ちっちゃな種が暮らしいい。

phase-36「やっぱり逃げるんですか、また!」

議長! その創りたい世界はDNAの完璧な解析に基づいた、最初からその役割や職業が確定されている世界ですか? 黒いよ議長、あんた本気で真っ黒だよ!
レイ、その容赦ない撃ち方…理由が「俺は許しませんよ、ギルを裏切るなんてこと!」ってどうよ。だが、ラウがあくまでも心にあるんだな。ついでにテロメア問題、解決してなかったのな。
メイリン…今回一番訳が分からんのがあんたの行動だ! いきなりアスランについていくってどういう展開だよ全くよ! アスランも、女難メンバー多々いるのについてきたのはメイリン一人かよ。意味あったのかあの女難?
アスランはさ、元々分かってたことだろう? てか、そんなことザフトに戻ろうかと思った時点で考えとけよ! 今頃脱走か! …ま、しゃーないかな、アスランだから。これからを期待してるよ、君には。迷いを吹っ切った君の活躍が見たいものだ。
アーサー、漸く理に走ってくれるかアーサー!




第36話、アスラン脱走。脱走理由に今ひとつ何かが掛けているような気がする回。




アバンは前回のまとめそのままなので省略。


議長がシンとアスランを前にしてデスティニーとレジェンドの商品説明。
以前機体のことは分からないと言っていた議長…あれはカガリ向けのお芝居ですか。
レジェンドのドラグーンシステムは空間認識能力が優れていなくても扱えるものらしい。はあ。兵器の開発方向としては正しくありますが、それで視聴者が喜ぶとでも?
インパルスを凌ぐ最強の機体、デスティニー。換装しなくてよくなっただけマシかな。
素直に喜ぶシンとは対照的に、アスランは議長に食って掛かる。
以下台詞起こし。

「アスラン。では私も訊くが、ならば何故彼らは私たちのところへ来なかった? 思いが同じというのなら、彼らがこちらへ来てくれても良かったはずだ。私の声は届いていただろう? なのに何故彼らは来ようともせず戦ったのだ。
機会がなかった訳でもあるまい。グラディス艦長も戦闘前には投降を呼びかけたと聞いている。
君の憤りは分かる。何故こんなことに、何故世界は願ったように動かないのかと、実に腹立たしい思いだろう。だがいってみればそれが今のこの世界、ということだ。
今のこの世界では、我らは誰もが本当の自分も知らず、その力も役割も知らず、ただ時々に翻弄されて生きている。
AA、いや、君の友人のキラ・ヤマト君に限って言っても、そうだな、私は実に彼は彼は不幸だったと、気の毒に思っているよ」
「不幸?」
「あれだけの資質、力だ、彼は本来戦士なのだ。MSで戦わせたら当代彼に敵うものはないというほどの腕の。
なのに誰一人、彼自身それを知らず、知らぬが故にそう育たずそう生きず、ただ時代に翻弄されて生きてしまった。あれ程の力、正しく使えばどれだけのことができたか分からないというのにね。
ラクスと離れ、何を思ったのかは知らないが、オーブの国家元首を攫い、ただ戦闘となると好き勝手に現れて敵を討つ。そんなことの何処に意味があるというのかね」
「しかしキラは!」
「以前強すぎる力は争いを呼ぶと言ったのは攫われた当のオーブの姫だ。
ザフト軍最高責任者として私は、あんな訳の分からない強大な力をただ野放しにしておくことはできない。だから討てと命じたのだ。それは仕方のないことだろう。
本当に不幸だった、彼は。彼がもっと早く自分を知っていたら、君たちのようにその力と役割を知り、それを活かせる場所で生きられたら。彼自身も悩み苦しむこともなく、その力は讃えられて幸福に生きられただろう」
「こうふく…」
「うん」
「あ、でありますか」
「そうだよ。人は自分を知り、精一杯できることをして役立ち、満ち足りて生きるのが一番幸せだろう?」
「あ、はい」
「この戦争が終わったら私は、是非ともそんな世界を作り上げたいと思っているのだよ。
誰もが皆幸福に生きられる世界になれば、もう二度と戦争など起きはしないだろう。夢のような話だがね。
だが必ずや実現してみせる。
だからその日のためにも、君たちにも今を頑張ってもらいたいのだ」

