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ちっちゃな種が暮らしいい。

phase-38「僕たちはまた話せる、いつでも」

何だ今回の話は! 最もまともなのがロゴスか! もうロゴス=AAで終わっとけ!
ていうか何だこの第4クールOPは!! 主人公キラかよ全くよ!!!!!!! いい加減タイトルバックくらい返しやがれ! …てか、そういうレベルじゃ語れないくらいにシンの影が薄いよ…。ミネルバメンバーの集合カット、背景が何故ロドニアラボなんだ!
…まあOPについては別途語るとして、取り敢えず感想を。今回は比較的かなり短いです。



第38話「新しき旗」。議長の、ロゴスの、だが何よりも、AAの。




ヘブンズベースでは回答期限を待たずして迎撃準備を着々と進めている。
守りきれるのか?と問われてジブリールが答える。膝の上にはちゃんと猫が。よかった連れてきてたよ!
「守る? は! 何を仰っているのですか。我々は攻めるのですよ、奴らを、今日ここから!
我々を討てば戦争は終わり平和な世界になる?
は! そんな言葉に易々と騙されるほど愚かです、確かに民衆は。
だが、だからこそわれわれが何としても奴を討たなければならない。
本当に取り返しのつかないことになる前に、
この世界が奴とコーディネイター共のものになる前にです!」
ジブリールまともだな。…そんなはずはないのだが、今最もAAと通じていそうな面子だ。「本当に取り返しのつかないことになる前に」あたり、つくづくそう思う。
実はAAのバックにはロゴスがいました…とかやってくれませんかね、脚本家。
「正義の味方や神のような人間などいるはずもないということを我々は知っていますがねえ」
…ロゴスのおっさんよ、恐らくはアズラエル父よ、それをAAに言ってやってくれよ。


所変わってミネルバ。
一人ロッカールームにいるレイとは別に、シンとルナが喋っている。…ものは考えようですかね。ルナマリアの考え方は、まあ絶対に分からないと言う訳じゃないが、そういう風に合理化しなければやっていけないときもあるとは思うんだが…、それで本当に良いんですかね。
「でもあいつらが、ロゴスが狂わせたんでしょ、アスランもメイリンも」
どこをどうやったらそういう結論に辿り着けるかさっぱり分からん。分からないもの、認めたくないものと向き合わないために、人間は時に、論理を無視する。
「ずるいのよアスランったら…皆裏切られたわ。私も莫迦よ…でも、負けないから」
口走っているだけの言葉は、理由を知らされずに脱走された側が自己を保つだけの、哀しいもので。
もう他に寄る辺のないルナマリアはシンの髪を撫でる。置いて行かれた者たちがくっつくのに、大した理由付けはなく。
シンとルナマリアは抱き合い、口づける。辛い心を紛らわすのに、ありがちな。
「…ごめん」
「ううん」
「大丈夫」
「え」
「インパルスは絶対、俺が守るから」
「シン…」
シンが守ると言ったモノ、それは守れない結果に終わるのかことごとく? この先のルナマリアがいきなり心配になった訳だが。



戦端はヘブンズベース側の手で開かれた。
…スティング普通にいるんだが。ひっそり死んでましたではなかった訳か。まあそれはそれでいいんだが…。
開戦の様子は世界中に中継される。


そんな最中、キサカの手によってAAへ連れてこられていたアスランが目を覚ます。
どうでもいいがキサカがあっさりオーブ軍服を着ていたのには笑った。戻らなくていいのかね東アジアへ? 話がややこしくなるんじゃないか?
アスランは重傷のように見えないのだがどうもかなり重傷らしく、ほとんど喋ることはできない。そのアスランが目を覚ましたときに傍にいたのは、お約束のように、キラだ。…いやそこはカガリに譲れよ。
「お前、死んだ…」
いや待て。先週「きっとキラも(死んではいない)」と言ったのは何だ? ていうか殆ど死んでいたのはあんたの方ですから!
「大丈夫だよ、アスラン。君、ちゃんと生きてるって」
ああ残念ながらな! あんたもな!


さてヘブンズベースには量産型デストロイが5機。アーサーが「ええええええええっ! あれが、5機!」と相変わらずの驚きぶり。頼むから艦長席に座ってまで驚くのはやめてくれないかね。
議長も驚き顔。よかった、たまには驚いてくれて。この情報は得ていなかったということなのか、それともこれも芝居なのか。

さらに対空掃射砲ニーベルングをヘブンズベースは用意していた。勿論ザフトの降下部隊対策として。
展開させた降下部隊は総て消滅させられる。壊滅じゃなくて消滅ですよ消滅。
議長は、だがニーベルング情報を得ていなかったかどうかも実は微妙だな。
シンが「早く発進を!」と急かしてタリアが躊躇し議長が許可。シンのデスティニーとレイのレジェンド、ルナマリアのインパルスが発進していく。
タリアが躊躇う理由、それは今出ていったら彼らも落とされるという思いからか、それとも。


テレビで高みの観戦をしているオーブのユウナら。
現代の戦争はそう、こうして遠くで起っている限り、我々は唯の観戦者としてTVの前でのんびりしていられる。明日は我が身とも知らないで。
「万一これを失ってもまだ月があるんだよねぇ、連合には」
そうか月で最終決戦か?


