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ちっちゃな種が暮らしいい。

phase-19「…全く」

あまりの衝撃に、2時間以上何もする気が起きなかった…レイ、大丈夫か? アスラン、あんた何してんだ; そして議長真っ黒だよ議長! どうしてあんたにはあらゆるモノが手駒なんだ! レイを育てたなら抱きつかれてそんな冷たい目するんじゃねえ!! 思わずTV前で「議長真っ黒だよ議長!」って叫んじまったじゃないか!!!!

それはさておき、19話「見えない真実」。
黒海沿岸ディオキアにあるザフト軍基地に入港するミネルバ。と思ったらアスランに駆け寄るルナマリアとそれをじとっと見るシン。ディオキアではミーア慰問コンサートが行われていて、空からグフイグナイテッドと紫ザクに抱えられたピンクザクが降りてきてそこにミーアがいる。同時に議長もヘリにて降下。
「ミーア!」と叫びそうになって口を押さえて壁までドン引きのアスランが可笑しい。

コンサートを見ているそれぞれの表情がいいかも。
アスラン、「衣裳も今度バリバリ?」と言われていたそのスゴイ様子を見て難しい顔しているが…ラクスが見たら怒るだろうかとか思っていますか。順当にいけば、議長何考えてるのかねってとこでしょうが。で、ルナマリアはともかくとして何故メイリンまで連れているのだ君は。そして押された拍子というフリで寄りかかるメイリンを連れて行くついでに腰に手を回すとは…せめて肩にしとけ!
そのアスランにむっとするルナマリア、「いいんですか見なくって」と問うややぶーたれたシン。
ノリノリのアーサーの横で難しい表情のタリア艦長、もしかしてミーアが偽者だとご存じなのか? それとも慰問コンサートの無意味な派手さに眉を顰めているのみか?

タリアがふと視線をやったその向こうに小さく議長がいて、議長も艦長に気付いて視線を寄越す。それにむっとした表情を返すタリア。
「いやあ本当にこれは運がいい!」というノリノリアーサーを後目に、「………全く」と吐き捨てるように言う、ついでにアーサーを凍り付かせて議長のもとへ向かう艦長の心中や如何に。
レイはなんかずかずか歩いているし…君には議長センサーでもついているのかね?

コンサートを見ていた人たちの中にファントムペイン3人組と、ミリアリアが。
「勝てなきゃ負けなんだよ、俺たちは。殺れなきゃな…分かってんだろ」というスティング。強化人間であることの意味をよく知っている、ということなのか。「ファントムペインに負けは許されねえ」って、ええとどこで聞いた台詞だったか?

ディオキアのホテルへ議長を訪ねるタリア艦長とレイ。この組み合わせなのは何故だろう。その後のシーンから推察するに、お食事会会場に一足早く呼ばれたということだろうが、それぞれ議長とただならぬ関係のある二人、ということなのか。
「元気そうだね。活躍は聞いている、嬉しいよ」
「こうしてゆっくり逢えるのも、久し振りだな」という議長の言葉とレイのあまりな子どもっぷり(何でこのシーンだけそんなに童顔なんだ! 1話の議長発見シーンの笑顔からずっとなかったよそんな表情!!)から、少なくともレイは議長を実の親同然に、いやそれ以上に慕っているのだろう。普段クールなだけに、その対比が凄すぎる。
レイが飛ぶようにして抱きついた、そのレイの心底幸せそうな表情とは対照的な、抱きつかれた後の議長の冷たい視線が恐ろしいほどに黒い。冷たい目、微かに笑っている口元が皮肉気で、タリアの立ち位置あたりにその視線が向けられている。その二人を溜息つきたげに見ているタリア、でAパートが終わる、のだが。
完全なる議長の手駒であるレイとミーア、彼らとは違って議長に疑問を持ちながら関係も持ちつつ今後を窺うタリア、という比較かと。
タリアはレイと議長の関係は知らされていそうだ、でなければレイが議長を「ギル」呼びする場に居合わせて何も言わないということはなかろう。
タリアの今後の離反はほぼ確定としても、レイが自らの運命を悟った後に議長に牙を剥くことはないのだろう。手駒として容易く死ぬことはあるにしても。そんな気がした、19話前半だった。
それにしても、議長は様々な人にその両腕を広げてきたが、実際に飛び込んだ描写があったのはレイ、あんたが初めてだよ!!  ていうか普通飛び込まねえよ! 本気でどういう関係なんだ君らはっ! タリアじゃなくても呆れるよ!