議長の望む世界、今までよりもはっきりと浮き上がってきたようだ。
これらの台詞に「最初から正しい道を!」などの言葉を重ねれば、議長が展望する社会とは、遺伝子の高度な解析により、各個人を社会のあるべき(と思われる)位置にはめ込み、駒は駒としてその役割を果たさせ、それを幸福だと思わせる社会、といえるだろう。高度な遺伝子解析がそれを可能にする、だから議長は遺伝子分野の権威なのだ。
その描く社会像は、やはり旧ソ連などの一部の社会主義社会に似ているように思われる。
その世界で皆が幸福に生きられるとは、思わない。人間はもっと自由で、もっと可変的可塑的で、もっと迷い、もっと自らを省み、もっと伸びやかでもっと揺らぐ、その弱さも含めて人間なのだ。
誰もが疑わぬ社会に、未来はない。

議長が「だが私の声は届いていただろう?」と言ったのが印象的だった。そりゃあれだけメディアジャックすれば届くよ。だが声が届くことと、それに賛同することはイコールじゃない。ましてや、別の意図がある言葉は。
この作品のキーワードのうちに、「敵とは何か」と「声を伝える」があるような気がするが、今回は後者について議長自身が触れてくれた。
カガリが「私の声が聞こえないのか!」と泣き、議長が「私の声は届いていただろう?」と問いかける。
言葉はそれだけで人を動かす力を持つ、だからどんな言葉をどんなタイミングで発し届けるか、それはとても大切なことだ。


ジブラルタル基地にザフトが集結、連合軍からも有志が続々と集まってくる。
その中の、東アジア共和国からの艦船にキサカが乗っているのは…何故だ。
アーサーが「これで一斉に裏切られたらジブラルタルはお終いですね」と言ってタリアに叱られているが…ま、ありそうな展開だわな。少なくともキサカは何かしでかしてくれると思うぞ。
(ちなみにキサカというのが大嫌いだった教授の姓と同じなので、やや抵抗がある私である)
タリアは「これで本当にロゴスを滅ぼすことができるのかしら」と作戦にやや疑念を呈している。タリアくらいかね、議長にきちんと異議を唱えてかつザフトから離れないのは。


シンとアスランを格納庫に呼んでからそう時を移していないと思われる時刻、議長のジブラルタルの私室に呼ばれた者が一人。レイだ。
ミーアを伴っている部屋ではあるが、議長とレイとの関係性は不思議で、レイは躊躇いもなく椅子に座って議長に茶を入れさせている。…いやホント、議長にお茶を入れさせられるのは多分あんただけだよ。何か奥歯に挟まる物のある、疑似親子関係、とも言えぬ、もう少し何かを間に置いた関係のようだ。
にしてもピアノがあるんですが…レイ用に準備させたんですかね、議長? どんだけ猫かわいがりなんだ。

「レイ、元気だったかい。大丈夫か、身体の方は」
議長はレイに会うたびに身体の心配をしている。例えば親が久し振りに子どもに会うとき、毎度毎度身体状況から入るのは、それは子どもに何らかの持病があって気がかりだからだ。レイはテロメア問題が解決していないクローンで発症が間近なのか、それとももっと深い病を持っているのか。

「ロドニアのラボでは辛い目に遭ってしまったな…いや、私も迂闊だった」
「いいえ、ギルのせいではありません、大丈夫です。私も、自分があんな風になるとは思っていませんでしたので、驚きましたが」
議長の意を受けてロドニアラボへ潜入したことが改めて明確にされた訳だ。議長、本気で迂闊だったと思ってますか? 半ば、反応が見てみたいと思ってたりしませんかね?
にしても、レイは議長本人の前でもギル呼びですか。一人称代名詞は私…改まっているのかそうでないのか。

彼らの会話は続く。ミーアのいる部屋で話すのは、駒であるミーアを疑っていないからか。
「そうか、やはりだめかな、アスランは」
「思われた以上に彼のAAとフリーダムに関する思いは強かったようです」
ちょっと極端なほどにキラキラ言ってますからね。てか、ここまでキラしか頭にない人間だとは、議長の想定外ということですか。

「彼もまた戦士でしかないのにな、余計なことを考えすぎるんだ。それが折角の力を殺してしまっている。キラ・ヤマトのせいかな。彼と出会ってしまったことは不幸と言うことか、アスランもまた」
アスランもまた、とはどういうことなのか。誰を想定しているのか? それは例えば、ラウを?
少なくとも29話で議長はキラとラクスを天敵のように扱っている。議長の描く、固定された社会を壊す者として。「それが何故、彼と出逢ってしまったのか」と議長が残念に思う、だがそれも一つの、運命なのだ。

