ちっちゃな種が暮らしいい。

phase-25「俺は復隊したんだ、今更戻れない」

議長、あんた本当に何を知っていて何を企んでるんだ。ヒビキの研究所にいて、レイを連れたラウと会ってるってどういうことだよ。ていうか、いつから議員やってるんですかあなた。議長真っ黒だよ議長!
そして今回はアスランが大決裂。キラに正論で反論するものの、そりゃあんただろ?と突っ込みたくて仕方がない。勿体ないなあ、折角宇宙チャンピオンに突っ込んでるのに。


第25話「罪の在処」。新OPに思いも寄らないもの、思った通りのもの出現。明日中に別途書くが、せめてタイトルバックはシンから奪わないでやってくれ。頼む。


アバンは前回の終わり2分そのまま、アスランとキラ、カガリにミリアリアの話し合いと、放棄された施設で衝撃を受けるレイとシン。
そしてそのままAパートへ流れ込む訳だが、「プラントにいるあのラクス」(byキラ)について思いを巡らすアスランが何というか、議長思想に完全に感化されているのが哀れだ。
議長が「戦いを終わらせる、戦わない道を選ぶ」人なのだと、既に思い込まされて、「議長のご存じないごく一部の人間が勝手にやったことかも知れないじゃないか」と、もう議長崇拝一色と言っていい。
ちょっと判断力を働かせれば、ラクス個人を襲撃することとユニウス7を落とすことの意義の違いくらい分かるだろうに。ラクス個人を襲撃しても、プラントの得るものなど何もない。利を得る者は偽者を使っている議長だけ。ユニウス7を落とせば、地球への甚大な被害を与えられる。それはナチュラルを滅ぼしたいテロリストには充分利となる訳で。
「そんなことくらい分からないお前じゃないだろう!」って、それはあんた自身へ言ってやりたいよ。

だが、「戦いを終わらせる」とはどういうことなのかを、アスランは未だ、突き詰めて考えたことがないように思われてならない。もっとも、誰も答えなど、今作では誰も持ってはいないのだが。いるとすれば、議長くらいか。
戦うことで戦いを終わらせようとすれば、それは当然、より強い力を持って制圧する以外にない。軍事力のシーソー原理で、いずれかが軍備を増強すればもう片方も増強する、その繰り返しになって、結局は、どちらかが完全に敗北しなければ、つまり片方を消し去らねば、無限にシーソーゲームが続いていくだけなのだ。
だがアスランの脳裏には、現在「連合=悪」の図式しか既にない。
だからアスランが言う、「終わるまでは」とは、突き詰めれば、連合を完膚無きまでに叩きのめして消し去ってしまえば、ということに、やはりなってしまうのだ。
「プラントにだって色々な思いの人間がいる、ユニウス7の犯人達のように」
議長の言葉でやや解き放たれながらもなおアスランは父の呪縛から逃れられてはいない。色々な人間、と対象化することで、それでも少しは、距離を置いて考えられるようになったと言うべきだろうか。

「オーブが今まで通りの国であってくれさえすれば、行く道は同じはずだ……俺は復隊したんだ! 今更戻れない」
オーブという国に何故ここまでアスランもキラも拘るのだろう、と考えて、それはかつての彼らの理想と同義に置かれているからだ、と思い当たる。そして、オーブとの敵対は、アスランにとってオーブを守ろうとするカガリという個人との敵対、離別とも全く同義なのだ。だから指輪が、苦しさをかき立てる。
今まで通りのカガリ、ではしかし決定的にオーブを動かす力になどならないと、もっと様々な絆や力が不足しているのだと、アスランも見てきているのだろうに。そして自分はもうそれを支えないと、去ると言うのだ。もっと自分を活かしてくれる場所、地位と力がザフトにあると、戻っていいと議長に誘われて。

「でもあれじゃ戦うしかないじゃないか!」「だから条約を早く何とかしてオーブを下がらせろと言っている」
アスラン逆切れ気味。もうアスランの口からは、当然ながらザフトのトップエリートとしての言葉しか出てこない。立場は、これほどまでに、人を変える。

