええと、書き換えってことは取り敢えず今は核機動でないということでいいんですかね。
シートベルト、ピンクなのに笑った。どうよその色。
「訳など知らない。だが保安部に追われそれをうち倒して逃走したのは事実だ」
えーと、追っていたのは君も含めてていうか君自身だと思うんですがね、レイ。何で逃げたかも知ってるだろう? 多分に嘘と事実の隠蔽が混じってますな。
黒い黒い、真っ黒だよレイ! 願わくばその描写が深からんことを。



キサカが東アジア共和国の艦船から発進していくデスティニーとレジェンドをみている。どう考えてもグフにアスランが乗っていたという推測はできないはずなのだが…スパイ能力が高いのかそれともこの世界の神の一人なのか。
まあここはザフトの通信傍受ってことで。この際ラグナロクのデータハックもキサカということにしておこう。


タリアが凄い剣幕で司令部へ呼ばれていく。そりゃなあ…部下が二人も脱走じゃ、驚きもするよな。
この世界で一番の苦労人はタリアだろう。ミネルバの艦長に就かされて腹黒議長の思惑に嵌められ延々地球を転戦、アスランをいきなり配属されるわ勝手にFAITHにされるわ、ハイネは配属されてきたとたんに戦死するわ、AAはどっちつかずの蝙蝠だし、部下は言うこと聞かないガキ共や自分で考えることもしない副長とかで、敵兵を脱走させて開き直る奴、仲間内で揉める奴、議長に内通してる奴、…まあ気の毒にも程がある。


議長からレイに通信が入る。グフもザフト機体だからこの通信が聞こえているようだ。シンには議長とレイ両方の様子が映像付きで届いている。
メイリンについて尋ねられ、メイリンは人質ではなく自発的意志でアスランと共にいると答えるレイ。間違っちゃいないけど。
それに驚くシン、戦くメイリン、怒るアスラン。

「お前は戻ってくるんだな」とステラを逃がすシンに問いかけ、「シンは戻ってきます」と言い切ったレイを思い出す。
彼にとっては、相手が何処を足場としているかが重要なのだ。敵が相対的な概念であると言い切ったということは、当然味方も相対的な概念でしかない。
それは軍人としては正論だが人としてはとても、哀れなことだ。

「脱走は絶対に阻止すべきものと考えます。撃墜の許可を」
強いレイの言葉にシンは驚き、タリアは慌てて止めようとする。しかし議長はあっさりと許可。
それに驚いたタリアが「議長!」と制止しようとするが、議長に厳しい眼差しで睨まれて退いてしまう。この議長の眼がいいと思う今日この頃。
驚くシンもレイに声を掛けるが、一蹴される。
…脱走は本当に彼らの想定外事項だったのか。殺す気満々じゃないか、レイも議長も。というより、シンにアスラン殺しというステップを踏ませる気満々だな。


「こんなことで、議長とそれに賛同する人の思いが無駄になったらどうする。今ここでの裏切りなど、許せるはずもない。覚悟を決めろ、シン。俺たちで防ぐんだ」
裏切る、とはどういうことだろう。裏切るという言葉がやたら連呼される今回、裏切りとは何かが引っかかる。
人は考えを変える、それとともに立ち位置も変える。それが許せないと思うのは、残された者の怒りとしては無論のことだ。
裏切るくらいなら、ザフトごと変える覚悟があればいいのにと、思わぬでもないが、アスランにできるのはあの状況ではせいぜいジブラルタル基地での演説くらいか。…口べただからなあ。
一つの目的の元に動いてきたものから離れる、それが目的を損なうというのなら、裏切りと呼ばれるのも、仕方のないことかも知れない。


アスランがシンを説得しようとするがレイに否定される。
まあ「彼らの言葉はやがて世界の全てを殺す!」とか言われてもハァ?だがな。もう少し分かるように話そうという気はないのかね、君は。直感で掴んだ答えだからそう整理はされていないんだろうが。
しかしそれを聞いた議長とレイの顔がやや引きつって見えたのは、ある程度真実に触れているからなのか。レイなぞ「シン、聴くな! アスランは既に少し錯乱している!」って、いや確かに若干錯乱してるけれどそれはあんたも同じですから!

せめてメイリンを降ろさせろと要求するアスラン。「その存在に意味はない」と切って捨てるレイ。
存在の意味を議長に求めているレイならばの答えと言うべきか。意味のない存在だった自分を救ったラウと議長にそのよりどころを求めているからか。
役割を果たし、味方である者でなければ、存在自体が無意味、寧ろ有害。
その言葉に未だ抗えぬ郷愁を誘われる。
そんな風に切って捨てた、それが全ての価値観が逆転したときに、愚かだったと知った後でさえ。


「彼は、彼らは! 議長を裏切り、我らを裏切り、その思いを踏みにじろうとする、それを許すのか! お前は言ったろう、そのためならどんな敵とでも戦うと」
そうだ、自分はそう言った。目指すもののためならあらゆる障害と戦うと。あらゆる困難を恐れない、あらゆる敵と戦うと。
それがつい昨日まで、色々問題はあり仲は良くないが、一緒に戦ってきた朋友、だとは。
それでも組織として、自分の立場として、やらぬ訳には往かぬ。

シンは種割れして、「あんたが悪いんだ、あんたが、あんたが裏切るからぁーーーっ!」という安直な感情に基づき、レジェンドと斬り結んでいたアスランに襲いかかる。
一歩退いた上空から冷めた目でレイが見下ろす中、グフの鞭も楯も落としてさらにソードでコックピットやや下を串刺しに。海面に落ちたところでグフ爆散。
……で? 普通死ぬよな? 少なくとも五体がバラバラになるくらいするような爆発だよな? それとも何か? グフのコックピットはハイネの件から問題ありとみて改良されたってか?
人の命は軽いもんだね。主人公補正の効いている人たちに比べて、名もない人の命の軽いこと軽いこと。それで生きてるんだったらベルリン市民に一人の死者もいねえよ!


戦い終わって苦痛に顔を歪めるシンに、レイが声を掛ける。
「シン。よくやった」
「あ」
「俺たちの任務は終わった」
「にん、む」
「ああ」
「アス、ラン…メイリン」
「裏切った彼らを、敵を討ったんだ、俺たちは。やるべきことをやったんだ。さあ、戻るぞ」
アスランらを敵と言われて、シンが息を呑む。シンが望んだ敵ではなかったから、か。シンが想定していたのはロゴスという漠然とした悪でしかなかったのだろう。だが、実際にシンの目の前に敵として示されるのは、AAであったりそれに繋がるアスランであったりするのだ。知っているものは守ろうとするシンにとって、アスランを撃つということは自分を大きく裏切ることではあっただろう。
「敵って何だよ」(アスラン)、「じゃあどことなら戦いたい」(ハイネ)、「何が敵であるかそうでないかは、陣営によって違います」(レイ)、「なら僕は、君を撃つ!」(キラ)。
シンの葛藤は、議長にしてみれば乗り越えるべきものだが、誰かを敵として撃つとはそういうことだ。


で、キサカ! ちゃっかり船で回収に行くとはどういうことだ!
中身がアスランと知ってのことか? いつ知った!
しかも、その小さい漁船なみの大きさの船でよくグフ撃墜場所へ追いついたな! あり得ないから!
………ま、所詮はランボーだから。諦めますわ。
なあレイよ。こういうこともあるんだから、本当に搭乗者が息絶えたかどうかまで確認してから帰るべきじゃないかな。キラについても死んだと思っているようだし…詰めが甘いんだよ詰めが!!


さて、司令部ではザフトの黒服らや文官、タリアらが集まって議長と共にメイリンを庇うアスランの映像を確認している。その隣の部屋ではミーアが力無く床にへたり込んでいる。
そこにグフの撃墜報告が入り、タリアとミーアはそれぞれ衝撃に顔を歪める。平然としている議長につかみかからんばかりの風情でタリアは歩み寄るが、議長はしれっと、他に指示を出す。ザフトの見解統一、現場海域の隔離、ルナマリアの尋問。…こういうところ、議長はなかなかやり手ではあるが、既にその現場海域でアスランらを救出している者がいるとは思っていない辺り、甘い。残念だ…。
そしてタリアにも艦内の居住区域捜索と、タリアへの尋問を要請。
「アスランは私が復隊させ、FAITHにまでしたものだ。それがこんなことになって…。ショックなのは私も同じさ」
いや議長、そんな顔したってあなた全然衝撃なんか受けてないですから! 元からアスランという駒を捨てる気満々でしたから!
タリアはその見せかけの苦渋に臍を噛むが言い返せない。議長はさらに、後で時間を作ると続ける。
…タリアって本当についてないな。ま、何が運が悪かったかって、こんな人間と関わり合ったことが一番なのだろうけど。
後で時間を、ってやっぱりそういうことなんですかね、議長?


デスティニーとレジェンドが帰投。
脚の進まないデスティニーに、レイがレジェンドごと振り返る…待て! 機体が振り返ったり首を傾げたり、おかしいだろう! MSで手繋ぎもおかしかったが、その距離でMSで振り返る意味が分らんぞ!
にしても、ぽすぽすと歩いていく二体の後ろ姿…妙に可愛らしくありませんかね。


一方、尋問を受けている…もとい、メイリンについて説明を受けているルナマリア。メイリンのアクセスログとアスランと共に逃亡する写真を示され、「そんなはずはありません…あの子がそんな、アスランを…そんなの、何かの間違いです! 絶対そんな、莫迦なことを!」と涙声になる。
ごく一般的な、容疑者の家族、というところか。

その涙声の後ろで、議長は指示を下し、ミーアは涙を浮かべて座り込んだまま、シンはデスティニーの足元で何かに耐え、レイはそんなシンを離れて見遣り、タリアは珍しく軍服の衿を開いて夜明けの空を見遣っている。
アスランとメイリンを撃墜させた、それは議長が思った以上にミネルバはじめザフトに影響を与えるのだろう。

翌朝。
グフの沈んだ海域の捜索が続く中、シンとレイは議長の前に呼ばれる。この時点で二人とも艦にはまだ帰っておらず、基地内の与えられた部屋にいるのだろう。
「だが、よくやってくれた、ありがとう」と讃える議長に、レイが「撃ったのはシンです」と報告。無論議長もそんなことは知っているが、シンに「自覚」を持たせるために「そうか」とやや驚いたフリをして見せ、「大丈夫か」と気遣ってみせる。
「大丈夫、です。…でも、アスランとメイリン、…何でそんなことを」と尋ねるシンに、議長とレイが用意していた芝居を見せる。
「未だコックピットも見つからず何も分かってはいないが、こちらのラグナロクのデータには侵入された跡があったようだ」
「らぐなろく…」
「ヘブンズベース作戦のコードネームだよ、大層な名前だがね。ただその中にはデスティニーとレジェンドのデータもある。
侵入はそう容易ではないはずだが、情報に精通している者がいれば、或いは」
「メイリン…ですね」
「うん。彼はラクスを連れ出そうともした。だがラクスは拒否し、それでこちらにも事態が知れたのだが、一体彼は何故、何処へ行こうとしていたのかな?
AAとフリーダムを打てと命じたことを大分怒ってはいたようだが、だがそれも」
「後ろ盾を失い、焦ったのでは」
「分からんね。ならば尚のこと、何処へ」
「ラグナロクの情報なら、欲しがるところは一つです」
「…ロゴス!」
彼らの誘導は実に巧みだがあからさまだ。アスランとメイリンをロゴスに結びつけ、同時にAAも結んでみせる、アスランが元々AA=ロゴスのスパイだと描いてみせるのだ。
その図式に多少の無理があろうとも、アスランを撃ってしまったシンはそう思い込まねばやって行けまい。
アフターケアのある意味行き届いた芝居、ということか。
さて、本当にラグナロクデータに侵入されていた箇所があったかどうかは不明だが、まあ仮にその形跡があったとして、議長が意図的にデータを流していたに70%、残り25%にキサカのハック、最後5%に別筋からの侵入というところだろう。

「開戦の折り、それだけはどうしても避けてくれと言って来てくれた彼だからこそ、私は信じて軍に戻した。それが何故? ロゴスを討って戦争を止めようというのが気に入らない?」
「議長」
「心中はお察ししますが、もう思い悩まれても意味のないことです。
我々がいます、議長」
「レイ」
「困難でも究極の道を選ばれた議長を、皆支持しています」
「レイ」
「次の命令をお待ちしています」
「…ありがとう」
たかが芝居、シンを安定させるために議長とレイが打った芝居、だというのに。
どうしてだろう、どうしてこんな言葉が心をかき乱すのだろう。
「我々がいます」と自分が言った、そのことを覚えている。
正しいと見えていた、その判断が少なくとも誤りだった、としたら、それまでの行動は何だったのだろう。
世界は何でもって贖われるのだろう。
答えは、出ない。



ミネルバにルナマリアが戻される。デスティニーとレジェンド、シンとレイも。
メイリンを殺したと呟きそうになるヴィーノをヨウランが止める、その描写が結構好きだ。
デスティニーから降りてきたシンが無言で佇む、その方にレイが手を置いて、待っていたヴィーノ達と言葉を交わさずに歩み去る。
互いに何も、言わぬ方がいい。特に、こんな時は。


艦長室にて、タリアとアーサー。アーサーはタリア不在の間艦長代理をどうやら務めていたらしい。
「悪いけどもう少し頼める? これではシートに座れない。…すぐに行くから」
タリアが動揺し、感情の揺れを見せているのに、密かに萌えた。
人前で泣いたりするようなキャラじゃないが、艦長席の気丈さを保っていくのも大変なのだろうな。


ミネルバ艦内、シンとレイが歩いていくその向こうから、茫然としたルナマリアが歩いてくる。立ち止まる三人、そして意を決して再び歩き始めるシン、それを見送るレイ。ルナマリアの傍を通り過ぎるとき、シンがぽつりと「……ごめん」と言う。その言葉をきっかけに、ルナマリアは抑えていた感情が溢れて、泣きながらシンの背に縋り付く。シンもルナマリアを抱えて泣きそうになる。その二人を視て、レイが辛そうな様子で踵を返し、去っていく。
…仕方がなかった。妹は軍に背いた。命令だった。ルナマリアならずともそう自分に言い聞かせるだろう。そう思う。それでも泣ける場所があるとしたら、シンの胸なのだろうか? …人の弱さは、正直、よく分からない。仮に、妹とアスランが自分たちを裏切ったのだと思い込もうとするなら、ザフトに残っていく者としては、残った者の間で感情を処理する必要があるだろう。そうとしか、もう考えつかない。
アスランとメイリンが生きていると知ったら、彼らはどうするのだろうと、その時の崩壊が寧ろ心配でならない。


ヘブンズベースを討つために、ザフトと地球連合軍有志が動き出す。
ミネルバは旗艦となった模様で、「旗艦BB01ミネルバより通達。全軍、我に従え」との由。その艦橋には議長やザフト黒服が集まり、本部のような様相。艦長席にはアーサーが座り、タリアは議長の後方に立ち、メイリンの席には既に他の人間が座っている。
こうしてみると、ミネルバを信頼しているから旗艦にしたというよりは、勝手な行動を取られては困るという監視的な意味も含んでの議長らの同乗という雰囲気が否めない。
議長はヘブンズベースへ通告を送りつけることに。まあ対華二十一箇条の要求よりはずっと穏やかだが、ロゴスメンバーの引き渡しと基地の放棄、武装解除とは、何かに似ている。そうだな、まるでイラクに米国が突きつけた要求のようだ。
タリアはやや目を瞠るが、しかし自艦から脱走者2名を出した今議長に強く言えるような立場ではなく、無言だ。


さて、ここでキサカがかくして置いた飛行艇を飛ばせようとしている。そこに積まれているのは、治療中のアスランとメイリン。
さあこの飛行艇はどこへ。AAへかオーブへか…?
にしてもキサカの手回しの良すぎることと言ったら、まるで神。


