ちっちゃな種が暮らしいい。

2005年 05月 07日 ( 1 )

phase-29「戻れぬというのなら初めから正しい道を!」

議長とラウが出張った割に、謎は殆ど解かれぬままに、というより寧ろ深まって終わった総集編。
タリアさんと議長は婚姻統制に割かれた悲恋カップルとでも? なら5話はどうしてくれる? でタリアさんは既婚者で夫子どももいるってか? レイを解放し育てたのはラウ? 何より、いきなり「アデニン、グアニン、シトシン、チミン…己のできること、己のすべきこと、それは自身が一番よく知っているのだから」って、議長それはどういう意味ですか? 遺伝子が全てを知っているとでも? いやもう、誰か解説してくれ!

29話「FATES」。議長がちょっと可愛くへたれている今回、真っ黒とも真っ白とも言い難い…。いやそこで壮大な理想を描いて人を手駒のように扱って世界を変革しようと妄想する議長よ来い!!!



総集編なので、台詞を拾うのは議長とラウくらいに留めておきます。…折角SEEDの総集編をやるなら、その時々に議長がどこにいたか描いてくれたらと。


現在、議長はどうも私邸にてチェスを指している模様。前回同じ部屋が出てきたときは執務室かと思ったが、その向かいに座るラウ、レイやラウの隣に座るかつての議長(議長になっていないからデュランダルと言うべきか)が幻として描かれるということは、ここは私邸か、あるいは私的な研究所の一カ所か。
議長がずっと誰との対局を想定してチェスを指しているのか気になっていたのだが、それはラウ・ル・クルーゼを意識していたことが発覚。
仮面を付け、ザフト白服を纏ったラウがその向かいに座っているということは、その立場にあってもラウがデュランダルを尋ねてきていたということで…。

議長がキラとラクス、アスランの出会いに自分とタリアを苦く重ねる。
アスランとラクスはプラントの婚姻統制上定められた婚約者同士、しかし運命はキラとラクスを結びつける。
タリアと交際していたが婚姻統制により定められた相手はタリアの方に別にいて、(議長にはいないのか? すると議長には子種がないってか?)子どもが欲しいタリアはデュランダルを振る。
別れの場所にタリアが婚約者を連れてきてるって…いや、やるけどさ。
タリアは涙を浮かべていて、決して未練がない訳ではないけれど、それでも子供を産むことを選んだ、と。

…あり得ない話だとは言わないが、そうするとタリアは既婚者で、5話の描写は夫が死亡していなければ不倫で、子どもがいておかしくない訳だが…その辺の矛盾というか齟齬はどうしてくれるんですかね? …まあ幾ら言っても無駄なことだろうけれど。
とりあえず夕方番組なので、タリアの夫も子どもも既に亡き人と予想してみる。てか、それ以外解決しようがない。

議長の現在タリアに対する様子があまりに駒扱いなのを見ると、これだけ議長がタリアに恋い焦がれていたのが不思議なくらいだ。
色々過程があって、過去は過去の思い出ってことですか? それとも、ミネルバにあんな過酷な進路を取らせるのは、タリアへの復讐もちょっと入ってますか?

議長はキラとラクスが婚姻統制を乗り越えて結ばれたことが、羨ましかったのか? 何故自分たちには乗り越えられなかった壁なのだろうと?
だからアスランに目をかけているのか? 捨てられた側だから?
………ううむ。わからん。


議長が仮面を付ける前のラウに薬を渡している場面あり。角度の問題なのか絵柄の問題なのか、何故かとても強い友情があるように見えたけれど、実際彼らの関係はどうだったのだろう。
ラウの幻と語る議長は、ラウを見守りつつ、その「生きたい」という奥底の思いにも気付いてやりつつ、けれど自分はラウとは違う道を選ぼうとした人のようだ。
いや、実は彼らの思いは通底していたのかも知れない。ラウが死の間際に微笑んだそのように。


議長の回想にもレイの回想で出てきた施設があったので、議長はヒビキの研究施設に以前から関わっていた人であることは証明されただろう。
また、ラウが囚人室のようなレイのところに現れる場面も描かれていること、レイが今回終始ラウの傍にいてラウの表情を見上げ、ラウが難しい話をしていると不安げにし、ラウが頭を撫でてやると幸せそうにしている様子などから、レイを動物的環境、実験体としての扱いから救い、育てたのはラウなのだろう。
未だ彼らの関係には描写が少なすぎる。レイに至っては何者か明かされてはいない。もしかして最終話まで明かされないまま行くんじゃないだろうな? おい。…それはちょっとどうかと思いますぜ。



以下に議長とラウの幻との会話を載せてみる。…そうしたところで何が分かるという訳でもないのだけれど。

***

デュランダル:それでも魂が惹きあう、定められた者たち、定められた物事。
全てをそう言ってしまうなら、では我らがあがきながらも生きるその意味は?

ラウ:全てのものは生まれ、やがて死んでいく。
ただそれだけのことだ。

デュランダル:だから何を望もうが願おうが、無意味だと?