ハイネに迎えられてお食事会へやって来たアスラン、シン、ルナマリア。議長に「君のことは覚えているよ」と言われてカガリにつっかかってレイに止められたシーンを思い出し赤面するシン。今回赤面する奴多すぎ!
ローエングリンゲートでの戦いを議長に誉められて「あれはザラ隊長の作戦が凄かったんです」って、シン。あんた前回あれほどアスランに突っかかってたのはどこいった? 「ただそれに従っただけで」って、あれがちゃんと従った態度だってか? アスラン隣でムッとしてるじゃんよ。
議長に誉められてシンやルナマリアはにこにこしているが、アスランの表情が晴れない。やはりそれだけひっかかりがあるのだろう。

議長が解説する現情勢は、何故かとても他人事に聞こえる。
「何がどうなっているのかさっぱり分からん…いったい何をやっているのかね、我々は」
「戦いを終わらせる、戦わない道を選ぶということは、戦うと決めるよりも遙かに難しいものさ、やはり」
いや議長、それがあんたの仕事ですから! 残念っ! ていうか、実は戦争を続けていたいのはあんただろ?

シンが拘る、「普通に平和に暮らしている人たちは守られるべきです」とは当然防衛という名の戦争を肯定するもの。ある意味、まだ彼には迷いはない。彼が迷うのは、未だ先だ。
アスランは「殺されたから殺して殺したから殺されて、それで最後は本当に平和になるのかと」「そして今もその答えを見つけられないまま、また戦場にいます」と、自分が未だ混迷のさなかにあることを晒す。アスランの表情の曇りが当人の言葉で表わされた。
いずれも答えを掴んでいない、迷うべき主人公と迷いの中の主人公。
そして議長が解いてみせる、戦争がなくならない「救いようのない」理由、それは軍需産業だと。
「これも仕方のないことでね」という議長が黒すぎるよ! 戦争で儲かるのは地球連合側だけではないだろ? 「今度のこの戦争の裏にも、間違いなく彼らロゴスがいるだろう」って、それはあんたの裏にもいるってことなのか? 可笑しいだろう、ブルーコスモスの母体たるロゴスがプラントの軍需産業でも儲けるなんてよ! あんたが例として挙げたグフイグナイテッドは間違いなくザフトのものだろ? それで儲けているのは誰だよ?!
「彼らに踊らされている限り、プラントと地球はこれからも戦い続けていくだろう」という議長の言葉に漸く戦うべき相手を見つけたと言わんばかりのアスランの表情。落ち着け、それは真実の一側面に過ぎないんだよアスラン、そしてシン。議長に踊らされている限り、それに気付かない限り、君らに道はない。

「お言葉に甘えて今日はこちらでゆっくりさせていただきなさい。確かに、それくらいの働きはしているわよ、あなたがたは」というタリアの言葉に、目を閉じるレイ。思ったように戦果が挙げられないのが気に掛かるのか。
「艦には俺が」というアスランを遮って「艦には私が戻ります、隊長もどうぞこちらで」「報奨を受け取るべきミネルバのエースは隊長とシンです。そしてルナマリアは女性ですので、私の言っていることは、順当です」って…うう。こういう子なんだろうけど、背伸びしてよい子でいようとする子どもを見るようで、ややひっかかる。

飛んでくるミーア、アスランが「ミーア」連発しているんだけどそれでいいんですかね?
議長、「どうぞ久し振りにお二人で食事でもしてください」って、アスランが見捨てられて卒倒しそうなのが可笑しい。わざと言ってるよね?

AAとラクスの行方をアスランに尋ねる議長。黒い黒いよ、真っ黒! 本当はこれが目的でわざわざ地球へ降りてきたんだろ?
アスランはあっさり、AAにラクスがいるだろうと答え、また今後AAから連絡があったら議長に知らせると言ってしまう。ついでに、そこにキラがいるとも漏らしてしまう…だめじゃん。
「彼女がプラントに戻ってくれればと私もずっと探しているのだがね。こんなことばかり繰り返す我々に、彼女はもう呆れてしまったのだろうか」という議長が妙に可笑しい。あっさりラクス暗殺黒幕確定、でFAですよね?
by gil-mendel | 2005-02-26 22:45 | seed-destiny
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議長至上主義。黒くて結構!

by gil-mendel
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