AAは海底ドックへ。待ち受けていた人々の中にエリカ・シモンズがいるところをみると、モルゲンレーテの秘密ドックか?
議長の通告を傍受したAAでは、キラが「ラクスと話したい、急がないと」と言い出す。エターナルでもラクスがキラとほぼ同時に同様の結論を出している。
離れていても一つの情勢を読み解いて出す答えは同じ、そりゃそうだけどさ。
「ヘブンズベースが落ちたら、次は恐らくオーブです。そうなったらもう、誰も彼を止められなくなります」
彼とは無論議長のことだろう(気分的には止められない奴とはキラじゃないかという気がするが)。議長がオーブを狙うのは、表向きはロゴスと繋がりがあるという言いがかりで、その狙いはモルゲンレーテなどを潰すため、か。pax ZAFT、それには無駄に強い軍事力が他にあればそれだけ不安定になる。
軍産複合体を叩くならザフトをも叩くべきなのに誰もがそれを指摘しない、そんな描かれ方にややうんざりしつつ、議長の描く世界とその崩壊を、見てみたいという思いにはやはり駆られる。


シンは私室へと帰ってくる。その様子を窺うレイの目に、微かな気遣い。
シンはベッドに横になって、随分久し振りに、マユの携帯を持ち出す。
「戦争を無くす…、今度こそ、本当に」
軍人は基本的に、戦争を無くしたいと思ってはいるだろうと、思う。殺戮が無性に好きという兵士はまあいるだろうが、自分が死ぬのが好きな奴はそうそういない。問題は、戦争を完全に無くすためには軍人としては、相手を完全に殲滅するか、そうでなければ完全に自軍に取り込むかしてしまわなければならないということだ。その過程は当然、戦争になる。敵がいるというのは、結局そういうことだ。そしてその後に創り出される世界は、やはり身動きの効かないものではあろう。
「戦いを終わらせるために戦うというのも矛盾した困った話だが」と議長は前話で言ったが、実は多くの場合戦争とはそういうものだ。少なくとも、戦いを終わらせようとして戦う。敵と味方という二項対立がある限りに於いて。例えそれが三項対立になろうとも、互いを殲滅しようとする戦いに違いはない。
「今度こそ、本当に」
その言葉に続くのはキラでありラクス、カガリ、ミーア、アスラン。
いずれもが、もう戦争は終わらせたいという思いを一度は抱いた人たち、だがそれぞれが全て当事者だ。
いずれもが武力を手にし、或いは手にさせた。
暴力の応酬の先に何を描けるというのか、暴力そのものを生産しているラクスが今更何の説得力ある言葉を放てるのか、聞いてみたい気がする。
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by gil-mendel | 2005-07-03 15:55 | seed-destiny

phase-36「やっぱり逃げるんですか、また!」

議長! その創りたい世界はDNAの完璧な解析に基づいた、最初からその役割や職業が確定されている世界ですか? 黒いよ議長、あんた本気で真っ黒だよ!
レイ、その容赦ない撃ち方…理由が「俺は許しませんよ、ギルを裏切るなんてこと!」ってどうよ。だが、ラウがあくまでも心にあるんだな。ついでにテロメア問題、解決してなかったのな。
メイリン…今回一番訳が分からんのがあんたの行動だ! いきなりアスランについていくってどういう展開だよ全くよ! アスランも、女難メンバー多々いるのについてきたのはメイリン一人かよ。意味あったのかあの女難?
アスランはさ、元々分かってたことだろう? てか、そんなことザフトに戻ろうかと思った時点で考えとけよ! 今頃脱走か! …ま、しゃーないかな、アスランだから。これからを期待してるよ、君には。迷いを吹っ切った君の活躍が見たいものだ。
アーサー、漸く理に走ってくれるかアーサー!




第36話、アスラン脱走。脱走理由に今ひとつ何かが掛けているような気がする回。




アバンは前回のまとめそのままなので省略。


議長がシンとアスランを前にしてデスティニーとレジェンドの商品説明。
以前機体のことは分からないと言っていた議長…あれはカガリ向けのお芝居ですか。
レジェンドのドラグーンシステムは空間認識能力が優れていなくても扱えるものらしい。はあ。兵器の開発方向としては正しくありますが、それで視聴者が喜ぶとでも?
インパルスを凌ぐ最強の機体、デスティニー。換装しなくてよくなっただけマシかな。
素直に喜ぶシンとは対照的に、アスランは議長に食って掛かる。
以下台詞起こし。

「アスラン。では私も訊くが、ならば何故彼らは私たちのところへ来なかった? 思いが同じというのなら、彼らがこちらへ来てくれても良かったはずだ。私の声は届いていただろう? なのに何故彼らは来ようともせず戦ったのだ。
機会がなかった訳でもあるまい。グラディス艦長も戦闘前には投降を呼びかけたと聞いている。
君の憤りは分かる。何故こんなことに、何故世界は願ったように動かないのかと、実に腹立たしい思いだろう。だがいってみればそれが今のこの世界、ということだ。
今のこの世界では、我らは誰もが本当の自分も知らず、その力も役割も知らず、ただ時々に翻弄されて生きている。
AA、いや、君の友人のキラ・ヤマト君に限って言っても、そうだな、私は実に彼は彼は不幸だったと、気の毒に思っているよ」
「不幸?」
「あれだけの資質、力だ、彼は本来戦士なのだ。MSで戦わせたら当代彼に敵うものはないというほどの腕の。
なのに誰一人、彼自身それを知らず、知らぬが故にそう育たずそう生きず、ただ時代に翻弄されて生きてしまった。あれ程の力、正しく使えばどれだけのことができたか分からないというのにね。
ラクスと離れ、何を思ったのかは知らないが、オーブの国家元首を攫い、ただ戦闘となると好き勝手に現れて敵を討つ。そんなことの何処に意味があるというのかね」
「しかしキラは!」
「以前強すぎる力は争いを呼ぶと言ったのは攫われた当のオーブの姫だ。
ザフト軍最高責任者として私は、あんな訳の分からない強大な力をただ野放しにしておくことはできない。だから討てと命じたのだ。それは仕方のないことだろう。
本当に不幸だった、彼は。彼がもっと早く自分を知っていたら、君たちのようにその力と役割を知り、それを活かせる場所で生きられたら。彼自身も悩み苦しむこともなく、その力は讃えられて幸福に生きられただろう」
「こうふく…」
「うん」
「あ、でありますか」
「そうだよ。人は自分を知り、精一杯できることをして役立ち、満ち足りて生きるのが一番幸せだろう?」
「あ、はい」
「この戦争が終わったら私は、是非ともそんな世界を作り上げたいと思っているのだよ。
誰もが皆幸福に生きられる世界になれば、もう二度と戦争など起きはしないだろう。夢のような話だがね。
だが必ずや実現してみせる。
だからその日のためにも、君たちにも今を頑張ってもらいたいのだ」

議長の望む世界、今までよりもはっきりと浮き上がってきたようだ。
これらの台詞に「最初から正しい道を!」などの言葉を重ねれば、議長が展望する社会とは、遺伝子の高度な解析により、各個人を社会のあるべき(と思われる)位置にはめ込み、駒は駒としてその役割を果たさせ、それを幸福だと思わせる社会、といえるだろう。高度な遺伝子解析がそれを可能にする、だから議長は遺伝子分野の権威なのだ。
その描く社会像は、やはり旧ソ連などの一部の社会主義社会に似ているように思われる。
その世界で皆が幸福に生きられるとは、思わない。人間はもっと自由で、もっと可変的可塑的で、もっと迷い、もっと自らを省み、もっと伸びやかでもっと揺らぐ、その弱さも含めて人間なのだ。
誰もが疑わぬ社会に、未来はない。

議長が「だが私の声は届いていただろう?」と言ったのが印象的だった。そりゃあれだけメディアジャックすれば届くよ。だが声が届くことと、それに賛同することはイコールじゃない。ましてや、別の意図がある言葉は。
この作品のキーワードのうちに、「敵とは何か」と「声を伝える」があるような気がするが、今回は後者について議長自身が触れてくれた。
カガリが「私の声が聞こえないのか!」と泣き、議長が「私の声は届いていただろう?」と問いかける。
言葉はそれだけで人を動かす力を持つ、だからどんな言葉をどんなタイミングで発し届けるか、それはとても大切なことだ。


ジブラルタル基地にザフトが集結、連合軍からも有志が続々と集まってくる。
その中の、東アジア共和国からの艦船にキサカが乗っているのは…何故だ。
アーサーが「これで一斉に裏切られたらジブラルタルはお終いですね」と言ってタリアに叱られているが…ま、ありそうな展開だわな。少なくともキサカは何かしでかしてくれると思うぞ。
(ちなみにキサカというのが大嫌いだった教授の姓と同じなので、やや抵抗がある私である)
タリアは「これで本当にロゴスを滅ぼすことができるのかしら」と作戦にやや疑念を呈している。タリアくらいかね、議長にきちんと異議を唱えてかつザフトから離れないのは。


シンとアスランを格納庫に呼んでからそう時を移していないと思われる時刻、議長のジブラルタルの私室に呼ばれた者が一人。レイだ。
ミーアを伴っている部屋ではあるが、議長とレイとの関係性は不思議で、レイは躊躇いもなく椅子に座って議長に茶を入れさせている。…いやホント、議長にお茶を入れさせられるのは多分あんただけだよ。何か奥歯に挟まる物のある、疑似親子関係、とも言えぬ、もう少し何かを間に置いた関係のようだ。
にしてもピアノがあるんですが…レイ用に準備させたんですかね、議長? どんだけ猫かわいがりなんだ。

「レイ、元気だったかい。大丈夫か、身体の方は」
議長はレイに会うたびに身体の心配をしている。例えば親が久し振りに子どもに会うとき、毎度毎度身体状況から入るのは、それは子どもに何らかの持病があって気がかりだからだ。レイはテロメア問題が解決していないクローンで発症が間近なのか、それとももっと深い病を持っているのか。

「ロドニアのラボでは辛い目に遭ってしまったな…いや、私も迂闊だった」
「いいえ、ギルのせいではありません、大丈夫です。私も、自分があんな風になるとは思っていませんでしたので、驚きましたが」
議長の意を受けてロドニアラボへ潜入したことが改めて明確にされた訳だ。議長、本気で迂闊だったと思ってますか? 半ば、反応が見てみたいと思ってたりしませんかね?
にしても、レイは議長本人の前でもギル呼びですか。一人称代名詞は私…改まっているのかそうでないのか。

彼らの会話は続く。ミーアのいる部屋で話すのは、駒であるミーアを疑っていないからか。
「そうか、やはりだめかな、アスランは」
「思われた以上に彼のAAとフリーダムに関する思いは強かったようです」
ちょっと極端なほどにキラキラ言ってますからね。てか、ここまでキラしか頭にない人間だとは、議長の想定外ということですか。

「彼もまた戦士でしかないのにな、余計なことを考えすぎるんだ。それが折角の力を殺してしまっている。キラ・ヤマトのせいかな。彼と出会ってしまったことは不幸と言うことか、アスランもまた」
アスランもまた、とはどういうことなのか。誰を想定しているのか? それは例えば、ラウを?
少なくとも29話で議長はキラとラクスを天敵のように扱っている。議長の描く、固定された社会を壊す者として。「それが何故、彼と出逢ってしまったのか」と議長が残念に思う、だがそれも一つの、運命なのだ。

「だが彼はもういない、ならば」
「いえ、生きています。…彼が殺さない限り、胸の中では」
「はは。それはやっかいだね。罪状はある、あとは任せていいか」
「はい」
議長、キラの悪運の強さを読み違えておられるようで。それが大きな誤算となってその計画を狂わせていくのだろうな。
人の心は読みきれない、人の運命をDNAで読み解くことはできない。

胸の中で生きている人、それはレイ、あんたにとってはやはりラウなのか。自分の中で生き続けている人があるから推測がつくのか。
19話の時点ではもっとうち解けた関係だと思っていたが、レイは議長に対して何か含むものがあるようだ。それが何なのか、気に掛かる。

議長の机に並んでいた写真はルナマリアがタリアの指示を受けて撮られたものだが、それが今の時点でここにあるのは…ついでに、一枚落としているのは。
前後の描写から見てわざとではないのだろうが、わざとらしいな。
タリアがデスクに向かう描写があったので、タリアがレイに持たせたか。
にしてもルナマリア、偽ラクス発言を抜いておいて幸いでしたな。議長が
聞いたら確実に君も処刑一直線でしたよ。

その写真を持ってアスランにもっと頑張れと詰め寄るミーア。議長に認められることが議長に捨てられない道であると。
…何か既視感を覚える。そうやって生きてきた過去に重なるからか。
それに対してアスランの台詞。
「流石議長は頭がいい…俺のことをよく分かって…。確かに俺は、彼の言うとおりに戦う人形になんかはなれない! いくら彼の言うことが正しく聞こえても!」
議長の方が明らかに先手を打ってきていますからね。ここで逃げなければ確実に殺される。最低限でも拘束→軍事裁判→処刑でしょうな。罪状はAAあるいはロゴスとの内通ということで書類が準備されるのだろう。4者会談は決してそんな意図で行なった訳じゃないが。
議長の読み違い、それは人は人形のままでいいと必ずしも思わないということ。出会いは時に、人を、世界を変えるということ。

ミーアに一緒に行こうと手を差し伸べるアスランだが、ミーアは自分は駒のままでいいと主張。
「あたしはラクスよ! ラクスなの! ラクスがいい!」
…多分それまで、あまり日の当たる人生ではなかったのだろうなと思われるミーアの素顔が一瞬映る。
いつまでもラクスとして役割を果たし続けられるはずもない、いつかは用済みとして亡き者にされる、だがそういう現実から逃避したくなるのもまた、人だ。
再びアスランの伸ばした手からミーアは身を引く。諦めてアスランは去っていく。
にしてもミーア、整形しすぎ。胸は以前から大きかったようですが。


アスランは保安兵に追われて何を考えたかメイリンの部屋へ。偶然、というわけでもなさそうだ。ルナマリアのところなら、赤服が脅されて逃がしたという言い訳はつかないだろうし、シンとは関係悪化中だし…しかしメイリンか。今まで描写が少なすぎて、そこに逃げ込む胸中が今ひとつ分からんよ。
それを助けるメイリンはもう一つ分からん。視聴者的には服を脱ぐメイリンとかタオル一枚で頽れるメイリンとか見られて喜ぶべきなんだろうが、ちょっと興味があった程度の男をそうまでして逃がしたりするかね、普通?
さらにはホストに侵入して離れた位置で警報を鳴らし、その隙に乗じて格納庫へアスランを連れて行く。
もうなんか、ちょっと己に酔っているとしか思えないメイリンの突発的行動に、やや茫然。


ミネルバにいるタリアに連絡を取る議長。
いきなり「アスラン逃走」と言われて驚くタリア。そりゃあそうでしょうね、議長とレイが殺そうとしているなど知らぬわけだから。
「レイやシンを借りるかもしれん」と言われて「何故です?」と聞き返すが「だからまだ分からんと言ったろう」と突っぱねられる。…すみません、殺す気満々ですとは言えません、流石に。
だがこの状況でアスランを殺すことに議長がどんな理由をつけてくれるのか、楽しみではあるな。

暴走する車を見ていたのはレイ。メイリンが運転しているのを見て明らかに事態を把握、しかしレイは一人で彼らを追ってくる。メイリンを含めた射殺となると部隊がいてはままならぬからか。…怖いが正当な判断だ。

アスランは格納庫まで辿り着き、残るメイリンの身を案じる、そこへ銃声。…アスランの反射神経がなかったら確実に死んでるわな。
一人で現れたレイは「やっぱり逃げるんですか、また! 俺は許しませんよ、ギルを裏切るなんてことを!」と叫んで銃をひたすら撃ちまくる。撃ちすぎだよあんた。撃つのになんの躊躇もない辺り、怖い。
…ええと、レイ、問題なのはそれじゃないと思うんですがね。ザフトを裏切るよりも議長の信頼を裏切ることの方が問題だと? その辺り、レイという人間の幼さということだろうか。年齢よりも遙かに老成した言動をとるかと思えば、議長のことになると幼児なみか。その辺りのアンバランスが今後どう影響してくるか。

