ちっちゃな種が暮らしいい。

2005年 04月 17日 ( 2 )

第3クールED

天国でしか起こりえない、それはあり得ない時空でのあり得ない平和を描いた、切ない世界。
第3期のEDは、切ない優しい曲にのせられて、静かに語られる、子守歌のような、夢。



陽の燦々と照る、緑の丘。様々な時空での様々なプラントの人々が、平和に笑っている。緑の大地の向こう、山のように見える半分緑に覆われた白い大きなものは、だが人工物のようにも見える…例えばジェネシスとか?
左端の奥には小さくMS4機。左からルナザク、セイバー、レイザク、ともう1機は緑ザクか。
ニコルとディアッカ、イザークにシホ。彼らは皆赤服を纏って、楽しそうに笑いあっている。 中でもニコルは、手前のアスランに向かって笑顔で駆け寄ってこようとしている。

手前にはアスランとミーア。ミーアはアスランの腕にぶら下がるように飛びついているが、アスランの目線はニコルに向けられている。二人とも本当に幸せそうに、笑っている。アスランにはフェイスのバッジが。

その後方に、ハイネとミゲル。二人は、皆を見守るように、静かに立っている。

やや手前に、ラウとレイ。ラウは白服で、仮面を付けたままだ。彼は逆光となっていて、腕を組んでやや俯いている。表情は固い。目線の先には、アスランがいるようだ。
レイはそんなラウとやや反対側を向いて立っている。光は顔に当たってはいるが、その表情は一人寂しげだ。
この二人は共に立つべくして共に立っているのだろう。

レイの視線の先にあるような、木の根元に座り込んで語らう議長とタリア。
議長はタリアの肩を抱いて、明るく話し込んでいるようだ。タリアは横座りでちょっと可愛く、その話に半分「狸め」とか思いつつ聞き惚れているよう。胸にはフェイスのバッジがある。
この樹の後ろに密かにアーサーがいるのが笑える。立ち聞きですかアーサーよ。

メイリンはルナマリアを追うようにして走っている。二人の視線は明るく、二人とも仲良く笑っている。不仲説など嘘のように。

さらに右奥の木の根元、ダコスタが腕組みをして立つ傍に、アイシャが虎を膝枕してやっている。


次には夕暮れの波打ち際、多分場所はオーブ海岸。海にはAAが浮かんでいる。

左奥の樹に一人凭れるのはナタル。その樹の反対側では、ムウがマリューを抱き寄せている。三人とも地球軍の軍服だ。

近景ではシンがマユの手を取っている、でもシンは赤服なのだ。時空的にあり得ない、二人。

その後ろで、樹に凭れたミリアリアは腕組みをしている。オーブの軍服を着ている。

さらに遠景、クロトとオルガが立つ土手にシャニが座っている。
一段低いところにはスティング。スティングが向ける視線の先にはステラが、裸足で海に入っていこうとしている。そのやや左にアウルが同じく波打ち際で、ステラを見ている。

マユの後ろに、白いドレスを纏い髪に赤い花を挿したカガリがいる。カガリの表情は何かに戸惑ったように、その先のラクスを見つめている。

ラクスも白いドレスを纏い、そしてキラと手を繋いでいる。けれどキラはやや振り返っている、その後ろにはフレイが海に背を向けて立っているから。


次の絵、背景は宇宙とミネルバ。
シンが右手を握りしめて立つ、その後ろにはルナマリアとステラ。二人の視線は、シンを見ている。
シンの右手には、あの貝殻がやはりあるのだろうか。


再びオーブ海岸と思われる夕暮れの海辺。
手前で、海に背を向けて立つアスランに、光は当たらない。彼の胸からフェイスのバッジは外れていない、暗い目で見つめるのは何なのか。
背を向けるようにして立つカガリ、白いドレスは風に靡き、胸の前で祈るように重ねた手には、きっと指輪があるのだろう。
そのさらに奥、アスランと同じ方向を向いて立つミーア。
アスランとカガリが次第に離れていく、それがとても気がかりだ。
カガリとアスランの別離、そしてミーアと同じ方向、陰を向いて歩いていこうとするアスランを示唆しているというのか。


旧AA艦内と思われる場所で、集合写真。
真ん中にムウがウインクして笑い、彼が抱き寄せるのはナタルとマリュー。マリューは嬉しそうに、ナタルはやや困った感じで、二人とも「あん!」と言いたげな口で驚いている。
その両脇に、チャンドラ2世とノイマン、いずれもちょっとムウをジト目で睨んでいるようで、おかしい。