「だが彼はもういない、ならば」
「いえ、生きています。…彼が殺さない限り、胸の中では」
「はは。それはやっかいだね。罪状はある、あとは任せていいか」
「はい」
議長、キラの悪運の強さを読み違えておられるようで。それが大きな誤算となってその計画を狂わせていくのだろうな。
人の心は読みきれない、人の運命をDNAで読み解くことはできない。

胸の中で生きている人、それはレイ、あんたにとってはやはりラウなのか。自分の中で生き続けている人があるから推測がつくのか。
19話の時点ではもっとうち解けた関係だと思っていたが、レイは議長に対して何か含むものがあるようだ。それが何なのか、気に掛かる。

議長の机に並んでいた写真はルナマリアがタリアの指示を受けて撮られたものだが、それが今の時点でここにあるのは…ついでに、一枚落としているのは。
前後の描写から見てわざとではないのだろうが、わざとらしいな。
タリアがデスクに向かう描写があったので、タリアがレイに持たせたか。
にしてもルナマリア、偽ラクス発言を抜いておいて幸いでしたな。議長が
聞いたら確実に君も処刑一直線でしたよ。

その写真を持ってアスランにもっと頑張れと詰め寄るミーア。議長に認められることが議長に捨てられない道であると。
…何か既視感を覚える。そうやって生きてきた過去に重なるからか。
それに対してアスランの台詞。
「流石議長は頭がいい…俺のことをよく分かって…。確かに俺は、彼の言うとおりに戦う人形になんかはなれない! いくら彼の言うことが正しく聞こえても!」
議長の方が明らかに先手を打ってきていますからね。ここで逃げなければ確実に殺される。最低限でも拘束→軍事裁判→処刑でしょうな。罪状はAAあるいはロゴスとの内通ということで書類が準備されるのだろう。4者会談は決してそんな意図で行なった訳じゃないが。
議長の読み違い、それは人は人形のままでいいと必ずしも思わないということ。出会いは時に、人を、世界を変えるということ。

ミーアに一緒に行こうと手を差し伸べるアスランだが、ミーアは自分は駒のままでいいと主張。
「あたしはラクスよ! ラクスなの! ラクスがいい!」
…多分それまで、あまり日の当たる人生ではなかったのだろうなと思われるミーアの素顔が一瞬映る。
いつまでもラクスとして役割を果たし続けられるはずもない、いつかは用済みとして亡き者にされる、だがそういう現実から逃避したくなるのもまた、人だ。
再びアスランの伸ばした手からミーアは身を引く。諦めてアスランは去っていく。
にしてもミーア、整形しすぎ。胸は以前から大きかったようですが。


アスランは保安兵に追われて何を考えたかメイリンの部屋へ。偶然、というわけでもなさそうだ。ルナマリアのところなら、赤服が脅されて逃がしたという言い訳はつかないだろうし、シンとは関係悪化中だし…しかしメイリンか。今まで描写が少なすぎて、そこに逃げ込む胸中が今ひとつ分からんよ。
それを助けるメイリンはもう一つ分からん。視聴者的には服を脱ぐメイリンとかタオル一枚で頽れるメイリンとか見られて喜ぶべきなんだろうが、ちょっと興味があった程度の男をそうまでして逃がしたりするかね、普通?
さらにはホストに侵入して離れた位置で警報を鳴らし、その隙に乗じて格納庫へアスランを連れて行く。
もうなんか、ちょっと己に酔っているとしか思えないメイリンの突発的行動に、やや茫然。


ミネルバにいるタリアに連絡を取る議長。
いきなり「アスラン逃走」と言われて驚くタリア。そりゃあそうでしょうね、議長とレイが殺そうとしているなど知らぬわけだから。
「レイやシンを借りるかもしれん」と言われて「何故です?」と聞き返すが「だからまだ分からんと言ったろう」と突っぱねられる。…すみません、殺す気満々ですとは言えません、流石に。
だがこの状況でアスランを殺すことに議長がどんな理由をつけてくれるのか、楽しみではあるな。

暴走する車を見ていたのはレイ。メイリンが運転しているのを見て明らかに事態を把握、しかしレイは一人で彼らを追ってくる。メイリンを含めた射殺となると部隊がいてはままならぬからか。…怖いが正当な判断だ。