弾切れになったと思われる瞬間にアスランが反撃、レイは一度身を引いて再度出て撃つが、銃をアスランに弾かれる。流石アスラン、射撃の腕は一流だね。てか、レイが闇雲になりすぎなのでは。無駄弾撃つのは、誉められたことではないような気がしますぞ。
メイリンを連れてグフのコックピットへ上がるアスランに、再度レイが銃を撃つが当たらず、銃をあきらめたレイはシンに連絡を取ってデスティニーとレジェンドを準備させる。

アスランは「AAを探す」と主張。「沈んじゃいない…きっとキラも」と。
不沈艦ですからね、AAは。キラも不死身だし。前作でその辺り、大分学んだということでしょうかな。

レジェンドに乗り込んだレイはなんの躊躇いもなく起動させ、まず一番に議長との回線を開く。…待て。議長は先刻まで議長の私室にいたはずでは? この回線どうなってるんだよ全く。レイ専用回線か!
てかさ、レジェンド、アスラン工作がうまくいかなかった折りにはレイのものにという約束ができていたんじゃないかと思えてならない。いくら一般人に使えるようにしたっていっても、あのドラグーンは流石にちょっと人を選ぶわな。

デスティニーを起動させるシン。ええと…GUNNERY UNITED NUCLEAR-DUETRION ADVANCED MANEUVER って…核搭載かよ! まずいじゃん、一応核は使っちゃいけないことになってるんじゃないの? それとも、連合と開戦した時点で条約の一切は無効ってか?
「油断するなよ。追うのは、アスラン・ザラだ」
「え? アスランって…そんな!」
迷わなければアスランは強いですからねえ。気をつけてくれたまえ、シン。てか、余裕があればアスランの声も聞いてやってくれたまえ…言いたいことが多々あるだろうから。てか、アスランが何もシンに説明しなかったらそれはそれで、元上司としては失格だと思いますね。どうして自分が追われているのか、自分が見つけた真実とは何か、逃亡するのもいいがそれを主張しておく必要がアスランにはあるはずだと思う。ザフトから逃げる経験二度目ともなれば、そのくらいの知恵はあって然るべきだろう?
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by gil-mendel | 2005-06-26 11:45 | seed-destiny

phase-35「正直、困ります」

議長、お願いだからその真っ黒すぎる表情と演説を何とかしてくれ! 白のクイーンの動きは予想の範疇外か? アスランの様子に全く動じてないところを見ると、脱走も含めて織り込み済みか?
レイ…ラウの仇を討ってほしかったのか。議長に従うのにはラウのこともあるようだが議長の言う「戦争のない世界」を実現するためにはあらゆる事に手を染めて怯まない、な感じか。…にしても今回君も真っ黒すぎるよ! とりあえず肩に手を置くのはやめとけ!
アスラン、ミネルバの中で「キラもAAも、敵じゃないんだ!」は拙いだろう。場を読めよ、少なくともさ。ホント、「正直…困ります」だよ全く。
キラは、核停止ボタン押す余裕があるならそのまま死んどけ! 医務室に入るほどの怪我なんかしてねえじゃねえか!
にしても…相変わらず既視感の強いのは何故なんだ。議長の視線やアスランの扱い、レイのシンへの言葉など、全てに身を切られるような既視感が拭えない。



第35話「混沌の先に」。誰もが振り回されるその混沌の先に見えるのは、しかし未だ、混沌。



アバンはAAが無事だった理由を少々。
沈んだと見せかけて逃亡、戦術としては正しいですよマリューさん。あの大爆発は何だったのかと思えば…第一エンジンのみですか。ちょっとでかすぎません?
フリーダム、やや達磨になりつつ沈みながらキラが押しているのはエマージェンシーボタン…かと思ったら「NUCLEAR REACTOR CUT OFF」となっていて、フリーダムが核誘爆するのを避けたらしい。この世界の核は便利だねえ。そんなに速く制御できるわけないだろ! ニュートロンスタンピーダーでも照射されてしまえ!
さらにキラを助けにカガリがルージュで出動。タイミングとしては、マリューに先週「駄目よ!」と言われた直後に出動してないと無理じゃないかと。
全く、主人公補正がこうも効いているとうんざりしますわ。

アスランは爆発を見て、「AA…キラ…、そんな、馬鹿なっ!」と大声で叫んでいる。
ザフトの服着てそこにいるんじゃなきゃ構いませんが、今そこでそれはやめろと。ていうかカガリを頼むから思い出せと。



さて、ザフト軍はAA撃沈とはやはり思わぬ様子。まあね、そりゃそうでしょう。

タリアは小さく溜息をつく。それをメイリン横から不思議そうに見ているアーサー。
フリーダム爆発のときにもタリアは驚愕の表情を見せていたから、やはりみすみす議長の思惑通りにAAを落としたくはなかったのだろう。今後の展開に期待したい。
このまま離反することなくザフトを正してくれる存在は、もうタリア以外にない気もする。


帰投したインパルスからシンが降り立つ。ミネルバクルーの多くは既に集まって賞賛を投げかけるべく待ち受けていて、褒め称える。
そこにレイとルナマリアも加わる。
「シン! 凄かった、あんな戦い方びっくりしちゃったわよ」
「そう?」
「よくやったなシン、見事だった」
レイはそう言って手を差し出す。レイが人に握手を求めたのを初めてみたような気がするな。
「ありがとう。レイのおかげだ」
「やり遂げたのはお前だ」
シンはレイに誉められるのが一番嬉しいようだ。それだけレイが巧く飼い慣らしていると言うべきか? レイの人を誉める笑顔は、あくまでも、優しい。

離れたところでアスランがぽつんと立っている。そこにわざわざ向かっていくシン。
「仇は取りましたよ?」
そこでレイが厳しい表情とともに、クルーゼの最期を思い浮かべる。キラに殺された最期の、笑顔を。
やっと記憶力のあるキャラがいたよ! てか、キラをクルーゼの仇だと認識していたんだな、やはり。あれだけキラキラ連発するアスランを自分の仇を賞賛する奴として殴らなかっただけ誉めてあげよう。その仇を討ち果たすためだけにレイが動いているとは思わぬが、議長の思いの中でできれば果たしたい願いだったのだろう。
クルーゼは、けれど仇など討ってほしかっただろうか。人の業、人の弱さの環に自分の延長であるレイがいることを、望んだのだろうか。クルーゼは、笑って、死んだのだ。
仇を討ちたいと思うのはいつも生き残らされた者だ。大切な人を助けられなかった自責、その悔しさと哀しさを晴らしたいと思う思いが復讐を産む。けれどそれは、転嫁でしかない。
「あなたのもね」
シンが取ったと思っているのはステラの仇なんだろうが…まだキラが生きていると知ったら怒り狂うだろう。
アスランはシンの挑発に乗ってつかみかかり、「キラはお前を殺そうとしていなかった!」とか何とか怒鳴りつける。シンは当然見下して反発、口論になったあげくにアスランは今度は握り拳でシンを殴り飛ばす。…成程、以前平手で叩いたのは手加減してたってことで? てかさ、ザフトで議長に従っている時点であんたのその発言は正直間違ってるよ。
シンを受け止めたレイの台詞が正論でキツイ。
「アスラン、シンの態度に問題があったことは認めます。如何に上官といえども今の叱責は理不尽と私も思います。AAとフリーダムを討てというのは本国からの命令です。シンはそれを見事に果たした。賞賛されても叱責されることではありません」
「うるさい! あいつに討たれなきゃならない訳などない!」
「はあああ?」
「キラもAAも、敵じゃないんだ!」
「何いってんですか、あれは」
「敵です!」
「!」
「あちらの思惑は知りませんが、本国がそうと定めたのなら、敵です」
「レイ!」
「我々はザフトですから。…何が敵であるかそうでないかは、陣営によって違います。人によっても違う。相対的なものです、ご存じでしょう? そこに絶対はない。我々はザフトであり、議長と最高評議会に従うものなのですから、それが定めた敵は敵です」
「お前!」
「あなたが言っていることは個人的な感傷だ。正直、困ります」
正論だ、正論過ぎる! 言ってやれ言ってやれ。個人の感傷だけで軍に入ったり出たり逃亡したりする輩に、言ってやれ!
軍人としてレイの意見は正論だ。何故ザフトがザフトとして成り立つのか、それはそういう軍としての正論が機能しているから。組織に属するとはそういうことだ。「何が敵であるかそうでないかは陣営によって違う」、組織として動くならば我々は常にそうあらねばならないだろう。
だから、私情を持ち込み「あれは敵ではない」と言い出す輩は「正直、困」る訳だ。
アスランはザフトに戻ることの意味を、やはり軽く考えていたのではないかと思う。力がほしい、けれどそれは、ザフトという組織体に属することによって得た力なのだ。ザフトを全肯定するわけではないという言い訳のためにフェイスというバッジをつけて余計に自分の足場を不安定にし、さらに混迷を深めた愚かなアスラン。
レイの軍人としての正論に触れて、自分が何をしようとしていたのか、ザフトに戻ったことから考え直してほしい。最初の願いは、争いのない世界を、だったはず。軍という存在とその願いとが甚だしく遠いことに、気付け。



AAの消えた海を眺めるタリアとアーサー。二人の車間距離が5㎝程度なのが妙に気になる。タリアは仁王立ちとでもいう感じで、決してAAが消えたことを喜んではいないようだ。その直ぐ脇に立つアーサー…両者の距離が近すぎるのは、何かあったか? まさかね。


ザフト軍事ステーションを行くイザークとディアッカ。台詞ありで出てきたのはもう随分昔じゃないか?
「笑い事ではないわ! 実際大変なことだぞこれは。ただ連合と戦うより遙かに!」
「イザーク」
「少しは自分でも考えろ、その頭タダの飾りか! ふん!」
「お前の頭は今に爆発するぜ」
「五月蠅いっ!」
年がら年中イザークは怒ってばかりのような気がするが…議長演説の際に難しい顔をしていたのは議長を疑っていた訳ではなかったのか? 残念だな。どうやってロゴスを倒すかの方法論を考えていたとは。あのおかっぱ頭が爆発する様を見てみたい気がする。アフロヘアになるだろうな。
まだディアッカの方が冷静だ。いいコンビということなのだろう。
彼らはザフトの中で議長の言葉の意味をより深く考え、その謀に気付いてくれる位置にいるのではないかと思う。伊達に先の大戦を経験してはいないだろう。
で? シホはどうした?


議長の思惑通り、世界各地でロゴスメンバーをナチュラルの一般人が襲撃する事態が多発。ひどいのは戦車まで乗っ取って襲撃している。あれ、ザフトの支給品か?
議長は自分は方法論を示した訳ではないと主張。
「私だって、名前を挙げた方々に軍を送るとか、そういう馬鹿な真似はするつもりはありません。ロゴスを討つというのはそういうことではない。ただ、彼らの作るこの歪んだ戦争のシステムは、今度こそもう本当に終わりにしたい」
じゃあどういうことがロゴスを討つことだよ! ま、それを今言ってしまえば議長の責任が問われることになる訳で。
自らの手を汚さずしてナチュラルがロゴスを倒すように仕向ける、議長の煽動はなかなか正しい。
「コーディネイターは間違った危険な存在だと、分かりあえぬ化け物だと、何故あなた方は思うのです。そもそもいつ、誰がそう言い出したのです。
私から見れば、こんな事を平然とできるロゴスの方が余程化け物だ。それもこれも、ただ我々と戦い続けるためだけにやっている。
己の身に危険が迫れば人は皆戦います。それは本能です。だから彼らは撃つ、そして撃ち返させる。私たちの歴史はそんな哀しい繰り返しだ。
戦争が終われば兵器は要らない。今あるものを壊さなければ新しいビルは造れない。畑を吹き飛ばさなければ餓えて苦しむ人々に食料を買わせることはできない。
平和な世界では儲からないから、牛耳れないからと、彼らは常に我々を戦わせようとするのです。
こんなことはもう本当に終わりにしましょう。
我々は殺し合いたい訳ではない。こんな大量の兵器など持たずとも人は生きていけます。戦い続けなくても生きていけるはずです。
歩み寄り、話し合い、今度こそ彼らの作った戦う世界から共に抜け出そうではありませんか」
大量の兵器を製造し現在戦争遂行中のプラントの指導者の言葉でなきゃね。
本当に終わりにする、それは何によって? 議長の望む世界とはクルーゼの望んだモノとはまた違うようだが、しかしそこは果たして此岸なのか?
議長のやろうとしていることは世界の荒療治のようだが、それで本当に誰もが納得する平和が来るのか?
「初めから正しい道を」歩もうという議長の目指す世界は、ナチュラルとコーディネイター共通の敵を描き、それを倒す戦いに世界を突き動かすことで、違う次元の「平和」をもたらそうというもの。
議長の言葉にレーニンの演説を思い浮かべたのは私だけではあるまい。民族対立を階級対立で覆い、「独占資本」という共通の敵を描いてそれへの戦いを呼びかけたそれを。その構想が破綻したことは、世界が知っていることだ。
議長が望む世界は確かに平和なのかも知れない、けれどそこには確かに、一つの色しかないのだろう。
あなたがほしいのはどんな平和なのか、あなたがほしいのはどんな世界なのかと、問いかけられている気がする。
「未だ見つからない」、それは今の世界に住む私たちがそうであるように、確たる答えが出ないまま、彷徨っている世界そのままなのだ。だが、いつまでも「未だ見つからない」ままではいられない。答えを出さねばならないときに答えを出せなければ、カガリやアスランやキラのように、混迷に陥って、為すべきことが成せないのだ。



議長の演説の後ろでラクスが何やらMS作っているっぽいのですが。エターナルでMS製造中、それを見せてもらっているラクス。ドムっぽいなあ。
これは流石に議長の想定外だと思われ。
議長の一番の失敗、それはラクスを狙うのにあんなちゃちな暗殺部隊を寄越したことですかね。この世界のジョーカーというべき存在なんだから、もっと本腰入れて掛かる必要があったと思いますよ、議長。

ロゴスメンバーは次々に襲撃され、ジブリール宅も危うい。
猫を蹴飛ばしジブリールは逃げてゆく。猫は大切にね!


不沈艦AAにて不死身な人々。
医務室で横になっているキラとネオ(ムウ)のところへカガリとミリアリアが。ミリアリアは何故かカメラを手にしている。キラの負傷と生存を世界に伝えるつもりか。
フリーダムをおシャカにしてしまったことを辛く思うキラ。…てかさ、理由はラクスにもらったMSを駄目にしちゃった、ラクスを守ってやれないってただそれだけなのか? 議長の方が余程世界人類の先を考えてるぞ全く。
「インパルスにやられたって? ざまみろ、へっ」
ネオ…仮面被ってる時もそんなキャラでしたかね? あれには人格抑制装置でも付いてたのか。キャラ違いすぎ。
そこへさらにマリューさんが。軽口のネオがマリューさんを見て一瞬詰まる。記憶が戻った訳でもないようだが、事情をやや察したか。
「ムウ・ラ・フラガってのは、あんたの何なんだ」
「…戦友よ。…かけがえのない。でも…、もういないわ」
ムウとしての記憶をどうにか取り戻させようという努力がAAには見られない。この状態を受け入れよう、という気持ちにマリューがなったということなのか。
それはそれで、哀れなことだ。だが、しかし、そういう答えを出したマリューの哀しみを、肯定したいと思う。



プラントにて、議長がミーアを引き連れてシャトルに乗り込む。
「旗だけ振ってあとは後ろに隠れているような奴に、人は誰も着いては来ないだろう。ジブリール氏の行方も未だ分からぬが。
しかしすごいものだね、人々の力は。恐ろしくもあるよ。こちらが手をつかねているうちに、こんなことにまでなってしまうとは」
いやいや議長、あなたが完璧煽った結果ですから! 手をつかねているんじゃない、ナチュラルをそう仕向けただけのことですから!
人が人を憎むエネルギー、それを対コーディネイターから対ロゴスに向け返させただけのことだ。その先に、戦争のない未来があると、議長は本気で思っているというのだろうか?