夕暮れなのか、淡い紫色の空と海を背景に、踊るラクスとそれを守るように立つ、キラ。
彼らの信頼は揺るがない、離れていても。


青空の下、MS3機を前に、ザフト現赤服4人組が立つ。
4人なのにMSは3機なのが異様。
左からMSはインパルス、、プロヴィデンスにやや似た機体(当面プロヴィデンス改と呼ぶ)、デスティニー。
人の並びは左から、レイ、ルナマリア、アスラン、シン。シンが明るく空を見上げているのに比して、アスランはそのシンをやや見遣る難しい顔。ルナマリアはやや微笑んで前を見ている。レイは何故か決意を秘めた難しい顔をしている。
デスティニーにシンが乗り換えるとしてインパルスはルナマリアが乗ることになるのか。プロヴィデンス改には機体性能を考えてレイだとすると、アスランは一体? MS乗りから政治家へ、転身するとでも?


同じ青い空の下、やはりMS3機の前に、AAの5人が立つ。
MSは左からストライクルージュ、スーパーフリーダム、虎機。
人は左から、ミリアリア、マリュー、カガリ、キラにラクス。
MSに人が完全に対応していない、少なくとも虎がいるべきなのにいないのが気に掛かる。
ここで初めてカガリが笑っている。ミリアリアの表情も明るい。
何故だろう、AA側のMSは、他の2機が頼るかのようにフリーダムに視線を向けているようだ。
彼らが、EDのトリを務める。彼らの団結が、救いだと言わぬ気に。



何故こうまで、EDにはあり得ない、起こりえない時空の物語が懐かしい思い出かのように語られるのだろうか。
平和は望めぬ、あり得ない世界の物語なのだと、誰かの見た果てない夢なのだと、言うのだろうか。
3期EDというよりも、4期ED、もしくは最終話のあとに流れるような、切なさ。
「I Wanna Go To A Place...」というEDテーマのタイトルが、切なさに輪を掛ける。
行きたい場所、そこはあり得ない世界。「いつでも思い出すけど/もうどこにも戻れない」。
それは何と、心臓をかきむしられるほど、辛いことなのか。
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by gil-mendel | 2005-04-17 13:03 | seed-destiny

phase-26「あれホンマもんや!」「ああん?」

26話の内容よりもEDに、正直泣かされた。
あり得ない、天国でしかもう起こりえない人たちの微笑みと、あり得ない、切ない組み合わせ。
そして予告で、初めて苦い怒りを露わにする議長、来たっ! 待ってたよ議長、あんたの壮大な計画が破綻しつつ露わになっていくのを!
新EDについては、別途書こうと思う。尚、今回は日曜になってから見たので、感想はかなり省略気味。


26話「約束」。シンとステラの、キラとラクスの、アスランとキラの、ルナマリアの、虎の、約束。
それは、果たされるために結ばれ、けれど、幸運な者だけが果たすことができ、そして人は果たせなかった約束に埋もれて、その向こうに光があるのではないかと、望むのだ。
「守る」「帰ってくる」「命をかけて守る」。
それはつまり、「守れなかった」(ステラの死)、「帰れなかった」(ラクスの議長サイドへの取り込み)、「命をかけた」(虎の死)という形で一度終わるのではないだろうかと、恐れてならない。



シンは倒したガイアの中にステラを見つけ、あろうことか機体から降りてステラを抱き上げる。
ステラが「死ぬの…駄目…、怖い…守る」と呟いた言葉に、ステラと出逢ったときの様子を思い出し、抱き上げてインパルスへ乗り込もうとする。
それを見たアスランは声を掛けるがシンは止まらず、タリアから様子を問われて「負傷した敵のパイロットを連れてミネルバへ」と答える。
アスランとシン、それぞれの思いを明白にした形となった、ステラへの対処。
シンは易々と立場を踏み越える、そこに守りたいと思った人がいれば、例え敵陣でも。それはシンの、被害者は守られるべき、という自分自身の痛みから発する、感情だ。
それに比して、今作のアスランは立場を越えようとはしない。彼は指輪を渡したカガリからも前作で行き違って同じ道を歩んだはずのキラからも背を向け、与えられた「立場」に従い、敵兵は敵兵としてやはり扱う。
不殺、をできることなら行なおうとしていても、アスランにはやはり、敵は敵なのだ。
それがどれほど虚しいことか、シンとステラの間を描くことで、余計に浮き彫りにされるのだろうか。