ラウ:いーやいや、そうではない。ただそれが我らの愛しきこの世界、そして人という生き物だということさ。どれだけ、どう生きようと。
誰もが知っていることだが忘れていることだ。
だが私だけは忘れない、決してそれを忘れない。
こんな私の生に価値があるとしたら、知ったときから片時もそれを忘れたことがないということだけだろうがね、は!

デュランダル:だが君とて望んで生きたのだ、まるで何かに抗うかのように、求めるかのように。
願いは叶わぬものと知ったとき、我らはどうすればいい?
それが運命と知ったときに。

ラウ:そんなことは私は知らない、私は私のことしか知りはしない。
迷路の中を行くようなものさ。
道は常にいくつも前にあり、我らは選び、ただ辿る。
君たちはその先に願ったものがあると信じて。
そして私は、やはりないのだと、また知るために。

デュランダル:誰が決めたというのだろう、何を。
仕方がなかった、では、それは本当に選んだことか?
選んだのは本当に自分か?
選びえなかった道の先にこそ本当に望んだものがあったのではないか?

ラウ:そうして考えている間に時はなくなるぞ。
選ばなかった道など無かったと同じ。
もしもあのとき、もしもあのとき?
いくら振り返ってみても、もう戻れはしない。
何も変えることなどできない。
我らは常に、見えぬ未来へと進むしかないのだ。
今ではないいつか、ここではないどこか、きっとそこにはある、素晴らしいもの。
それを求めて永劫に血の道を彷徨うのだろう、君たちは。
不幸なことだな…。

デュランダル:救いはないと?

ラウ:救いとは何だ?
望むものが全て、願ったことが全て叶うことか?
こんなはずではなかったと、だから時よ戻れと祈りが届くことか?
ならば次は間違えぬと、確かに言えるのか、君は?
誰が決めたというのだ、何を。

デュランダル:ならば私が変える、全てを。
戻れぬというのなら、初めから正しい道を!
アデニン、グアニン、シトシン、チミン。
己のできること、己のすべき事、
それは、自身が一番よく知っているのだから…


***

ATGC、それがどうした!
てか、議長は議長にできる何を知っていると? 世界を己の手で正しくあらせる、そのためにあらゆる手段を執ると? 遺伝子工学の権威、その才能をどのように活かすつもりなのか?
そうして世界を変えようとしている、それが今回の黒幕だと?

議長の思想は、まだ全て描写された訳ではない。
何をどう変えたいのか、それも明らかではない。
世界に何を望み何を求めているのか、それも分からない。
しかし自分の思い描く新しい世界に導こうとする点で、それが初めから正しい道を取れると信じようとしている点で、議長は誤っていると言えるかも知れない。
それは世界を「自分という存在を生み出したという一点で許せなかった」ラウとは違い、しかし通じるものがある。

最後に議長が見遣るチェス盤、そこに倒れているのは黒のキング、即ちラウ。
ラウ亡き後、議長は己が正しいと思う世界を描こうとしているのだ。
だがその思いに、ラウが強い影響力を及ぼしている限り、いつもラウという運命と闘いながら次の一手を指さねばならない議長は、やはり自由ではないのではと思えてならない。



だが、ラウの台詞は毎回毎回、辛そうで、気の毒になる。
これだけ人生と世界を悲観している人がレイにはきっと優しすぎるくらいに優しかったのだろうと思うと(頭を優しく撫でてやってレイが嬉しそうに微笑んでピアノに走っていく様を見るときっとそうだと思うのだが)、確かにラウは生きようと求めていたと、そう思うのだ。
自分は長くは生きられないことを知っても、実験動物にされていたのだろうレイに自分を見出して、大切に育てたのだろう。レイのピアノはラウに教えられたもののように見えるし、あの豊かな表情は、愛情を受けて育てられた子どもにしかないものだ。
自分自身が大切にされたことがなかったろうラウが、自分の延長とは言えレイを大切にしたことを思うと、何故かとても、切なくなる。
[PR]
by gil-mendel | 2005-05-07 21:12 | seed-destiny



議長至上主義。黒くて結構!
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
ガンダムSEED DES..
from Refuge
一週遅れなデステニ49話..
from 思うことを述べよ、煩悩を曝そう
GUNDAM SEED ..
from kasumidokiの日記
今日の『最後の力』
from プチおたく日記 vol.2
最後の力
from tune the rainbow
デステニ50話メモ
from 思うことを述べよ、煩悩を曝そう
最後の力
from ジブラルタル
高次可変領域
from 菅野重工業
機動戦士ガンダムSEED..
from 気になるフィギュア & ホビー
『機動戦士ガンダムSEE..
from 【T】 Tsukasa♪'s..
機動戦士ガンダムSEED..
from 木下クラブlog
GUNDAM SEED ..
from kasumidokiの日記
ガンダムSEED DES..
from Refuge
機動戦士ガンダムSEED..
from ~SoSeGu~
種運命第49話
from ピーサード様がみてる
種運命第49話
from ピーサード様がみてる
AA演出における自己感想..
from 虚弱体質な腐女子の日々
PHASE-48 「新世..
from 「舞い降りた剣」
今週のガンダムSEEDデ..
from アフィリエイトで目指すは月収..
GUNDAM SEED ..
from kasumidokiの日記
ライフログ
検索
人気ジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