シャトル内でウィラード隊からの報告を受け取る議長。
成程ね、白のクィーンはラクスでしたか。そう、油断していると白のクィーンは着々とドムトルーパーとか作っちゃいますから! 全く、「プラントを見に行ってきますわ」とか言って、やってたことは兵器製造ですかラクス様。強奪じゃなくて自力で作ればいいんだってか?
ラクスさえいなければ、議長の計画はある意味正しく軌道に乗っていったのかも知れない。
しっかし、議長が黒の駒を持っていた側だとはな。まだまだチェックメイトには至りませんよ。クィーンは最強の駒、そう決まっているじゃないですか。


さて、漸くジブラルタル基地に入港するミネルバ。
集結するザフト軍を見て嬉しそうなアーサーを見て溜息をつくタリア。
「『剣を執らせるには何よりその大義が重要である』。誰だったか忘れたけど、指揮官講習の教官が言ってた言葉よ。ま、当たり前の事ね。
討つべき敵と、その理由が納得できなきゃ誰も戦えないもの。
今私たちにははっきりとそれが示された。
有難い事かしら? 軍人としては」
皮肉気なタリアさんには、議長の意図がやはり見えているのだろう。大義がなくては人は戦えない、逆に言えば、大義を作り上げるのは人を戦わせるため。
「大東亜共栄圏」とか「八紘一宇」とかいった虚言が必要だったのは、人を戦わせるため。
議長が示したのはより確固とした、しかし方法を示さずゴールも示さぬ、大義だ。その戦いはある意味永遠に続くだろう。ゴールも方法も見えないのだから、どうしたらロゴスを倒したことになるのか、人には分からない。常に戦争状態を継続するもう一つの方法が、議長の掌の上にある訳だ。それは軍産複合体の望む戦争の継続と、どう違うだろう?
ザフトはロゴスを倒していないと主張しさらに軍備拡大を続けていくだろう。世界に平和をもたらすために最強の軍備を持ち続ける、大きな矛盾に見えてその矛盾は衝かれにくい。


待機室にてシンとレイ、ルナマリア。
シンは完全にレイに心服している感がある。
「ジブラルタル入って、次はどうするんだろうな俺たち」
「さあな。だが、先日の議長の言葉に添った形での作戦が展開されることは確かだ」
「うん」
「ロゴスを討つなんて、議長ご自身だって難しいと仰ってたのに」
「でも、どうしてもやらねばと思われたのだろう、あの悲惨な状況を見られて。
シンは気が乗らないか、対ロゴスは」
「いや、そんなこと。議長の言葉聞いて、俺、凄く感動したよ。
難しいって言ってたのに、議長やるんだ、諦めないんだって。それが本当に戦争を終わらせる、唯一の方法だから。だったら俺だって、どんな敵とでも、戦ってやるさ」
レイがシンの肩に手を置いて、微笑みかける。思う手の内にすっぽりと収まってきたシンという駒に見せる、笑み。
レイもプレイヤーなんですかね。
しかし、レイが議長に殉じようとしているのには、ただの盲信というよりも、戦争とそこから生じる様々な悲惨はもう繰り返させないという思いがあるように思えた。
自分のような辛い思いを人にさせたくない、そんな悲惨はもう終わりにしたい、だから敢えて手を汚す、と。
それはある意味、とても切ないものかも知れない。



シンとアスランを議長はジブラルタル基地内部の工廠へと呼び出す。
「さて、と。これが最後のカードとなるか否か」
そう呟く議長の眼差しは、明らかに企みを持つ腹黒いものとして描かれていて。
当然レイからアスランの態度については逐一情報が入り済みと考えれば、議長はそのアスランに見せる兵器でアスランがどんな態度を取るかも予測済みだと考えられるだろう。
暗い部屋に戻り俯きながら視線を上げるレイの顔に、冷たい決意と議長に相通ずる企みが、見える。

シンとアスランが議長の前に連れてこられる。アスランは酷く警戒気味で、シンは明らかに議長に傾倒している様子。
「私も君たちの活躍は聞いているよ。色々あったがよく頑張ってくれた」
嘘だろ、議長。アスランの活躍なんか聞いちゃいないだろうに。
議長がシンに引き続きアスランに握手の手を差し出す。しかしアスランはその手を直ぐに取ろうとはせず、疑いの眼差しを向ける。それに対して議長が返す視線がいい。言葉にするなら、ふうん? 君は私を疑っているね?な感じで。
議長の手を漸く取ったアスランに、ミーアが飛びつく。ミーアはアスラン対策要員なんですな。しっかし議長、
「さて、もう知っていることと思うが、事態を見かねて、遂に私はとんでもないことを始めてしまってね」
いや違う違うから! 議長は別に何かを見かねた訳じゃないから! 最初からこうなるように順々に手を打っていった、ただそれだけだから! 最初からあんた真っ黒ですから議長!

「また話したいことも色々あるがまずは見てくれ給え。もう先程から目もそちらにばかり行ってしまっているだろう?」
シンの、というか視聴者の目がね。
「ZGMF-X42S、デスティニー。
ZGMF-X666S、レジェンド。
どちらも、従来のものを遙かに上回る性能を持った最新鋭の機体だ。
詳細は後ほど見てもらうが、恐らくはこれが、これからの戦いの主役になるだろう」
議長が何を考えてアスランにこの機体に乗せようとしているのか、或いは乗せるフリをしているのか、分からない。
プロヴィデンスの流れをくむ機体だと見れば分かるだろうし、現状のアスランが素直に自分の側につくとも思ってはいないだろう。この機体をAA側にアスランごと流すことによって何かを起こそうと考えているのか?
「議長、それは!」
と語気を荒くしたアスランから議長が悪い嗤いとともに目をそらす。
「君たちの、新しい機体だよ」
…………議長。明らかにアスランのノリの悪さが分かっていてそういう態度を取っている訳ですか。レジェンド、乗った瞬間に自爆するようにできてたりしませんよね? まあそれは冗談としても、レジェンドをアスランに渡すことで議長が受けられる利益とは…なんだろう? AA側がまたもや強い力を振っているという非難の対象にすることができるとでも? ううむ、議長の真意は次週明かされるようですから、それを待ちますか。



次週は「アスラン脱走」。グフで逃げるようですが…さて彼は、何を知って何処へ逃げるのか。
楽しみだ。
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by gil-mendel | 2005-06-19 20:44 | seed-destiny

phase-34「ちゃんと今を見て!」

戦闘に汚いも綺麗もない。インパルスの正しい使い方、漸く披露してくれましたかシン! てか、ステラとの初の出会いを覚えていない癖にキラと出遭ったのはどうして覚えてるよ?
議長はもう正直、相当以前からシナリオ通りに動いていると自白しているようなもので…真っ黒とわざわざ付け足すまでもありますまい。「命令通り我が軍のエースにな」って、元からキラをシンに討たせるつもり満々ですな。
ノイマン凄いよノイマン! その操舵技術、神!
タリア、実はアスラン以上に議長の思惑を正確に推察しているか? マリューさんが画面に出てきたとき「やっぱり…」とは、流石ミネルバ艦長、あの頃からある程度推察していたんですかね。
レイ、明らかにシンを操ってますな。にしても君以外フリーダムの弱点に気付かぬとは…いや、タリアも気付いてるか?
アスラン…まあある意味期待通りの行動をしてくれた訳だが…ルナマリアはともかくレイの前で「キラァーーーーーッ!」は拙いんじゃないの? ていうかさ、AAに乗ってるだろうカガリの心配をしてやれよ、ホント。
キラは…これで死亡したことには絶対にならないんだろうな。その扱いが不平等で、腹が立つ。お前が生きてるんならクルーゼが生きてるよ全く!



第34話「悪夢」。誰にとっての悪夢なのか? AAにとっての? アスランにとっての? 世界にとっての? その実、シンにとっての?



アバンが久し振りに燃えた。…中身があって当然の部分に中身がややあったからといって燃える自分もどうかと思うが。
ユウナ、オーブにちゃっかりワープしてるよ! あり得ないし。どうやって辿り着いたか誰か教えてくれ。カガリもユウナが戻っていること知っていそうだったが…?
「いや、オーブだけじゃない。彼らのグローバルカンパニーと関わりのない国などあるものか! それをどうしようというんだデュランダル議長は」
どうしようって? 知れたこと。全ての戦いを終わらせる戦い、それは即ち、地上の統治ですよあなた。それも、ナチュラルが自発的にプラントの旗下に集うような、ね。各国の指導者層をロゴスと繋がるという理由でナチュラルに革命で滅ぼさせることもできる。

議長、議会に一言も知らせずに放送したのか。うへ。やってくれるじゃない? 事前に知らせていたら今日出てきたクリスタさんとかに反対喰らうのは分かっていたらしいな。ノイさんとクリスタさんが「…賛同いたします」「その決断と勇気に敬意を」と言った時、議長ちょっとしてやったりな雰囲気でしたよ。次のカナーバ役はこの人たちか?
「開戦時防衛戦の折り申し上げた言葉を今一度申し上げたい。再び手に取るその銃が、今度こそ、全ての戦いを終わらせるためのものとならんことを」
「我々はもういい加減、こんな彼らの戦争システムから抜け出すべきなのです。我々の本当の敵は、連合でもナチュラルでもない、ロゴスこそを討たねばまた繰り返しです」
いや戦闘にも釘付けでしたが、議長が着々と打ってきた布陣が意図的だと分かるのはいい感じ。

議長は一方でAA撃墜をザフトに命令。
「あれはもはやunknownではない、enemyだ」
おっさんいい感じ。にしても作戦名、エンジェルダウン作戦って…まだユウナの方がまともな名前を付けてくれそうな気がするのは何故ですかね。
AWACSがそのまま出ているのには笑った。哨戒部分が現代のとそう変わらないのはご愛敬か。


ザフト軍に追い込まれる雪上のAA。
「回避!」で本当に回避できるのは、マリューさんの指示が的確だからというよりは舵を預かるノイマンの腕がいいからですな。
「せめて我らのムラサメ隊を!」というに、マリューさんが言う。
「分かるけど、キラ君にもいわれたんでしょう、そうして撃たせるのが目的かも知れないと。ムラサメは一機も欠かさずオーブへ連れて帰ると」
賢明な判断だが、それがキラが言ったという理由のみであればうんざり。
ムラサメ隊が出ればオーブを攻撃する理由をザフトに与えてしまうことになる。ま、正当っちゃ正当な判断、なんだが。
AAは海に出ようとする…西に行けば海がある、ってどの辺だろう?

「今後のこともある、ケツはきっちりミネルバとインパルスに持って貰え…命令通り我が軍のエースにな」
いやいやいや。初めからその予定で組まれた作戦な訳ですか。議長、シンならキラを落とせると算段してのことですか? 明らかにレイを通じて操ってますな。


さて、そのミネルバではアスランがタリアに食って掛かっている。いやタリアが命令出してる訳じゃないから。にしても、タリアは議長を相当に疑って掛かってますね、ある意味ではアスラン以上に。離反フラグか?
「議長が仰ったのはロゴスを討つということです。なのに何故AAを討つことになるんですか! この命令は絶対におかしい、もう一度司令部に!」
「そんなことはもうやったわ! でも返答は同じよ。
その目的も示さぬままただ戦局を混乱させ戦火を拡大させるAAとフリーダム。今後の情勢を鑑み、放置できぬこの脅威を取り除く、これは本国の決定なの!」
いやいやいや、タリアさん既に司令部に確認したって? ほう、内容がおかしいことに当然のように既に気付いていると。流石。
にしても、前は「敵艦として対応!」と言っていたような気がしたんですが…やはり議長をまず疑って掛かるという王道にタリア艦長はいる訳ですかね。

で、その背景でミーアが議長の私室と思われる場所を訪れているんですが…これはやはり、関係ありとみていいんでしょうか。
議長、赤ワインなんか飲んでるようですが…似合うな。

パイロット控え室(?)で戦況を眺めていたレイとルナマリアのところへ、パイロットスーツを着たシンが入ってくる。レイが少し笑いかけると、シンが不敵ににんまり。フリーダムを落とせるチャンスが来たと言わぬ気だ。
その様子にルナマリアがやや退く。

「あなたももういい加減にとらわれるのをお止しなさいアスラン! かつての戦友と戦いたくないのは分かるけど、でも、時が経てば状況も人の心も変わるわ」
捕らわれていたのはかつてのタリアも同じ。しかし既に、議長の心も自分の心も変わったことを、理解し、今落とされようとしている罠の前でしっかりと立ち、見定めようとしている。アスランにないのはその覚悟、なのかも知れない。
「あなただって変わったでしょう! ちゃんと今を見て!」
アスランを叱り飛ばすタリアは、実は一番アスランに近く、色々考えてやっているのかも知れないと思ったり。同じ議長に嵌められる身だからか?
叱責してくれる人は必要よ? アスラン。有難いと思いなさい。
「見たくないというのなら、部屋にでもいなさい。でも、あの船相手ではこちらも死にものぐるいよ」
そう、ばんばんひっぱたいてやって下さいな。


コンディションレッド発令に伴い、行こうとするシンにレイが声を掛ける。
「シン、大丈夫だ。お前なら討てる」
いいコーチと選手な感じですか。議長に踊らされている感がなければのことだけど。
レイの笑顔が、気になった。
「…thank you」と言うシンに迷いはない。ルナマリアが完全に疎外された雰囲気。
そこへアスランがやってくるが完全に敵視されて遮断される。ま、仕方ないでしょうが。
どうも、レイ-シンとアスラン-ルナマリアの組み合わせは決まったようだ。ルナマリアは事情を知ってアスランに肩入れしているようだし、レイはハナから議長の意図通りにシンを動かしているよう。
ミネルバ…先は暗いのか。



ジャミング弾で目眩まし、インパルスを発進させるミネルバ。
いやぶつかるから! 近すぎるから! 正面衝突したらどうするのさタリアさん!
至近距離からのイゾルデ砲を即回避するノイマン…あんた本気で何者だ。ノイマンがいるからAAは保つんだなあとつくづく思う。あの腕がなかったらとっくに沈んでますな。
「あれをかわすとは」
「む。さあて、主役のご登場だ。グラディスの手並み、とくと拝見させてもらおうか」
主役って…シンだよね? シンでいいんだよね? よかった! 主役認定して貰えて! ま、黒だけど。

パイロット控え室で待つアスラン、レイ、ルナマリア。厳しい目のアスラン、それを心配そうに見るルナマリア、一人だけ超然として膝の上で手を組むレイ。…いやそうじゃなくて! 躾がいいんだか知らないが、そんな女の子みたいな座り方しない!