シンはステラを連れてミネルバ医務室へ駆け込む。
タリアはガイアをレイに回収させ、兵を連れてミネルバへ戻る。ルナマリアの離艦についてタリアが問題にしないところを見ると、盗聴云々はタリアからの指示なのだろう。
EDで出てきたプロヴィデンス改、もしかしてガイアの一部を流用…? まさかね。


タリアはシンを叱責。それでも、叱責だけで普通すませられることではないのではと思うが、その辺り艦長の優しさということで。
けれどシンは懲りることもなく、医務室でも医者にくってかかったり。…若気の至りとでもいいましょうかね。普通ならステラ連れ込んだ時点で軍法会議ものですよ。タリアがいるから助かってるのに、ちっとは弁え給えよ。
そしてステラがエクステンディッドだと知り、記憶も失われている可能性を知ってショックを受けるシン。
拘束されたままで暴れ、手を握りしめては血すら流れ出て気にも留めず、ステラは泣き叫びネオを呼ぶ。
本当に、ステラの絶叫は真に迫るものがあって、見ていて辛い。
だがそれよりも何よりも、それを見ている艦長の目が、難しそうでしかし憐れみを帯びていて、けれどどうにもならぬと言いたげで。


アスランを陰から見るルナマリア。
声を掛けようとして掛けられない、アスランとプラントの陰を知ってしまったから。
その後も、取ったデータを見て迷い、溜息をつく。
ルナマリアは難しい立場に思いもよらず立たされることとなりましたね。こんな陰をアスランが隠していようとは、。
一人で背負うにはその闇は大きすぎるよ、ルナマリア。


ベッドに拘束されたままのステラ。鎮静剤の降下で眠っている、其処にシンがやってきて、救護兵が席を外してくれる。
「覚えてないなんて……君がガイアに乗ってたなんて…あんなところに、いた子だなんて」
「シン! シン……会いに来た、シン」
「うん、うんステラ……俺、分かる?」
「シン」
二人には悲恋という言葉が似合いすぎて、その感情も何もかもが、幼すぎて、哀れだ。
もしもこれで、デスティニーに乗ったシンがデストロイに乗ったステラと戦うなんて事になったら、余りに余りだと思う。


ネオはステラを「損失」扱いするようにと通達されて、「軍ではそういう言葉になるんだろうがね…」と言いつつ、スティングとアウルからステラの記憶を消すように命じる。
「損失」に二人が苦しまぬようにとの思いなのか。

ミネルバはポートタルキュースへ発進。
タリアはロドニアラボの記録を纏めている。ステラをエクステンディッドと見抜いたことからも、タリア自身もその方面に関して詳しいのではないかと思わせる。
アスランは自室でキラとカガリを思い、彼らに自分の思いが伝わらず意のままに動かぬ現状に憤る。
ミネルバは、今ひたすらに重いものだけを乗せて、旅立とうとしている。その行く手は暗く、まだ、光は見えない。
光は、どこにあるのかと、救いは何処にあるのかと、誰に問うたらいいのだろうか。


マリンスノーの降る海で、キラとラクスは暫しものを思う。
アスランの言葉に迷うキラ、迷わぬラクス。
「僕はもう大丈夫だから」と告げた、フリーダム発進の場面と重ね、「私ももう大丈夫ですから」と告げるラクス。そこと重ねてきたか、と。
熱いじゃん? 意外に良かったかもですよ。これで彼らも間違っていたと知る、とかの展開なら尚いいのですが、残念ながらそれは望めないのだろうな。全く、超人と神は要らんのですよ。偉い人にはそれが分からんのですっ!

で、プラントへ行くのに何故ミーアのシャトルを強奪する必要があるのか不明。対議長用宣伝効果のため? 目立てばやりにくくなることこの上ないと思うのですが如何。
しっかし、ミーアは確実に、黒。
本物のラクス登場に「あれほんまもんや!」とおつきが叫んだのに「ああん?」とかなりお怒り。
本物がプラントにいない、その間その代わりに、と言っていたのはやはり対アスラン用の落とし以外の何ものでもなかったと立証されたわけで。
ま、それでこそミーア、といったところでしょうが。



さて、次週予告は…議長が苦い顔! やった!
と思ったらラクスと虎がどうもエターナルっぽい艦に乗っているような。そしてその後ろに何故ザフト兵が敬礼を? だってラクスの服は陣羽織だよ?
次週が楽しみです。今度こそリアルタイムで見たいと思う、とても眠い日曜日。 
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by gil-mendel | 2005-04-17 11:34 | seed-destiny



議長至上主義。黒くて結構!
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