ルナマリアが撃たれそうになったのをシールドでシンが防ぐ。
「迂闊だルナマリア! 飛んでいるんだから下からも撃たれるぞ!」
すみません飛んだの久し振りなんです。許してやって下され。ザクは地上では砲台代わりだったもので。

「お前達は、お前達もっ!」
シンはデストロイに搭乗しているのはエクステンデッドだと考える。だがそのあとがおかしい。
「ちくしょおおっ! こんなことをする、こんなことをする奴はぁ、ロゴス! 許すもんかぁーーっ!! お前たちなんかいるから、世界はあ!」
待てシン。「お前達なんか」と言いながら何故デストロイに斬りかかるよ。その行動と併せると「エクステンデッドがいるから」としか聞こえないぞ。
エクステンデッドに同情してはいるが、それも敵として立ち現れる以上、結局は倒すしかない。シンに、敵を倒す以外の選択肢は、まだないのだ。

種割れしたシンがデストロイ1機を倒し、アーサーが無責任に「凄い、これはまた凄いですよ、シン!」と喜ぶ。いや君は喜んだりしている暇があったら戦局の打開を考えなさいと。一応艦長席に座らせてもらってるんだから。
「彼らも頑張ってくれている。この間に陣容を立て直すのだ」
デストロイに焼き払われた艦船は相当量あったと思うのですが、あれはほぼ地球軍有志だったんですかね? 割とへっちゃらな感じのする議長が怖い。焼き払わせるのまで計算尽く…なんてことだったりしたら尊敬します。
レイが1つを破壊、それを見たシンはルナマリアにソード換装させてエクスカリバーをルナマリアとレイにともども使わせ、二人で1つを撃墜。
量産型は初号機よりも劣るのか。
「やるなルナマリア、大したものじゃないか」
「忘れてた? あたしも赤なのよ」
…忘れてました。そうでしたねあんた赤でしたね! 盗聴とかに特化してるのかと思ってましたよ。射撃が苦手ならソードで、か。正しくはあるかな。
そしてシンもスティングの乗るデストロイを撃破。
「…俺はっ!」と叫んで散るスティングが気の毒だ。復活したと思ったら一瞬ですか、去るのは。


ジブリールは形勢不利と見て、他のロゴス連中を置いてとっとと逃げる。
それに気付くのが遅れた周囲はデストロイが討たれたことと併せて動揺、白旗を掲げる。
相当程度にデストロイ頼みだった訳ですが、ベルリンでデストロイ(初号機)は既に破れているので、かなり作戦的には無理があったといえようか。初めから見えていた結果だと思うのですがねえ。ニーベルングはそれなりに良かったと思うが。




カガリがアスランの頬を拭う。その指に贈った指輪が嵌っているのを知り、一瞬アスランの目が大きくなる。泣き出すカガリ。
「カガリ…キラも…だから、時間が…議長…それを、知って」
途切れ途切れに何かを言いたげなアスラン。それをキラが遮る。
「アスラン、もういい。今は喋らないで。いいから少し眠って。
僕たちはまた話せる、いつでも」
今までは話せなかった。最初はキラにその用意がなく、次にはアスランにその気持ちがなく、すれ違ってきた彼らが、漸く共に話せる舞台まで来た。
共に語ることができる、それは何よりも大切なことだ。
「言葉が聞こえないのか」(カガリ)、「私の声は届いていただろう?」(議長)。「敵とは何か」に並ぶ今作のテーマは「対話」だろう。(つい、「対話」とくると「ミール」と言いたくなる…)
声を届かせることと対話とは次元が大きく異なる。声が届かなくては対話は成り立たないが、片方の声だけが届いていては対話にならない。一方的なプロパガンダにはそれに呼応するのは喝采か銃声だが、対話に応えるのは対話だ。
OPが「Wings of Words」であらねばならないその訳は、今作のテーマそのものであったと。
しっかし、38話かけて前作主人公達のすれ違いから共に同じ場に立つまでを描くなんて、何て比重を置いているのやら。

戦闘がヘブンズベース側の敗北に終わったという報を受けて、キラは考える。
「僕たちは何をやっているんだろう…世界は」
……………まだ答え出してなかったんかい! もうその問いにはいい加減に飽きたっての!
何をやっているんだろうだあ? あらゆる意味で世界に間に合ってないんだよ君らは!


議長が満足げな顔で、眸を閉じて微笑む。
そう、ここまではあなたの思い描いた棋譜の通り、だったはずだ。ミスさえなければ。
by gil-mendel | 2005-07-09 23:38 | seed-destiny
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議長至上主義。黒くて結構!

by gil-mendel
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