「大丈夫よ、下手に動かなければ当たらないわ。やはり当てようとはしないのね」
タンホイザー壊されたことは許してあげるんですか、タリア艦長。ま、議長の目論見に嵌るよりはAAと話した方がましってことか。
いきなりAAに投降を呼びかけるタリアにアーサーもメイリンもびっくり。戦闘意志のない艦に砲撃を加えるのは自分の意志ではなく軍司令部の意向であることを伝え、投降を勧めるタリア。軍人としてひどく間違っていないとは言わないが、議長という真っ黒な存在があることを思えばそれも一つの解と言えよう。
タリアの声を聞いてやや迷うAA、だがそこにキラの声が。
「海へ! カガリをオーブに、それを第一に」
……いやホント、神はノイマンだけで充分ですわ。てかさ、カガリをオーブから攫ったのはあんただろ? よく言うよ。間違いすぎだから! AAの安全を考えたら投降しても悪くはなかろうに。所詮は「最強の」自分を過信しているキラの、判断ミスか。

マリューさんが通信に応える。それを見たアーサーは「あ、あれは!」と驚き、タリア艦長は「…やっぱり」と回想。オーブで出逢った人がAAに乗っていると睨んでいたか、あるいは逢った時点から既にその背景を察知していたか。ま、アーサーは胸の大きさで覚えていたんでしょうがね。あくまでもアーサーですから。
マリューさんは「願わくば脱出を許されんことを」といって通信を切ってしまう。それを聞いたタリア艦長がやや俯く。もしかしたら、ミネルバだけで戦っていたならそのまま逃がしていたのかも知れない。議長に疑念を抱く、そこで相通じるものがあるようで。
今後、ミネルバがAA側につく展開もありそうだが、できればそうなって欲しくはないと思う。ミネルバはミネルバで、ザフト内で己のすべき事を見定めて欲しい。自分の足元の泉をまず掘ることが大切だから。

ウィラード隊長はMS部隊を再度動かし襲撃を掛ける。それを見たタリアは「ウィラード隊長、何を勝手に!」と抗議。
「討たねば逃げられるわ、そういったではないか奴らは。いかにフェイスといえども、こうまで布いた布陣、無駄にしてそれで済むか。ミネルバがやらぬというなら我らがやる!」
御説ごもっとも。ま、多分ミネルバ単体では今回AAを撃ち落とさなかったろう。そうなったらレイが恐ろしい権力を振いそうだが。

シンはキラを追って種割れ。
「フリーダムは確かに動きが早い、射撃も正確だ。だがあの機体は絶対にコックピットを狙わない。撃ってくるのは決まって武装かメインカメラだ。そこにインパルスの勝機がある」
レイの判断は的確だ。前に白ザクとセイバーを落とされたときのデータをきちんと分析している。負けの経験も参考になるんですよ、シン?

楯でビームを反射させたり、コックピットを狙わないキラに向けてコアスプレンダーで特攻したり、斬られそうになったら自分から分離したり、なかなかやるじゃないかシン。レイとの特訓のおかげですかね。


揺れるAA。両手を拘束されたままのネオ(?)は、「やれやれ。どうして、ここはいつもこう…」と言いかけて自分の言葉に不思議に思ったらしく、「ん?」と不思議そうな顔。
いや記憶が戻るの早すぎだから! そんな簡単に戻るならもっと昔にムウになってるから! 例えばMS乗ったり風呂入ったりエロ本読んだりしたときに戻るから! 記憶の回復ってそんな甘いモンじゃないから!
いやもう頼むから、そのままネオでいてくれ、あんたは。


「あんたは俺が討つんだ、今日、ここでっ!」
シン…オーブでキラと遭ったのを覚えてたのか? ステラとのラッキースケベは覚えていなかったのに? てか、キラと遭ったとき、それがキラだともフリーダムパイロットだとも欠片も知らなかった癖に、どうして今になってそれを回想する? 種割れにニュータイプ属性は付き物なのか?

海岸線が間近になってから、タリアはタンホイザーを起動させる。そのタイミング、タンホイザーの環境破壊に気を使ったと言うよりは、明らかに、AAがもしかしたら逃げ延びられるかもしれない位置まで引き延ばしたように見える。
着水しほぼ潜行開始したAAに向かってミネルバはタンホイザーを発射する。その直前のタリアさんの顔は、当たらないことを願っているようだ。
そんなことは見えていないアーサーが「急げ、潜られたら終わりだ!」と叫んでいる。
発射されたタンホイザーは、恐らく、海面ぎりぎりのところでAAをかすり、大きな爆発を引き起こす。しかし直撃はしていないだろう。…これが真の主人公補正なのか。

同時に、シンはソードを正しく扱って、フリーダムの腹を串刺しに。残念、コックピットはもう少し上だぞ。
爆発の余波から現れたインパルスはぼろぼろだ。その中のシンもある意味ぼろぼろ。種割れしたまま泣き笑いして、もう壊れたとしか言いようがない。
「へっ、ふははっはは、はははっ、ステラ……やっと、これで…っ、はははっ…」
復讐がステラの望み、でしたかね? そんなお願いしましたか?
議長の思惑通りAAとフリーダムを討って、何がそんなに楽しい?


アスランは驚愕のあまり、まともに呼吸もできていない…と思ったら叫びましたよやっぱり!
「キラァァァァァァァアアァアッ!」
いやもう、期待通りというか何というか…いや、そこで叫ぶくらいなら初めからザフトに戻ったりしなきゃいいでしょうに。一つの軍に身を置くことの意味、相変わらず分かっていない様子だな。
大丈夫、キラは残念ながら死んでませんから、きっと。
てかさ、AAにカガリが乗ってること忘れてませんか? 沈んだように見えるAAのことはどうでもいいのか? 全く、いつもいつも貴様の頭の中にはキラしかないのかキラしか! …ないんだろうなあ。
タリアじゃないけど呆れたくもなるかも。
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by gil-mendel | 2005-06-12 10:02 | seed-destiny

phase-33「彼らこそが平和を望む私たち全ての真の敵です!」

議長…フリーダム消しすぎだよ議長! 演説が真っ黒すぎて笑えるよ議長! どうしてそんなに黒いのだ。コーディネイターとナチュラルとの戦いでは不利だから、ロゴスを仮想敵に仕立ててしまおうと?
ムウ、もといネオは…記憶を取り戻さない方がいいよもう。
シンは何か主人公になったと思ったらどんどん昏い描写が増えて、このままだと暗黒路線一直線なんですが…このまま死んだりしないよな? そうだよな?
レイはもう、議長の意のままにシンを操っている気がしてならない。



33話「示される世界」。それが正しく示されたことを、しかし、意味しない。


今週は諸般の事情により日曜日になってから視聴したため、色々省略します。


シンがステラを冬の湖に沈めるところからアバンが始まる。…守れなかった、それはステラの運命から?
桜貝のペンダントが煌めいてステラが沈んでいく。
「もう何も怖いことなんかない、苦しいこともない…だから…もう何も君を怖がらせるものなんかないから、誰も君を苛めに来たりしないから…だから、安心して、静かに、ここで……おやすみ………守るって、言ったのに、俺、守るって、言ったのに……ステラ、どうして!」
願わくは、遺体が二度と上がることのないように。
俯いていたシンが頭を上げる、その双眼は怒りと復讐に満ちた、悪鬼。
自分の力が足りなくて大切な人をその運命から守れなかった、その時に、恨むものがある人は幸せなのだろうか。それが逆恨みでも、自分を責めるよりやりきれぬ運命を嘆くより、怒りをぶつけられる相手がいれば、少しは気が済むのだろうか。


…あれ? 提供時の音楽が代わっている。シンは完全に主人公から降ろされたと言うことなのか? まさか。
にしても、OPはそのままか。


ベルリンの被害状況は凄まじく、ミネルバは救援に難儀する。それをミネルバから見ているアスラン。
一方、タリアとアーサーも艦橋から被災地を見て溜息をついている。
「でも、討つべき者はさっさと撃ってしまった方がいいのではないでしょうか。でないと、いつになっても終わらないと思います、この戦争」
「…かもしれないわね」
常に一般人代表のアーサーだからこそ、の台詞なのだが。アーサーが一番議長の思惑に嵌り込んでいく一般コーディネイターを表わしていて、笑えてしまう。ま、アーサーだからね。


シンとレイは自室に籠ってPCでフリーダム研究。シンは食事も缶詰で済ませているっぽい。
そこへアスランがやって来るのだが…何しに来たんだ? 本気で。今ひとつ意図が読めない。ステラの死にショックを受けているシンを励ますつもりだったのか? だとしたら、相変わらず不器用な奴だ。
アスランは対フリーダム戦闘シミュレーションに没頭するシンに驚いて肩を掴もうとするが振り払われる。…いや、そりゃ当たり前だから。
そんなにキラを敵にするのが嫌ですかね、アスラン。全く、あんたの頭にゃキラしかないのかよ!
睨み合うシンとアスランの間に割って入るレイが、怖いくらいによく喋る。
「アスラン! シンも控えろ。…アスラン。シンの言っていることは間違っていないと思います。フリーダムは強い。そしてどんな思惑があるかは知りませんが、我が軍ではないのです。シンの言うようなことは想定されます。幾らあなたがかつて共に戦ったものだとしても」
「だが、キラは敵じゃない!」
…あ、言っちゃったよアスラン。
「ああ?」
「何故ですか! ダーダネルスでは本艦を撃ち、ハイネもあれのせいで撃たれたのです。あなただって、あれに落とされたのでしょう。戦闘の判断は上のすることですが、あれは敵ではないとは言い切れません。ならば私たちはやはり、それに備えておくべきだと思います。宜しければアスランにも、そのご経験からアドバイスをいただければと思いますが」
…? シンもレイも『キラ』発言をスルーしてる。搭乗者の名がキラだとは周知の事実なんですかね。
にしても怖ぇ。レイが怖ぇ。続くシンの台詞よりも余程怖ぇ。
「いいよレイ。負けの経験なんか参考にならない」
「何い」
「すいませんアスラン。シンには私から言っておきますから」
いや絶対あんたは何も言わないこと確定だから! そういえばいつぞやの、シンがカガリに無礼を働いたときの処分はあんた預かりじゃなかったのかね? 本気でシンには甘い、というよりシンの情動を操ってそうだ…。
「フリーダムは…俺が倒す」
特に引き留めは致しませんので、是非倒しちゃってください。できれば息の根とか止めといてもらえたら助かります。ただし、倒したらあなたが悪役路線まっしぐらですけどね。残念ながら。そういう世界観なもので。


さて、AAでは仮面の取れたネオが眠っている。
枕元にはマリューさんとマードック、キラ。
ネオのフィジカルデータが100%ムウと一致した…よって残念ながら、ネオはムウの血縁でもクローンでもなく、同一人物。………いや、ありえないから! ムウはとっくに消えてなくなっているはずだから! 陽電子砲直撃してそんな殆ど傷のない状態で生きていられたら陽電子砲の立場がないから!
「やれやれ、いつ少佐になったんだ、俺は」
捕虜になっている時点で降格です。いやそうじゃなくて。てか、仮面が取れてることを気にしろよ。何のために被ってたんだ今まで。オシャレのためなのか? それともあれが記憶埋め込み装置?
マリューさんは思わず泣いてしまう。その背景の音楽を変えてくれたらもう少し感動的なのかもだが。
「な、何だよ。一目惚れでもした? 美人さん」
……………記憶はなくなっても性格は変わらないってあり得ますかね? 人間の人格を構成しているのはその記憶だと思っていたが…。

キラは、かなり以前からネオ=ムウだと感じていたと主張。
えーっと、それは「最高のコーディネイター」にはNT能力もついてますってことでいいんですか? 顔を見たことのないタリアとかメイリンとかまで思い浮かべてたし…ユーレンは一体何処まで何をコーディネイトしたんだ。



ミネルバ格納庫にて、紅白ザク修理中。治るのか?
「ザクはともかくセイバーはなあ」
そう、原型留めてませんから。本気で新品持ってくるべきじゃないかと思います。つっても、どうせまたバラバラにされる予定じゃ、勿体なくて渡す気もしないってとこですかね、議長?

アスランはコアスプレンダーを見ながら、先程のシンの台詞を思い返す。
え? 早速回想? いやその前に、それをどう思ったか描写を入れてくれませんかね。とりあえず、「あんたにゃフリーダムは撃てないだろ!」と言われた気がしているように見えますが。
そこへ未だ怪我の治らぬルナマリアがやってきて、気遣いの言葉を掛けたのに、アスランはその意図が読めず「君は不満そうだな」などと言っている。いやそりゃ「違いますよお」。
元気づけに来たのに意図くらい読んでくれよ。それとも、シンとキラのことばかり悩んで判断力が相当落ちてますか?
「アスランは優しすぎますよ。…そういうところも、好きですけど。…、損ですよ?」
「損?」
おーい。ちょっと待て。「損」の前の言葉、何でそんなにスルーするかね? 完全に思考が自分の固着された部分だけで回ってますな。
「ええ、折角権限も力もお持ちなんだから、もっと自分の思ったとおりにやればいいのにって」
「権限…力…」
しっかりしろよアスラン。忘れてた訳じゃないんだろ?


さて、議長は世界へ向けて全チャンネルで演説を流そうとしていた。
その机、チェスの駒が置きっぱなしになっていますが…イメージ悪くなるので片付けた方がいいと思うんですが、如何?
ついでに…できればこういう時くらい、ミーアの服装は清楚にした方が受けがいいと思いますがね、議長。


とりあえず議長の台詞だけ抜粋。ミーアはカット。
「皆さん、私は、プラント最高評議会議長、ギルバート・デュランダルです。
我らプラントと、地球の方々との戦争状態が解決しておらぬ中、突然このようなメッセージをお送りすることをお許しください。
ですがお願いです。どうか聞いていただきたいのです。
私は今こそ皆さんに知っていただきたい。こうしていまだ戦火が収まらぬ訳、そもそもまたこのような戦争状態に陥ってしまった本当の訳を。各国の政策に基づく情報の有無により、未だご存じない方も多くいらっしゃるでしょう。
これは過日、ユーラシア中央から西側地域の都市へ向け、連合の新型巨大兵器が侵攻したときの様子です。この巨大破壊兵器は、何の勧告もなしに、突如攻撃を始め、逃げる間もない住民ごと3都市を焼き払い、尚も侵攻しました。我々は、すぐさまこれの阻止と防衛戦を行いました。残念ながら、多くの犠牲を出す結果となりました。
侵攻したのは地球軍、されたのは地球の都市です。何故こんなことになったのか。連合側の目的は、ザフトの支配からの地域の解放ということですが、これが解放なのでしょうか。こうして住民を、都市ごと焼き払うことが!
確かに我々の軍は、連合のやり方に異を唱え、その同盟国であるユーラシアからの分離・独立を果たそうとする人々を、人道的な立場からも支援してきました。こんな得るもののない、ただ戦うばかりの日々に終わりを告げ、自分たちの平和な暮らしを取り戻したいと。戦場になど行かず、ただ愛する者たちと共に在りたいと、そう願う人々を、我々は支援しました。
なのに和平を望む我々の手を跳ね除け、我々と手を取り合い、憎しみで撃ち合う世界よりも、対話による平和への道を選ぼうとした、ユーラシア西側の人々を、連合は裏切りとして有無を言わさず焼き払ったのです、子どもまで!
何故ですか! 何故こんなことをするのです! 平和など許さぬと、戦わねばならないと、誰が、何故言うのです! 何故我々は手を取り合ってはいけないのですか!!」


「なのにどうあっても、邪魔しようとする者がいるのです。それも古の昔から。
自分たちの利益のために、戦えと、戦えと、戦わない者は臆病だ、従わない者は裏切りだ、そう叫んで、常に我らに武器を持たせ、敵を作りあげて、討てと指し示してきた者達、 平和な世界にだけはさせまいとする者達。このユーラシア西側の惨劇も、彼らの仕業であることは明らかです!
間違った危険な存在と、コーディネイターを忌み嫌うあのブルーコスモスも、彼らの作り上げたものに過ぎないことを、皆さんはご存知でしょうか。
その背後にいる彼ら、そうして常に敵を作り上げ、 常に世界に戦争をもたらそうとする軍需産業複合体、死の商人、ロゴス!
彼らこそが、平和を望む私たちすべての、真の敵です!!」

「私が心から願うのは、もう二度と戦争など起きない、平和な世界です。
よってそれを阻害せんとする者、世界の真の敵、ロゴスこそを、滅ぼさんと戦うことを、私はここに宣言します!!」



流した映像にフリーダムもAAもなく、デストロイを倒したのはまるでインパルスであるかのような描写。情報の捏造、それはザフトのイメージを上げるためと、ついでに、AAを落とす下準備のためか。
デストロイを守ろうとしたザフトの機体がいたなどとは発表できまい。
その映像を見たシンは拳を握りしめ、アスランはフリーダムが消されていることに気付く。
…あの場にいたミネルバなら、加工された映像だと分かってしまうだろう。ということは、議長は真実を知るミネルバも消すつもりなのか?  …ありそうだ。タリアが怪訝な顔をしているぞ。

ロゴスの顔写真の中にアズラエルの親族と思われるものがあったり、unknownとなっているものがあったり…恐らくは議長自身がロゴスとかなりの関係を持っているのではないかとも思う。
unknownのところに入るべきは議長…だったら笑えるかも。
いずれにせよロゴスが10人弱で納まるとは考えにくいので、今後メンバーの公表が相次いで行なわれ、世界を混乱させていくのではと思われる。

議長は敵をひとつに描いて見せた。
「コーディネイターとナチュラルの共通する敵」ロゴスを。
ロゴス、すなわち軍産複合体を操る者個々人が明らかになり、それを倒す戦いをと投げかければ、寧ろ世界は混乱し、またそれに乗じて「これはロゴスの一翼を担うもの」として無関係なものを倒す言いがかりにもなるだろう。
そこにこそ大きな罠がある。
「敵」が完全に一つしかないなどということは、ない。
ロゴスと繋がる軍産複合体を潰せば兵器の供給源はザフトのみになる。議長が19話で語った物語に明らかにザフトが省かれているのは、寧ろ意図的だ。
完全に戦争を終わらせる、それをpax plant、プラントが世界の警察となりプラントの統治の元にある平和によってもたらせると考える議長は、人が誰しも嵌る落とし穴に嵌っていっていると言って良いだろう。


敵とは誰なのか、がやはり今作のテーマなのだと思う。
「…敵って誰だよ」(アスラン)
「じゃあどことなら戦いたい」(ハイネ)
「だがキラは敵じゃない!」(アスラン)
「敵を間違えないで」(タリア)
「撃ってはならない、自身の敵ではないものを!」(カガリ)
必要なのは「敵を見定めること」ではなく、もしかしたら、「敵を求めないこと」なのではないかと思う。
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by gil-mendel | 2005-06-05 19:29 | seed-destiny

phase-32「共闘できればとも思うけど、難しいわね、今となっては」

"正義の味方"が許せない、そう思うときはある訳で。
強すぎるよムラサメ、今までは何だったんだ! それともAA補正か?! ネオも仮面都合良く外れすぎ! てかキラはムウだと気付きすぎ! 他に気付くべきことあるだろうが!
議長、この筋書きを実は書いていたのはあんたなのか? 議長真っ黒だよ議長!