しかしキラも酷かった。
「それでも僕たちはオーブを撃たせたくないんだ。本当はオーブだけじゃない、闘って、撃たれて喪ったものはもう二度と戻らないから」
ハア? 主語が違うだろう? お前自身が撃ったんだろ? 正しくは「僕が殺した生命」だろ?
アスランに「自分だけ分かったような、きれい事をいうな! お前の手だって既に何人もの生命を奪ってるんだぞ!」と突っ込まれて「うん、知ってる」とは何事だ!
何が「撃ちたくない、撃たせないで」だ! 巫山戯るな殺戮者! 自分のその手が血で染まっているのを、己が殺した者のせいにするな!!!
例えばよくいるレイパーの言い訳のようだ。そこに可愛い子どもがいたからレイプした、自分はそうしたい訳じゃなかったのに、その子が居たのが悪いんだ、とでも言いたげな。もう、うんざりだ。

アスランは、キラやカガリらにオーブに戻れと言って、訣別する。その間際にカガリの指輪を見て、もう一度回想し、「理解はできても、納得できないこともある、…俺にだって」と言い残す。
アスランが納得できないこととは何なのか。カガリの結婚話なら、いつかその時が来るとは分かっていたはずだろう。納得はできていなかったかもしれないが。
お前は俺を裏切っただろう、と言いたかったのか。だから自分が離れて何が悪いと言いたいのか。
そこでOPの(まるでレイプ後のような)カガリに繋がるとすれば…、行き違いと力不足と言葉不足、もう何で埋めて良いのか分からない。


一方、シンはレイを助けて施設の外へ出て、一度レイを休ませミネルバへ連絡。それを聞いたタリアさんの貌が心底驚いているのを見て、ほっとした。やっぱり、という顔をしなかっただけ、良かったと思う。
シンがどんな報告をしたのかよく分からないが、タリアさんがミネルバを直に乗り付けたところをみると、「何か水槽に人が一杯浮いてて」くらいは言ったのでは。レイが苦しんでいるからと言ってあの驚き様はないだろうし。

施設へ完全防備で乗り込むミネルバクルー。自爆装置を解除し終えて入ってみれば、そこは、死者の腐臭の漂う、凄惨な研究施設だった。
…あの臭いは、特に死後かなりの時間が経ったあの人体の腐敗する臭いは、甚だしく、恐ろしい。

シンとレイがミネルバ医務室で検査を受ける。
レイの脳裏を過ぎるもの。それは、ヒビキの研究施設。手術台、人工子宮モニター、それらが薄暗く浮かび上がる場所で、幼い…7~8歳くらいのレイが、ザフト赤服を着たラウに連れられている。見上げるラウは仮面をつけてはおらず、若い。ラウが話している相手は、議員服らしきものを着た議長。やはり若い、その眼差しがレイに気付いて、そっと覗き込む。
やはり来た! しかし、ラウがレイを連れているということはどういうことなのか? 当然ラウも議長もレイが何ものであるかを知っているということではあるが、レイはよりこうあるべきだった完成体クローン、ではないということなのか。ラウはたった一人だと思い込んで逝ったように思ったが、そうではないのか。
いずれにせよ、この謎は今後、物語を大きく握る鍵になるのだろう。議長がラウに世界への怨みを植え付けた、というパターンの方がありそうだが、逆に、ラウの憤りを議長が継いでいるのかも知れないと思ったりもする。レイを見たときのその時の議長は、未だ、優しそうに見えたから。

レイの前回のあのパニックはやはり、フラッシュバックだったのだろう。その内容を明かすことはできない類の。
だから医師が心配しても、「すみませんでした、もう大丈夫です。ありがとうございました…いや本当にもう、大丈夫です」としか言わないのだ。
そのレイを見上げるシンが、レイの隠している重荷に気付いた様子はない。ただ、?なだけで。
人が重荷を隠すとき、それを共に担える人がいないのは、今作でも続いていくのか。
議長は人の重荷に容易く気付く、けれどそれを共に担うフリをして、軽減するフリをして、その隙間に入り込んで人を利用していくのだと思う。アスランがその典型的な例として描かれている。それは議長に崇高な目的があったとしても、いやあればこそ、やってはならないことではないか。

再び、施設の捜査を進めるミネルバクルー。
生物学的異常はない、という報告に、アーサーが「ということは、どういうことでしょうかねえ。その、レイの異常は」と言う、それにタリアは無言で、何かを考えるような目。アーサーは狂言回しの役目が徹底してきましたな。
そこにセイバーが戻ってくる。アスランはいつも、戻ろうと思ったら其処に戻るべきものがない、という描かれ方だ。プラントからセイバーでオーブに戻ろうとしたらカガリとAAに置き去りを喰らったときがややダブる。
アスランの帰るところは、結局、どこにもないのかもですな。