アスランは格納庫まで辿り着き、残るメイリンの身を案じる、そこへ銃声。…アスランの反射神経がなかったら確実に死んでるわな。
一人で現れたレイは「やっぱり逃げるんですか、また! 俺は許しませんよ、ギルを裏切るなんてことを!」と叫んで銃をひたすら撃ちまくる。撃ちすぎだよあんた。撃つのになんの躊躇もない辺り、怖い。
…ええと、レイ、問題なのはそれじゃないと思うんですがね。ザフトを裏切るよりも議長の信頼を裏切ることの方が問題だと? その辺り、レイという人間の幼さということだろうか。年齢よりも遙かに老成した言動をとるかと思えば、議長のことになると幼児なみか。その辺りのアンバランスが今後どう影響してくるか。

弾切れになったと思われる瞬間にアスランが反撃、レイは一度身を引いて再度出て撃つが、銃をアスランに弾かれる。流石アスラン、射撃の腕は一流だね。てか、レイが闇雲になりすぎなのでは。無駄弾撃つのは、誉められたことではないような気がしますぞ。
メイリンを連れてグフのコックピットへ上がるアスランに、再度レイが銃を撃つが当たらず、銃をあきらめたレイはシンに連絡を取ってデスティニーとレジェンドを準備させる。

アスランは「AAを探す」と主張。「沈んじゃいない…きっとキラも」と。
不沈艦ですからね、AAは。キラも不死身だし。前作でその辺り、大分学んだということでしょうかな。

レジェンドに乗り込んだレイはなんの躊躇いもなく起動させ、まず一番に議長との回線を開く。…待て。議長は先刻まで議長の私室にいたはずでは? この回線どうなってるんだよ全く。レイ専用回線か!
てかさ、レジェンド、アスラン工作がうまくいかなかった折りにはレイのものにという約束ができていたんじゃないかと思えてならない。いくら一般人に使えるようにしたっていっても、あのドラグーンは流石にちょっと人を選ぶわな。

デスティニーを起動させるシン。ええと…GUNNERY UNITED NUCLEAR-DUETRION ADVANCED MANEUVER って…核搭載かよ! まずいじゃん、一応核は使っちゃいけないことになってるんじゃないの? それとも、連合と開戦した時点で条約の一切は無効ってか?
「油断するなよ。追うのは、アスラン・ザラだ」
「え? アスランって…そんな!」
迷わなければアスランは強いですからねえ。気をつけてくれたまえ、シン。てか、余裕があればアスランの声も聞いてやってくれたまえ…言いたいことが多々あるだろうから。てか、アスランが何もシンに説明しなかったらそれはそれで、元上司としては失格だと思いますね。どうして自分が追われているのか、自分が見つけた真実とは何か、逃亡するのもいいがそれを主張しておく必要がアスランにはあるはずだと思う。ザフトから逃げる経験二度目ともなれば、そのくらいの知恵はあって然るべきだろう?
[PR]
by gil-mendel | 2005-06-26 11:45 | seed-destiny
<< phase-37「裏切った彼ら... phase-35「正直、困ります」 >>



議長至上主義。黒くて結構!
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
以前の記事
カテゴリ
最新のトラックバック
ガンダムSEED DES..
from Refuge
一週遅れなデステニ49話..
from 思うことを述べよ、煩悩を曝そう
GUNDAM SEED ..
from kasumidokiの日記
今日の『最後の力』
from プチおたく日記 vol.2
最後の力
from tune the rainbow
デステニ50話メモ
from 思うことを述べよ、煩悩を曝そう
最後の力
from ジブラルタル
高次可変領域
from 菅野重工業
機動戦士ガンダムSEED..
from 気になるフィギュア & ホビー
『機動戦士ガンダムSEE..
from 【T】 Tsukasa♪'s..
機動戦士ガンダムSEED..
from 木下クラブlog
GUNDAM SEED ..
from kasumidokiの日記
ガンダムSEED DES..
from Refuge
機動戦士ガンダムSEED..
from ~SoSeGu~
種運命第49話
from ピーサード様がみてる
種運命第49話
from ピーサード様がみてる
AA演出における自己感想..
from 虚弱体質な腐女子の日々
PHASE-48 「新世..
from 「舞い降りた剣」
今週のガンダムSEEDデ..
from アフィリエイトで目指すは月収..
GUNDAM SEED ..
from kasumidokiの日記
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