第32話「ステラ」。救いのない、世界。


アバンは燃え盛るベルリンから。
デストロイはロシアから西進。どうやらユーラシア中西部にはザフト軍が駐留済みだったらしく(いつだよ!)、そこをバリバリと焼き払うデストロイ。人死にすぎです。
ザフト側が「ここでくい止めるぞ!」とか言うものの、全く歯が立たずあっさりと撃破されていく。

ジブリールがそれを見ながら、「どうです、圧倒的じゃないですかデストロイは!」とロゴスの面々に自慢。…今回、どこぞで聞いた台詞が妙に多いようで。ロゴスの連中が呆れているじゃないですかジブリール君。
焼きゃあいいってもんじゃないんですよ焼きゃあ。そのあと地球を統治する上で賛同が得られない方法を採ってどうする。恐怖政治は倒される、これが世の習いなんですよ。

天を切り裂いてビームが奔る。デストロイの前に飛来するフリーダムとAAの、この正義の味方的扱いはどうよ?
ネオがステラに、「そいつはフリーダムだ、手強いぞ」と声を掛ける。…ネオよ、ステラのことしか考えてないだろう? スティングはどうでもいいんかいスティングは。
そしてステラがデストロイを変形させるんだが…多分MS形態の方が戦闘力も高くなるんだろう、そういうことにしておこう。観ている側も「これは…MS」って、今まで何だと思ってたんですか! 壁か? 使徒なのか?



相変わらずベルリンを薙ぎ払っていくデストロイ…いやステラ。一方、活躍させてもらえないスティングは機嫌悪し。まあな、デストロイの方が搭乗者の安全性は高いだろうというネオの考えは分からんでもないが。それとも本気で適性か? スティングはあそこまでバーサーカーモードには入れないだろうって?
デストロイはAAのゴットフリートもあっさりはじき返し、キラも苦戦。
それを見てカガリが自分も出ると言う。さらにアマギらオーブ兵も「この戦い、オーブのためのものではありませんが、それをただ見ていることなどできません」と参戦を主張。傍観は時として罪だと思うが、それを連合が知ればオーブという国そのものがどう捉えられるか、考えてのことなのだろうか? カガリ単機であれば言い訳もつくだろうが…。
「いいの?」とカガリに尋ね心配そうに見送ったマリューさんだけが、少し考えているように思えた。


舞台は一度プラントへ。
退避勧告も何もないままデストロイに都市駐留軍の殆どが壊滅させられたという情報に、最高評議会は色を失い、駐留軍の撤退をと議長に進言する。ていうか、思ったより駐留軍多いんじゃありませんかね、議長? ユニウスセブンの被害から救う名目で随分地球に軍を送り込んでませんか? あれを落としたのもそもそもあなたでは? 正に計画的な、まさしく計画的なあなたの構想のままに進んでいるんですね。
議長は「だが、下がってどうする。下がれば解決するのかね?」と一喝。
うっと詰まる軍高官が気の毒。…そりゃ、下がって解決する訳じゃないですが、あれは手に負えませんわな。
「ミネルバは! 今どこにいる!」と議長が叫んだとき、そのミネルバはギスギスした人間関係をそのままにお花畑の上を飛んでいました。アルプス越えか?
「艦隊司令部の命を受け、現在ベルリンに向かっております。しかし現状あの船も戦力に乏しく、送ったところで」
「かもしれんが、だがやらねばならんのだ! 誰かが止めねば奴らはますます図に乗って、都市を焼き続けるだろう! そんなことは決して許されるものではない!」
…ええと、議長。そりゃそうですけどさ。勿論そこにザフトがいるから都市が焼かれるということは先刻ご承知だということを前提と致しますと、焼かせないためにはまず撤退では? いやいや、シンの力ならデストロイを止められるとお考えなんですかね?
あくまでも地球の人々の感情をプラント側に寄せることに熱心な議長がある意味凄いと思いましたね。地上のザフト軍は(基地残留部隊を除けば)相当壊滅してるんですぜ? そのうち軍から離反を喰らいませんかね? まあ結果良ければ全て良し、なんだろうけれど。
にしても、議長が苦悩してそうな顔をしながら欠片も慌てていないのに笑った。あらゆる意味で議長の筋書き通りなのか。デストロイ情報も事前に得ておきながらその時点で壊す手を打たず、破壊させるがままにしておくとは…ステラを逃がすシンにレイが荷担したのも議長の筋書きの上なんだとでもいうつもりか? あんまりだよ、議長…。


ストライクルージュとムラサメが射出されていく。カガリのためというよりは明らかにミリアリアのための演出。ま、ラクスの声が入るよりも余程安定しているから良しとしましょうか。

フリーダムと戦闘中のスティング。「MSの性能で全てが決まる訳じゃねえ!」…いやその台詞は言わない方がいいかと。洒落にならんし。
そこへやって来たムラサメ3機がカオスを攻撃。まあ確かに、MSの性能が全てじゃない、それは自分自身にも言えることだと。


ベルリンの現場にミネルバ到着。そこにフリーダムやAAがいるのを見て衝撃を受けるタリアたち。
「流石正義の味方の大天使ね、助けを求める声あらばってことかしら」
タリアの声が皮肉たっぷりに聞こえる。あの艦には主砲を破壊されるなど酷い目に遭わされている、しかもどちらつかずの行動を戦場で起こされて痛い目にも遭っている、もううんざりと言いたいところではあろうか。
にしても、タリアのコンディションレッド発令を聞いて「は、はい!」とアーサーが直立不動したのがおかしかった。本気で和み系キャラですな。
おや? またメイリン横に戻ってませんかアーサー。タリア横は前回怒られたのかね?


待機室にて、シンとアスラン、ルナマリア、そしてレイ。皆座っていたのにレイだけがずっと外を見ている。シンのみがパイロットスーツで、コンディションレッド発令を聞いてそこから出ていこうとする。
そこへタリアから指令が入り、AAが現場に既にいて地球軍と交戦中と告げる。それを聞いて思わず「キラ…」と呟くアスラン、そのアスランを見遣るルナマリア(裏事情を知っているからか)、「何で奴らが!」と怒るシン。
「思惑は分からないけど、敵を間違えないで。戦力が苦しいのは承知しているけど、本艦は何としてもアレを止めなければなりません。…司令部はあなたに期待しているわ、お願いね」
あれほど逆らったシンに、そう声を掛けねばならないタリアの声は、勿論穏やかではない。それでもフリーダムと戦闘を始めかねないシンに釘を差し、やる気を出させようとする上司…本気で大変だねタリア艦長。部下も上司も訳が分からん中で、よくやってるよ。
シンは去り際にアスランを一睨みしていく。俺が期待されてるんだ俺俺!な感じ。「シン、」と呼びかけて威圧されてしまい黙ってしまうアスランが不憫。もしかしたら、キラはこんな奴でと説明をしそうだったか?
厳しい顔で振り返るレイが、だが一番意味ありげだった。台詞なしの癖にAパート最後でそんな意味ありげな感じ出されても怖いだけだぞ! それとも何か? デストロイにはステラが搭乗している、だからシンはステラとの対決になると知っていてか? …まあ、議長から大概のことは聞いている位置にいるのだから知っていてもおかしくはないが…だとすると、皮肉だな。
それともあの視線はアスランにか? だとしたら、キラの名前をうっかり口にしたアスランに対するものだということか?


キラは対デストロイ戦にてさっさと種割り。
AAはキラ劣勢をみて慌てる。「市街地だからローエングリンも撃てないし」いやいや、殆ど壊滅してるんだしこのままにしておいたらさらに壊滅するんだからいっそ使った方がよくありませんか? AAはミネルバとは違って環境破壊はしないとでも?
ステラへの攻撃を見ていたネオが「くそお、やらせはせん!」と介入。ここでこの台詞が使われるとは思いませんでしたわ。
ウィンダムを見たキラは「あのウィンダム…何で?!」と、何かに気付いた様子。それは種割れ状態だからネオ(=ムウ)を感知したとでも? いや、ピキーンも何も無かったんですが…戦い方の癖で感知ですかね? 或いは、何であんな変な色、とでも?
フリーダムの攻撃は悉くデストロイに弾かれる。便利なシステムですな。
ステラは「怖いものは皆なくしてしまわなきゃ」というネオの言葉を思い出しては地を炎で薙いでいく。

そこへインパルスとAAが参戦。
マリューさんはAA現るの報に危機感を覚える。まあそりゃ、以前のことがありますしね。
タリア艦長は冷静だ。「共闘できればとも思うけど、難しいわね、今となっては」
殺し殺された過去があればあるほど、例え共通の敵がいたとしてもそう容易く共闘などできないのが人間だ。謝罪もしてこない相手と何が共闘だと、言いたくなるのが人情だ。そこに崇高な目的があり、そのためには手を携えるのが圧倒的に有利だと分かっていても、とても共闘になど踏み切れないのが我々だ。まして、ミネルバの被った損失は相当なものだったのだから。
目的を同じくするはずなのに共闘できない、それは、人の弱さでもある。
だがそれでもタリアは戦う相手を間違えるなとシンに申し渡している。それは正しい判断だと言えるだろう。戦況上、完全な共闘など無理でも、少なくとも無駄に味方の可能性があるものを撃たない、それは大切なことだ。


シンはデストロイの脚を狙う。図体が大きなものの脚部を狙うのは間違いではない。しかしステラが搭乗していると、シンは知らない。
だが、ステラでなかったらいいのかという疑問は、やはり拭われることはないだろう。エクステンデッドが搭乗しているとは当然想定がつくはずで、ステラと同様の身の上の人間がそこにいるだろうと、シンは何故思わないのか?
ステラが放つビームの間をかいくぐり、シンは真っ直ぐコックピットあたりへ飛び込んでいき、そうしてサーベルで切り裂く。…どうして他のMSにできないことがシンにできるのかよく分からんが、まあ主人公だから、ザフトのエースだからということにしておこう。
恐怖に怯えたステラは半分泣きそうになりながらまたもや地上を薙ぎ払う。…ある意味、何度薙ぎ払われてもまだ全滅していないベルリンは素晴らしい都市かも知れない。同じビル群が幾度も壊れては直り壊れては直りしているような…気のせいか?

「どうしてこんなことを…何でそんなに殺したいんだぁっ!」
シンの叫びは泣きながら怒るステラに届かない。再度デストロイへ飛び込もうとしたシンに、いきなり横からネオがウィンダムでタックルを掛けてくる。「何を!」と怒るシンに、「あれに乗っているのは、ステラだぞ!」とネオが叫ぶ。
…え? ネオさあ、インパルスの搭乗者がシンだって知っているからそう言う訳だよね? いや、一応「約束…するよ」って言ったじゃないか? 今そういった瞬間にシンに約束違反で倒されてもおかしくないんじゃ?
だが何故かシンはネオに怒りを向けるのではなく、自分が殺そうとした相手がステラだということに強い衝撃を受けて固まってしまう。都合良くデストロイのコックピット付近も程良く裂けていて、そこからステラの顔を視認できる。いや都合良すぎだから。ちなみにこの時点でステラのパイロットスーツには破片がかなり突き刺さっていて痛そうだが、何故か血は出ていない。不思議だ。

空中で動きを止めてしまったインパルスからウィンダムがやや離れる、それを見たステラがネオの危機と思ったか一歩前へ出る、そこへフリーダムが追い打ちを掛けてコックピット付近がさらにやられる。この一撃でかなりのダメージを受け、デストロイは倒れかける。
キラがシンに、「何をやっている、的になりたいのか!」と叫んでシンが唖然とする。シンは時々的になってしまう人のようですな。それでもシンは動けない。当然といえば当然ですが。
ミネルバから見ていたタリアらは何故シンが動かないのか分からず茫然。

キラはマリューに「こちらを頼みます!」と言ってネオを達磨に。ネオは墜落、コックピット部分だけうまく外れて吹っ飛んだ後機体が爆散、さらに都合良く仮面も外れてネオは地上に放り投げられる。
そこへ近づくAA…キラは搭乗者の回収まで頼んでいたっけか? 落ちているものなら何でも拾う、それがAAなのだとでも?
画面に映る男の顔が見えないのに、マリューさんは悲痛な声を小さく上げる。それは明らかに、誰だかを見分けた様子で。
…体つきや髪の色、その他様々なものにマリューさんはいつもムウを探していたのではないかと思えるほどの反応の早さだ。多分、そうなのだろう。
人が大切な人の死に慣れるのは、時間が掛かる。死んだと分かっていても、ついその面影を探してしまったり、その人がいるかのように振る舞ってしまったりもする。吹っ切れて新しい人生を歩んでいた訳では、なかったということか。


一方、固まったままのシンにはタリアから叱咤が飛ぶが、最早シンの耳には入っていない。
ステラはネオが死んだと思って泣く。
スティングは戦況不利のため退こうとするが、ムラサメ3機の前に爆散。
それを見たステラはさらに発狂、泣き叫びながら地を焼く。シンの「やめるんだステラーっ!」の声も届かない。
そこへキラが来襲、デストロイへ撃ちかかるが弾かれる。飛び退いたキラにシンが「やめろおおっ! 知らない癖に、あれは、あれはっ!」と叫びつつ斬りかかる。その声にミネルバ一同ははっとなる。…レイ、頼むからそこで一人だけ既に知っていたような顔で振り向くのはやめてくれ。
「ステラ、ステラ! 俺だ、シンだよ!」と叫びながらシンはデストロイの砲の間を縫って、今度はサーベルを構えずに近づく。それに怯えて指からビームを放とうとするステラ。
「大丈夫だ、ステラ! 君は死なない! 君は俺が、俺が守るからぁっ!」
守る、という言葉にシンを思い出すステラ。「シン…」と呟いて微笑み、伸ばしていた攻撃の腕を、下げる。
そして、何故かステラが幽体離脱し、同じく幽体離脱したシンと裸で抱き合う。でもそれは、多分シンのイメージの中のことなのだろう。
物音にステラが我に返ると、そこには、コックピットの合間からインパルスが、そして事態が読めず立ち尽くしていたフリーダムの機影がさらに後ろに見えて、「ネオを殺した敵」であるフリーダムがステラを再びパニックに陥らせてしまう。
うーん、こうして見るとちゃんとフリーダムも悪く見えます、ね?

