ちっちゃな種が暮らしいい。

phase-49-02 「キラ・ヤマト…お前の存在だけは、許さない」

49話「レイ」の後半を。

「一応出ていって瞬殺されてくる?」と言うディアッカにイザークは「そんな根性なら最初から出るな!」と怒鳴って自分も出撃していく。ヴォルテールには後方支援に徹するように言いながら。
この段階で、ディアッカは寝返る意志満々な訳だが……ミリアリアという存在がある以上、ある程度仕方のないことなのかも知れないけれども、そうならそういう描写をもっと以前に入れておけば良かったんじゃないかと。


タリアはAAと対峙しながら、オーブでマリューに出逢った時のことを思い出す。
「私も同感よ。だから今は戦うしかないわ……終わらせるために!」
それに重ねて思うのは、プラントにいる子、5話の艦長室でユニウスセブン墜落の動きを聞いた議長(バスローブだよ)、かつて議長と別れた際に交わした握手、椅子に座る議長。
意外に、タリアの感情のかなりの部分を議長が占めているのだなあと思った。議長を知るタリアさんには議長が怪物になる前に留めてやりたいという思いもあるのか。
「終わらせるために」、か。
そうだな、あらゆるものを終わらせなくてはならないのかも知れない。
「ザフトの誇りにかけて、今日こそあの艦を討つ!」
そうそう、タリアさんはこういうキャラだよ! 決して離反せずザフトの誇りを堅持してくれる、そして離反せずして過ちを糺してくれる、そういう人が欲しかったんだよ!
……もう見渡せど、タリアさん以外に見あたらないキャラだけれども。



シンをパイロット控え室に置いたまま、議長とレイは二人きりで話をしている。シンに聞かせられない話? まあそうかな。
「ステーションワンはもうまもなく墜ちるだろう。だがまあいい、換えはまだある。その後彼らは、恐らくそのままこちらへ来るだろう。何と言っても数が少ないからな」
「はい」
ミネルバが守ろうとしているもの、それが直に墜ちると議長は断言する。戦局が読めてしまうのも虚しいものだ。
「ミネルバや守備隊が大分消耗させてくれるとは思うが、だが分っているな、彼らは強い。それで討てねば全てが終わるぞ」
「分っています」
ミネルバでは撃破できない、それを見越してデスティニーとレジェンドを議長は自分の身を守るために呼び寄せたのだという訳だ。レイに最終決戦の覚悟をさせる、その心中や如何に。


一方、ルナマリアはエターナルを襲撃しようとしていた。だがそこにはメイリンがいる。
自分に(これでいいのよね、これでいいのよね、シン)と言い聞かせながら撃とうとするルナマリアに、メイリンが回線を使って呼びかける。
「お姉ちゃん、やめて! 何で戦うの、何で戦うのよ! どのラクス様が本物か、何で分かんないの!」
………正直唖然とした。
メイリン…君はミーアの死に際に傍にいたんじゃなかったのか。本物かどうかという問題じゃないことを、どうして学んでくれないのか。AAに行ったことが少しでも君を成長させてくれればと思っていた、だが、明らかに君は状況に流されただけで自分で深く考えるということをせず、その場の感覚だけで動いただけではないか。
何で戦うのかだと? プラント管轄下の宙域で戦闘を仕掛けてきたのはAAの側ではないか。「真のラクス様」のもとにプラントが馳せ参ずべきだとでも君は言うのか?
君にはこの言葉で充分だ。
「本物なら全て正しくて、偽者は悪だと思うからか」
…君の言葉のせいで躊躇した姉がドムにやられそうなんですけど。どうするんですかね?


タリアはタンホイザーでAAを撃つことに。AAは後ろのエターナルに当てないためには動けない……いやエターナルと通信取れるんだからエターナルとともに回避できるんじゃないんですか?
タンホイザーが撃たれる、そのブリッジを、だがアカツキが防いだ。
……………これがやりたくて名無し男をアカツキに乗せたのかーーーっ!
画面の前で思わず「まーたーかーっ!」と叫んでしまった…。
アカツキの防御力は普通ではなく、タンホイザーを完璧に防ぎきる。いやそんな…ありえないって。無理だって。溶けるって。
防いだその弾みで、名無し男に記憶が甦る。それによると、前大戦で「不可能を可能に」し損ねて溶解したはずが、九死に一生を得てジブリールに助けられたものらしい。………はあ。
ついでに名無し男はタンホイザーを一発射抜く。角度的に無理があると思うんですけどねえ。
その上、フィンファンネルバリア…じゃなかったドラグーンでバリア作ってAAを防御ですか。はあ……アカツキって金かかってるだけあって便利な機体ですねえ。その装甲をムラサメにも施してやれよと。
名無し男にはほとほと呆れましたが、でも以下の言葉だけはちょっと心惹かれたかも。
「終わらせて帰ろう、マリュー」
前作では結局帰らなかったからね。帰らせてあげるのもいいかなと、少しだけ思った。