港で修復を急ぐオーブ軍。トダカら軍人が夜遅くまで働いているのに、ユウナは戦場まで持ってきた抱き枕で就寝中。まあ巫山戯た上司なんてそんなモンですけどね。抱き枕にやや和んだのは内緒。

ファントムペイン一行も同じく修理中。
ネオが「完膚無きまでにやられたっていうんなら戻ってもまだ言い訳はつくが、ステラたちはまだ元気だもんなあ」と言うのが気に掛かる。五体満足なまま戻ることを許されない、生きている限り戦い続けなくてはならない、兵器だと。それは、ネオもそうだというのか。
そこへ例の施設についての連絡が入る。
「ロドニアのラボのことなんですが…アクシデントで処分に失敗したようで、さらに悪いことにザフトが…報告を受けてスエズも慌てているようですが」
そういう報告を受ける立場のネオ、もといムウってどうよ。(新OPで面割れしてるし、ムウだよね?)

そのロドニア研究施設で、タリアとアーサー、アスランにシンが惨殺の痕を見て回っている。子どもと研究者が互いに殺し合ったのみならず、人体実験された状態のままの子どもたち。
そして、施設をやや遠くから眺めるレイ。鉄路の向こうに浮かぶその施設は、まるで、アウシュビッツのようだ。
研究者の傍に落ちている、IDカードはブルーコスモスの、虹彩と指紋で本人確認を行える類のもの。恐らくは自爆装置の、起動のキーか。
タリアが「内乱…ということでしょうね。自爆しようとして」と言う、アーサーがそれに「でも、何でこんな子どもが!!」と絶叫する。
アスランは子どもの顔に手をやろうとして目を背け、シンは憤りに燃える。
さらに、脳だけが大量に陳列されている部屋で、彼らは子どもたちの情報を見つける。「廃棄処分」と書かれていて、人をモノのように扱うそれに、彼らは戦慄。その中にアスランはクロトの情報を見つける。顔を知らないはずなので、情報欄にあった施設を出た後乗った機体からの推測か。やや順番が逆に思えたが。

ロドニアラボ出身であるスティング、アウル、ステラ。ステラの記憶が一番酷く消されているのか、ステラはそこを最初思い出せない。
アウルは混乱の余り、「ラボには母さんが!」と自分のブロックワードを自分で言ってしまってさらに発狂。恐らくは被検体のアウルに優しかった研究者の女性。その背後に浮かぶ培養液入りの子どもたち。狂乱してアウルが「死ぬ」とさらに言ってしまってステラも狂乱、その狂乱の中でステラはシンの顔を守るという言葉と共に、僅かに思い出す。そのままガイアに乗って飛び出すのだが…ええと、ロドニアラボをさっきまで記憶に残していなかった人が、どうしてガイアで正確にそこまで行き着けるのか、一度お聞かせ願いたい。

ブルーコスモスに憤るシン。それをやや離れて見ているレイは、シンの怒りをどう思っているのだろうか。もしレイが同様に薬や手術で強化され苦しんだことがあったのなら、シンの憤りを内心嬉しく思うのだろうか、それとも、理解されないとしてやはり一線を引き続けるのか、或いは、実はシンもある意味そうなのだが、と内心思っているのか。

ガイアを迎え撃つセイバーとインパルス。そこに帰ってくるルナマリア。
ガイアをどうにか倒して、満足なシンだが、半壊したコックピットに知った顔があるのを認めて、衝撃を受ける。あのステラが、自分が守ると言ったステラが、其処にいた。
守りたいと思ったはずの人が敵だった、そんな悲劇は、シンを大きく変えてくれる、のではないかと思う。例えタイトルバックをフリーダム改に取られても、主人公としてはこれからが悩みどころ、変わりどころ、ではなかろうか。
芯は悪い子じゃない、ただ短絡的で記憶力がなくて、自分のしていることが分かっていないだけで。そんなシンの成長を、期待してもいいですか。…キラは超人だしアスランは騙されて悪人描写だしな。

で、予告でラクスがミーアのふりをして虎(変装済み)を従えてザフト基地へ乗り込みですか。議長がこいつらをどう料理してくれるか気になる。
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by gil-mendel | 2005-04-09 22:18 | seed-destiny
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議長至上主義。黒くて結構!
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