再び地を焼こうとするデストロイに、タリアはトリスタンを撃つことを決める。射線軸にはインパルスがいるような気もするが、そんなこと構っていられる事態ではない。ま、正しい判断かと。誤射もあり、ってか?
シンはデストロイの砲ど真ん前に陣取ってステラに呼びかける、それでもステラはもう止まらない。撃つ寸前、フリーダムがデストロイを倒し、デストロイは爆発、戦いは終わる。


地上に降りたマリューさんはネオの顔を確認して激しい衝撃を受ける。ムウにあまりにも似ているから。
…いやぶっちゃけ、皆顔は似てますけどね。先日はタリアとカガリとレイの区別も髪でしかないことが発覚しましたし。寧ろこれだけ髪の伸びているネオをマリューさんが判別できるのが不思議。いやいや。


一方、シンは絶命寸前のステラを抱いている。ステラの胸元には、あの貝殻に糸が通されてペンダントに。誰がしたのか…もしかしてネオですか?

ステラは息が絶える前に、再び目を開き、シンの名を呼ぶ。そして、「…すき……」と言って、シンの腕の中で息絶える。シンの絶叫は届かない。
妹を失ったときがシンの中で重なって、戦場で再び彼は絶叫する。


マユとステラは根本的に違う。ステラは自らの純粋な意志であるかどうかは別にして、相当な数の人を殺し、都市を壊滅させてきたのだ。それが許されることとはとても言えない。シンは、ステラが、そして自分が殺した沢山の人の痛みをも想像すべきだ。ゴミのように人を殺す、それは当然、殺されている側がいるのだから。
ネオが約束を守ってステラを戦場に出さなかったら? だがそうすればメンテナンスベッドなしに生きていけないステラが連合から見捨てられ、死は免れまい。
死ぬのは嫌、そんな言葉でステラを操っていたネオにしても、所詮は駒に過ぎない。この後キラとネオとはシンから怨みを買う身になるのだろうが、それも含めて運命だということになるのか。
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by gil-mendel | 2005-05-29 00:33 | seed-destiny

phase-31「ただ祈って明日を待つだけだ、俺たちは皆」

議長! 本気で通常の処分でお願いします!!!!!! いや、ガキが増長してるから! てか、ポーンを進めてんじゃねえよ議長! ステラがデストロイに乗ることを見越してか? タリア艦長、是非議長の首をバズーカで一発やってくれ!
シン、無駄に増長してんじゃねえ! カッコ悪いだろーが! てか無駄に人を信じすぎ! 他に信じるべき人間がいるだろ? お前の主張が通じたんじゃなくて単に議長の手駒なだけじゃねえか莫迦!
レイ、あんたも実は薄命なのか? そうなのか? つうか悟りすぎだよ…早死にするぞ、そんなんじゃ。てか、実はアスランが嫌い?
マリューさん、折角の回想なのに、その相手はまだ存命していて世界を焼き尽くそうとしているなんて…気の毒だ…。
アスラン、わざわざ営倉にまで来て、他に言うことあるんじゃねえの? ただ行動すればいいってもんじゃないだろうに。
そして今回一番株を上げたのは実はカガリ。演説、なんだかんだ言ったって格好良かったよ! だが、全ては行動と結果によって判断される。これからに期待してるよ、カガリ。


第31話「明けない夜」。どこにも解などないのかも知れなくて、駒たちはより愚鈍に或いは前だけを見つめて、盤の上を決められた道とは知らず見えずに祈りながら歩いていくしかないのか。


アバンは先週の復習から。レイが強い(笑)…あれ? レイ、先週警備兵を殴り倒す前にそこにいたか? むう、過去はこのようにして書き換えられていくものなのだな…。てか、確かに先週いた位置よりも今週いた位置の方が密かにつけてきていたなら妥当だけど…こういう時にこそ「終わったことは終わったこと」だと言ってほしいね。全く。


シンが帰投して捕縛されるところから今週は始まる。艦長室に連行されていくとその前にアスランとルナマリアが。この二人、何かを話し合っていたという雰囲気ではなく…、時が時なら話すべき話題があっただろうに。


「覚悟はできている、とでも言いたげな顔ね」
いや艦長、明らかに謀反顔ですから! 覚悟のできている奴はこんな顔しない、もっと表情が静かなはずです。作画が間違いなのか艦長に人を見る目がないのか…どっちだ。
即刻銃殺でもよさそうなものだがとりあえずシンに理由を尋ねてみるタリア。そんな丁寧に扱ってやる必要ないですよ艦長。
なのにシンには聞く耳がなく、「艦長もそれはご存じだったと思いますが?」とか「艦長たちだって同じですこれじゃあ!」とか、感情論で反抗。ガキですね全く。
当然タリアは激怒。「シン、口を!」と言いかけたアーサーを手で制して(いやもうアーサーが気の毒(笑))、「だからって、あなたのやったことが認められる訳ではないわ」と突っぱねる。
「この件は司令部に報告せざるを得ないわ」とタリアが言う、そのタリアの心労も考えてみたことすらなさそうなシン。
…やってらんないよね、全く。議長の密命は頭越しにレイに下るし、シンは先のことどころか艦全体のことなど考えても見ないようだし、アスランは無駄に落ち込んでるし、ルナマリアは役立たずだし…。艦ごと処分されることも考えてくれ給えよ、シン。
ま、シンを平手打ちして済むものなら叩きたいわな。代わりに机を叩いてみるタリアさんだが…それはやはり、大人げないかもですよ。


営倉はレイとシンが壁一枚を隔てた格子の中。格子が妙に広くて、多分あれなら余裕で抜け出せるような気がする。
「ごめん」と謝ったシンにレイが言う、「何がだ」と。「お前に詫びてもらう理由などない、俺は俺で勝手にやったことだ。……無事に返せたのか?」「うん」「なら、よかったな」「ありがとう」
シンはレイに対しては一目置いているのだろうと思う。この実力主義者が何故?と不思議にも思うが。「気にするな、俺は気にしていない。お前の言ったことも正しい」とか「何にせよお前が艦を守った」とか、シンを肯定してくれるからなのだろうか。
さて、レイは果たして、本当に「勝手にやった」のだろうか。勿論ここではシンに謝られる筋合いはないよという意味で言われている言葉だが、妙に引っかかるものを感じる。

そこへアスランが現れる。営倉なら、鍵くらい掛けとけよザフト兵! そんなんだから殴られて速攻気絶したりするんだよ!
「彼女のこと、君がそんなに思い詰めてたとは思わなくて」と言うアスランに物凄く素っ気なくシンが言う。「ああ、別にそんな思い詰めてたって訳じゃありませんけど。ただいやだと思っただけですよ」
うへえ。
正直、ここでアスランがちゃんとハイネを殺したのが誰かを思いだしてくれるとは思っていなかった。てか、もう1話前にしておくべき回想だと思いますが如何?
「彼女は返すべきじゃなかったのかも知れない」とアスラン。…未来を知っていればそういう回答もまた然りなんだが、。
シンが「分かってて軍に入った俺たちとは違います!」と言ったときの、レイの表情が厳しいのが気に掛かった。生い立ちは自分のせいじゃない、けれど軍に入ったのはレイにとっては自らの選択なのだろう。生き方を議長に委ねているにしても。
シンはネオの「約束」を信じている。落ち着いて考えれば、今までステラを運用していた側なのだし、ステラの生命維持機能が軍に頼りっきりなのだから、地球軍と離れてはステラが生きていられないだろうことくらい、分かったって不思議じゃないのだが。
シンとアスランの口論を冷たく収めたのは、レイだった。
「シン、もう止めろ。アスランももういいでしょう。今そんな話をしたって何もならない」
「レイ」
「終わったことは終わったことで、先のことは分からない。どちらも無意味です。ただ祈って明日を待つだけだ、俺たちは皆」
……レイは、知っていたのではないだろうかと、思う。デストロイが地球軍で開発されていること、ステラがそのパイロットに適していることを。戻したとてそれに乗るしかないことを。
それでもシンを行かせてやったのなら、レイは……。


シンのデータを見ている議長。シンと一緒に表示されているMSはインパルス、地図は…どこだ。その机の上には白のポーンとナイトの駒が。位置からして、シンに重ねられているのはポーンのよう。すると、ナイトはアスラン…? 大穴でレイとか。
議長は比較的無表情でPCに向かっているのに対し、タリアは相当な怒りの表情のまま机に向かっている。


部隊は変わってロシアにいる地球軍空母ボナパルトへやって来るファントムペイン。要はここでデストロイを作っていたということなんだろうが、何故ロシアなのやらさっぱり不明。ロシアを灼いて意味がありますか? 連合の考えはよく分からん。
スティングがネオに食って掛かる、ステラの記憶がないためなのだと思うと哀しい。
「いいんだ、君らは知らないことが多すぎるんでな…今更、それも知らなくていいことさ」
ネオの呟きが冷たい空気の中に消えていく。


ジブリールはネオらにユーラシア西部をデストロイにて制圧することを申し渡す。
それを思いながらシャワーを浴びるネオ。マスクを外しても顔は見えない、ただ傷だらけの身体が披露されるのみで。…ええと、そこには目があって然るべき場所だと思うんですけど…何故に肌色べた塗りよ? その「あるはずの」目から流れ落ちるのは、湯か涙か。
涙だと、実は記憶があるムウなんていうことになったりは…しませんよね? ま、少なくともステラを戦場に赴かせることを好きでやっている訳ではない、と理解したい。ええ願望ですともさ。


スカンジナビアのフィヨルドドックに向かう途中のAA。…ええと、クレタからどんなルートを使って移動しているのかお教え願えませんかね。
温泉って…寒いからつけたんですか? じゃあオーブ脱出時にはAAには温泉はなかったと? 脱出してから海の底でつけてたなら本当にAAは莫迦。…いやいくらなんでもそりゃないだろうと。
まあこんなことを言ったミリアリアには当然温泉入るイベントが待っているはずだ(笑)。


カガリはオーブ軍脱走兵達と語らっている。声もすっかり明るくなって、あれだけ大泣きしていた人物と同じとは思いがたい。オーブ兵に力づけられたか。
「私は未だ、そういったものに守られているだけだ、あなた方のことにしても。だが、ならば今はそれに甘えさせてもらい、いつの日かきっと、その恩を返す。未だ間に合うというのなら、お父様のように、常に諦めぬよき為政者となることで!」
漸くカガリが自分の立ち位置を見出したかと思うと、ほっとする。
自分を立たせてくれているものに気づき、何を為すべきか見出し、運命に立ち向かおうとする姿は、尊い。
「私もなるべく早くオーブに戻りたいと思っている、あなた方やクレタで死んでいった者たちのためにも。だから今少し、今少し待って欲しい、そして時が来たら、その時は私に力を! オーブのために、頼む!」
兵に頭を下げるカガリ、そしてそれを期待を込めて見遣るアマギ。
彼らの物語は、AAとはまた違う道を歩んでくれるのかも知れない。
まずは自らの足元を掘れ。


吹雪く海を見ながら、トリィを肩に乗せてぼんやりするキラ。そこへマリューさんがやってくる。
キラ…頼むから、今そういう悩み方をするのはおかしいと気付け。今更考えたってあんたが殺した人は還ってこないんだよ! てか、思考回路をアスラン中心にするのはやめてくれたまえ。アスランと戦うかどうかが問題なわけじゃないだろ?
「大切な人がいるから、世界も愛せるんじゃないかって、私は思うの。きっと皆そうなのよ。だから頑張るの、戦うんでしょ。ただちょっとやり方が、というか思うことが違っちゃうこともあるわ。その誰かがいてこその世界なのにね」
マリューさんの台詞に被る、ムウの散り際。
もう彼女にとって、一番守りたいものはいないのかもしれないと思うと、少し切なかった。…これで姿を変えて生きているなんてことになったら…寧ろ大顰蹙なんじゃないかと。
不可能を可能にする男は、あそこで散った、そうしておく方がマリューさんのためじゃないかと思った。


さて、超巨大MSデストロイにステラが搭乗。
シンと交わした口約束を軽く回想しながらネオはステラに「ステラもこれでまた、戦わないとな。でないと怖いモノが来て、私たちを殺す」と囁く。
戦うことによってしかステラを生かす道はなく。
兵器である限り、死ぬまで生きてはゆけるけれども。


修理中のミネルバに暗号電文が。
「わからないわね、普通に考えれば銃殺だけど、シンのこれまでの功績を考慮してくれれば、それだけは…」
タリアさん、あれだけ反抗的なシンのことをそれでも命は惜しいと思ってやっているのに、その気持ち、シンには伝わらないんですね。
「『エクステンデッドが逃亡の末死亡したことは遺憾であるが、貴艦のこれまでの功績と現在の戦況を鑑み、本件については不問に付す』」。
アーサーが電文を読み上げる声に、議長がにんまり笑いながらチェスの駒をまた一つ進めるのが重なる。駒は白のポーン。
ポーンはミネルバかと思っていたが、実はシンなのか。
てか、ステラはシンが逃がしたのであって、ついでに言うと生きてますから! タリアが事実を歪めて報告したとは思いがたいので、恐らくは議長がこのように事実を歪めたのではないかと。いやそれは、アーサーでなくともびっくりしますがね。
前回でレイは独断で荷担したと主張していたが、それもどうやら怪しくなりましたな。


デストロイ、発進。
Gigantic Unikateral Numerous Dominating Ammunition って…いや、最後のMが無理矢理過ぎますから! どーしてもOSをガンダムにしなきゃならんかったんですか?
ステラが画面を見てにっこりする、そこに「生体CPU、EQ値良好」とアナウンスが流れてきて…、彼女は所詮、兵器に過ぎないのだと思い知らされる。
スティングが「何で俺にはあれくれねえんだよお」とネオに絡む、それにネオが「適性なんだ。ステラの方が効率がいいと、データ上でな」と告げる。
その声が少し苦く聞こえた、様な気がした。

圧倒的な破壊力で都市を壊滅させていくデストロイ。その強さにスティングがビビる。
バビやら何やらが立ち向かうが、蚊か蠅のようにあっさりと捻り潰され叩き落とされ、都市は灰燼と化し。
ステラじゃなくてもデストロイは動かせたかも知れない、だが、結局ステラがデストロイに搭乗し大殺戮を行なうことを、シンは自分の責任と受け止められるのだろうか。
約束が破られた、しかしそれは容易に予想のつく範囲だったといえるだろう。考えれば分かることなのに、若さ故か自己過信故か、シンは考えようとしていない。
祈るしか、ないのか。我々は。


シンは営倉から出されても、何故そのような計らいがなされたかについて考えようともしていない。艦長室に連れてこられてはタリアをすごい視線で睨み付け、アスランに対しては馬鹿にした態度で接し、「司令部にも、俺のこと分かってくれる人はいるみたいです。あなたの言う正しさが全てじゃないって事ですよ」と無意味に増長。
自分の主張が通じたとでも思っているのだろう。周りが必死になっているのが莫迦みたいだ。


デストロイの暴虐に、AAにも「ターミナルからエマージェンシー」が入る。ターミナル…本当に何者なんだ。幅広すぎ。
これを受けてAAが発進。


次回のタイトルは「ステラ」。「求めて振り下ろす、それぞれの剣が救えたものは」…って、何も救えないと?!