イザークとディアッカはアスランを発見。
ディアッカは最初から決めていたらしく、AAと一緒にステーションワンを落とすことに。イザークもそれを阻止するでもなく、あっさり加担。
……例えば議長がそれをプラントに向けている段階なら、彼らの行動は必然性を帯びただろう。また既にオーブに照準を向けているのでも、それはそれで納得できたと思う。
だが…このような描写では、ディアッカはただAAの手先で、イザークもそれを追認したとしか見えないではないか。
本当にそんな描き方で良かったんですか? 彼らに再び祖国を裏切らせることに何か積極的な意味が?
ステーションワンを守ることが「大量破壊兵器」を保持することだとして、それが問題であると行動するなら未だ分る。
少なくとも、状況を「自分の頭で考え」て出した結論であって欲しかった。これではただ勝ち馬の尻に乗っただけではないか。そうでないと言うのならそうでない描写があって然るべきだろう。
……ハア。やれやれ、だな。



携帯に縋るシンの所へ、レイがやって来る。
「少しは休めたか。俺たちもそろそろ出撃だぞ」
「ああ、大丈夫だ。状況、ミネルバは」
「ミネルバも奮戦したようだが、ステーションワンは墜された。今は、こちらへ向かっているAAらを追撃している。
…心配しなくても、ルナマリアは無事だ。もっと信じてやれ、彼女は強い」
…すみません、レイ。ルナマリア撃墜もやむを得ないと思ってるんじゃないかと冷や冷やしてました。そうじゃなかったのか。信頼していたんだな、ルナマリアを。
思っていた以上に、彼ら三人は「仲間」だったのかもしれない。
今頃、今頃になって何か暖かいものが去来する。彼らに幸あらんことを。

「奴らはこのまま、ダイダロスへ向かう主力隊と合流しレクイエムを破壊して、オーブのその力を世界中に見せつける気だ。そうなればまた、世界は割れる」
…ああAA連中が勝利するということは世界的に見ればそういうことなのだ。小さいが強い国オーブ、その軍事力が強大であると世界に示すことになれば、まつろわぬ国も出てこよう。それは世界の不安定を勿論呼ぶ。
オーブ国軍が、ひどく悪役に見えた。世界を破滅させるモノに。
「オーブは…」
「お前が救ってやるんだ、あの国を。……そういうことだ」
そういう責任の取り方も、あっていいのではないかと思う。祖国の行く末を案じるが故に、道を過たせぬために祖国を討つ、そういうやり方もあってもいいのではないかと。


メサイアにはネオ・ジェネシスなるものが装備されていた。…ネオという名前の付くモノは大体従来のモノより簡略化されていたりスケールが小さかったりくだらなかったりするようだ。ネオナチとかネオ・ロアノークとか。
今度のは、焼き尽くした範囲も非常に狭く、地球に向けても届きそうになく見えるところから、やはり簡略版と見るべきか。

デスティニーとレジェンドを出して、議長がにまりと笑う。
「さあ、今度こそ消えていただこう、ラクス・クライン」
漸く暗殺未遂について議長が犯行声明を出しましたよ。
お待ちしていました…まあ遅かったですがね。
それよりあなたには、他に述べていただきたい謎が山ほどできましたから、最終話はその謎解きもしていただきたいものです、議長。


インフィニットジャスティスはデスティニーと、ストライクフリーダムはレジェンドと戦闘態勢に。
そこへ「君の姿は僕に似ている」とEDが被って。
レイが大写しになって、ああ、流石にサブタイトルが「レイ」なだけはあるなと思っていたら、レイの声が。
「キラ・ヤマト……お前の存在だけは」
あ、と思ったら、さらに大写しな仮面とパイロットスーツをつけたラウが。
「許さない…っ!」
うわ……っ、キターーーーッ!
「許さない」だけラウの声になってましたよ確かに!
やった、隊長が、隊長が還って来たーーーーっ!

ですが、これはレイにラウが憑依しているというよりも、レイがラウとともに復讐を果たしたいと思っているという一つの描き方なのだろう。
「誰が悪かったんだ?」と問うレイにして、ラウが死んだことへの怒りは激しく持っていたと。
「もう一人の俺」という認識そのままなのかどうか、それは次回で分ることでしょうが、それはそれとして、ラウはキラに自分を殺させたことでキラをも憎しみの連鎖から逃れられないものにした、そのことを喜んでこそすれ怨んではいないのではないかと。
キラに止めて欲しかったと思っていたというのではなくて、所詮は君もそんな人間たちの一人だよと、笑って死んでいったのではないかと。

私たちは人が亡くなると墓を作り、葬式をし、弔う。それはあくまでも、死者のためではなく、自分自身のためだ。
「大切な人を殺された」と殺人者を糾弾し裁かれるべきだと思う、だがそれはあくまでも、大切な人を亡くして穴が空いた心を埋めるためだ。
殺人者を裁いても復讐しても、死者が帰ってくるはず等ないのだから。弔っても死者に届くことなどないのだから。
それはあくまでも、自己満足のためでしかないのだ。

もしかしたらその人はまだ生きていて、隣で笑ってくれたかも知れないと思う、その思いが、人に墓を作らせ、人を裁かせる。
…レイ。もういいんだよ。もういいんだ。
ラウはそんな憎しみに君が囚われることなんか、望んでやいないよ。
自由に、おなり。
[PR]
by gil-mendel | 2005-09-26 19:52 | seed-destiny
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議長至上主義。黒くて結構!
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