うっかり途中送信したあげくに眠ってしまいました。謎の感想(?)を見てしまった人、ごめんなさい。
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by gil-mendel | 2005-05-21 20:59 | seed-destiny

phase-30「どんな生命でも、生きられるのなら、生きたいだろう」

議長、指示はやはり基本的にレイを通じて出してたんですね。
今回はステラ可哀想だよステラ!と、レイどうしたレイ!を叫んでみたいと思う。あんまりだよ、ステラ…。そしてレイ、生きろ! ついでにアスランもな。キラは取り敢えず、ここからいなくなれーーっ!!!!


第30話刹那の夢。一瞬出逢った、そのあわいに見た夢なのか。


この辺りは恒例となった感のある、修理中のミネルバ艦橋にて、タリアとアーサー、マリクにバート、メイリン。
自室で落ち込んでいるアスランはハブですか。まあ正しい判断だろうけどね。
まともに残ったのは結局インパルスだけ。てか、レイザクは中破で済んでいるんですか? あれで? セイバーは細切れになってたけど…あれも全部引き上げたのか?
「毎度毎度後味の悪い戦闘だわ。敗退した訳でもないのに」とタリアさん。
腹立たしげに言うその気持ち、分かりますぜ。全く以て、AAめ!


さてその海の底のAAでは、オーブ軍脱走兵と思われるアマギ一尉他ざっと100人ばかりのオーブ兵が押し掛けて、ブリッジは妙に手狭に。残りのムラサメもかなり持ってきているみたいで…てか乗ってきたのか。
えーと、まずどうやってオーブ軍の一部がAAまで辿り着いたのか尋ねていいですかね。誰がどうやって連絡を取ったんだ全く!
ユウナはどうしたユウナは。どこぞの海に沈めて来たんじゃなきゃ一緒にくっついていておかしくないんだが…数週間後にはオーブにちゃっかり戻ってたりするんだろうか。それとも本気でAAで便所掃除…なわけないだろうな、幾ら何でも。
トダカの最後の言葉を伝え、「ですがトダカ一佐と我らの苦渋をどうかお分かり下さいますのなら、こののちは我らもAAとともに、…どうか!」とAA入りを申し出るアマギ。
それに対してカガリが泣く、「私が愚かだったばかりに、非力だったばかりに、オーブの大事な、心あるものたちを…っ!」。
愚かとは何のことを指しているのだろう、自分の何が愚かだったとカガリは思っているのだろう。非力なのはいつものことだが、愚かと非力は意味が違う。分かって言っているのだろうか?
オーブ兵たちもつられて泣いているんだが、正直、国を抜けてAAにいること自体も相当愚かだと思うのだがどうだろう。クーデターに遭って亡命中とかいうわけではないのだから。オーブに戻って自らの非を国民の前に明らかにし、再度オーブを立て直しては如何でしょうかね、カガリ。

だがそこへ、キラが近づく。
「何をどうしたらいいのかは分からない。多分、ザフトを撃っても駄目だし、地球軍を撃っても駄目だ。そんなことはもうさんざんやってきたんですから。だから、憎しみがとまらない、戦いが終わらない。僕たちも戦いつづけるから、本当は駄目なのかもしれない。僕たちは多分みんな、きっとプラントも地球も、幸せに暮らせる世界が欲しいだけなんです」
…え? 何か心を打たれるような台詞言ったか? 相変わらずAAに指針がないってぶっちゃけただけじゃんか。「ザフトを撃っても駄目」なら戦争の場に出てくるんじゃねえっ! お前が一番撃ってるんだよキラ! 寝言言っていないでそのまま沈んどけっての!
なのにこれに対してアマギが「キラ様」発言+総員敬礼。
…………読めた。オーブに帰っても首長はキラが務めるってことか。その下地だってことかよ。
うわ、本気でそんな国、住みたかないね!


ここで唐突なシャワーシーン。
誰だか分かり難かったがタリアさんでFAですよね?
一瞬本気で迷ったけど、髪を振り払ったときの表情が苦い顔をしたタリアさんだった、と思った。いつものあの髪型がないと誰だか分からんよ全く。
…てか、最初レイだと思って慌ててしまった。ああびっくりした。心臓に悪いわ、このアニメ。描き分けしてくれ、頼むから。


医務室のステラ。日に日に窶れていく様が、目元の隈だけで表わされていて怖い。えーと、人が窶れるときには肌が荒れたり血色が悪くなったり骨ばかりになったりしますから! ステラ、肌色良過ぎ!
その傍で貝殻を入れた瓶を見つめるシン。この瓶…インスタント珈琲の瓶みたいだ。
目を覚ましたステラが貝殻を見て、苦しいながらも少し笑う。
このままだともう長くない。


ミネルバ休憩室(?)にて、メイリンがヴィーノやヨウランとおしゃべりしているところに、包帯ルナマリアが。あれだけ爆発させてた割には、随分と元気じゃないの?
メイリン、姉の見舞いにも行かずに整備士と遊んでいたことが発覚。まあそういう子ですけどね。
「それよりアスランは? どうしてるか知らない?」
あらら。ハイネが死んで随分時間が経ったように思ったけど、初めてじゃないですかね、彼らが「さん」付けでなく呼んでいるのは。けど接着剤になったっていうより、今のアスランには正直きついかも。
そこへ現れるシン。
「派手にやられてたからね、フリーダムに。部屋でどーんと落ち込んでんじゃないの? あんま強くないよね、あの人。なーんであれでFAITHなんだか。昔は強かったってやつ?」
……シン、皆がどん引きしてるの分かってるか? そういう増長傾向は…いかんよ君。
「あんま強くないよね」が、人間として強くない、ダメージに弱いよねっていう意味に取れて、シンって結構分かってるかも、と思ったり。


さて、ネオはついに一人になってしまったスティングが眠るのを見つつ、ジブリールの言葉を思い出す。
「何のために戦うのか…、そんなことを考え始めたら終わりだな、俺たちは」
兵器に思考はいらない。喪った者を悼む感慨も要らない。


ステラのところへ向かおうとしていたシンは、医師とタリアの会話を立ち聞きしてしまう。
医師は、もう生死は時間の問題であり、データとしての価値がある内に延命を止めて、解剖したいとの考え。例えば釣った魚を弱らせてから捌くよりも、元気な内に捌いた方が美味しいと言うかのごとく。
タリアはそれに反対、評議会は生きたエクステンデッドが欲しいのであってデータが欲しいのではないと。延命措置を続けるようにと申し渡す。

正直、評議会側が何故生きたエクステンデッドを欲しいのかよく分からんのですが。
兵器として使うには弱りすぎていて明らかに無理。地球軍の悪逆を喧伝するための材料なら別に生きていなくてもよかろうに。
…まあ、息絶え絶えの少女が画面に大写しになる効果は、それはそれで大きいと言えるかも知れないがね。



夕暮れ、ダメージの酷いミネルバの舳先にて、アスランが佇む。
思い出すのは父とウズミ、議長、そしてキラ。…カガリの言葉も回想してやれよ。
そこへひょっこりシンが現れる。
シンに声を掛けて、でもそのあとが続けられないヘタレアスラン。自分を過信していたから、プライドが砕かれてしまって、立つ場所もない感じ。
シンはそんなアスランを見るに見かねて、というよりうじうじしているのに無性に腹が立って、追い打ちを掛ける。
「そうやって偉そうな顔したって、何もできなきゃおんなじです!」
「何だとっ」
「悪いのは全部地球軍なんだ、あんただって、それと戦うためにザフト軍に戻ってきたんでしょ!」(ここでステラ回想を一瞬)
「!」
「だったらもっと、しっかりしてくださいよ…」
追い打ち掛けたというか、尻を叩いたというか…、方向性間違ってるけどアスランにはこうして叩いてくれる人が必要なんだろうなあ。シンも悪意があって言っている訳じゃなさそうだし。
てかうじうじしてる暇があったら地球軍を叩くために強くなってくれよ、そうシンが思っているような、気がする。
でも、この台詞を受けてアスランが直ぐ心を入れ替えるかってと…いや、無理だな。割り切れない人ですから、色々と。


夜のミネルバ。シンとレイの部屋で、深夜にガイアのデータを検索するシン。
レイは眠っていたが、音で目覚め、シンが検索しているものを知る。
「何をしている」
うぉ? クルーゼ隊長並の声でしたよ今。シンでなくたってびびるぞ。
シンさあ、明らかにレイの場所からガイアデータ見えてるって。「何でもないよ」じゃないだろ?
それにレイが「そうか」って言って寝たふりをしたからって、気付けよ!


同じ夜のさらに遅く、ステラの眠る医務室へ現れたシンは看護師さんを殴ってステラをストレッチャーごと連れ出す。
女の人のお腹を殴るのは拙いぞ。妊娠してたらどうする。
シンがステラに声を掛けると、ステラは「ネオ…? あ、シン…」と呟く。
ステラの心のよりどころはやっぱりネオなんだろうなあ。
シンが「俺は約束を守るさ…ステラを、守る」と話しかける。
でもそれが、本当に守るということなのだろうかと、もっとよりよい解があったのではないかと、思われてならない。


シンはストレッチャーに乗せたステラを連れて、格納庫へ。しかし警護の兵に発見される。急いでエレベーターを開けようとしたが動かず、焦っているとうめき声が。見ると、何とレイが銃を持った警護兵を素手で殴り倒していた。驚いたがとりあえずシンも手近な兵を殴り倒す。
レイ、あの細腕で強すぎ…。アカデミー首席卒業は伊達じゃないってことか。
一般兵が後ろで二人ほど見ていたが、レイの強さにただ傍観。
「返すのか」レイがシンに静かに問いかける。だが、軍紀に忠実なレイが目の前でしたことにシンはまだ唖然としていて、「あ、ああ」としか答えられない。
「このままじゃ、死んでしまう。そのあとも、実験動物みたいに…俺は、そんなの!」
そう言いながらエレベーターの中へストレッチャーを運び入れ、ドアを閉めるボタンを押した。なのにその閉まるドアを押しとどめた手があった。レイの手だった。
「お前は、戻ってくるんだな」
「当たり前だ!」
「なら急げ、ゲートは俺が開けてやる」
「え?」
何を思ってレイがそんなことを言い出すのか、シンには分からなかった。レイはふっと、顔を背けた。
「…どんな生命でも、生きられるのなら、生きたいだろう」
そのまま、ドアは閉まった。


シンはステラをインパルスコックピットに運び入れる。
レイは制御室にて幾人かまた殴り倒し、インパルス発進を準備する。
どうもこの部屋は以前レイが何かデータを読み込ませていた部屋のようだが…ううむ。
制御室は恐らくミネルバ中枢、そこを内側からロックして発進作業を行なうレイ。ほぼ無言で作業するのがレイらしい。いやどうなんだそれは。
準備を終えて「いいぞ、シン」と声を掛けると、シンが小声で「行くよ」と答えるのが笑えた。大声だと聞こえるってか?
まあインパルスが発進してしまえば当然タリアにも分かる訳で。

一方、作業を終えたレイはドアロックを解除し、両脇を警護兵に拘束されて連れ出される。「…レイだぞ」というどよめきが起きるが、その中を顔を上げて歩いていく、そこには強い決意だけがあって。
様子を見に来ていたアスランとルナマリアだが、アスランは気になってその後を着いていく。


艦長室でタリアは軍本部と交信していた。かなり怒りモード。
「ええそう、仕方ないでしょ! こちらには今追える機体がないんだから!」
そこへ、レイと警護兵、それにアスランが入室。
「悪いけどアスランはいいわ。下がって」
ぴしりとはねつけたタリアの声に、アスランはすごすごと退出。同様に警護兵も退出させ、レイと二人きりに。
いらない子モードのアスランがちょっとだけ可哀想に。ええと、艦長が君を退出させたのは、レイの特異な立場上の問題があってのことなんだが、今の君にそれは分からないだろうし、辛く響くよね。ま、タリアさんが苛ついてるのは仕方ないこととして。

「追撃などしなくとも、シンは戻ってきます」
そう静かに言うレイに、タリアは憤りを抑えきれない。
「どういうこと、レイ。これもあの人からの指示かしら?」
「今回のことは私の一存です。通常の処分をお願いいたします」
レイは議長指示を否定、自らへの処分を求める。
「シンは彼女を返しに行っただけです、必ず戻ります」
戻ってくる、そうシンが約束したことにレイは欠片も懸念を抱いてはいない。
艦長室の外ではアスランが待っている、一応直属の上司ではあるしね。そこへルナマリアが心配げにやってくる。でも、彼らにできることは、何もない。


その頃、シンはガイアの識別コードを使って地球軍に呼びかけていた。
ネオは理由が分からないながらも応答を命じる。
それにシンが呼びかける、「ネオへ。ステラが待ってる。ポイントS228へ一人で迎えに来てくれ」。
どうして地球軍の中にネオという名の人物がいると判断したのか今ひとつ不明だが、ま、いいか。


ネオはウィンダム単機で発進、指定ポイントへ。…あれ? ここ、アスランとキラ、カガリにミリアリアが会っていた場所じゃなかったっけか? この辺の待ち合わせポイントといったらここしかないのかよ。ハチ公前みたいなもんですかね。
曇り空の下の夜明け、インパルスの中でシンとステラがネオを待っていると、そこへウィンダムが。
「来たぞ、ネオ・ロアノークだ! 約束通り一人だぞ!」
インパルスからステラを抱きかかえて降りるシン。…毎回思うんだが、皆器用だよね。普通片手に綱、片手に人間を抱えてじゃ、絶対バランス崩すって。
窶れたステラを抱き締めて、シンが絶叫する。
「死なせたくないから帰すんだ! だから絶対に約束してくれ! 決して戦争とか、MSとか、そんな死ぬようなこととは絶対遠い、優しくて、暖かい世界へ彼女を帰すって!」
「約束、するよ」
そう答えたネオに、それでも安堵して、シンはステラを引き渡す。
「ありがとうと、言っておこうかな」
「別にそんなのはどうでもいい、でも、さっき言ったことは!」
「わかってるよ、じゃ」
「待て!」
瓶に入った桜貝を、シンはネオに渡す。
「ステラがくれたんだ、ステラ、これが好きで、だから」
「シン」
「忘れないで、ステラ。俺、忘れないで」


ステラの身体は既に兵器なのだ。
地球軍と離れては生きてはいられない、それなのに、戦争とは遠い場所で生きていて欲しいと願うのは、無理なことなのだ。
シンはそれを分かっていないのか、考えたくないだけなのか。
優しくて暖かい世界、そんなものは幻だと、いうのに。あるいは、死後の世界、もしあるとするならばだけれど、そこでしか平安はないというのに。
兵器として生き、死ぬ以外に、ステラにとっての平安はないのだと思うと、ステラもシンも、哀れで仕方がない。



今回を振り返って、やたら活躍していたのはレイ。
議長からの指示ではなくシンを擁護し、重い言葉を呟いていた。
だが、評議会がステラを生体のまま提供しろと要求していたのなら、それに背くのは議長に背くことでもあるだろうに。議長に背いてでも救いたい命だったのか。時間がなくて省かれたという、ステラとレイのエピソードが欲しいと思う。
艦長に「通常の処分をお願いします」と言っているが、今回レイとシンのしたことは軍紀逸脱にもほどがある。最悪銃殺刑になってもおかしくはないだろう。
ステラに自分を、もしかしたらラウをも重ねたか。
「生きられるのなら生きたい」。生きられなかった人がいた、から。例えばラウとか、もしかしたら、レイ自身とか。
「戻ってくるんだな」に、何故かレイから見たラウを重ねた。ラウは、戻ってくるとは言わなかったろうから。


それにしても、以前のロドニアラボ潜入は少なくともレイを通じた議長の指示だったと明示された訳だが…議長はレイのトラウマを知っていて行かせたなら、結構酷いかもしれん。議長真っ黒だよ議長!
当ブログ的には大変喜ばしいことですが、またもや議長真っ黒度が上がりました。29話でへたれだと思った記憶が懐かしい。
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by gil-mendel | 2005-05-15 09:33 | seed-destiny



議長至上主義。黒くて結構!
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